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文化祭

14.※※ ご主人様とメイド

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オレたちは、テニス部の部室にやって来た。

あきらがドアノブを回すと、鍵はかかってなかった。


ドアを開けてオレに入るように促す。

オレたちは誰もいない部室に入り、あきらがドアのカギを閉めた。



「レイキ・・・・!」


あきらは、ぎゅってオレを抱きしめた。


ふわって香る、あきらの香水。


あきらの温もりが嬉しい。



しばらくオレを抱きしめた後、あきらは少し体を離して、オレのカオを覗き込んできた。


「・・・・レイキ・・・・すっげーかわいい・・・・・」


そ・・うだった・・・・

オレ、メイドの格好のまんま・・・・・!


あきらに・・・・・見られた・・・・・!!



オレは恥ずかしくなってうつむく。

あきらの胸を押して腕の中から出ると、背を向けた。



「レイキ?」

「見るなよ・・・・!!」



恥ずかしい・・・・

今更、だけど、あきらには見られたくなかったな・・・・・



あきらは後ろから、オレの肩にそっと触れた。


「レイキ・・・・・ 他にも、声かけられたりしたのか・・・・?」

「え・・・・」

「・・・・・・だってさ・・・・ すげー、かわいい、から・・・・・ 絶対、男がほっとかねーと思う」


あきら・・・・ オレのこと、かわいい、って・・・・・


「ほ、ほんとに・・・・?」

「レイキ・・・?」

「ほんとに、オレ、かわいい・・・・?」


オレの両肩を掴んで、あきらは自分の方を向かせた。


「・・・ああ・・・・ すっげー、かわいい・・・・」


甘く響く、あきらの声。

あきらは微笑みを浮かべて、オレのことを見下ろしてる。


「・・・・オレ、いろんな奴に声、かけられた・・・けど・・・・ みんな、オレが男だって、気付いてなかった・・・・・」

「・・・だろうな。 こんなかわいくて、色気があるんだからさ。
少し高めの声出してたら、わかんねーだろうな」


オレは、服の胸元を、ぎゅって握りしめた。


「・・・・あきらもさ、女が、いーんじゃねーの・・・?」


「え・・・?」


「だからさ・・・・ 男に見えない今のオレのこと・・・ かわいいって、言ってんじゃねーの・・・・」



言いながら胸が苦しくなってきて、言葉に詰まる。

オレは、唇をかんでうつむいた。


フッてあきらが笑った気配がして、ふわって抱きしめられた。

あきらの、香水の香りに包まれる。



「・・・・オレ的には、レイキがこんなかわいい格好してるってことに、すげー萌えてるんだけど」

「え?」

「だから、メイド姿の女子がかわいいんじゃなくて・・・・ レイキが、この格好だからいいんだよ。 レイキ限定ってこと」



あきらの言葉に、カオが熱くなる。



「ああ・・・・ まじ、たまんねー・・・!」


あきらは切なそうな声を出すと、唇を重ねてきた。


「んんっ・・・・・」


あきらのキスは激しくて、オレの口の中を熱い舌がなぞってく。


「は、・・・ぁっ・・・・・」


オレも夢中で舌を絡める。



ぴちゃ、くちゅっ・・・・・


部室の中に、濡れた音が響く。



「レイキ・・・・ ヤバいだろ、その、カオ」


唇を離してオレを見るあきらの瞳には、欲情の強い光があった。


「・・・・・やらしすぎ」



そう言って、スカートの中に手を入れてきた。


「や、 あ、きら・・・・・!」


キスだけで反応してしまってたオレに、あきらの手が触れる。



「・・・・・女のコなのに、なんでココが膨らんでるの・・・・?」


意地悪な、あきらの言葉。


視線を落とすと、スカートの前が、勃ちあがったオレ自身に押し上げられて、膨らんでいた。



「コレ・・・・なに・・・? 女のコは、こんなの、ついてないよね・・・・?」


「や、だ・・・・・ は、ぁんっ・・・」


あきらは下着の上から、ゆっくりと勃ちあがってるオレのモノを扱く。



「・・・・下着は、そのままなんだな・・・・ どうせなら、下着も女物に変えればよかったのに」


な、に言ってんだ・・・・


「ば、っかじゃねーのっ・・・・・!」


「ほらほら。 メイドはそんな言葉使っちゃダメだよ?」


「あ、んんっ・・・!」



この衣装のせいなのか・・・・・?


