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無限にイクッ9(縄)

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 秘書になっていなければ、奇跡的な出会いは無かっただろう。

 佳織は、今日の接待に胸を高鳴らせていた。

(ああ……もうすぐマオ様に会える)

 マオ様。徳永マオの芸名で活躍している俳優だ。通称マオ様。佳織も知っているが、彼はモデルと結婚している。しかし早乙女の情報によると、セックスレスらしい。

 徳永マオが所有しているタワーマンション。その一室で佳織は、憧れの人と対面した。

「結婚てさ、男女がひとつ屋根の下で暮らすのが一般的とか言われてるけど、俺とアイツには向かなかったんだよ。モデルって凄くワガママ。お互いに不平不満がぶつかって一緒に住むのは限界なんだ。元々セックスもしてなかったし」

 人気俳優の徳永マオは、妻に対する本音を吐露する。

「事務所がうるさくて、離婚したくてもすぐにできないんだよねー」

 隣に座る佳織の肩を抱き寄せる。

(あっ……)

 佳織はドキドキして顔を赤らめた。

「ねえ。もしかして緊張してる?」

「え、えっと、あ、はい……」

 佳織は頷いた。すると徳永はニコニコ笑って、佳織を抱きしめる。

「っ!」

「可愛いー」

(もう、無理い!)

 徳永は満面の笑みを浮かべて「始めよっか」と佳織の耳元で甘く囁いた。

「あのさ。社長さん達はセックスしてる最中どうするの?」

「二宮が徳永様に失礼が無いように、我々も同席させていただきます」

 早乙女が決まり文句のように言い放った。

(そうだったわ。浮かれてなんかいられない)


 ミッションとはいえ、憧れの俳優と濃密な時間を過ごせるのだ。少しぐらい楽しんだっていいじゃない──佳織は心の片隅に想いを抱く。

「佳織ちゃんって、可愛いね」

 徳永が佳織をベッドに押し倒して、馬乗りになる。

「あんっ」

「柔らかい……綺麗な肌──」

 佳織の裸体に口づけていく。

「マオ様、好き……」

 思わず声が漏れてしまう。

 ギュッ、ムニュン、グニョン。胸を両手で揉まれながら、互いの舌を絡めキスを繰り返す。

(ふっ、は、マオ様が私にキスして、胸を揉んでる!)

 掌が佳織の秘部に届くと身体がビクンと跳ねた。

「ああんっ」

「まずは俺の指でイクといい」

「あ……」

 指が二本、膣の中に侵入する。

「んあはっ!!」

 グジュグジュジュブジュブ!!

「凄い濡れてるね。そんなに俺が好きなの!?」

「ああっ、あんっ、はっ、はっ、好きです……」

「指増やすよ」

 ぶちゅっ、ぐちゃ、じゅぶっ!!

「あははははっ、三本も余裕だね」

「あはっ、はっ、イっちゃう、イっちゃう、イっちゃううううう!」

 佳織は快楽に溺れて、無防備な身体を曝け出すしかなかった。

(ひいっ、腰が勝手に動いて……ああんっ)

「そら、四本だ。親指以外は挿ったよ」

 身体がビクビク動く。

「ああーっ!!」

 佳織は呆気なく指だけでイカされた。

「くくくっ。やっぱりセックスはこうじゃないとね」

 徳永の顔には色気がある。佳織はイってすぐの状態でも、彼から目が離せなかった。

「佳織ちゃん。縄プレイしたことある?」

 ニヤリと笑って、佳織に訊ねる。

「な、わ?」


 徳永の手には真紅の縄。佳織の目は初めて見る縄に釘付けになった。

「その様子だと初めてのようだね」

「……」

 佳織は頷く。

「もっと気持ち良くしてアゲル」

 妖艶な笑みを浮かべて、佳織の裸体に縄を巻きつけていく。手際がいい。きっと他の女にも同じプレイをしているのだろう──そう思うと複雑な気持ちになった。

 グイ、ギュ、ギュ!

「っ、あっ」

 真紅の縄が佳織の白い肌に映える。

「綺麗だ」

「マオ様……はぁ…ん…」

 軽く唇にキスをされる。

(ヤダ……アソコがまた濡れてきた)

 強力な刺激はすぐにやって来た。

「んあっ」

 縄が秘部を刺激したのだ。

「ああっ…イヤンっ」

 小ぶりな乳房も縄で縛られる。

「あああっ」

 少しずつ、じわじわと刺激される。

(縄って、こんなに気持ちイイの?)

 ギュッ!

「ああっ」

 両腕は後ろに縛られた。

「気に入ったようだね。さあ、これで完成だ」

「あああっ!」

 気持ちイイのは事実だった。

(はっ、社長と専務……)

 徳永が佳織の背中に周り、二人に縛られた裸体を見せつけたのだ。

「っ!!」

「こういうの、見るの初めてじゃないですか?」

 挑発するような言い方だった。

(うう……こんな姿まで見られて、私、もう──)

 正面にいるのは、足を組んで座っている氷室だった。氷室が自分を見下しているようで、逃げたくて堪らない。だが、徳永とセックスをしていたいのも本音だった。


「おっ。いい感じに濡れてるね」

「はっ!」

 秘部にあたっている縄が、愛液で濡れていた。ベッドの上にも染みをつくっている。

「俺もそろそろ限界だから、挿れるよ」

 ゴロンと佳織は仰向けに倒されて、秘部に当たっている縄をずらされて、雄が侵入し始めた。

「あっ、あっ、マオ様っ」

「んー?」

「縄が、さっきより、キツくなって……」

「そうだよー」

「え……?」

「ナカに挿った時が一番肌に食い込むように縛ってるから」

「嘘っ、そんな──」

 雄が奥へ奥へ侵入する。縄が佳織を刺激する。

「動くよ」

「あっ」

 奥まで挿ったのを佳織も感じた。

「ダっ、ダメっ、そんなっ、ああんっ」

「動くって言ったろ」

 徳永が腰をグラインドする。

「やああああああああんっ!!」

 パチュン、パチュン、バチュン、バチュン!!

「佳織ちゃん、もっと淫れてよ」

「あ、はっ、あんっ、マオ様っ」

「ねえ。俺のこと好き?」

「っ、は、あっ、好き…好き、好き…」

 腰を動かしながら、佳織の乳首を抓った。

「ああんっ!」

「締まるねー。乳首も感じやすいんだね」

「ん、あっ、あんっ」

「セックスは好き?」

 一度抜いて、勢いをつけて挿入した。

「あはアアア!!」

「聞こえないなあ」

「ああっ、好き、セックス好きっ」

「んー。いいねえ。ご褒美だ」

 突いて突いて突きまくる。雌が喜ぶ急所を。

「ひゃああああっ」

 ビクン、ビクンと身体の奥から熱いものが込み上げてくる。

「マオ様、私……っ、イクううううううっ!!」


 縄を解かれた後は、理性を手放してセックスを愉しんでいた。時間を忘れて──。

「社長。どうされますか?」

 早乙女が時計を確認しながら氷室に訊いた。呆れたように、セックスをしている男女に一瞥する。

「たまにはいいだろう。徳永さんは、二宮さんの好みだから……」

 そう言って、氷室は喘ぐ佳織を見つめていた。

「エロいよなあ……二宮さん」

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