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第一楽章 出会いと気づき

瞳を開いて

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時間が経っても、胸の内を覆うざわめきが収まることはなかった。

スマホ画面を鏡代わりにして、自分の顔を覗き込む。

眼鏡越しに見ても伝わる焦燥感。

時間が圧しているからか。

でも、約束の時間までは少し余裕があったから、それは違う。

お姉ちゃんにあったせいだ。

あの人のせいで、私の人生は滅茶苦茶だ。



昔からお姉ちゃんは優秀で、周りの人たちも彼女を称賛する。

優れた才能を称えるのは、当然だろう。

でも、私にとって、その称賛は苦痛でしかなかった。

あの人には出来て、私には出来ない。

その事実を目の当たりにするだけで、私の存在意義は薄れていた。



でも、私にも才能というものはあったらしい。

あの人と同じ声優を選び、比べられることがあった。

それでも、比べられることに慣れてしまった私には、もう関係のないことだった。

努力をすれば、いつか必ず報われる。

世の不条理に立ち向かうことで私の存在意義が色濃くなる。

それを信じて、ここまで頑張ってくることが出来たのだ。



……



だからこそ、友人関係を構築しただけで演技が上手くなるはずがないと思っていた。

私の夢には不要なものと決めつけて、自分の殻に閉じこもっていた。

でも、凍てついた思考は、あいつのせいで見事に解かされてしまった。

対等な関係、そう答えた祐介の目は真っ直ぐだった。

社会の不条理を知らない、純粋な眼差し。

同じ高校生なのに、私から見るあいつの姿は、若さそのものだった。

もう私が知ることのないはずだった感情。

それを覚ましてしまったのだから、あいつには責任を取ってもらわないといけない。

それなのに……



お姉ちゃんの言葉が蘇る。

あの発言が本当ならば、何処かで祐介にアクションを起こしたに違いない。



「……大丈夫かな」



私だけに影響を与えるのであれば、甘んじて受け入れる。

いずれ見返してやりたい、常々そう思っていたから。

でも、あいつは、祐介は関係ない。

ただでさえ、あいつには恩があるのだ。

対等な関係ならば、迷惑をかけることもしないだろう。

だから、今以上の迷惑をかけたくはない。

あいつが大丈夫なのかどうか、それだけを知りたい。



スマホから電話をかけようとしたが、直前になって静止した。

今は授業時間だろう。

私のような浮浪人と違い、あいつは常識人だ。

流石に立場を弁える。



そうだ、放課後になったら電話をしよう。

そうすれば、きっと出てくれる。

出てくれれば、あいつと話せる。

誤解が解けるはずなんだ。



私は心の中で言い聞かせる。

もう遅いのかもしれない、そんな焦燥感を抱きながら。





ーーー





学校に着いて、急いで職員室に向かう。

時間を見ると、もう六限目の授業が終わる時間帯だった。

来る途中で制服に着替えたものの、教室から出てくる生徒にかち合う事態はなるべく避けたい。

階段を上って、二階の職員室前に着くと、息つく暇もなくノックして入室する。



「失礼します。三年三組十八番の安藤です。出席課題を提出しに来ました」



作法のままに声を出す。

すると、奥から一人の先生が立って、こちらに手招きをする。

失礼します、そう言って、その先生の席に向かう。



「今日は少し遅かったけど、大丈夫だった?」



先ほど手招きをした先生、山口先生は気軽な態度でそう言った。



「はい、午前中に用事がありまして……」

「そっか、まあ五分前だから問題はないんだけどね。じゃあ課題もらうよ」



机の上に散りばめられていた資料を整理して、私が課題を置くスペースを確保してくれた。