あきら、いつもより饒舌だし・・・・ なんか、言葉攻め・・? みたいな・・・・・・



「じゃあ、今はオレがご主人様、ね?」

そう言って、すごく嬉しそうににっこりと笑った。


「・・・あきら・・・何、言ってんだよ」

息を乱しながら、呆れたようにオレが言うと、

「『あきら』じゃないだろ。 『ご主人様』。 ほら、言って?」


・・・・あきら・・・・ 本気だ・・・・・・


オレは諦めて、小さくため息をついた。


「・・・・・ご、主人、様」


恥ずかしくて、思わず上目づかいになってしまってた。



あきらが小さく息をのむのが分かる。


「・・・・レイキ・・・・! すげー、キた・・・・!」



・・・あきらが、興奮してるのを感じる。


・・・・・オレに・・・・・ 興奮してくれてるんだ・・・・・



オレはあきらをぐいって押して、ベンチに座らせた。


そのあきらの前に跪いて、あきらのベルトに手をかける。




「・・・・・レイキ・・・・?」


オレは無言で、ベルトを緩めて制服のパンツの前をはだけさせた。


もう既に勃ち上がってる、あきらのモノを取り出す。



・・・・・オレに欲情して、こんなになってんだ・・・・・


なんか、すげー、うれしい・・・・・



オレは舌を出して、ゆっくりとあきらのモノを舐めあげた。

「んっ・・・」

舌で、先の方を転がすように舐める。


「は、ァっ・・・・・」

あきらの感じてる声が漏れる。

その声で、オレの下腹部にも熱が集まり、後孔が・・・・うずく。


オレは口を開けて、あきらのモノを咥えた。

「んっ・・・・ん」

ぐじゅ・・・・・ぐちゅっ・・・・・

唾液を絡めて、卑猥な音を立てる。


「レイキ・・・・」

あきらの手が、オレの左頬に触れる。

オレは咥えたまま、上目使いであきらを見た。


「くっ・・・やっ、べ・・・・」

あきらがぶるっとカラダを震わせる。

「レイキ・・・・それ、や、ばい。
めちゃくちゃ気持ちイイし・・・・そのカオ見たら、まじ、イきそう・・・・」


あきらは口角を持ち上げるけど、その表情にはあんまり余裕がないみたいだ。


「・・・・じゃ、イって?」

オレはもう一度、あきらのモノを奥まで咥え込む。

「ああっ・・・・・!」

口と舌と手を使って、あきらを高みへ連れていく。


「くっ・・・・ レイキ・・・・! イ、く・・・!」


どくんっ!


オレの口の中に、あきらの吐き出した熱い飛沫が広がる。


「ん・・・・」

オレは口を離すと、


ごくんっ


喉を鳴らして飲み込んだ。


「・・・・ご主人様の、おいしい、です」

あきらを見て、少し微笑んで言ってみた。



「レイキ・・・!」

あきらは興奮したようにベンチから立ち、オレのことも引っ張って立たせた。

そして、オレの前に跪く。

スカートをめくり、オレを立たせたまま、オレのモノを咥えた。


「や、あッ・・・・・ あきら・・・・!」

突然与えられた刺激に、全身が震える。


「『あきら』じゃ、ねーだろ・・・・?」

そう言うと、あきらは容赦なくオレに快感を与えてくる。

「はッ・・・あ、ぁあんッ・・・・!」


膝ががくがくとなって、折れそうになる。

オレは必死で、あきらの肩を掴んだ。


ぐちゅっ・・・ ちゅく・・・・・


「あ、んッん・・・ も、立て、な・・・・・」

足に力が入らなくなって、オレはあきらに寄りかかり、その頭を抱くような姿勢になった。


「はぁっ、んんッ・・・・! あっ・・・・!」

そのせいで、あきらの口の奥まで入って。

「も、だ、めえっ・・・・! イ、くぅッ・・・・・!
ご、しゅじん、さまぁああっ・・・・・!」


びくんッ!!


オレはカラダを震わせて達した。


あきらは口を離すと、オレの出した白濁を、自分の手に出した。


「・・・レイキ・・・おりこう。
ちゃんと『ご主人様』って、言えたな」


まだ息を乱してるオレに、あきらは満足そうに笑う。


「そこ、手、ついて」

あきらに言われるまま、ベンチに手をつき、尻をあきらに向けた姿勢を取らされた。


「ローション無いから、レイキの、使おうな」

そう言うと、スカートをめくって、オレの後孔にオレが出した白濁を塗り付けた。

「や、めろよ・・・・」

自分のが塗り付けられるなんて、なんか、気持ち悪い・・・・・


「そんな言葉づかい、ダメだろ?」

あきらの指が、ゆっくりと、入って、くる。

「んんッ・・・・は、ぁあ・・・・・」


気持ちよくて、思わず背中をそらせてしまう。

「あ、あん・・・ ふっ・・・・・」

「レイキ・・・・気持ちイイの・・?腰、揺れてる・・・・・」

「き、もち、いッ・・・あっ、ん・・・・・」


あきらの指はだんだんと増えてきて、オレのナカを広げていく。


「これじゃ、レイキのカオ、見れないな・・・・」

あきらは指を抜くと、オレを反転させて、ベンチの上に押し倒した。


「あ、あきら?」

大きく足を広げられる。

あきらは口角を持ち上げて、オレに覆いかぶさってきた。


「『あきら』じゃなくて?」

「ご・・・・・主人、 様・・・・」

「そう」


あきらはオレの足の間に腰を入れ、オレの後孔に固く大きくなったモノを押し付けてきた。


「んっ・・・・・」

あきらの熱と、与えられる快感を期待してしまう。

けど。

あきらはそのまま動かない。


「・・・・・?」

思わず、あきらを見つめる。


オレの視線の先で、あきらは口角を持ち上げた。

「・・・・・欲しい?」

「・・・・・・」

恥ずかしくて、オレは答えることが出来ない。

「・・・・・じゃあさ、おねだり、してみて?」


・・・・お、ねだり、って・・・・・・・!


