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私の家は侯爵家、身分関係なく心の底から信頼できる友達がずっと欲しかった。

私に近づいて来る子は皆、親に仲良くしてくるように言われた子や、私と仲良くなって取り巻きになりたい子

そんなある日、家の右隣に準男爵の一家が引っ越してきた。

準男爵家には私と同い年の男の子がいた。

男の子は明るく元気な子だった。

家族で挨拶に来た時、一生懸命に私に話しかけてくれた。

その時の私は純粋に私自身と仲良くしてくれる人は居ないと、諦めていたからずっとお母様の後ろに隠れていた。

男の子は毎日、我が家に遊びに来て色々な話をしてくれた。

徐々に私は心を開き、気が付いたら仲良く遊ぶようになっていた。

私達は庭で遊ぶことが多かった。

隠れんぼ、鬼ごっこ、ボール遊び、探検など色々なことをした

そんなある日いつも通りお庭で遊んでると、塀の向こうから覗き込んでる女の子を見つけた、

女の子は左隣に住んでる私達と同い年の子爵令嬢、私達は勇気を出してその子を遊びに誘ったら嬉しそうに仲間に加わった、

それから私達3人は毎日のように遊ぶようになった。

男の子の名前はグレン、女の子の名前はマリー、私の名前はカレン

私達3人は16歳になった今でも仲の良い幼馴染み。

私達の国では16歳で成人する

16歳になった私達は昔みたいにずっと一緒に居ることは出来ない。

お互いにやることがあり、他の人との付き合いもあるから、成人前より会える頻度が減った

マリーとグレンに大切な話があるから時間を作って欲しいとお願いされた

2人に会うのは1ヶ月ぶりぐらい

待ち合わせ場所に着くと2人はもう着いて待っていた。

「マリー、グレン待たせてごめんなさいね。大切な話があるって言ってたけど、何処かお店に入る?」

「たいして待ってないから大丈夫だ。俺は何処でも良いぞ」

「カレン久しぶりね。近くに最近出来た美味しい紅茶を出す店があるからそこにしない?」

「良いわね。そこにしましょう」

マリーに案内されながら移動していると、マリーとグレンの距離がいつもより近い気がする?

まさか2人の話って?

もしそうならおめでたいわね。

お店に着き案内された席に座る。

何時もなら私の隣に座るマリーだけど、今日は私の向かいにグレンと並んで座った

「カレン。私達ね、付き合うことになったの。カレンなら私達の事祝福してくれるよね?」

「やっぱりそうだったのね!!勿論祝福するわ。何時から付き合ってるの?」

「半月前からよ。何かごめんね。何時も3人一緒だったのに抜け駆けしたみたいになって、カレンも本当はグレンの事好きだったんじゃないの?」

「まさか!?あり得ないわよ。私はグレンに幼馴染み以上の気持ちはないわ。2人は婚約はしないの?」

「本当にグレンに幼馴染み以上の気持ちは無いの?私達に気を遣ってるならやめて、グレンとも話してたのよ。もしもカレンがグレンに恋愛感情があるなら、私が第一夫人でカレンが第二夫人でも良いと思ってるの。グレンはカレンに今は恋愛感情がないけど、夫婦になったら恋愛感情が持てるかもしれないって言ってたのよ」

何を言ってるの?

私がグレンの第二夫人なんてあり得ないわよ

2人はお互いに恋愛感情があったから、私もグレンに恋愛感情があるって勘違いしてるのかしら?

「2人とも冗談が過ぎるわよ。私にはグレンに対して全く恋愛感情がないから気にしないで、それに私は婿を取らないといけないから、グレンの第二夫人何てあり得ないわよ。2人は私を気にしないで幸せになってね」

私が笑顔で2人にそう言うと、2人は何だか面白くなさそうな顔をしている

ここは私がグレンに恋愛感情がなくてホッとするところよね?
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