142 / 146
クラーク家の苦境
しおりを挟む
あれからすぐに国王は治療を受けたが助からなった。クリスティーナ宰相の遺体は地下に保管されている。
国王の死もまだ発表されていない。幸いアーサーの戦闘も城から別塔であり短時間であったためその場にいた騎士しか知られていない。
アンドレーの様に魔法使用がなければここまで騎士が敗退することや城への侵入を許すことはない。
アンドレーが関わっていたとしても、クリスティーナ宰相の犯した罪は重すぎる。おそらく彼女の家もつぶされる可能性がある。クリスティーナ宰相の家はクラーク公爵家。つまり、おじさんことオリビア嬢の本家だ。そして騎士副団長ウィリアムの実家である。彼はクリスティーナ宰相の息子だ。
おじさんはこの世界の事をよく知っているし、今回たくさん助けられた。見捨てることなどできない。
副団長もいなくならば騎士団の混乱はまぬがれないだろう。それに、私の2番目の推しメンなので救いたい。
侵入者の襲撃が再度あったとして、城の者には修復を依頼している。侵入者は前回同様に正体不明としているが国王に魅了魔法がない今、どこまで信じてもらえるか分からない。
私は自室で途方に暮れていた。あの時は、最善だと思っていた事が今はよくない方向に進んでいる。
コンコン
部屋の扉を叩く音がして、返事がするとルイが入ってきた。私はルイの顔見ると彼に変え寄った。
「ルイ……どうしよう。このままじゃクラーク家が……」
「クラーク家?」
ルイは事の重大さが分かっていないようで首を傾げている。
私はクラーク家がつぶされるかもしれない話をした。
「え? クラーク家がつぶれるのが問題かい?」
ルイは目を細めて口に手をあてて考えこんだ。ルイはクラーク家がつぶれる事や罪もないおじさんや副団長が罰せられることを問題視していないようだ。
「確かにウィリアム副団長は優秀だ。抜けるのは痛い。しかし、オリビア嬢はそこまで大きな問題にはならないだろう。そもそも、彼女はルカに近い」
「え? もしかして、ルカはクラーク家がつぶされる可能性があることを国王の死の前から気づいていた?」
「うん」
当たり前だと言わんばかりに頷いた。
愕然とした。国王の死の前にクラーク家の取り潰しの可能性に気づいていたら私はどうしただろうか。そもそもおじさんは気づいていたのだろうか。
今考えてもクリスティーナ宰相を使う以外の方法は考えつかない。そして、おこってしまったことの“もしも”で悩んでもしかない。これからの事を考えなくてはならない。
「ルイは、クラーク家を救いたいの?」
どうやら不満らしい。何が彼の気に障ったのだろうか。すこし考えると彼のさっきも言葉を思い出した。“彼女はルカに近い”と言っていた。スルーしてしまったが、聞き逃してはいけない部分であった。
ルイはどうやら嫉妬をしているようだ。
彼は本当に私以外の人間をどうでもいいと思っており私に近づくとつぶそうとする。
本当コワッ。
私はゆっくりと呼吸をしてからルイの方を向いた。
「ルイ、私はルイと二人でこの国の民を守っていきたい」
一呼吸おいてからからルイの顔をじっとみた。あいからずキレイな顔をしている。私が見すぎたためか、ほんのり顔が赤みを帯びた。
「私の気持ちはルイだけだよ」
だから、お願い嫉妬で他者を不幸にしないでほしい。不幸になることがわかっている場合は防いでほしい。
ルイは私の台詞に嬉しそうに笑った。
「わかった。一緒に民を守ろう」
ルイがはっきり誓ってくれたので安心した。
正直、ルイへの気持ちが恋愛感情なのかわからない。ルイの事は好きだし、彼が誰と結婚したら悲しいと思う。だだ、彼に触れたいという欲求が全くないのだ。それはまだ自分の身体が子どもだからかもしれない。
「ルカ?」
私が考え込んでしまったので不安に思ったらしく、ルイは眉を避けて私の顔を覗き込んだ。私は慌てて「はい」と返事をした。