「レイキ・・・・・ほら」

あきらの右手が、オレの左頬を撫でる。

オレはその手にカオをすり寄せて、小声で、言った。


「・・・挿れて・・・・・ください・・・・・ ご主人様・・・・」


あきらは満足そうに微笑んだ。


「いいよ・・・・ 挿れてあげる・・・・」


「あっ・・・・・ あ、アぁあんっ・・・・!」


あきらがオレのナカをこじ開けていく。

オレは背を仰け反らせ、あきらの腕をぎゅって掴んだ。


「レイキ・・・! ゴメンっ・・・! がまんできねーっ!」


ずんっ!!!


「やッ・・・・!? あああんッ!」


あきらに一気に奥まで貫かれた。

いきなり与えられた大きな快感に、オレのカラダは小刻みに震える。


もう・・・・スグ、達してしまいそうだ・・・・・・!!


「くっ・・・ レイキんナカ、すっげー・・・! めちゃくちゃ、感じて、る?」

あきらは嬉しそうな表情でオレを見下ろす。

「ばっ・・・・か! んな、コト、言う、なっ・・・・!」

「だーめ。 メイドは、ご主人様の質問には、素直に答えなきゃ・・・ ね?」


あきらの欲情に満たされた瞳。

その瞳に、見つめられると・・・ カラダがうずいて、逆らえない・・・・・


「レイキ・・・感じてる・・・・?」

恥ずかしくて、オレは目を逸らしたまま頷いた。

「すごっ・・・・ 感じ、てて。 ・・・スグ、イ、きそ・・・・・!」


・・・今のオレに、あきらはメイドっぽいことを言うのを、望んでるんだよな・・・・


オレは目を開けて、あきらを見つめた。


「・・・・ご主人様、・・・イキ、たい、ですッ・・・・・!」


オレの言葉に、あきらは驚いたように目を見開いた。

でも、すぐ嬉しそうに微笑んで。


「わかった・・・・・ イかせてやるッ・・・・!」


ぐってオレの両足を抱え上げると、腰を激しく動かしだした。


「やっ・・・ あ、んッ! だ、めえッ・・・!」

「レイキ・・・・・!」

「ご、しゅじん、さま・・・・! それ、ダメ・・・・! すぐ、イ、くぅッ・・・・・!」

「いいぜ・・・・ 何回でも、イかせてやるから・・!」

「だめ、 だめ、 はぁあッ・・・!」


どくんッ!!


オレはガマンできずに達してしまう。


「・・・・ご、めん、なさ・・・・・ オレ・・・・一人、で・・・・」

「・・大丈夫だよ。 まだ、がんばれる、よな?」

「ん・・・・ はい・・・・・」


うなずくと、あきらはまたオレを突き上げた。


「や、だめッ・・・・! イった、ばっかなの、に・・・・・!」

イって敏感になってるオレのカラダは、快感を強く感じてしまう。


「や、ん、んんッ・・・・ い、やぁっ・・・・!」

「くっ・・・レイキんナカ、ほんと・・・すげ・・・! 絡みついてくるッ・・・・・!」


はあッ、はあッ

あきらも、大きく息を乱していて。


「も、イきそ・・・ レイキ・・・イくぜッ・・・・・!」

「あ、ぁあんッ・・・・ き、て・・・・・!」


あきらの熱い飛沫をナカで感じて、オレの快感は膨れ上がり、頭の中が真っ白になる。


「イ、くぅッ・・・・・!!」


オレはあきらの腕を掴んで、カラダを大きく痙攣させた。


・・・・・ドライで、達してしまった。



「・・・・くぅ・・・ん・・・・は、ぁ・・・・・ッ」


ぴくんぴくんって、カラダを痙攣させるオレの頭を、あきらが優しくなでる。


「レイキ・・・・ すげー、よかった・・・・ めちゃくちゃ、かわいかったし・・・」

「・・・・ご、主人、様・・・ オレ・・・・よかった、です、か・・・・?」

「まじで、サイコーだった」


あきらの嬉しそうなカオにつられて、オレも笑顔になる。


「レイキ・・・・・好きだよ・・・・」

「ん・・・・・ オレ、も」


オレたちは抱き合ったまま、深いキスを交わした。
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