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しおりを挟む「仲良く話してるところ失礼するよ。イリナ嬢今日は招待してくれてありがとう。ウォード殿は先日、愚息が失礼なことをして大変済まなかった。お前も謝りなさい」
「先日は理由も聞かず殴りかかってしまいすみませんでした」
ジョージ様の謝罪は誰が聞いても反省してないのは丸わかりですわね。
棒読みで謝罪なんて馬鹿にしてるとしか考えられない
王様も眉をひそめてジョージ様を睨み付けている
「息子が申し訳ありません。まだまだ子供で自分がやったことの自覚をしてないんです。子供がやったことと大目に見て貰えたら助かりますわ」
「ハハハッもうよろしいですよ。しかしジョージ様は来年には成人ですよね。分別をわきまえる大事さを覚えた方がいいですよ
」
ウォード様は許すといいながらさらっと嫌味を言った。
王族に対して本来なら許されないことだけど、先に失礼なことをしたのはジョージ様だから何も言えないみたいだ、
それにウォード様のお母様は確か元王女、順位は低いだろうけどウォード様も王位継承権を持っていたはず
我が国と隣国では、圧倒的に隣国の方が国としての力は強い
王族とは言えウォード様に強くは出れないみたい
「おっしゃる通りですな、愚息にはしっかりこれから躾のやり直しをするつもりです。私達はこれで失礼させてもらいますぞ」
王様は恥をかく原因になったジョージ様を一瞬睨み、ジョージ様を引きずるように会場を出ていった
「あんなことを仰って良かったのですか?国に戻られたらあちらで問題になりませんか?」
「大丈夫ですよ、今回の事はこれでお互い失礼なことをしたってことでお相子ってことになるので、ジョージ様には殴りかかられただけなので、実際に殴られてたらもっと状況はかわってたでしょうけど」
「お咎めなしなら良かったです。ジョージ様が今回の事を反省して少しでも変わられるといいのですけど」
「どうだろうね。15年間甘やかされたものがそんな簡単に変われるとは思えないけど、ほんの少しの可能性にかけるしかないかな」
横を見るとお兄様は私達の話に入っていけないみたい
「お兄様どうしましたの?」
「いや~、さっきのクリス殿と王様の会話にビックリしただけだ、あとジョージ様の反省してない様子に呆れた」
お兄様は正直ですわね
ジョージ様が浮気しないで私とあのまま問題なく結婚して、王様になってたらと考えると恐ろしいわね。
次々と問題を起こして国際問題になるのは必然だったでしょうね
今考えてみるとこうなって良かったのかもしれないわね
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