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嫉妬するルイ

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 ルカは年は近いが弟である。以前は自分が守らないといけないという思いがあったが今はとても頼りになる。
 
 35歳の女性情報のせいだかろうか。
 それだけで、変われるとは思えない。

 ルカの話しの中心は魔法陣のであった。僕の頭の上に着いてる耳の事もあるし、僕自身が聞いてしまったからそうならざるえないのは分かる。


 しかし、本当はアーサーの事が気になって仕方なかった。


 はっきり言うなら僕は石版から発動しなくてはならない不便な魔法陣に興味がなかった。しかし、一生懸命ルカが話すので聞いていた。
 
 ルカの話す魔法陣は僕の知る魔法陣とは異なっていた。僕が知るのは王族の血筋のみができる石版発動が魔法陣である。しかし、ルカは石版魔法陣を呼び出すとか更に魔法陣を創作すると言っている。
 自分の頭の上の物がなければ信じられない話である。

 まぁ、僕はルカが言うなら確証がなくても疑うつもりはない。

 今回の話でルカの能力の高さにはただ関心した。元々剣術もすぐに覚えていた為、魔法陣の能力が高くとも今更驚きはしない。

 夕食と魔法陣の話を理解したところでウサギの耳を解除してもらうと依頼する。しかし、ルカから返答がない。

 ルカは黙っている。そして何やら焦っているようにも見える。もしかしたらと思うが一様確認した。どうやら、この魔法陣は本来ウサギを出すものであり人間に掛けたのは予想外であったようである。
 
 つまり解除方法がわからない。
 
 申し訳なさそうな顔しているルカであるが目は僕のウサギ耳を追っている。よほど気になるようである。
 ルカがウサギ耳を気に入っているならばそのままにしておいても良いが、周囲への説明がめんどくさい。そもそもルカが創作魔法陣が使えることが知られるのは危険である。自分の能力が見知らぬ相手に知られているのは脅威でしかない。ルカもそれはわかっているはず。

 そんなことを考えていると僕がウサギ耳がついて慌てない事を疑問に思ったようであり、図書室入室時の取り乱しを持ち出して質問した。
 あれは思い出すだけで恥ずかしい。ルカの事になるとどうも感情の操作ができなくなる。

 「さみしかったの?」

 ルカに図星をつかれ心臓が止まるかと思った。
 気持ちを言い当てられるのは恥ずかしいがここで自分の気持ちを偽るような反応をしては変な誤解を招く可能性がある。

 折角、ルカとの関係がよくなり始めているため壊したくなかった。

 だから素直に頷いた。

 僕が頷いたことにより満足そうに笑う。まるで小さい子どもをあやすようであったが優しく表情を向けられるには悪くなかった。

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