秘書のシークレットミッション

Cocytus

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目覚めのセックス

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 温かいのは、彼女のナカに自分がいたからだろうか。佳織のナカは居心地が良い。これまでに何人もの女性を抱いてきた火谷かやだったが、こんなにも温もりを感じたのは佳織が初めてだった。絹のように美しい佳織の肌は触り心地も良かった。ただ玩具を使って、セックスをするのは勿体無い。この美しい肌も堪能し尽くしたい。

 ハマる。ずっと彼女のナカに居たい。小ぶりで柔らかい胸を掌で包み込み、やわやわと乳房を揉んだ。すると乳首がツンと勃った。その乳首を指でつつく。佳織を起こさないように、愉しむ。彼女はいやらしいだけでは無い。男としての悦びを与えてくれる。

「まだ抜かないよ……」

 眠っている佳織に囁く。生での中出しは久々だった。ゴム有りとゴム無しでは感度が変わってくる。生でセックスするのは最高に気持ちがいい。氷室に感謝しないとな、と胸の内で呟いた。

「はぁ…また出そうだ」

 朝一回目で佳織のナカに白濁を注いだ。

「…っ、くっ……」

 じゅぷ…と愛液と白濁の混ざる音が下肢から聞こえる。

「くくっ……」

 避妊対策をしてピルを飲んでいなかったら、孕ませているだろう──笑いが込み上げてきたその時だった。火谷のスマートフォンが鳴った。幸い着信音は小さく設定してあるので、佳織が起きることは無かった。

「ったく、誰だよ。こんなイイ時に……げっ…」

 相手は氷室だった。おそらくは接待のことだろう。火谷は渋々と電話に出る。

「火谷。二宮さんは送ったかい?」

「ふわぁ……」

 火谷は大きくあくびをした。

「おい。答えろ」

 氷室は苛立っていた。火谷より先に佳織に電話をしたが、出なかったのだ。もしかしたらまだ火谷と一緒に居るのかもしれない、そう予想できた。

「んっ……」

 そんな中で、佳織が目を覚ました。まだ身体の感覚がおぼつかない中、きょろきょろと視線を動かす。火谷がスマートフォンで誰かと話をしているのが聞こえた。それから下半身が熱い。

(あ……火谷様の、ずっとナカに挿ったままだわ……)

 昨夜から火谷のペニスを挿入したままだった。改めて認識して頬が赤くなった。その火谷は氷室と話をしている。

「今日は佳織ちゃんとデートするんだ」

「何を言っているんだ!?」

 スマートフォンの向こうにいる氷室の焦りが、火谷には容易に想像できた。

「明日も休みなんだし、構わないだろ。ねえ…佳織ちゃん」

 艶かしく佳織の耳を、クチュ…と舐める。

「あぁ…はっ…」

 突然の愛撫に佳織の身体がゾクゾクし始める。

「目覚めのセックスをしようか」

 そう言って、腰を引いて再び奥まで腰を打ちつける。

「アンッ…!」

 佳織の声を氷室は聞き逃さなかった。

「っ、火谷、お前、何やって…!?」

 片手でスマートフォンを持ち、もう片方の手は佳織の胸を弄る。ゆっくりではあるが、腰を打ちつけて確実に佳織のイイところを刺激していく。

「アンッ、アンッ、アアアアアッ!!」

「セックスの最中に電話してくるなよ。無粋だな」

 ぎゅうううっと乳首を引っ張るように捏ねくり回す。

「やぁ、乳首、いじっちゃ、らめえ……アアッ…」

 佳織の嬌声は氷室にも聞こえている。氷室は佳織が今現在火谷にどんな行為をされているのか、分かりたくは無かったが、分かってしまう。

「ふぁ…ぁ…か、や、さま……もう……」

 スマートフォン越しに伝わる佳織の甘い声に、氷室はワナワナと震えていた。拳を握り締める。性接待を命令したのは社長である自分なのに──やるせない想いが湧き上がる。

 パンッパンッパンッパンッパンッ!!

「ああ、いいね、佳織ちゃん。そうそう、腰をもっと振って、ああ……潮、吹いたね」

「はぁ…あぁ…あんっ…あんっ…イクッ!」

「イキなよ。氷室も佳織ちゃんの声、聞いてるからさ」

 その言葉に佳織の身体がビクンと跳ねた。

「社長が……?」

 イク寸前で手放しそうになっていた理性を握り締める。

「な、なんで……社長?」

「今話してるの。氷室と」

「……っ!?」

 気まずい空気が流れる。火谷のスマートフォンから、恐ろしく落ち着いた氷室の声が聞こえてきた。

「二宮さん」

「っ、社長……」

「接待は終了だ。君は家に帰りなさい」

 快楽を求めて腰を振っていた自分が恥ずかしくなった。

「分かりました……」

「火谷」

「何だい?」

「お前は二宮さんを自宅まで送るんだ。今すぐに!」

「あー…はいはい。分かりましたよ。送りますよ」

 通話を切ると、火谷はスマートフォンを置いて、大きく息を吐いた。

「うっわー……最悪じゃん。氷室の奴、デートぐらいしたっていいじゃんか。ねえ?」

「…っ」

「佳織ちゃん?」

 火谷が佳織の顔を覗き込むと、佳織は真っ青になっていた。

「あ……っ…私、社長を怒らせてしまいました」

「気にすることはないよ。そもそも接待をやらせてるのは氷室なんだし」

「っ、そ、そうですけど……でも、私の勤める会社の社長で、絶対に逆らってはいけないんです」

「ふーん……」

 佳織は頭を両手で抱える。

「もう一回だけシたら、朝食にしよっか」

「え、あ……火谷様!?」

「ねえ、さっきみたく腰振ってよ」

「…っ、そんな……」

「嫌じゃないでしょ? 佳織ちゃんのナカさ、うねってるよ」

 秘部に指を三本挿入して、わざとグチャグチャと水音を立てて掻き回した。

「あっあ…」

「佳織ちゃんなら、俺のペットにしてもいいかな」

(……ペット……って、火谷様の専属の…ってこと!?)

「本気だよ。佳織ちゃんに首輪をつけて、毎日セックスしたい」

「っ……」

 ねっとりしたキスをされた。それはまるで甘い毒を注がれたようだった。火谷に押し倒される体勢になり、奥を穿たれる。何度も何度もイカされて、喘がされた。そして佳織も火谷に命じられるまま、腰を振って快楽に溺れた。
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