10 / 131
10限目 攻略対象者の予想
しおりを挟む
レイラは初めて、起こされず目を覚ました。普段はトメが来るまで目を開ける事ができないが今日は違った。
昨日の眼鏡の件が気になっていたのだ。
「おはようございます。レイラさん」
「トメさん……おはようございます。それであの……」
レイラは寝起きの回らない頭で話そうとすると、トメは優しく笑いながら紙袋をレイラに渡した。驚きながら、それを受け取りトメの顔を見た。するとトメはゆっくり頷いた。
そっと紙袋をあけるとそこには眼鏡ケースと二つ折りになった小さな紙が入っていた。その紙をレイラはゆっくり開いた。
『先日のレイラさんからのお話から推測するに私たち二人の会話を誰かが聞いているのかもしれませんね。レイラさんは私以外とは丁寧な言葉遣いをしていますし……。ですので、今回は手紙を書かせて頂きました。眼鏡はかなり歪んでいましたので修理致しました。差し出がましい事して申し訳ございません』
文章を読むとそれを紙袋に戻した。そして、ゆっくりと立ち上がり机の上に紙袋を置くと引き出しからペンとメモ帳を出して椅子に座るとおもむろペンをはしらせた。それはとても丁寧でお手本のような字であった。
書き終わるとそれを持ってトメの側へ行き渡した。
トメはその紙の内容を見て、目を大きくしたが微笑み丁寧に折るとポケットの中にしまった。
「本日のお召し物を用意したしますね」
トメはクローゼットに向かい服を選ぶとレイラの元に戻った。
今日は紺色のミモレ丈ワンピースだ。スカート部分の左右に白のプリーツが入っている。
「本日の予定ですが、午前中、ピアノのお稽古となっています。いつもの時間に講師の山下先生がいらっしゃいますのでピアノの部屋に向かって下さい」
トメはレイラに服を着せながら、スケジュールの確認を行った。レイラは服を着せられながら頷き、返事をした。
「わかりましたわ」
「午後はどういたしますか?」
「図書館に向かいますわ。もう少しで夏休みおわりますし、新学期のテスト対策しませんと」
「承知しました」
トメに服を着せてもらい終わるとレイラは鏡台に座った。鏡には自分の顔が映り、頬に手を当てた。
「どうかされましたか」
「いえ、綺麗な顔だと思いましたの」
普通なら自信過剰な発言とおもれそうだが、レイラが幼い頃からそういった発言がをしていることと、本当に美しいためトメは同意しながらレイラの髪を二つ分けると高く結びお団子を作り始めた。
「大道寺家の皆様、整ったお顔をされていて羨ましいです。ご両親にお兄様のリョウさんもレイラさんも似ていますよね。素敵ですね。リョウさんもレイラさんも学校で人気がありますでしょう」
レイラは初等部時代、兄をことを女子に毎日聞かれ、うんざりしたのを思い出した。
「私(わたくし)はわかりませんが、兄はそう見たいですわね」
(容姿端麗の男。もしかして兄貴は攻略対象か? したら俺(レイラ)はもとよりまゆタソにも近づかせねぇーようにしないとな)
トメはいつものようにバックミラーを持ってくるとレイラに髪型を確認した。耳の上あたりに二つのお団子がついている。
「どうでしょうか?」
「今日も暑いので上げて頂けて助かりますわ」
それからトメと共に洗面所に向かった。トメはそこから他の仕事へ向かった。レイラは身支度を終えると居間に向かった。
居間に入ると炊事担当の家政婦、佐藤タエコが笑顔で出迎えてくれた。レイラは笑顔で挨拶をするといつものカウンターに座った。
「どうぞ」
タエコは太陽のような笑顔で食事を出してくれた。
「頂きますわ」
レイラはおもむろに箸を持つと食事を始めた。今日のメニューは焼き魚に白飯、それから味噌汁だ。
(タエコの和食は本当上手い)
食事を終え「ご馳走様でした」と挨拶をすると食器を片付けた。タエコは相変わらず笑いながらレイラに返事をした。
食事を終えるとすぐにピアノのある部屋に向かった。ピアノ指導員の山下が来る前にレイラはいつもピアノを少し弾く。
レイラは部屋に入り、椅子に座ると鍵盤蓋をあけ弾き始めた。
前世はピアノのに興味がなく触れたこともなかったが、幼い頃から鍛えられたおかげで絶対音感があり聞いただけである程度の曲は弾く事ができた。
(手が勝手に動くだよなぁ。すげーよな)
しばらく弾いていると扉を叩く音がした。レイラは手を止めると扉の方に向かい、返事をした。扉があき、トメは扉をささえて山下を招いた。
