上 下
28 / 39

誘惑2

しおりを挟む
 美姫は手にしている馬用鞭で、佳織の露になった素肌を撫でるように、ぺちぺち叩く。

「は…ぁ……ぁ、ん……」

 官能が刺激され吐息が漏れる。美姫はそんな佳織を見ながら、くすくす笑っている。

「さあ。あなた達もこっちにいらっしゃい」

 美姫が周りで見物していた男達を手招きする。

(見られていた……そうよね……)

 佳織は男達に視線を向けた。

「私の犬と交尾しなさい」

(っ、交尾って──)

 佳織はたちまち顔が赤くなる。セックスを交尾というなんて、美姫にとって今の佳織は犬なのだ。美姫の言う交尾が始まる。佳織は身体を傍にいる男に委ねた。アルコールのせいか身体には力がほとんど入らない、そもそもこの状況下で抵抗は考えなかった。男達に触れられると、身体が熱を上げていく。胸を揉みしだかれ、乳首を捏ね繰り回され、秘部にも指を挿れられる。

「あんっ!」

 差し入れられる指の本数が増やされ、快楽を生み出す最奥を容赦なく突いてくる。

「…ぃやっ…あっ、あぁ…あんっ、あはぁっ、あんっ!」

 また眼前には、男の猛った中心が差し出された。

「……っ……!」

 久しぶりに見るそれは、猛々しかった。驚き息を呑んだ瞬間、髪を掴まれ顔を上向かされる。

「んんっ」

 僅かに開いていた口に、無理やりねじ込まれる。久しぶりの感覚だった。

「口で俺を満足させろ」

「んーっ!」

 佳織は必死にフェラをする。その間も他の男達が下半身を弄り、佳織を休ませようとはさせなかった。

 ジュブジュブジュブジュブジュブ…!

 卑猥な水音を自ら奏でている。

(ああ……以前もこうだったな)

 懐かしさとは裏腹に雄の香りが鼻に抜け、苦しくなっていく。頭部を無理やり押さえ込まれ、喉の奥に男の中心が触れる。

「ぐっ……」

 溢れる唾液と雄の蜜が口内に溢れ出し、口端から零れていく。

「オラオラオラオラオラ!!」

 男の律動は止まない。

「んぅ……っ…ぅ……っ、っ……」

 佳織は苦しさで顔を歪めた。

「くっ、まだ出るぞ!」

 ブシャアアアアと佳織の口内に白濁を出した。

「ゴホッ、ゴホッ…」

 思わず咳き込むが、すぐに下半身にも衝撃が走った。

「ひゃっ……あぁっ……!!」

 ズチャッ!

「おら、こっちもだ」

 硬い楔が佳織のなかを穿つ。

 バンッバンッバンッバンッバンッバンッバンッ!

「ああんっ、んあぁーーっ……イクっっ…」

 激しさの余り、その場に倒れ込んでしまう。

「……ぁ…っ……んん……ぅ……」

 眉根を寄せ、苦しげに喘ぐ佳織を、男達が見下ろす。

「まだ終わってねーだろ」

 男が佳織を起こす。男の指先が肌に触れるたび身体がじんわりと火照った。

「あっあっあんっ…んんっ…」

 大きくM字に開かれた足を、美姫がグイっと両手で押さえると、男が内腿にキスの雨を降らせながら、秘部への刺激を与え続けていく。

「あんっ…」

 溢れ出る愛液が、ねっとりと男の指に纏わりついていく。それはまさに次の段階を待ちわびている証だった。

「…ぁぁっ…ん」

「ほら、もっと足を開いて」

 美姫が命令をするが、佳織は快楽に溺れていて従えない。

「はぁっ…ゃんっ」

「聞き分けの悪い犬には、お仕置きが必要ね」

「美姫ちゃん…」

 美姫が落とす赤い花びらは、服従と所有の証だ。

「ぅぅっ…」

 美姫は佳織の身体に噛みつくようにキスをする。女王様の甘い口づけが惜しみなく与えられる。

「ああ…」

 ようやく唇が離れたかと思うと、美姫に見下ろされ、命令される。

「犬。この前みたく、舐めて」

 美姫が下半身を露にした。

「はい……」

 佳織は四つん這いで美姫の言われた通りに下半身を舐める。

「もっと気持ち良くして」

 馬用鞭で佳織の臀部をぺちぺち叩く。

「んっ…んううっ…」

「あら。いい音」

 いまこの場所に存在するのは、欲望と快楽。


 美姫の命令で佳織は、再び男と身体を重ねる。美姫も他の男とセックスを愉しんでいる。

 ずちゅ、ずちゅ、ずちゅ、ずちゅ、ずちゅ!!