その便宜に甘え、そのスペースにカバンから取り出した課題を置く。

置かれた課題の中身を確認すると、山口先生は顔を上げた。



「うん、おーけー。じゃあ、来週分の課題をってところなんだけど……」

「?」



歯切れ悪くなった山口先生は、視線を別の机に向けた。



「さゆり先生から資料を受け取ってなくてさ。まだ授業中だから、少し待ってもらうんだけどいいかな?」

「いえ、むしろ私のために負担をかけてしまってすみません……」



私が授業に出席すれば問題ないのだから、先生たちには頭が上がらない。

でも、今更教室で授業を受けるのは、抵抗がある。

私を知って、何をされるのか、悪い方向へと思考が偏ってしまう。

だから、声優活動を知っている先生方の配慮に甘える。

いい口実だが、その分課題量が多いため、一長一短だった。



「もう六限目も終わるから、そこのソファーで座ってていいよ」

「いえ、もらったらすぐに帰るので……」



流石にそこまでの行為に甘えるわけにはいかなかった。

他の生徒が授業を受ける中、悠々とくつろぐなんて、自分自身が許せなくなる。



「そうか? ならいいけど……」



少し気を使わせてしまったことに申し訳なさを感じた。

そんな思いを知らずに、山口先生は視線を落として、先ほど整理した資料に目を通し始めた。

あまり気にしていると、余計だろう。

私も気を紛らわせようと、窓の向こうを見つめた。

グラウンドには、体育を終えた生徒が校舎に帰って来るのが見える。

当初の予定と違い、他の生徒が帰宅する中を帰らなければいけなくなったようだ。



なるべく目立たないように帰ろう。



もしかすれば、一年の時に少し話した人が、私を覚えているかもしれない。

鉢合わせはまずい。



「……あ」



段々と目のやり場に困っている時、山口先生が見ていた資料が視界に入ってしまった。

本日の日報らしき学級連絡用の紙切れ。

今日の日直の名前と授業の感想が書かれているのだが、その欄の下に一つの名前があった。



……甲斐祐介



欠席欄に目立つように書かれていた名前に、胸がざわめく。

嫌な予感が的中してしまった。



「ん? こいつのこと知ってるのか?」

「……え?」



心で呟いたつもりが、どうやら声に出ていたらしい。

山口先生がこちらを見て、質問をしてきた。

不意打ちを食らい動揺するが、それを顔には出さないようにして答えた。



「サッカー部の主将さん、ですよね」

「そうそう。まあ確かに、言われてみれば大体の奴は知ってるか」



記憶を辿り、何とか取り繕うことが出来た。

先生には悪いけど、誰も親しい人のいない人間を演じた方が、物事がスムーズに働く。

事実、三年に上がるまでは親しい人がいなかったのだから、嘘ではない、と思う。



「馬鹿やってる奴の代表と言えば、こういう部活の主将ってお門が決まってるもんなんだがな……。時代が変わったのか、大して主張をしない奴なんだよ」

「……そうなんですか?」



普段のあいつがどういう人柄なのか、私は知らない。

たった数週間、関係を発展させてきただけでは、全てを知ることは困難だろう。



「周りに流されるだけで、意思ってもんを持っちゃいないんだよ」

「……なるほど」

「他人の目ばっか気にしやがって……。そんなんだから試合に勝てないんだよ」

「……」



ぶつぶつと文句を言い始めた。

普段温厚な山口先生が珍しい。



……



でも、私が知る祐介君とは、どうも違う。

振り回していた自覚はあったが、それに流されるがままであっただろうか。

隣で見た笑顔が、仕方なくで済ませられるものだったろうか。

今回だって同じだ。

意思のない人形が、友人関係を咎められて、落ち込むだろうか、欠席するだろうか。



……違うよね?



