私を裏切った相手とは関わるつもりはありません

みちこ

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鑑定は各自の家で行われる、教会の司教や司祭が10歳の子供がいる家を順番に回っていく

教会に集まってもらった方が司教達にとっては楽なんだろうけど、子供たちの安全を考えて各自の家でやるようになった。

50年前ぐらい前は教会でやっていたみたいだけど、そのせいで周りにも鑑定結果を知られて、鑑定結果が優秀だった子供が誘拐されたりすることが多かったから、各自の家でするようになったらしい

子供のうちは鑑定結果を周りに話す者は少ない、安全を確保出来る高位貴族なら話すことはあるだろうけど、自分の身を守ることが出来ない一般の子供は周りに秘密にすることが多い

大人になって話すか秘密にするかは本人の自由だけど、大体は鑑定結果が就職に影響が出たりするから大人になったら話す人が多い

魔力鑑定の時に見届けることが出来るのは、魔力鑑定が終わってるものだけ、魔力鑑定をしてない者は他の部屋に待機しないといけない、理由は分からないけど昔っから、自分の鑑定をする前に他の人の魔力鑑定を見ると、自分の能力が落ちると言われている

鑑定前なのだから能力が落ちてるか分かるわけないけど、昔からの言い伝えだから破る人はいない

迷信だろうけど鑑定する前に縁起が悪いことはしたくないわよね

弟のシャルルも家族で自分だけが今回参加出来ないから不貞腐れているわね

「はぁ~…………、はぁ~~~~………、はぁ~」

「シャルル煩いわよ。何回ため息ついてるのよ。参加出来ないだから仕方ないでしょ」

「だって、僕だって早く魔力鑑定見たいよ。それに家族で僕だけ参加出来ないなんて狡い」
 
「そんなに参加したいならすれば?だけど再来年の鑑定結果が悪くても知らないわよ」

「うぅ~、それは嫌だ!?僕は王宮魔術師に成りたいんだ!!ミシェル様みたいなすごい魔術師に成る!!」

ミシェル様ね…………

400年前に居たと言われてる伝説の方よね

ミシェル様は謎多き方、男か女か分からず、年齢も分からない、貴族だったのかも分からない

色々な功績が残っている

ドラゴンを1人で倒したとか、魔物のスタンピードを1人で解決したとか、隣国が攻め入って来た時にミシェル様と数人の魔術師で制圧したとか、庶民の女性に魅了の魔術で王子や王様が落とされて、問題になった時もミシェル様が解決したと言われている

最近ではミシェル様は作り話の存在で、本当は居なかったと言われている

大勢の魔術師が残した功績を1人の人物がやったと、広まったんじゃないかと言われている

こんなに沢山の功績を1人でやったと言われるより納得できるわよね

「シャルルはミシェル様みたいな魔術師になりたいのね。私ももしもミシェル様と同じ時代に生きていたなら、1度でもいいから会ってみたかったわね」

「2人はまだまだ子供だな。ミシェル様みたいな魔術師になるなんて無理だろ。それに本当に居たかも怪しいのに、もしも居たとしても大袈裟に評価されてるだろ。じゃなかったらミシェル様は人間じゃないって、言われないと納得できない功績だから」

「兄さんは夢がなさ過ぎるんだ!!伝説になるような人なんだから、すごい功績があってもおかしくない」

「シャルルは普段は大人っぽいけど、やっぱり子供だな。1人でドラゴンを倒したり、スタンピードを1人で解決するなんて人間技じゃないだろ」

お兄様大人気ないわね。

弟を揶揄って何が楽しいのかしら?

だけど不思議ね。

巻戻り前にはこんな会話してなかったはずだけど?

私の行動が少し変わったから、未来が少し変更されてるのかしら?

「フレデリック、シャルルを揶揄うのはもうやめなさい。子供の夢を壊すような発言は兄として問題だぞ。例え無理そうな夢でも温かく見守ってやるのが兄としての役目だ」

「は~い」

いや……、お父様も何気に夢物語って言ってるようなものよね。

お父様ってそう言えばデリカシーがない人だったわね
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