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文化祭

7.※※ ずっと欲しかった

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ガチャッ。


あきらの部屋に入ると、オレはカバンを放り投げてあきらに抱き付いた。


あきらも、オレのことを抱きしめてくれる。



「・・・・レイキ・・・・・・」



熱に浮かされたあきらの表情。



唇が、重なる。



「ふ・・・・ん、んっ・・・・・」



深く唇を重ねながら、あきらの手はオレの服を脱がしにかかる。


キスをしながら、器用にオレの制服のネクタイを外し、ボタンも外してく。


「あ、きら・・・・ んんッ・・・・・」


首筋にキスをされて、ぴくんって、オレのカラダが反応する。


「レイキ・・・・・」


首から肩を、あきらの舌が這っていく。



「ま、って、あきら・・・・・」


「待てない。 レイキが欲しいよ・・・・・」



切なそうなあきらの声に、ぞくぞくしてしまう。



「でも、オレ、汗、かいたし・・・・ シャワー、浴びたい・・・・・」


「いいよ・・・ このままで・・・・」


「やっ・・・ んん・・・・・」



もうボタンは全部外されて、オレの上半身は空気にさらされてしまった。



あきらの舌が、胸の突起を刺激する。



「あっ、 や、 だめ・・・・・」


「ココ、もう勃ってるよ・・・」


あきらが、舐めるから・・・・・・!


「も、だ、めって・・・・・ ね・・・シャワー、浴びたい・・・・・」



あきらを見つめて訴えると、あきらはフッて笑った。


「・・・・・わかった。 じゃあ、一緒に浴びよう?」



えっ! 一緒、に!?