あれが偽りならば、私は人間不信になる。

だから、伝えなくてはならない。

聞かなくてはならない。

まだ、間に合う。



「すみませーん、授業が遅れちゃって……」



さゆり先生が謝りながら、入室してきた。

机に向かうと、パソコンを入力し、プリンターから資料を取り出す。

それを持って、私に近づいてきた。



「ごめんねー? じゃあ、これが来週分の宿題ね、はい!」

「すみません。ありがとうございます」



お礼を言って、山口先生からも他の教科の課題をまとめて受け取ると、私は職員室の入り口に向かう。



「ちゃんとやって来いよー」

「はい、分かってます」





山口先生の激励を受け取り、私は職員室を出た。





ーーー





玄関口に向かうと、すでにホームルームを終えた生徒たちが引っ切り無しに押し寄せていた。

ホームルームがあるはずだから今がチャンスだと思っていたので、予想外の事態に動転した。

すぐに玄関口に向かわなかった自分が悪いのだから、自業自得ではあるけど。



どうしよう……



その場で立ち止まってしまう。

自分の下駄箱の前には、これから部活動に向かう生徒たちが雑談をしていた。

そこに取り入る勇気が自分にはなかった。



その時、意表を突くようにして、後ろから声をかけられた。



「あれ、この前の人だよね?」

「……え?」



声のする方を振り返ると、一人の生徒が立っていた。

私より背が高く、重そうなエナメルバッグを背負っている。



「ほら、覚えてる? 二組の教室前で話した時」

「教室前……」



学校には職員室と屋上以外ほとんど行かない。

今日みたいに午後に来校する際はともかく、午前の時間帯に来る際は事前に昼食を持参する。

それをばれないように屋上で済ませるから、わざわざ教室前を通ることは滅多にない。



「確か、ゆう……甲斐君のお友達、さん」

「そうそう、悠馬って言うんだけど」



緊張で若干片言になってしまったが、それを意に介さずに彼は会話を進めた。



「どうしたの、こんなところで?」

「ちょっと人がいなくなるのを待ってて……」

「え、靴取ってくればいいじゃん」

「それは……」



正論を叩きつけられて、口がどもってしまった。



確かにそうだ、その通りだ。

でも……



「……じゃあ取って来るよ。苗字は?」

「え?」



私がうじうじしていると、彼はそう言って歩き出した。



「ほら、靴の位置。何処か分からないし」

「あ、三組の安藤ってところ……」



分かった、そう言って人混みの中に入って行く

そして、少し待っていると、自分の靴と一緒に私の靴を取ってきてくれた。



「ありがとう」

「いいよ、これくらい。減るもんじゃないし」



私が礼をすると、謙遜しながら彼は答えた。



受け取った靴を履いて玄関口から出ると、すでに部活動が開始しているところもあり、グラウンドが活気していた。

目の前からは掛け声や金属音、校舎からは楽器を弾く音が聞こえる。

隣を歩いている彼は、それを聞いても慌てる素振りがなかった。



「大丈夫なの? 部活に間に合わないと思うけど」



気になったので質問をする。

すると、気怠そうな表情をして答えてくれた。



「うちはいいの。みんなガチでやってないからさ」

「そうなの?」

「そうそう、緩い部活動だから、のんびりやればいいの」



彼は、頭の後ろで手を組みながら、ゆらゆらと揺れて歩いている。

サッカーってそういうものなのだろうか。

よく知らないけど、スポーツも勉強も真面目にやった方が見返りが大きいと思う。

例え結果がダメだったとしても、その過程で得たものは決して無駄ではないはずだ。



「それに、今日はあいついないし」



少し考え事をしていると、彼が気になる言葉を発した。



「あいつって?」

「ん? 祐介だよ。あ、苗字が甲斐って言う奴ね? まあ、知ってるか」



よく知っている名前だ。

それに、職員室で見たから、欠席していることも知っている。



「……欠席だったの?」



でも、詳しい理由までは知らない。

もしかしたら本当に体調不良なのかもしれない。

それだったら、この後しようと思っていた電話が気楽にできるかもしれない。

まあ、淡い期待だけど。



そう思っていると、先ほどの質問に彼は答えてくれた。



「体調不良だってさ。でも、あいつが学校を休むなんて、よっぽどだな」

「? どういうこと?」

「いや、あいつ風邪ひいても無理やり来るんだよ、解熱剤飲んで」

「授業を休みたくないからってこと?」

「……いや、父親に心配かけたくないんだろ」



父親?