 パンッパンッパンッパンッパンッ……
 
「あっあっ…あん…あっ…あぁ…んんっ」

 絶頂を迎える度にセックスが好きと頭で理解してしまう。

(こんなの、おかしくなる……っ)

 卑猥な水音と、身体を打ちつける音は、佳織自らが奏でている。

「あっ…んっ…ふうっ、あぁん!」

 時々、美姫の悪い癖で手が伸びてきて佳織の身体に触る。

「あんっ!」

 ぐいっ…

「こっちに集中しろ」

「そ、そんなこと言われても…」

 男と下半身が繋がっている最中だが、美姫の悪ふざけは加速していく。美姫は他の男とセックスをしながら、佳織の乳首を指で転がしたり抓る。

「ひゃあんっ、らめっ……はあんっ!」

 隣でセックスをしている美姫を見ながら、涙を流す。

「美姫ちゃん、やめて……」

「えー…嫌よ」

 美姫がキスをしてきた。唇を塞がれ、舌を絡められる。

「んんーっ」

 男が佳織の最奥を勢い良く突くのと同時だった。

「ふあ…」

 佳織は果てた。

「いやん、佳織さん最高お」

「美姫。お前もイケよ」

 バチュンッ!

「アーンッ!!!!」

 続いて美姫も激しく交わった末に果てた。


しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

イケメン彼氏は年上消防士!鍛え上げられた体は、夜の体力まで別物!?

すずなり。
恋愛
私が働く食堂にやってくる消防士さんたち。 翔馬「俺、チャーハン。」 宏斗「俺もー。」 航平「俺、から揚げつけてー。」 優弥「俺はスープ付き。」 みんなガタイがよく、男前。 ひなた「はーいっ。ちょっと待ってくださいねーっ。」 慌ただしい昼時を過ぎると、私の仕事は終わる。 終わった後、私は行かなきゃいけないところがある。 ひなた「すみませーん、子供のお迎えにきましたー。」 保育園に迎えに行かなきゃいけない子、『太陽』。 私は子供と一緒に・・・暮らしてる。 ーーーーーーーーーーーーーーーー 翔馬「おいおい嘘だろ?」 宏斗「子供・・・いたんだ・・。」 航平「いくつん時の子だよ・・・・。」 優弥「マジか・・・。」 消防署で開かれたお祭りに連れて行った太陽。 太陽の存在を知った一人の消防士さんが・・・私に言った。 「俺は太陽がいてもいい。・・・太陽の『パパ』になる。」 「俺はひなたが好きだ。・・・絶対振り向かせるから覚悟しとけよ?」 ※お話に出てくる内容は、全て想像の世界です。現実世界とは何ら関係ありません。 ※感想やコメントは受け付けることができません。 メンタルが薄氷なもので・・・すみません。 言葉も足りませんが読んでいただけたら幸いです。 楽しんでいただけたら嬉しく思います。

大嫌いな歯科医は変態ドS眼鏡!

霧内杳/眼鏡のさきっぽ
恋愛
……歯が痛い。 でも、歯医者は嫌いで痛み止めを飲んで我慢してた。 けれど虫歯は歯医者に行かなきゃ治らない。 同僚の勧めで痛みの少ない治療をすると評判の歯科医に行ったけれど……。 そこにいたのは変態ドS眼鏡の歯科医だった!?

ママと中学生の僕

キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。

小さなことから〜露出〜えみ〜

サイコロ
恋愛
私の露出… 毎日更新していこうと思います よろしくおねがいします 感想等お待ちしております 取り入れて欲しい内容なども 書いてくださいね よりみなさんにお近く 考えやすく

お兄ちゃんはお医者さん!?

すず。
恋愛
持病持ちの高校1年生の女の子。 如月 陽菜(きさらぎ ひな) 病院が苦手。 如月 陽菜の主治医。25歳。 高橋 翔平(たかはし しょうへい) 内科医の医師。 ※このお話に出てくるものは 現実とは何の関係もございません。 ※治療法、病名など ほぼ知識なしで書かせて頂きました。 お楽しみください♪♪

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

騙されて快楽地獄

てけてとん
BL
友人におすすめされたマッサージ店で快楽地獄に落とされる話です。長すぎたので2話に分けています。

職場のパートのおばさん

Rollman
恋愛
職場のパートのおばさんと…

処理中です...