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無限にイクッ10(女同士)

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「今夜はきちんと接待をしてもらうからな」

 ホテルに向かう途中の車内で、早乙女が佳織に厳しく言い聞かせた。声には怒気があった。

「はい……」

 前回の接待相手である徳永マオは、佳織が憧れている俳優だった。事もあろうか、佳織は接待時間を過ぎてもセックスを続けていたのだった。甘美な誘惑には逆らえなかった。

「まあ……僕は二宮さんの淫乱ぶりを沢山見れたから、満足だったけどね」

「っ、社長……」

 佳織は羞恥で悶える。

「だけど、今夜はそうならないようにね。大事な取引だから」

 氷室の冷たい視線が佳織を貫く。この視線が佳織は苦手だった。佳織は静かに返事をした。


「いらっしゃい。待っていたよ」

 穏和な笑みで迎えたのは、上質なスーツを着こなしている中年の男だった。それから、もう一人。

「こんばんはー。お待ちしてましたー」

 明るくニコニコと佳織に話しかける美女。

「えっ、もしかしてモデルの美姫ちゃん!?」

 佳織は驚く。今日本で知らない者はいないであろう、モデルの美姫。

「私のことをご存じなんですね。嬉しい!」

 美姫が笑顔で佳織の両手を握る。

(うわぁ……本物だ……可愛い。てか、社長どれだけ顔が広いの?)

 チラリと氷室を見る。

(あ……待って。美姫ちゃんに見られながら接待するってこと?)

「綺麗な手ですねー」

「え、あ、ありがとうございます」

 美姫が佳織をニコニコ微笑ながら褒める。

「気に入ったかな。美姫」

「はい、冨樫社長。佳織さんって、凄く綺麗だし、性格も良さそう!」

「それは良かった。では、美姫の相手を頼むよ。佳織さん」

 冨樫が笑顔を佳織に向ける。

「え?」

 佳織は理解ができなかった。

「ああ。ひょっとして、私の相手をすると思っているのかい?」

「はい……」

「違うよ。美姫の相手をしてもらうんだ」

 まさかの接待相手は、初めての女。それも人気モデルの美姫。

(そんな、嘘でしょ!?)


「今夜はあなたは犬よ」

 傲慢な態度の美姫に心臓が口から出そうになる。さっきまでのニコニコした表情とは正反対だった。

(犬!?)

「服を全部脱いで、裸になって、ベッドに四つん這いになりなさい」

「え、あ、は、はい!」

 佳織は急いで着ている服を脱いで、ベッドに上がり、四つん這いの姿勢をとる。

(こうでいいのかしら?)

 ズブッ!!

「きゃあっ!?」

 刺激は突然だった。前戯なしで、指を膣に挿入され悲鳴を上げた。

「動くんじゃないわよ。犬」

 ズッ!!

「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ああああああっ!!」

 濡れていない状態で指を挿れられれば、痛くて堪らない。

(痛い、痛い、痛い!!)

「ちっ、全然濡れないじゃないの。おい、犬。お前は男のチ○ポでしか濡れないの?」

「ううっ、嫌ぁ」

「答えなさい!」

 バチンッ!

 佳織の臀部を引っ叩く。

「ああっ、そ、そんなことはありません……」

「なら、とっとと濡れなさい」

 指で乱暴に掻き回しているだけで、濡れるはずもなかった。

(濡れたくて濡れるものじゃないのに、どうしたらいいの!?)

 自然と目から涙が溢れた。美姫は指だけで佳織に強い衝撃を与え続けている。

「何泣いてんのよ、犬」

「ううっ…い、いえ…」

「指抜いてあげてもいいわよ」

「え……?」

 美姫は愉しそうに嗤う。

「うふふ。そうねえ、犬。私の──いいえ。お前は犬だから、こう言うのよ。美姫さま、犬のオマ○コが濡れなくて申し訳ございません。そう言えたら指を抜いてあげる」

 屈辱だった。だが、言わないと痛みから開放されない。せめて指を挿入するなら、濡れてからの方がいい。

「わ、わたし……」

 佳織がゆっくり口を開いたが、美姫がもう片方の手で佳織の長い髪を鷲掴みにした。

「いっ!?」

 髪を引っ張られ、顔を歪める。

「聞こえないわ。大きな声で、社長達にも聞こえるように、はっきりと言いなさい。でないと、もっと痛くするわよ」

(これ以上痛くなるのは嫌あ!!)

 目に涙を溜めた佳織は、意を決して再度口を開く。

「美姫さま、犬のオマ○コが濡れなくて申し訳ございません」

 その台詞を聞いた美姫は、高笑いする。

「あははははははっ!」

(何でこんな……っ)

「まあでも、犬のくせにちゃんと言えたから指は抜いてあげるわ」

 ズボッ!