いきなり家庭の話に代わったので、不思議に思った。



「どうして父親だけ? お母さんだっているでしょ?」

「あいつの家さ、父子家庭なんだよ」

「あ……」



つい思ったことを言ってしまった。

こういう鈍いところがあるから、自分はダメなのだろう。

ずかずかと踏み込んではいけないところまで踏み入ってしまった。



「ご、ごめんなさい……」

「俺に謝るなよ……。別に隠してるわけじゃないだろうし。変に広めなければ、それでいい」

「うん、分かった……」



あいつのいないところで大事な話を聞いてしまった。

私が知らない、あいつの一面。

私には教えたくなかったのかもしれない。

それを一方的に知ってしまっている現状に、私は猛省する。



「でも、安藤さんなら大丈夫。信頼できるよ」

「え?」



突然、彼がそんなことを言うので、私は驚いた。

何でそう思ったのだろうか。

彼を見ると、それを見透かしたかのように言葉を続けた。



「目を見れば分かるよ。本気で心配してるんでしょ?」

「……嘘だったら?」

「そう聞いてる時点で嘘じゃないから。結構不器用な性格してるよね?」

「不器用って……」

「不器用だよ。気になるなら、あいつに直接聞けばいいのに」



直接、つまり電話じゃない。

今から会うということだ。



「それは……」

「ほら、優柔不断だ。はっきりさせたいなら、電話じゃなくって、目を見て聞かないと」



彼は全てを見透かしている、そんな思いに駆られた。

でも、その通りだ。

もしお姉ちゃんと会う前にあいつに一言でも伝えていたら。

自尊心に邪魔されていなければ。

大事なことに気づいていれば。



「……うん、そうだよね」



ようやく決意が固まった。

直接会わずに電話で終わらせようとしたならば、私は後悔するだろう。

ただ自分の言いたいことを言って終了だなんて、人間関係はそんな単純じゃないはずだ。

だから、私はそんな面倒な関係を育む努力を怠ったのだ。

聞かせるんじゃない、聞いてもらうんだ。

言いたいことだってある。

聞きたいことだってある。

目を見て話をしなければ、本心には気づかない。



「じゃあ、さっさと行ってきな」

「うん、ありがとう。悠馬君」



手を小さく振って、その場を離れる。

彼も手を振って、笑みを浮かべていた。

それを確認して、身体の向きを変える。

東側の校門が、あいつの家への最短ルートだ。



「…………」

「? 何か言った?」

「いや、何でも。ほら、さっさと行ってこい」



前へ進もうとしたその一瞬、彼に何か言われた気がしたが、追い返されたのでそのまま身体を戻す。

結局、優しいのか、意地悪なのか、よく分からない人だった。

でも、あいつも友達ならば、多分いい人だ。

それが分かれば十分。



先ほどまで周りを歩いていた下校する生徒や、部活動に向かっていた生徒はいなくなっていた。

話に興じている間に、時間が経っていたのだろう。

グラウンドを見ると、様々な部活動が敷地を分割しながら取り組んでいる。

奥を見ると、ゴール脇に数人程の生徒がいた。

多分あれがサッカー部員なのだろう。

他の部が活動を開始している中、ストレッチをしながら雑談をしている集団は目立つ。

確かに、あの人が言っていたことは本当らしい。

あの中に、本来はあいつがいる。

あの性格のことだ、きっとみんなをまとめるのに苦労しているのだろう。



でも、それを想像する前に私にはやることがある。

覚悟はもう決めている。

あとは実践するだけだ。



そんな思いを抱えながら、今日という長い一日に決着をつけるため、私はあいつの家に向かった。

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