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部屋についてからもおじさんは私のそばに居てくれて、おじさんが知ってるお母様の話を沢山話してくれた

おじさんから聞くお母様は、私が知ってるお母様とは別人みたいで聞いててすごく新鮮に感じた

おじさんの話に夢中になってると、部屋の扉がバンッと開いた

「シルビア!!」

「えっ?お母様…………、あ……、違う」

部屋に入ってきたのはお母様とよく似た男性だった

気付いたら私は涙をポロポロ流していた

お母様は亡くなったんだからここに居るわけないのに

「クリストファー!!一人でさっさと行かないでよ!!それよりカトリーヌの娘は何処!?」

お母様に似た男性を見てボーっとしてると、綺麗なお姉さんが怒りながら部屋に入ってきた


お姉さんは私の方を見ると少し固まってから、ズンズンこっちに近付いてきて抱きしめてくる

「シルビアちゃん大きくなったわね。どうしてそんなに泣いてるの!?ここにいる誰かに虐められたの?おばさんが懲らしめてあげるから誰に虐められたか教えてくれる?」

知らない女性に抱きしめられて、ビックリした私は離れようとモゾモゾ動くけど全く離れられない

う~、何でこの人こんなに力強いの!?

諦めてこのまま声をかけることにした

「お姉さんはだれ?」

「そんよね………、シルビアちゃんと最後にあったのは、シルビアちゃんが2歳の時だから覚えてないわよね。私はこの国の王妃でシルビアちゃんと伯父さんの奥さんなのよ。そしてシルビアちゃんの母親のカトリーヌと大親友だったのよ。ソフィー伯母さんって呼んでね」

「ソフィー伯母様?」

「ん~~~、可愛い!!はぁ~、カトリーヌの小さい頃に瓜二つね。うん?その怪我どうしたの?自分で怪我したの?それとも誰かに故意に傷付けられた?そう言えばさっきまで泣いていたわね」

ソフィー伯母様はさっきまで優しい笑顔を浮かべてたのに、私の右手の腫れに気付いてから一気に怖い顔をし始めた

こ、怖い……、

ソフィー伯母様が怖くて離れようとするけど、全く離れられない

この細い体のどこにそんな力があるの?

「ソフィー、シルビアが怖がってるから離してあげなさい。シルビアはソフィーの事を覚えてないってことは、私のことも忘れているかな?私はクリストファー•サルファティ、シルビアの伯父だよ。もう体の調子は大丈夫なのかい?」

体の調子?

手の怪我のことかな?

「えっと………、手の怪我ならちょっとまだ痛いけど大丈夫です」

「手の怪我も心配だけど、王宮に来れなくなるぐらい、心労で体調を崩してるとジョルズから聞いていたんだが?」

えっ?

どういうこと?

私が心労で体調を崩してるってどういうことなの?

「えっ。あの……、体調崩したりなんてしてないですけど?何かの間違いじゃないですか?」

「「えっ!?」」

私の返事を聞いて、伯父様と伯母様はビックリしてから表情がどんどん険しくなっていく

「これから幾つが質問するけど、正直に答えてくれるかな?」

「はい」

「シルビアの母親が亡くなってから、シルビア自身が体調を崩したことはあるかい?」

「何回かあるけど数日で治ってました」

「では体調が悪くて、長期間外に出れないとかでは一切なかったんだね?」

「そんなことは一度もなかったです」

これは何の確認なのかしら?

「私からも質問したいんだけど、シルビアちゃんは家族と仲良いのかしら?家族みんなでご飯を食べたり、楽しくお喋りしたりする?特に新しく家族になった妹さんとの関係はどう?」

「家族とご飯を一緒に食べることは滅多にないです。いつも自分の部屋で一人で食べてる。家族から嫌われてるから楽しくお喋りなんてしたことないです。リディアは私のことが嫌いだから滅多に近づいて来ない」

「そうなのね。辛いことを聞いてごめんなさい。最後にその手は家族の誰かにやられたのかしら?もしかして普段から家族に暴力を振るわれてる?」

「家族から叩かれたことはなかったです。…………今回は初めてリディアと喧嘩しました。だけど最終的にはリディアがお母様を悪く言ったから、私もリディアを叩いてしまいました」

例えどんな理由があっても、人に暴力を振るうのはやってはいけないことだよね

伯母様と伯父様に嫌われたかな?

二人の反応を見るのが怖くて下を向いたまま顔をあげられないでいると、ソフィー伯母様が私の体をギュッと抱きしめてくれた

「その様子だと人を叩くことはいけないって分かってるみたいね。例え原因が相手にあるとしても、自分の身を守るとき以外は暴力を振るうのはいけないわ。そのために私達には会話をする能力があるのだから」

「はい。……………ごめんなさい」

私はソフィー伯母様に泣きながら謝った

久しぶりにお母様以外の人が私のことを思って注意してくれたことが嬉しかった

ソフィー伯母様は注意しながら、私を抱きしめる腕は力強かった

私が泣き出すと後ろから、クリストファー伯父様が私の頭を黙って撫でてくれた
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