「ああんっ」

「四つん這いのまま体勢を崩すんじゃないわよ」

「はい……」

 佳織の顔に悲痛な色が浮かぶ。


 四つん這いの佳織の目の前に美姫が立つ。モデルなだけあって脚が長くて無駄なぜい肉がついていない。

「はぁ……はぁ……はぁ……」

「犬。何を興奮しているの?」

 美姫がクスクス嗤う。

「い、いえ……」

 美姫は純白の紐で結ぶタイプのショーツを履いていた。紐を解けば、ストンとショーツが落ちる。美姫の秘部を見て、佳織は顔を赤らめた。

(美姫ちゃんも……)

「うふふ。ココの毛、処理してるの」

 無毛で白くて綺麗な秘部を見せつけて、美姫は佳織に命令する。

「犬。ココ、舐めて?」

 佳織は同性とセックスをした経験などない。初めての女同士のセックスだ。恥ずかしいが、佳織は逆らえない。

「はい」

 従順な秘書は、舌を出して犬のように言われた通りに行動する。

 ペロペロ…

「あら。舐めるの上手ね。男のチ○ポしか舐めたことがないと思ってたのに」

(ん、こんなの、信じられない……)

 四つん這いのままで美姫の秘部を丁寧に舐める。

「あっ、ん、犬う、口で吸って」

「んんっ」

 ジュッ…

「ああ──上手よ、犬」

 チュ…ジュ…ジュル…

 初めての行為だが、佳織は何も考えずにひたすら相手が気持ち良くなるように、口で快感を与えていく。

「はぁ、あっ、犬、犬、ん、そこ、あぁ!」

 ブシャアアアアアッ!!

「っ!?」

 美姫が潮を吹いて、佳織は体勢的にも避けられるはずもなく、潮が直撃した。

「はあ……犬のくせに、やってくれるわね。あら、いい顔」

 四つん這いの佳織を見下ろす美姫の顔は恐ろしい程に美しかった。

「顔。綺麗にしてあげるわ」

(え……)

 チュと美姫が音を立てて、佳織の唇にキスを落とした。

「んっ」

 柔らかい唇で佳織についた潮を拭っていく。時折、濃厚なキスを交えながら。

「あ……」

 女が女にキスをする。背徳的な行為が佳織の興奮を煽る。

「犬のくせに、綺麗」

(褒められた…?)

 美姫が佳織の柔らかい肌に指を滑らせ、胸の突起を撫でる。

「はぁん……」

「もっと啼きなさい。犬」

 膣に指を挿入された時の乱暴さは無かった。

「あん…あぁ…あぁん…」

「いい声ね、犬」

 これまでの接待で、むやみにやたらと刺激を与えるだけの男とは違い、くすぐったくて甘い女の刺激は、これまでに感じたことのない気持ち良さだった。

 正面を向き合えば、胸と胸が重なる。

「ああんっ!」

「感じなさい、犬」

 美姫の手がクリトリスに触れて、ぎゅうっと潰された。

「ああッ…」

 ようやく苦痛が快楽へと変わった瞬間、佳織の唇から今宵最高の甘い声が漏れた。

「あら。ようやく濡れたのね」

「あ……」

 雫が佳織の太腿を伝う。

「ふふふ。指、挿入ーっと」

 美姫が無邪気な笑顔を見せる。

 クチャリ、クチャ、クチャ。

 美姫が指を膣に挿れた。抜いたり挿れたり。今度は痛みは感じなかった。じわじわ内側来る刺激に、佳織の頭の中は真っ白になりそうだった。

「あはぁんっ!」

「うふふふ、いい反応。脚を広げなさい」

「は、はい……こうですか?」

「もっと広げて。犬」

 犬と呼ばれるのにも慣れてしまった自分が情けない。

「はい……」

 美姫の言われるままに開脚した。すると、佳織の秘部に覆いかぶさるように、美姫の白い双丘が合わさった。

(こんな、やだ、イっちゃう!)

「動くわよ、犬」

 美姫が腰を動かし始める。

「ああああっ!」

 性器がぶつかり合い、互いの愛液が混ざる。部屋には女の匂いが充満していた。

 グチャグチャグチャ!!

「ああんっ…あんっ…あんっ…イク、イク、イク!」

「犬。イク時はこう言いなさい。美姫さま、犬がイキます。ってね!」

 パンッ、パンッ、パンッ、パンッ!

「ッア……美姫さま、犬がイキます!!」

 佳織は涙を流して叫んだ。すると美姫が更に強く腰を打ちつける。

「ほら、イキなさい。イクのよ、犬!!」

「ああんっ──!!」


 美は人を惹きつける。他から見れば余興に過ぎないだろうが、佳織と美姫が裸で交わる様は美しくて、扇情的だった。

「はぁ……」

 氷室は冷たい視線を佳織に向けつつも、唇から甘い吐息を零していた。本人はそれを知る由もなく、ただただ目の前で繰り広げられる艶やかな交わりに惹かれていた。
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