「い、いや・・・・ オレ、一人が」

「よし、行こ、レイキ」


あきらはオレの言うことを全く聞かず、オレを引っ張ってバスルームに連れていく。



洗面所について、あきらは制服を脱ぎだした。


「あきら・・オレ、一人で浴びたい・・・・」


小声で訴えてみると、あきらは微笑んでオレを振り返った。

そして、ボタンが全部外されて、羽織ってるだけのオレの制服のシャツにに手をかける。


「・・・・やっとレイキに触れるんだから、もう、待ちたくない・・・・ 
もう、待てねーよ・・・・・」


・・・・・オレだって、ずっと、ガマンしてた。


やっと、あきらに触れる・・・・ 触れてもらえる・・・・・


「でもさ・・・恥ずかしいし・・・・・」


あきらはフッて笑って、オレの制服を脱がせる。


「大丈夫。・・・・すぐ、恥ずかしさなんてなくなるよ」



欲情に満たされたあきらの瞳に見つめられて、オレの腰に、ぞくって、しびれが走った。








「あ、あきら。 自分でやるから」

「せっかく一緒に入ってんだし。 オレにやらせろって」


あきらはふわっふわの泡を手に、オレの体を撫でていく。


これ・・・洗ってるっていうより、泡を撫でつけられてるだけって感じだし・・・・

何より、くすぐったい。


「ほら、タオル外して」


「あ、やめろって!」


あきらはオレが腰に巻いていたタオルを剥ぎ取った。


明るい浴室内でオレを見る、あきらの視線が・・・痛い。


「返せよ!」


タオルを奪い返そうとあきらに手を伸ばすと、その手を掴まれてしまった。

そのままオレを引き寄せて、唇を重ねてくる。


「ん・・・・・」


・・・・ダメだ。


あきらのキスひとつで、カラダが熱を帯びてくる。


もう、タオルとか、どうでもよくなって。



「ん・・・・ぁ、あっ・・・・」



あきらがローションをまとわせた指で、オレの後孔を弄ってきた。



ゆっくりと、指が、ナカに、入ってくる。



「レイキ・・・・ かわいい・・・・ 
キスして、少し弄っただけで、こんなとろけたカオしてさ・・・・・」


「や・・・み、んな、よぉ・・・・あ、あんっ・・・・・」


「ね・・・ 気持ちイイ・・・・?」


「んっ・・・・・・」



恥ずかしい・・・・・


明るいし、あきらにはオレのカオ、しっかりみえてるんだろう。



オレはあきらに抱き付いて、その肩にカオをうずめた。


カオを、みられたくない。




「んんっ・・・・・くっ、ぅん・・・・・・」


唇をかみしめて、声を、ガマンする。




「レイキ、声、出して? オレ、レイキの感じてる声、聴きたいよ・・・・・」


あきらの肩に額をつけたまま、オレは首を振る。



カオを見られて恥ずかしいうえに、声まで、なんて、無理だ。


それにここは、声が響いて・・・・・・



「なんでそんな意地悪すんの。 オレ、レイキに触るのずっとガマンしてたのに」


「だ、め・・・こえ、ひびいて、や、ぁあっ・・・・・」



オレの言葉に、あきらがフッて笑ったのが分かった。



「・・・・・響くから、いいんじゃん。
・・・・わかった。 ガマンしてて、いいよ?
でも、ガマンできなくなると思うけど」



あきらが、すげー怖いこと言った。



その言葉通り、あきらは指の動きを激しくしてきた。



「んんっ・・! ふ、んぅ・・・・・!」



くちゅくちゅ。


ローションのせいで、オレの後孔から、卑猥な音が響く。



「は、ぁあ・・・・っ、 んんんっ・・・・!」



あきらの指は、オレの感じるところを的確に刺激してくる。



オレは、自分の手を口元にあてた。


少しでも、声が漏れるのを防ぎたくて。




「レイキ・・・ 腰、揺れてるよ・・・? 
見せてよ・・・・乱れてるレイキが、見たい」



あきらはそう言うと、指を抜いた。


刺激がなくなって、ほっと、息を吐く。



あきらはオレの手を壁につけさせると、オレの腰を後ろから掴んで引き寄せた。



あきらの熱く大きくなったモノが、オレの後孔にあてがわれる。



今から訪れる快感を想像して、オレのカラダは震えた。




「挿れるよ・・・・・?」



「んんんっ・・・・・・・!」



ずぷずぷって、ゆっくりと、あきらの熱がオレのナカをこじ開けていく。




気持ちイイ・・・・・・・!!!!



ずっと欲しかった熱を自分のナカに感じて、それだけで、全身に快感が突き抜けた。




「久しぶりだからかな・・・・少し、キツ・・・・・
レイキ・・・・大丈夫か・・・・・?」


快感の波にのまれ始めたオレは、うなずくことしかできない。



あきらはオレのカラダを気遣って、ゆっくり、ゆっくり、腰を進める。



「はっ・・・・・ は、ぁ・・・・・・」



声を出さないようにと思いながらも、息遣いは、激しくなってきて。



「レイキ・・・気持ちイイか・・・・・?」



気持ちイイよ・・・・・・! 


ホントは、もっと、激しくしてほしい。


でも、そしたらもう、絶対、声ガマンなんて出来ない。




「ああ・・・レイキのカオ、やっべえ・・・・!
すげえとろけてんじゃん・・・・・!」



え・・・・?



あきらは、後ろから挿れてるのに、なんで、オレのカオがわかるんだ・・・・・?




固く瞑っていた目をそっと開けると、オレの目の前に、鏡があった。


鏡越しに、あきらと目が合う。




うそ・・・・・・


鏡越しに、ずっと、カオ、見られてたのか・・・・・!?



「あきら、やだっ・・・・・・!」


抗議しようとした瞬間、



あきらは一回腰を引いてから、一気にオレを貫いた。



「あああああっ・・・・!」



激しすぎる快感に、声なんか抑えられなくて。




ぐちゅっ、ぐちゅっ・・・!




「あ、ぁあんっ、や、あぁあっ・・・・・!」



一回声が出てしまうと、もう抑えることが出来なくなって。



「は、んんっ・・・・だ、めぇっ・・・・!」



あきらの律動に合わせて、嬌声をあげてしまう。



「だめじゃ、ない、だろっ・・・・? レイキ、すげー感じてる、カオ、してる・・・・・」



「ああ、んッ・・・ や、あ、・・・・・あ、あきら、もっとぉ・・・・!」



もう、恥ずかしさは無くなってしまって。


快感だけを、求めてる。



「もっと、は、げしく、してぇ・・・・!」



「こう、かっ?」



「ああっ、イイ・・! そこ、ぉ・・・・、あ、だめ、だめ・・・・!」



「レイキっ・・ダメ、なのか? やめる・・・?」



意地悪なあきら。



「だめ・・・ やめない、で・・・! もっと、あんッ、は、ぁアッ・・・・!」


「レイキ・・・! すげー、イイ・・・・!」



あきらの切なそうな声。



あきらはオレのモノにも触れて、上下に激しく擦ってきた。



「あんッ・・・ そん、な、したら・・・イ、くぅ・・・・!」



「・・・っオレも、も、イきそ・・・・・! レイキ・・・!」



「あ、だめ、だめぇッ・・・ イく・・・・イく、あきらぁあっ!」



「レイキッ・・・・・・!」




どくんっ!!



オレは白濁を吐き出して、同時に、あきらもオレのナカに熱い飛沫を吐き出した。



「あ・・・・・ぁアッ・・・・・・」



がくがくと、膝が折れそうになるオレを、あきらは抱きしめて支えてくれた。



「・・・・・いっぱい出たな」



鏡越しに、あきらの満足そうなカオが見えた。


その鏡には、オレが吐き出した白濁が、飛び散っていた。




「・・・・あきら・・・・」



オレは肩越しにあきらを振り返って、キスを強請った。


すぐに、唇が塞がれる。



「んんっ・・・・・」


舌を絡めあって、キスを繰り返す。




「・・・・・レイキ・・・・ まだ、足りねーんだけど」


オレのナカのあきらのモノは、まだ、萎えてない。




「・・・・・オレも、足りない」



もっと、もっと、あきらが欲しい。



「あきら・・・・ 今度は、前から、シて・・・・・?」



ぎゅって、抱きしめてもらいたい。




そう訴えると、あきらは嬉しそうに微笑んだ。


「レイキがそうやって言ってくれるの、すげーうれしい。
・・・・・・じゃ、続きは、ベッドで、な・・・・・?」



オレたちは、もう一度甘いキスを交わした。




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