「あのさ、僕が今ここに来たのは伝えたいことがあったからなんだ」
いつもルイは特別用事がなくとも私の部屋に来るため、今日もそうだと思った。そのため彼の話を聞かずに自分の話をしてしまい、申し訳なく思った。
「あ、いいだよ。そんな悲しい顔しなくとも。今、ルカの気持ちが聞けて嬉しかったよ。クラーク家の事は一緒によい方向に進むようにしよう」
優しい笑顔を私にくれた。ルイはいつも私にだけはこの笑顔をくれる。それはとても嬉しく思う。私を特別扱いするのはいいが、他者に興味ないどころか貶めようとするのは……。
今後も彼から目を離すことはできないと思った。
「それで、伝えることって?」
「ああ、今後の会議を明日行う。王妃と摂政、そして僕らだ。体調がよければアーサー殿も参加する」
「アーサー殿は無事だったんだ」
アーサーの無事を聞けて安心した。映像で動く彼を見たから最悪のことはないと思っていたが、それでも後遺症があったら大変だ。襲撃事件二回とも彼一人で守ったようなものだ。
「うん。アーサーたちがいた場所は僕らがいた転送魔法陣の部屋とはかなり離れた塔だった。そこで国王陛下とクリスティーナ宰相と会議をしていたみたいだ。本来は王妃も参加する定例会らしいけど……体調が悪かったみたい」
ルイは王妃の体調不良と言うことをなんだか言いづらそうであった。なにか大きな病気なのかと心配になり、聞こうとしたらルイはそれを察したようで手の平を私に見せた。
「王妃は大丈夫。それと……グレース殿下とジョージ殿下をお呼びした」
「お呼びしたってルイの判断?」
前摂政であり、祖母の妹のグレース殿下とその夫であり前騎士団長のジョージ殿下を呼んだことに驚いた。確かに王族であるが引退した者をもっとも大切である会議に呼びだすのは異例であった。
「そう。できれば知識をかしてほしいと言った。僕が国王になることは決まっているからすでに様々な権利をもらったよ」
国王の権利については私もこれから聞くことになる。この権利は国王と摂政しか知ることができない。改定するならば国王と摂政を引き継ぐこの瞬間だ。そして人事を決めるのもこの会議で行われる。
摂政を引継ぎ事は覚悟していたが早すぎる。漫画で、摂政になるのはまだ先だ。だが、前摂政から引き継げるため漫画よりはましだ。漫画は前摂政が国王を見切ってしまった。そのためルカが摂政業務を行うのだが国王はルカを摂政に任命しなかった。だからルカは摂政の権限なしで業務だけ行っていたのだ。
あんなの私には無理だ。
「ルカ、あのさ」
目の前にいるルイが私の様子を伺うように話しかけてきた。私が考え事をしていたため気をつかってくれたようだ。
私が返事をして彼の顔を見る。
「色々あって伝えられなかっただけど、誕生日おめでとう」
「え? あ、忘れていた。ルイもだよね。おめでとう」
ルイに言われて自分とルイの誕生日を思い出した。
そうだ、私はルイと同じ日に生まれているためいつもこの時期になると誕生祭を行う。成人していないためいつものお茶会をすこし豪華にしたものだ。
すると、数ヶ月後は妹カミラの誕生日だ。
彼女の誕生日までには国を立て直して誕生祭を行いたいと思った。
国王の死もまだ発表されていない。幸いアーサーの戦闘も城から別塔であり短時間であったためその場にいた騎士しか知られていない。
アンドレーの様に魔法使用がなければここまで騎士が敗退することや城への侵入を許すことはない。
アンドレーが関わっていたとしても、クリスティーナ宰相の犯した罪は重すぎる。おそらく彼女の家もつぶされる可能性がある。クリスティーナ宰相の家はクラーク公爵家。つまり、おじさんことオリビア嬢の本家だ。そして騎士副団長ウィリアムの実家である。彼はクリスティーナ宰相の息子だ。