「レイラさん、おはようございます」
上品に挨拶をする山下は黒い髪をうなじのあたりでお団子にまとめ、袖のない真っ黒のロングワンピースを着ていた。レイラは“いつもセクシーだな”と思いながら笑顔で挨拶をした。
「おはようございます。山下先生」
山下とレイラの挨拶を見届けるとトメは頭を下げ「失礼致します」と言って部屋から出ると扉を閉めた。
それから、すぐにレッスンが始まった。山下のレッスンは求めるものが多く厳しいが面白かった。
1時間のレッスンが終わりレイラと山下が挨拶をしていると部屋の扉を叩く音が聞こえた。レイラが返事をすると、トメは扉を開けて入室した。山下を迎えに来たのだ。
「それではレイラさん。先ほどの所重点的にやってみてください。ではまた」
「ありがとうございました」
山下がお辞儀をするとレイラも同じ様に頭を下げた。山下が部屋を出て、扉が閉まる音が聞こえるとレイラは頭を上げた。
ピアノの椅子に座り楽譜を見ると弾き始めた。
しばらく弾いた後、居間に行きタエコが作る昼食を食べに向かった。居間に入りタエコを見ると朝、楽しそうだった彼女に影があった。
「タエコさん、何かありましたか?」
レイラの前に食事を置くタエコに声を掛けた。いつもの明るい雰囲気の彼女が暗い顔をしてるのはとても珍しくレイラは心配になった。
「あ、いえ」
「なんですの?」
「申し訳ありません。きっと大道寺さんからお話があると思います」
「父ですか……」
家政婦からレイラの父である大道寺貴文(だいどうじ たかふみ)の名前がでる時はレイラにとって良い事であったことがなかった。
(クソオヤジねぇ)
レイラは肩を落とした。しかし、この暗い雰囲気は気が重かったのでレイラは違う話題をタエコにふった。
「タエコさん。これ、美味しいですね」
「それは今日のおすすめだと言われて仕入れました」
タエコはニコリと笑って「喜んで頂けたのならよかったです」と言ったのでレイラは安心した。更にタエコと料理の話をした。
「タエコさんは料理が本当にお好きなんですわね。そんな方のご飯が毎日食べられて幸せですわ」
「ありがとうございます。あ、今日の夕方と明日はお休みを頂いています」
「お店に出る日ですわね」
「ええ。ご迷惑をお掛けします」
申し訳なさそうな顔をするタエコに、レイラは大きく首をふった。
「いいですよ。自分の店があるのに食事をお願いしてるのは大道寺(わたくしたち)なんですから」
「ありがとうございます。その日はトメさんかユリコさんの料理ですね」
「ユリコさんは兄付きですのできっとトメさんが私(わたくし)の料理を作りますわ」
「そうなのですか?」
「明確なルールがあるわけではありませんが、いつもそうですわ。タエコさんは二人の料理を食べたことありますの?」
「いいえ。私がいますと料理は全て私の仕事ですからね」
「そうですわね」
レイラが食事を終えて、部屋戻るころにはタエコはいつもの明るいタエコに戻っておりレイラは嬉しくなった。
居間からでるとレイラはすぐに脱衣所に向かった。
(あ~、図書館行く前に、風呂入りたいってトメに言い忘れたな。シャワーでもいいかぁ)
脱衣所の扉を開けるとそこには笑顔のトメがおり、脱衣所に準備は終了していた。
「お風呂に準備はすんでおります。身体を流すのをお手伝い致しましょうか」
(やべぇ、流石トメ)
「ありがとうございます。よろしくお願い致します」
レイラはゆっくりと浴室の前に立ち、服を脱ぐと何も言わなくても服を受け取ってくれた。そして、浴室に入ると後から腕と足の裾をまくったトメが入ってきた。
トメは座っているレイラの後ろに立ちシャワーの温度を確認してからレイラの髪を流した。その後はシャンプー、コンディショナー、トリートメントを使い丁寧に髪を洗いそれが終わると身体を洗った。
「それでは外に待っております」
全てが終わるとトメは頭を下げると浴室を出た。
昨日の眼鏡の件が気になっていたのだ。
「おはようございます。レイラさん」
「トメさん……おはようございます。それであの……」
レイラは寝起きの回らない頭で話そうとすると、トメは優しく笑いながら紙袋をレイラに渡した。驚きながら、それを受け取りトメの顔を見た。するとトメはゆっくり頷いた。
そっと紙袋をあけるとそこには眼鏡ケースと二つ折りになった小さな紙が入っていた。その紙をレイラはゆっくり開いた。
