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ため息をついて座り込むと近くにあった枝を拾い足につけた。しかし、紐が見つからない……。
仕方なく、自分が着ている腰紐をほどき使った。そのため、着物の前が開いてしまった。
「……邪魔」
着物に手を掛けると乱暴にぬぎ捨てた。褌一枚になったが、つよい日差しがあるため寒くはない。むしろ、今までが暑すぎた。
地面に大の字になり、空を見た。
良い天気だ。
鳥の声も聞こえる。
『……く、くるしい……。いたい』
「ん?」
突然、頭の中に声が入り込んでいた。驚いて起き上がると今度は声でなく全身で苦しさを感じた。
「……」
どんなに殴られても空腹でも雨の中であってもこんな苦しさを感じた事はなかった。
「なんだ……?」
その感情を受け不安というよりも不思議という気持ちの方が強かった。
「……面白いなぁ」
自分の知らない感情を堪能していると、次第に感情が強くなってきた。
「家の裏からか?」
尻を引きずりながらゆっくりと家の裏に回った。砂利に尻があたりは進みづらかったが、強くなる感情に好奇心をそそられた。
仕方なく、自分が着ている腰紐をほどき使った。そのため、着物の前が開いてしまった。
「……邪魔」
着物に手を掛けると乱暴にぬぎ捨てた。褌一枚になったが、つよい日差しがあるため寒くはない。むしろ、今までが暑すぎた。
地面に大の字になり、空を見た。
良い天気だ。
鳥の声も聞こえる。
『……く、くるしい……。いたい』
「ん?」
突然、頭の中に声が入り込んでいた。驚いて起き上がると今度は声でなく全身で苦しさを感じた。
「……」
どんなに殴られても空腹でも雨の中であってもこんな苦しさを感じた事はなかった。
「なんだ……?」
その感情を受け不安というよりも不思議という気持ちの方が強かった。
「……面白いなぁ」
自分の知らない感情を堪能していると、次第に感情が強くなってきた。
「家の裏からか?」
尻を引きずりながらゆっくりと家の裏に回った。砂利に尻があたりは進みづらかったが、強くなる感情に好奇心をそそられた。
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