秘書のシークレットミッション

Cocytus

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無限にイクッ8(SM調教)

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「二宮。残業だ」

 業務中に早乙女に呼び止められた。残業──その言葉を聞いて、佳織の身体の芯が熱くなる。

「はい、専務」

 いつの間にか、残業を心待ちにしていた。氷室は見て見ぬふりをしている。早乙女の言う残業は大事なことだからだ。

(ああ…今日はどんなことをしてくれるの……)

 ジワリと秘部が濡れるのを感じた。気づけば甘い牢獄の中にいて、佳織はここから抜け出す鍵を失っていた。


 早乙女に連れて来られたのは、ホテルの一室だった。

(でも、ここって……)

 普通のホテルではなく、二人が訪れたのはラブホテルだった。早乙女がロビーで部屋の鍵を受け取る。

(やだ、緊張してきた)

 早乙女の後を大人しく付いて行くだけだ。この二人が激しく交わるなどと誰が思うだろうか──?

「ここだ」

 部屋に一歩足を踏み入れたら、それは調教の始まりだ。逃げられない。

「ふっ。調教にぴったりの部屋だな」

 早乙女が怪しく微笑む。ここはラブホテル内のSM部屋だった。

 室内で一際目を引く道具が設置されている。佳織にとって普通の会社員をしていたら、実物を見ることもない道具だ。コンクリートの壁に真っ赤なX字の磔台、四肢を拘束するベルトにチェーン、調教には必要不可欠な鞭も置いてあった。

「っ……」

 佳織は思わずX字の磔台から目を逸らす。

「二宮。服を脱げ」

「──はい」

 調教が始まる。

 命令通りに全裸になった佳織は、磔台の前に立たされた。

「両手両脚を開いて、腰を前に出せ」

「っ」

 恥ずかしくて堪らないのに、早乙女の言われるがままに両手両脚を開き、無毛の秘部を早乙女に差し出すような体勢をとる。

「そのままでいろ」

 カチャカチャ音がする。磔台の先端に付いている金属チェーンの音だ。チェーンの先には黒いベルトが付けられている。

「あっ、痛い!」

 ギュッと四肢を拘束された。ついこの前の接待でも拘束されたが、あの時は優しかった。

「調教だからな。このくらいはさせてもらうぞ」

「は、はい……」

 薄暗い室内に数個置かれた照明が、艶めかしさのある灯りで、X字の磔台に拘束された全裸の佳織を照らす。


 早乙女は再び怪しく微笑むと、佳織に触れるか触れないか微妙な距離で、佳織の耳に口づけ、軽く耳たぶを噛む。

「っ、はっ…」

 佳織は甘くて眩むような感覚に襲われた。

「ん……ふっ、あ…」

 早乙女は、じっくり佳織の耳を堪能している。

(どうして耳ばかり。早く他も触って……)

 焦りが体温を上げていく。

「身体が熱くなっているな」

「っ……!」

 間近で冷たく佳織を見下ろす早乙女の視線に射抜かれて、佳織の顔が更に熱を帯びた。

「まだ調教は始まったばかりだぞ?」

「うっ…」

 唇にキスをされながら、指で乳首を弄られる。

(あ、そこ、いい……専務の指、好き…)

 早乙女は、妖艶な仕草で佳織の柔肌を犯していく。

(アソコがもう限界……)

