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会場に入ったらまずは1番偉い王族に挨拶をしに行くことにした。

「本日はご招待いただきありがとうございます。今年から末っ子のメアリーも参加いたしますのでどうぞよろしくお願い致します」

「ご丁寧にありがとう。ガーフィールド伯爵家とは長い付き合いになるでしょうからよろしくお願いしますね。ジョージ貴方も挨拶しなさい」

「何で俺が位の低い者に挨拶しないといけなんですか!!次期王である俺の婚約者が伯爵令嬢なんて認めない。しかも女の癖に俺より頭良いなんて屈辱だ」

はあ!?あんたが馬鹿なだけでしょ

あんたが勉強できて優秀なら婚約者に成らなくても済んだかもしれないのに、恨むなら自分の頭の悪さを恨みなさいよ

直接本人に言いたいけどこんな駄目王太子でも、実際に言ったら不敬罪になるから言えない

「ジョージ!!女の子に何てこと言うの!!イリナさんに謝りなさい!!」

「絶対に嫌だ!!俺は間違ったこと言ってない!!」

「実際に私と王太子様が婚約することになるか分かりませんが、そんなに嫌なら王様に好きな人と婚約したいって直談判したらどうですか?私は王太子様と婚約できなくても構いませんから」

「イリナ!?なんてこと言うの!!」

「イリナ!!すぐに謝って今の発言を撤回しろ」

撤回なんて絶対にしないわ。

間違ったこと言ってないもの

「何かおかしいこと言いましたか?王太子様が私との婚約を嫌がるから嫌なら王様に言ってくださいと言っただけです。私に言われても困るだけですから私には決定権なんてありませんもの」

「女の癖に生意気だ。女は男の言うことにしたがってればいいんだ!!」

「ジョージいい加減にしなさい!!貴方は母である私のことも馬鹿にするつもりですか!!貴方は考えなしの馬鹿だから貴方が王になるにはイリナさんみたいな優秀な妃が必要なのですよ!!貴方に何を言われても冷静に返したイリナさんをみて確信しましたわ。貴方の婚約者はイリナさんに決定です。貴方が間違ったことをしてもきっと正してくれるでしょう」

!?

私の人生終わりましたわ
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