おじさんはこの世界の事をよく知っているし、今回たくさん助けられた。見捨てることなどできない。
副団長もいなくならば騎士団の混乱はまぬがれないだろう。それに、私の2番目の推しメンなので救いたい。
侵入者の襲撃が再度あったとして、城の者には修復を依頼している。侵入者は前回同様に正体不明としているが国王に魅了魔法がない今、どこまで信じてもらえるか分からない。
私は自室で途方に暮れていた。あの時は、最善だと思っていた事が今はよくない方向に進んでいる。
コンコン
部屋の扉を叩く音がして、返事がするとルイが入ってきた。私はルイの顔見ると彼に変え寄った。
「ルイ……どうしよう。このままじゃクラーク家が……」
「クラーク家?」
ルイは事の重大さが分かっていないようで首を傾げている。
私はクラーク家がつぶされるかもしれない話をした。
「え? クラーク家がつぶれるのが問題かい?」
ルイは目を細めて口に手をあてて考えこんだ。ルイはクラーク家がつぶれる事や罪もないおじさんや副団長が罰せられることを問題視していないようだ。
「確かにウィリアム副団長は優秀だ。抜けるのは痛い。しかし、オリビア嬢はそこまで大きな問題にはならないだろう。そもそも、彼女はルカに近い」
「え? もしかして、ルカはクラーク家がつぶされる可能性があることを国王の死の前から気づいていた?」
「うん」
当たり前だと言わんばかりに頷いた。
愕然とした。国王の死の前にクラーク家の取り潰しの可能性に気づいていたら私はどうしただろうか。そもそもおじさんは気づいていたのだろうか。
今考えてもクリスティーナ宰相を使う以外の方法は考えつかない。そして、おこってしまったことの“もしも”で悩んでもしかない。これからの事を考えなくてはならない。
「ルイは、クラーク家を救いたいの?」
どうやら不満らしい。何が彼の気に障ったのだろうか。すこし考えると彼のさっきも言葉を思い出した。“彼女はルカに近い”と言っていた。スルーしてしまったが、聞き逃してはいけない部分であった。
ルイはどうやら嫉妬をしているようだ。
彼は本当に私以外の人間をどうでもいいと思っており私に近づくとつぶそうとする。
本当コワッ。
私はゆっくりと呼吸をしてからルイの方を向いた。
「ルイ、私はルイと二人でこの国の民を守っていきたい」
一呼吸おいてからからルイの顔をじっとみた。あいからずキレイな顔をしている。私が見すぎたためか、ほんのり顔が赤みを帯びた。
「私の気持ちはルイだけだよ」
だから、お願い嫉妬で他者を不幸にしないでほしい。不幸になることがわかっている場合は防いでほしい。
ルイは私の台詞に嬉しそうに笑った。
「わかった。一緒に民を守ろう」
ルイがはっきり誓ってくれたので安心した。
正直、ルイへの気持ちが恋愛感情なのかわからない。ルイの事は好きだし、彼が誰と結婚したら悲しいと思う。だだ、彼に触れたいという欲求が全くないのだ。それはまだ自分の身体が子どもだからかもしれない。
「ルカ?」
私が考え込んでしまったので不安に思ったらしく、ルイは眉を避けて私の顔を覗き込んだ。私は慌てて「はい」と返事をした。
「あのさ、僕が今ここに来たのは伝えたいことがあったからなんだ」
いつもルイは特別用事がなくとも私の部屋に来るため、今日もそうだと思った。そのため彼の話を聞かずに自分の話をしてしまい、申し訳なく思った。
「あ、いいだよ。そんな悲しい顔しなくとも。今、ルカの気持ちが聞けて嬉しかったよ。クラーク家の事は一緒によい方向に進むようにしよう」
優しい笑顔を私にくれた。ルイはいつも私にだけはこの笑顔をくれる。それはとても嬉しく思う。私を特別扱いするのはいいが、他者に興味ないどころか貶めようとするのは……。
今後も彼から目を離すことはできないと思った。
「それで、伝えることって?」