『先日のレイラさんからのお話から推測するに私たち二人の会話を誰かが聞いているのかもしれませんね。レイラさんは私以外とは丁寧な言葉遣いをしていますし……。ですので、今回は手紙を書かせて頂きました。眼鏡はかなり歪んでいましたので修理致しました。差し出がましい事して申し訳ございません』
文章を読むとそれを紙袋に戻した。そして、ゆっくりと立ち上がり机の上に紙袋を置くと引き出しからペンとメモ帳を出して椅子に座るとおもむろペンをはしらせた。それはとても丁寧でお手本のような字であった。
書き終わるとそれを持ってトメの側へ行き渡した。
トメはその紙の内容を見て、目を大きくしたが微笑み丁寧に折るとポケットの中にしまった。
「本日のお召し物を用意したしますね」
トメはクローゼットに向かい服を選ぶとレイラの元に戻った。
今日は紺色のミモレ丈ワンピースだ。スカート部分の左右に白のプリーツが入っている。
「本日の予定ですが、午前中、ピアノのお稽古となっています。いつもの時間に講師の山下先生がいらっしゃいますのでピアノの部屋に向かって下さい」
トメはレイラに服を着せながら、スケジュールの確認を行った。レイラは服を着せられながら頷き、返事をした。
「わかりましたわ」
「午後はどういたしますか?」
「図書館に向かいますわ。もう少しで夏休みおわりますし、新学期のテスト対策しませんと」
「承知しました」
トメに服を着せてもらい終わるとレイラは鏡台に座った。鏡には自分の顔が映り、頬に手を当てた。
「どうかされましたか」
「いえ、綺麗な顔だと思いましたの」
普通なら自信過剰な発言とおもれそうだが、レイラが幼い頃からそういった発言がをしていることと、本当に美しいためトメは同意しながらレイラの髪を二つ分けると高く結びお団子を作り始めた。
「大道寺家の皆様、整ったお顔をされていて羨ましいです。ご両親にお兄様のリョウさんもレイラさんも似ていますよね。素敵ですね。リョウさんもレイラさんも学校で人気がありますでしょう」
レイラは初等部時代、兄をことを女子に毎日聞かれ、うんざりしたのを思い出した。
「私(わたくし)はわかりませんが、兄はそう見たいですわね」
(容姿端麗の男。もしかして兄貴は攻略対象か? したら俺(レイラ)はもとよりまゆタソにも近づかせねぇーようにしないとな)
トメはいつものようにバックミラーを持ってくるとレイラに髪型を確認した。耳の上あたりに二つのお団子がついている。
「どうでしょうか?」
「今日も暑いので上げて頂けて助かりますわ」
それからトメと共に洗面所に向かった。トメはそこから他の仕事へ向かった。レイラは身支度を終えると居間に向かった。
居間に入ると炊事担当の家政婦、佐藤タエコが笑顔で出迎えてくれた。レイラは笑顔で挨拶をするといつものカウンターに座った。
「どうぞ」
タエコは太陽のような笑顔で食事を出してくれた。
「頂きますわ」
レイラはおもむろに箸を持つと食事を始めた。今日のメニューは焼き魚に白飯、それから味噌汁だ。
(タエコの和食は本当上手い)
食事を終え「ご馳走様でした」と挨拶をすると食器を片付けた。タエコは相変わらず笑いながらレイラに返事をした。
食事を終えるとすぐにピアノのある部屋に向かった。ピアノ指導員の山下が来る前にレイラはいつもピアノを少し弾く。
レイラは部屋に入り、椅子に座ると鍵盤蓋をあけ弾き始めた。
前世はピアノのに興味がなく触れたこともなかったが、幼い頃から鍛えられたおかげで絶対音感があり聞いただけである程度の曲は弾く事ができた。
(手が勝手に動くだよなぁ。すげーよな)
しばらく弾いていると扉を叩く音がした。レイラは手を止めると扉の方に向かい、返事をした。扉があき、トメは扉をささえて山下を招いた。
「レイラさん、おはようございます」
上品に挨拶をする山下は黒い髪をうなじのあたりでお団子にまとめ、袖のない真っ黒のロングワンピースを着ていた。レイラは“いつもセクシーだな”と思いながら笑顔で挨拶をした。
「おはようございます。山下先生」
山下とレイラの挨拶を見届けるとトメは頭を下げ「失礼致します」と言って部屋から出ると扉を閉めた。
それから、すぐにレッスンが始まった。山下のレッスンは求めるものが多く厳しいが面白かった。
1時間のレッスンが終わりレイラと山下が挨拶をしていると部屋の扉を叩く音が聞こえた。レイラが返事をすると、トメは扉を開けて入室した。山下を迎えに来たのだ。
「それではレイラさん。先ほどの所重点的にやってみてください。ではまた」