 クチャリ──儚い水音を立ててしまう。早くここを埋めて。犯して。願ってしまう。

「ふ…あん……」

 潤んだ切ない瞳で見上げ、頬を紅潮させ、艶のある唇で懇願する。

「もっと……シテ…」

「どうやら拘束プレイが好きになったようだな」

「っ、そんなことないです……」

 佳織は首を左右に振りながら、拳を握りしめる。早乙女が佳織の下半身に視線を移すと、そこは濡れていた。

「淫乱め。恋人でもない男の前で濡れて恥ずかしくないのか?」

「んっ…はぁっ……ぁ」

 早乙女が指三本を膣に挿れて、グチャグチャ掻き回す。

「ああああんっ、はぁっ、あんっ、あんっ、あんっ」

 身体が悦びの反応を見せる。

「二宮。今日はもっと楽しませてやる」

 早乙女は佳織を調教している時にふと思うことがあった。上司と部下。それだけの関係なのにどうして心が掻き乱されるのか。

 男と女だからか。

 雄と雌。

 佳織は、早乙女にとって性欲を満たす為の道具でもある。


 早乙女がバラ鞭を手にして佳織の前に立つ。

「せ、専務……ま、待って──」

 次の瞬間、バチインッと音が響いた。

「きゃっ…」

 しかし、想像より痛くなかった。

(あれ……?)

「ふん。こんなものか。まあ、初めから一本鞭は痛いだろうからな」

(一本鞭って、そんなの痛いに決まってるじゃない!)

 バチンッ!

「あんっ」

 バチンッバチンッバチンッバチンッバチンッバチンッバチンッ!!

「やっ…あぁん…」

 身悶えするような甘美な刺激に、何度も声を上げて、身体を震わせる。

「ぁ…あんっ…」

 早乙女が鞭を振り上げ、佳織の裸体に叩きつける。

「アハァンッ!」

 その度に佳織は喘いだ。室内に絶えず響く女の喘ぎ声──早乙女は口元に笑みをうかべている。

「そうだ。もっと啼け」

「あ゛ああああっ…あぁっ…あんっ…」

 バチンッ!

「アァァ…!」

 バラ鞭で打たれる度に、佳織は呼吸を乱して、紅潮した顔に汗を滲ませ、瞳を潤ませながら、その裸体を揺らす。裸体が揺れる度に、四肢を拘束しているベルトの先の鎖の音が部屋に響いた。

「鞭も初めてだろう?」

「は、い……」

「どうだ?」

 早乙女が妖艶な瞳で見下ろして、バラ鞭を振るう。

「あんっ、もっと、もっとシテ!」

「お前はドMだな」

 バラ鞭で佳織の身体を容赦なく叩く。叩かれる度に甘い刺激が襲うのだ。

「はあ、はあ、ああ……」

 早乙女と目が合うと、鼓動が跳ねた。

「ここにも刺激が欲しいだろ?」

 早乙女は鞭の持ち手で佳織のクリトリスを押した。

「あっ、せ……専務、クリは……やあっ」

「知っている。ここがお前の弱点なんだろ」

 ニヤリと笑いながら、バラ鞭の持ち手でクリトリスを押しつぶす。

「ひいゃあああああああああんっ!」

「さあ、イケ」

 グリグリと強い刺激を与えられて、佳織は悶絶する。

「あっ、あんっ、イクッ、イクッ、イクッ、イクッ、イクッ、イクッ!!」

 ガシャン!

 凄まじくイった佳織は倒れたくても四肢を拘束されているので、倒れることができなかった。

 早乙女が満足そうに微笑む。

「褒美をやろう」

「え……」

 手際良く拘束を解いて、佳織を両腕に抱えてベッドに向かった。

「せ、専務……」

 ベッドに下ろされたのも束の間だった。突然佳織の身体を灼熱の楔が貫く。

「ああんっ!」

「くっ、締まるな……まったく、お前というやつはっ」

「あんっ、はっ、凄い、専務の熱いっ、ああん!」

 パンッパンッパンッパンッパンッパンッパンッパンッ!!

(激しいわ、もうこんなの、イク!)

 佳織が理性を無くすのと同時に早乙女も理性を無くした。ただ目の前にいる女を貪る。二人は互いに欲望を曝け出す。

「ふっ、ふっ、ふんっ、はあ、あんっ、ああ、ふんっ、ああっ」

 窒息してしまいそうだった。

「くっ、二宮……」

「ああんっ!!」

 佳織はまだX字の磔台に拘束されていたときの余韻を引きずったまま、絶頂を迎えた。

 歪な関係と誰にも言えない残業。このラブホテルの一室が、これから先の佳織の調教部屋となるのだった。
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