「ああ、今後の会議を明日行う。王妃と摂政、そして僕らだ。体調がよければアーサー殿も参加する」
「アーサー殿は無事だったんだ」
アーサーの無事を聞けて安心した。映像で動く彼を見たから最悪のことはないと思っていたが、それでも後遺症があったら大変だ。襲撃事件二回とも彼一人で守ったようなものだ。
「うん。アーサーたちがいた場所は僕らがいた転送魔法陣の部屋とはかなり離れた塔だった。そこで国王陛下とクリスティーナ宰相と会議をしていたみたいだ。本来は王妃も参加する定例会らしいけど……体調が悪かったみたい」
ルイは王妃の体調不良と言うことをなんだか言いづらそうであった。なにか大きな病気なのかと心配になり、聞こうとしたらルイはそれを察したようで手の平を私に見せた。
「王妃は大丈夫。それと……グレース殿下とジョージ殿下をお呼びした」
「お呼びしたってルイの判断?」
前摂政であり、祖母の妹のグレース殿下とその夫であり前騎士団長のジョージ殿下を呼んだことに驚いた。確かに王族であるが引退した者をもっとも大切である会議に呼びだすのは異例であった。
「そう。できれば知識をかしてほしいと言った。僕が国王になることは決まっているからすでに様々な権利をもらったよ」
国王の権利については私もこれから聞くことになる。この権利は国王と摂政しか知ることができない。改定するならば国王と摂政を引き継ぐこの瞬間だ。そして人事を決めるのもこの会議で行われる。
摂政を引継ぎ事は覚悟していたが早すぎる。漫画で、摂政になるのはまだ先だ。だが、前摂政から引き継げるため漫画よりはましだ。漫画は前摂政が国王を見切ってしまった。そのためルカが摂政業務を行うのだが国王はルカを摂政に任命しなかった。だからルカは摂政の権限なしで業務だけ行っていたのだ。
あんなの私には無理だ。
「ルカ、あのさ」
目の前にいるルイが私の様子を伺うように話しかけてきた。私が考え事をしていたため気をつかってくれたようだ。
私が返事をして彼の顔を見る。
「色々あって伝えられなかっただけど、誕生日おめでとう」
「え? あ、忘れていた。ルイもだよね。おめでとう」
ルイに言われて自分とルイの誕生日を思い出した。
そうだ、私はルイと同じ日に生まれているためいつもこの時期になると誕生祭を行う。成人していないためいつものお茶会をすこし豪華にしたものだ。
すると、数ヶ月後は妹カミラの誕生日だ。
彼女の誕生日までには国を立て直して誕生祭を行いたいと思った。
0
お気に入りに追加
202
あなたにおすすめの小説
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
異世界成り上がり物語~転生したけど男?!どう言う事!?~
繭
ファンタジー
高梨洋子(25)は帰り道で車に撥ねられた瞬間、意識は一瞬で別の場所へ…。
見覚えの無い部屋で目が覚め「アレク?!気付いたのか!?」との声に
え?ちょっと待て…さっきまで日本に居たのに…。
確か「死んだ」筈・・・アレクって誰!?
ズキン・・・と頭に痛みが走ると現在と過去の記憶が一気に流れ込み・・・
気付けば異世界のイケメンに転生した彼女。
誰も知らない・・・いや彼の母しか知らない秘密が有った!?
女性の記憶に翻弄されながらも成り上がって行く男性の話
保険でR15
タイトル変更の可能性あり
残念ながら主人公はゲスでした。~異世界転移したら空気を操る魔法を得て世界最強に。好き放題に無双する俺を誰も止められない!~
日和崎よしな
ファンタジー
―あらすじ―
異世界に転移したゲス・エストは精霊と契約して空気操作の魔法を獲得する。
強力な魔法を得たが、彼の真の強さは的確な洞察力や魔法の応用力といった優れた頭脳にあった。
ゲス・エストは最強の存在を目指し、しがらみのない異世界で容赦なく暴れまくる!
