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しおりを挟む昨日はあの後パーティーは問題なく終わり、今日はピエールお父様1人で私の元実家にお兄様の話をしに行っている。
お父様達がすんなりお兄様を渡してくれればいいけど、お父様とお母様にとって大切なのはメアリーだけだから大丈夫よね?
ピエールお父様とお兄様が心配でうろうろしてたら、
「イリナ落ち着きなさいとピエールが上手く丸め込むから大丈夫よ」
「でもカーラお母様、例えお兄様をすんなり渡しても、もうひとつの今後一切関わらない、援助しないって言うのを了承するでしょうか?」
「大丈夫よ。もしも拒否したらエリックを引き取るためのお金を渡さないって脅せばいいのだから」
「でもそうしたらお兄様を引き取ること出来なくなるのではないですか?」
「それは問題ないわ。エリックは成人してるから決定権はエリックにあるのよ。お金を払うのはエリックを引き取るためって言うよりは、今後一切関わらないって事の手切れ金なのよ。だから断らないと思うわ。ブラウンさん達は今は少しでもお金が欲しいでしょうから」
そっか、お兄様は成人してるから強行しようと思ったらいつでも出来ますのね。
「カーラお母様、あちらはお金が必要ってどう言う事ですか?贅沢するお金は無いでしょうけどお金には困ってないですよね?」
「それがね~、メアリーがいろんな人と問題起こしたみたいで、慰謝料の請求がきてるみたいでお金に困ってるらしいのよ。今は喉から手が出るほどお金が欲しいと思うわよ」
そんなことになってたのね。
メアリーの行動範囲は限られてるから相手は王宮に出入りしてる人よね?
相手の身分が高かったら請求額も高くなるわよね。公爵家から渡されるお金でどうにかなればいいけど
ピエールお父様とお兄様は夕方前に帰ってきた
お兄様はすごく疲れた顔をしていて、ピエールお父様は満面の笑みだった。
ピエールお父様の納得いく答えを貰えたみたいだ
「ピエールお父様お帰りなさい。お兄様もお帰り、お兄様のお部屋ね、カーラお母様と2人で用意しました。気に入って貰えるといいんですけど」
「ありがとう。今日からまたよろしくな」
ディナーを食べながら元実家での様子を教えてくださいました
やはり両親は金額に対して納得しなかったみたいです
だけどピエールお父様はこれ以上金額を上げるつもりは無いときっぱり言ったみたいです。
最後のだめ押しはお兄様が自分が伯爵家の当主になったら、メアリー達を引き取らないで援助もしないと宣言したのが決め手になったみたいです。
元両親はこのままジョージ様とメアリーが伯爵家を継いで、王家からの援助金を期待しているみたいですけど、隣国と問題を起こした人に自分の子供に甘い王様でもさすがに見捨てると思いますわ。
それに1ヶ月以内に伯爵家は取り潰しになると思うので、メアリー達が継ぐ家は無くなりますわね。
その可能性に気付かない元両親は、今後公爵家の者に関わらないと言う契約書にサインしたみたいですから
散々嫌な思いをさせられた元両親とメアリーにジョージ様が苦労していくと考えると気持ちが晴れる思いですわ
こんなことを考えると私は性格が悪いかしら?
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