「ありがとうございました」
山下がお辞儀をするとレイラも同じ様に頭を下げた。山下が部屋を出て、扉が閉まる音が聞こえるとレイラは頭を上げた。
ピアノの椅子に座り楽譜を見ると弾き始めた。
しばらく弾いた後、居間に行きタエコが作る昼食を食べに向かった。居間に入りタエコを見ると朝、楽しそうだった彼女に影があった。
「タエコさん、何かありましたか?」
レイラの前に食事を置くタエコに声を掛けた。いつもの明るい雰囲気の彼女が暗い顔をしてるのはとても珍しくレイラは心配になった。
「あ、いえ」
「なんですの?」
「申し訳ありません。きっと大道寺さんからお話があると思います」
「父ですか……」
家政婦からレイラの父である大道寺貴文(だいどうじ たかふみ)の名前がでる時はレイラにとって良い事であったことがなかった。
(クソオヤジねぇ)
レイラは肩を落とした。しかし、この暗い雰囲気は気が重かったのでレイラは違う話題をタエコにふった。
「タエコさん。これ、美味しいですね」
「それは今日のおすすめだと言われて仕入れました」
タエコはニコリと笑って「喜んで頂けたのならよかったです」と言ったのでレイラは安心した。更にタエコと料理の話をした。
「タエコさんは料理が本当にお好きなんですわね。そんな方のご飯が毎日食べられて幸せですわ」
「ありがとうございます。あ、今日の夕方と明日はお休みを頂いています」
「お店に出る日ですわね」
「ええ。ご迷惑をお掛けします」
申し訳なさそうな顔をするタエコに、レイラは大きく首をふった。
「いいですよ。自分の店があるのに食事をお願いしてるのは大道寺(わたくしたち)なんですから」
「ありがとうございます。その日はトメさんかユリコさんの料理ですね」
「ユリコさんは兄付きですのできっとトメさんが私(わたくし)の料理を作りますわ」
「そうなのですか?」
「明確なルールがあるわけではありませんが、いつもそうですわ。タエコさんは二人の料理を食べたことありますの?」
「いいえ。私がいますと料理は全て私の仕事ですからね」
「そうですわね」
レイラが食事を終えて、部屋戻るころにはタエコはいつもの明るいタエコに戻っておりレイラは嬉しくなった。
居間からでるとレイラはすぐに脱衣所に向かった。
(あ~、図書館行く前に、風呂入りたいってトメに言い忘れたな。シャワーでもいいかぁ)
脱衣所の扉を開けるとそこには笑顔のトメがおり、脱衣所に準備は終了していた。
「お風呂に準備はすんでおります。身体を流すのをお手伝い致しましょうか」
(やべぇ、流石トメ)
「ありがとうございます。よろしくお願い致します」
レイラはゆっくりと浴室の前に立ち、服を脱ぐと何も言わなくても服を受け取ってくれた。そして、浴室に入ると後から腕と足の裾をまくったトメが入ってきた。
トメは座っているレイラの後ろに立ちシャワーの温度を確認してからレイラの髪を流した。その後はシャンプー、コンディショナー、トリートメントを使い丁寧に髪を洗いそれが終わると身体を洗った。
「それでは外に待っております」
全てが終わるとトメは頭を下げると浴室を出た。
0
お気に入りに追加
35
あなたにおすすめの小説
美醜逆転世界でお姫様は超絶美形な従者に目を付ける
朝比奈
恋愛
ある世界に『ティーラン』と言う、まだ、歴史の浅い小さな王国がありました。『ティーラン王国』には、王子様とお姫様がいました。
お姫様の名前はアリス・ラメ・ティーラン
絶世の美女を母に持つ、母親にの美しいお姫様でした。彼女は小国の姫でありながら多くの国の王子様や貴族様から求婚を受けていました。けれども、彼女は20歳になった今、婚約者もいない。浮いた話一つ無い、お姫様でした。
「ねぇ、ルイ。 私と駆け落ちしましょう?」
「えっ!? ええぇぇえええ!!!」
この話はそんなお姫様と従者である─ ルイ・ブリースの恋のお話。
猫に転生したらご主人様に溺愛されるようになりました
あべ鈴峰
恋愛
気がつけば 異世界転生。
どんな風に生まれ変わったのかと期待したのに なぜか猫に転生。 人間でなかったのは残念だが、それでも構わないと気持ちを切り替えて猫ライフを満喫しようとした。しかし、転生先は森の中、食べ物も満足に食べてず、寂しさと飢えでなげやりに なって居るところに 物音が。
転生したら乙女ゲームの主人公の友達になったんですが、なぜか私がモテてるんですが?