―作品について―
完結しました。
全302話(プロローグ、エピローグ含む),約100万字。
能力値カンストで異世界転生したので…のんびり生きちゃダメですか?
火産霊神
ファンタジー
私の異世界転生、思ってたのとちょっと違う…?
24歳OLの立花由芽は、ある日異世界転生し「ユメ」という名前の16歳の魔女として生きることに。その世界は魔王の脅威に怯え…ているわけでもなく、レベルアップは…能力値がカンストしているのでする必要もなく、能力を持て余した彼女はスローライフをおくることに。そう決めた矢先から何やらイベントが発生し…!?
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
都市伝説と呼ばれて
松虫大
ファンタジー
アルテミラ王国の辺境カモフの地方都市サザン。
この街では十年程前からある人物の噂が囁かれていた。
曰く『領主様に隠し子がいるらしい』
曰く『領主様が密かに匿い、人知れず塩坑の奥で育てている子供がいるそうだ』
曰く『かつて暗殺された子供が、夜な夜な復習するため街を徘徊しているらしい』
曰く『路地裏や屋根裏から覗く目が、言うことを聞かない子供をさらっていく』
曰く『領主様の隠し子が、フォレスの姫様を救ったそうだ』等々・・・・
眉唾な噂が大半であったが、娯楽の少ない土地柄だけにその噂は尾鰭を付けて広く広まっていた。
しかし、その子供の姿を実際に見た者は誰もおらず、その存在を信じる者はほとんどいなかった。
いつしかその少年はこの街の都市伝説のひとつとなっていた。
ある年、サザンの春の市に現れた金髪の少年は、街の暴れん坊ユーリに目を付けられる。
この二人の出会いをきっかけに都市伝説と呼ばれた少年が、本当の伝説へと駆け上っていく異世界戦記。
小説家になろう、カクヨムでも公開してましたが、この度アルファポリスでも公開することにしました。
指令を受けた末っ子は望外の活躍をしてしまう?
秋野 木星
ファンタジー
隣国の貴族学院へ使命を帯びて留学することになったトティ。入国しようとした船上で拾い物をする。それがトティの人生を大きく変えていく。
※「飯屋の娘は魔法を使いたくない?」のよもやま話のリクエストをよくいただくので、主人公や年代を変えスピンオフの話を書くことにしました。
※ この作品は、小説家になろうからの転記掲載です。
転生したら最強種の竜人かよ~目立ちたくないので種族隠して学院へ通います~
ゆる弥
ファンタジー
強さをひた隠しにして学院の入学試験を受けるが、強すぎて隠し通せておらず、逆に目立ってしまう。
コイツは何かがおかしい。
本人は気が付かず隠しているが、周りは気付き始める。
目立ちたくないのに国の最高戦力に祭り上げられてしまう可哀想な男の話。
最強の異世界やりすぎ旅行記
萩場ぬし
ファンタジー
主人公こと小鳥遊 綾人(たかなし あやと)はある理由から毎日のように体を鍛えていた。
そんなある日、突然知らない真っ白な場所で目を覚ます。そこで綾人が目撃したものは幼い少年の容姿をした何か。そこで彼は告げられる。
「なんと! 君に異世界へ行く権利を与えようと思います!」
バトルあり!笑いあり!ハーレムもあり!?
最強が無双する異世界ファンタジー開幕!
異世界転生雑学無双譚 〜転生したのにスキルとか貰えなかったのですが〜
芍薬甘草湯
ファンタジー
エドガーはマルディア王国王都の五爵家の三男坊。幼い頃から神童天才と評されていたが七歳で前世の知識に目覚め、図書館に引き篭もる事に。
そして時は流れて十二歳になったエドガー。祝福の儀にてスキルを得られなかったエドガーは流刑者の村へ追放となるのだった。
【カクヨムにも投稿してます】
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる