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次の日昼頃に伯父さん達が迎えに来てくれた。

私達が出かける時にはまだ王太子様は来ていなかったので、メアリーが玄関まで来て伯父さんに自分が欲しいお土産を幾つもお願いしていた。

ついでに何時頃に帰ってくるのかも聞いてきた。

伯父さんの返答は今日は私とお兄様は自分の家に泊めるから帰らないと言っていた。

その話しは初めて聞いた、お兄様の方を見ると同じみたいでビックリしていた。

公爵家のシェフは我が家よりも料理の腕が上なので、公爵家に行くとすごく美味しいディナーが出てくるから、メアリーは五月蝿いぐらい狡いと騒いでいた。

メアリーが羨ましがるのも仕方ない、公爵家のシェフには元王家で働いていた者も居るから料理の腕は一流だ

騒いでるメアリーを無視して私達は馬車に乗り込んだ。

少し進んでメアリーに絶対に聞こえない距離まで進んだのを確認してから、伯父さんなお願い事をすることにした。

「伯父さん急で申し訳ないんですけど予定を変更して欲しいです。1時間後に家に1度戻りたいのですが」

「ん?急にどうしたんだ?理由を教えてくれ」

「今日は我が家に王太子様が来ることになってるんです。家にはメアリーと使用人しか居なくなるので、もしかしたら1時間後ぐらいに戻れば、不貞の証拠現場に乗り込めるかもしれないんです。伯父さん達には承認として一緒に着いてきて欲しいのですが」

「もちろん構わないぞ。でも何時誰が帰ってくるか分からないような所でそんなことするか?」

「今日は夜遅くまでお父様もお母様も帰ってこない予定なんです。私達も伯父さんの家に泊まるって言ったから可能性はあると思います。使用人もメアリーに命令されたら部屋に近づかないでしょうし」

「さすがに幼いとは言え、年頃の男女を部屋に2人っきりにしないんじゃないか?何かあったら問題になるだろ」

普通ならそうなんだろうけど我が家では違う。

メアリーは気にいらない人がいるとお父様にお願いしてその人をクビにする

紹介状も無しに家を追い出されるので、使用人にとって死活問題なのでメアリーの言うことは絶対

メアリーが部屋に近づくなって言われたら絶対にその通りにする

「伯父さん、我が家の使用人はメアリーの言いなりだから部屋で2人っきりになるのはメアリーにとって簡単なことだよ。それに最近の2人は行動が大胆だからやらかすと思う。2人の事をばらす使用人も居ないからバレるわけ無いだろうしな。メアリーはバレてもいいと思ってそうだけど」

「複雑だな。イリナを王太子様から解放するには、メアリーと王太子様が不純な関係であれば助かるが、メアリーも私の姪だから家族を裏切るような行動をしてないと期待したい気持ちもある」


私からしたらキスをしてるだけで十分婚約破棄が出来るから問題ないけど

メアリーは12歳だから普通ならそんな行動をするとは思えないけど、私から王太子様を奪うためなら自分の体を王太子様に捧げることを簡単にしそう

これからの計画を話しながら時間を潰すために馬車を適当にはしらせて、1時間ぐらい経ち我が家に一旦戻った









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