rita
恋愛
田舎に住むごく普通のアラサー社畜の私は車で帰宅中に、
飛び出してきた猫かたぬきを避けようとしてトラックにぶつかりお陀仏したらしく、
気付くと、最近ハマっていた乙女ゲームの世界の『主人公の友達』に転生していたんだけど、
まぁ、友達でも二次元女子高生になれたし、
推しキャラやイケメンキャラやイケオジも見れるし!楽しく過ごそう!と、
思ってたらなぜか主人公を押し退け、
攻略対象キャラや攻略不可キャラからも、モテまくる事態に・・・・
ちょ、え、これどうしたらいいの!!!嬉しいけど!!!
乙女ゲームの悪役令嬢は断罪回避したらイケメン半魔騎士に執着されました
白猫ケイ
恋愛
【本編完結】魔法学園を舞台に異世界から召喚された聖女がヒロイン王太子含む7人のイケメンルートを選べる人気のゲーム、ドキ☆ストの悪役令嬢の幼少期に転生したルイーズは、断罪回避のため5歳にして名前を変え家を出る決意をする。小さな孤児院で平和に暮らすある日、行き倒れの子供を拾い懐かれるが、断罪回避のためメインストーリー終了まで他国逃亡を決意。
「会いたかったーー……!」
一瞬何が起きたか理解が遅れる。新聞に載るような噂の騎士に抱きすくめられる様をみた、周囲の人がざわめく。
【イラストは自分で描いたイメージです。サクッと読める短めのお話です!ページ下部のいいね等お気軽にお願いします!執筆の励みになります!】
悪役令嬢を拾ったら、可愛すぎたので妹として溺愛します!
平山和人
恋愛
転生者のクロエは諸国を巡りながら冒険者として自由気ままな一人旅を楽しんでいた。 そんなある日、クエストの途中で、トラブルに巻き込まれた一行を発見。助けに入ったクロエが目にしたのは――驚くほど美しい少女だった。
「わたくし、婚約破棄された上に、身に覚えのない罪で王都を追放されたのです」
その言葉に驚くクロエ。しかし、さらに驚いたのは、その少女が前世の記憶に見覚えのある存在だったこと。しかも、話してみるととても良い子で……?
「そういえば、私……前世でこんな妹が欲しかったって思ってたっけ」
美少女との出会いが、クロエの旅と人生を大きく変えることに!?
病気になって芸能界から消えたアイドル。退院し、復学先の高校には昔の仕事仲間が居たけれど、彼女は俺だと気付かない
月島日向
ライト文芸
俺、日生遼、本名、竹中祐は2年前に病に倒れた。
人気絶頂だった『Cherry’s』のリーダーをやめた。
2年間の闘病生活に一区切りし、久しぶりに高校に通うことになった。けど、誰も俺の事を元アイドルだとは思わない。薬で細くなった手足。そんな細身の体にアンバランスなムーンフェイス(薬の副作用で顔だけが大きくなる事)
。
誰も俺に気付いてはくれない。そう。
2年間、連絡をくれ続け、俺が無視してきた彼女さえも。
もう、全部どうでもよく感じた。
【完結】うっかり異世界召喚されましたが騎士様が過保護すぎます!
雨宮羽那
恋愛
いきなり神子様と呼ばれるようになってしまった女子高生×過保護気味な騎士のラブストーリー。
◇◇◇◇
私、立花葵(たちばなあおい)は普通の高校二年生。
元気よく始業式に向かっていたはずなのに、うっかり神様とぶつかってしまったらしく、異世界へ飛ばされてしまいました!
気がつくと神殿にいた私を『神子様』と呼んで出迎えてくれたのは、爽やかなイケメン騎士様!?
元の世界に戻れるまで騎士様が守ってくれることになったけど……。この騎士様、過保護すぎます!
だけどこの騎士様、何やら秘密があるようで――。
◇◇◇◇
※過去に同名タイトルで途中まで連載していましたが、連載再開にあたり設定に大幅変更があったため、加筆どころか書き直してます。
※アルファポリス先行公開。
※表紙はAIにより作成したものです。
人形城の棘姫(にんぎょうじょうのいばらひめ)
茜カナコ
恋愛
人見知りの令嬢ミスティアは、家に引きこもっているが新月の夜だけは森を散歩する。ある新月の夜、怪我をして倒れていたアレン王子を助けた。出会った二人は、その心の距離を近づけていく。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる