3 / 10
3.私の能力
しおりを挟む
私には、特殊な能力がある。
小さい頃は、それがほかの人と違うなんて知らなかった。
みんな視えてるものだって思ってた。
幼稚園の頃、自分が視えたものをお母さんに話したら、不思議そうな顔をされた。
不思議がられることが不思議で、私は幼稚園の先生にも話してみた。
先生は笑って話をきいてくれたけど、
『ユキちゃん、すごく楽しいお話だね! なんて絵本のお話? 先生にも教えて!』
って笑顔で言われて、子供ながらに悟ったんだよね。
私が視えてるものは、他の人には視えてないってこと。
いったい、なにが視えているのか・・・・
成長していくにつれ、なんとなく分かってきた。
私が視えているのは、『前世』。
宗教的なことは良く分からないし、私はなにかの宗教を信仰しているわけじゃないけど。
自分の理解できる範疇では、どうやら、魂というのは輪廻転生を繰り返しているということ。
だから、みんないくつもの前世を持っていることになる。
ただ、私に視えているのは、おそらくほとんどが『前世』
やっぱり直前の『生』が、現世に一番濃い影響を及ぼすから。
もしかしたら、もっと前の過去世が影響を与えている人なら、そこが視えることもあるのかもしれないけど。
前世を視るためには、その人に直接触れる必要がある。
触れて視るのにも、意識を集中させなくちゃいけないし、少し触れただけじゃ、イメージがほんの少し視えるだけ。
だから、佐々木くんにも何度も少しずつ触れて、視える情景を完成させていった。
いろんな人の前世を視るようになって分かったことがある。
人は、前世・過去世のつながりで、現世も生きているという事。
結婚している人や、兄弟姉妹などの家族、友人、仕事上の重要なパートナーなど、現世での関りが深い人とは、前世・過去世でも関りがあった人が多いということ。
実際、私の両親も、前世ではきょうだいだった。
私には妹がいるけど、妹は母と親友同士だった。
もちろん、現世で新たな関係性を作っていて、前世・過去世では全然関わりがない人だっている。
そういう人たちは、きっと来世でまた、近い存在になるんだろう。
そして・・・
私は、私自身の前世は視えない。
でもきっと、家族とはなんらかの関わりがあったんだと思う・・・思いたいけど、実際には視えないから、なんとも言えない。
視えないなら仕方ない、とも思ってるけど・・・本当は視てみたいなって、思ってる。
だって、前世で関わりが深かった人が・・・きっと、現世の運命の相手なんじゃないかな?って、思うから。
私は・・・運命の人に、あこがれてる。
そして、カナが佐々木くんとのこと、視て欲しがってたのも、それなんだよね。
私が・・・話したから。
中学の時、私とカナともう一人、リコと3人で仲が良かった。
リコは陸上部に入ってて、短距離の選手だった。背が高くてショートカットの髪がよく似合う、かわいい子だった。
リコには好きな人がいて・・・同じクラスの、大和くんっていう子。
サッカー部の彼は笑顔が優しくて、リコとぴったりだなって思ってた。
カナとリコには、私の能力のことを話していた。
話すことはすごく迷ったし、葛藤もあったけど、2人ならきっと大丈夫って思えたから。 だって私たちは、それくらい仲が良かったから。
2人とも、驚いてはいたけど、私のことを受け入れてくれた。
それでリコの前世を視てみた。
そしたらそこに、大和くんと思える人の気配があって。
私も驚いたし、確認のために、大和くんの方の前世も視てみた。 こっちは、佐々木くんの時みたいに、こっそりと。
そしたら・・・同じ情景が視えた。
そして、そこにリコの気配もあって。
ああ、2人は前世から一緒だったんだってわかった。
リコにこのことを話したら、すごく喜んでた。
でも、そんな私の話なんかなくてもきっと上手くいったんだろうなって思うくらい、2人は気が合ってて、急速に仲が縮まって。
あっという間につき合うことになってた。
それからもずっと仲が良くて。
2人は私たちとは違う高校に行ったけど、今でも仲良くしてるみたい。
きっと将来は結婚するんじゃないかな。
2人は、運命の相手なんだと思う。
カナはそんなリコたちを近くで見てたから、運命の相手っていうものにあこがれを抱いてる。
・・・それは私も一緒だけど。
だから、カナは好きな人ができるたび、私に『視て欲しい』って頼みに来るんだ。
カナと一緒に、駅に向かう。
「ユキ、視てくれてありがとね」
「うん。 佐々木くん、カッコいいし、がんばってね」
駅は同じ学校の生徒で結構混雑していた。
クレープ屋さんで長居してしまった私たちは、部活帰りの生徒たちと、時間がかぶっちゃったみたい。
ホームでカナと一緒に電車を待ってると、向かい側のホームにも、同じ学校の男子の集団がいた。
その中に・・・・いた。
たくさんの人の中でも、一際目を引く存在。
遠くから見ても、すぐに彼だと分かった。
「あ、弓道部だね」
カナが向かいのホームを見て、私の脇腹を肘でつついた。
「いるじゃん」
いつもだったら、あんまりじっと見つめることとかできないけど・・・
ホーム越しだし、今なら見ても大丈夫だよね。
空野・・・星司(そらの せいじ)、くん。
私と同じ、1年生。クラスは違うけど。
集団の中にいても、一際目を引く存在。
彼はとにかくイケメンでカッコいいって評判だし・・・私も、そう、思う。
だって・・・ほとんど、一目惚れみたいな感じだった。
入学してすぐの頃、廊下ですれ違った空野くんを見て・・・・心を、奪われてしまった。
細身で長身。
真面目な印象で、制服のネクタイもキチンと絞めていて、着崩したりしてない。
サラサラの髪は、ワックスとかでいじってなくて、自然なまま。
髪色は真っ黒ではなくて、少し明るい茶色。 でも、染めたりはしてなくて、地毛だと思う。
瞳は切れ長で、目元涼しげな感じ。
でも冷たい印象はなくて、温かみもあって。
・・・あ、笑った。
友達と話しててよほど楽しいのか、顔をくしゃってして、おっきな口を開けて笑ってる。
あんな風に笑うんだ・・・
「・・・ユキ、ほんと、好きだよね」
カナに声をかけられて、ハッて我に返った。
カナはニヤニヤしながら私のことをのぞき込んでいた。
やだ・・・ 私、すっごい見てた・・・?
「でもほんと、空野くん、イケメンだよねえ」
カナも空野くんに視線を移す。
「弓道もすごい上手らしいよ。 インハイにもいけるんじゃないかって、期待されてるって」
「そうなんだ・・・」
イケメンで、友人も多そうで、弓道も上手で・・・
そんなカンペキみたいな人っているんだなぁ・・・
「ユキがこんなにメンクイだったとはねー」
茶化すようにカナが言う。
「違うよ! そういうわけじゃないから!」
「空野くんのこと好きで、メンクイじゃないって言っても、説得力ないって。 だから中学の時、全然好きな人できなかったんだねー」
「カナぁ」
確かにカッコいいって、思う。
でも、私が空野くんのことを好きなのは、それだけじゃないっていうか・・・・・
・・・・だけど。
実際に話したこともないし、好きになったのに他の理由があるのかって言われたら・・・・自分でもなんだかわからないんだけど。
ちょっとカナをにらむと、私の視線の先でいたずらっ子みたいに笑う。
「でもほんと、空野くん、いいよね。 美人のユキに似合う。
ただ、ライバルが多いよねーー」
・・・そうなんだよね・・・・
いろんなところから、『空野くんのこと好き』って言ってる人がいるって聞くし。
告白してフラれたとか、噂になってたりする。
だから・・・・
私は見てるだけ。 それだけで、いい。
向こうは私のことなんて知らないし、仲良くなるきっかけなんてないし。
その時、ふと呟くようにカナが言った。
「空野くんの前世って、どんなんなんだろうね」
その言葉は、スッて私の心に入ってきた。
ほんと・・・彼はどんな前世を過ごしてきたんだろう。
普段はあんまり人の前世なんて、私からは意識しない。
でも、空野くんは・・・
「・・・どんな前世だったんだろうね」
空野くんを見ながら、呟いた。
小さい頃は、それがほかの人と違うなんて知らなかった。
みんな視えてるものだって思ってた。
幼稚園の頃、自分が視えたものをお母さんに話したら、不思議そうな顔をされた。
不思議がられることが不思議で、私は幼稚園の先生にも話してみた。
先生は笑って話をきいてくれたけど、
『ユキちゃん、すごく楽しいお話だね! なんて絵本のお話? 先生にも教えて!』
って笑顔で言われて、子供ながらに悟ったんだよね。
私が視えてるものは、他の人には視えてないってこと。
いったい、なにが視えているのか・・・・
成長していくにつれ、なんとなく分かってきた。
私が視えているのは、『前世』。
宗教的なことは良く分からないし、私はなにかの宗教を信仰しているわけじゃないけど。
自分の理解できる範疇では、どうやら、魂というのは輪廻転生を繰り返しているということ。
だから、みんないくつもの前世を持っていることになる。
ただ、私に視えているのは、おそらくほとんどが『前世』
やっぱり直前の『生』が、現世に一番濃い影響を及ぼすから。
もしかしたら、もっと前の過去世が影響を与えている人なら、そこが視えることもあるのかもしれないけど。
前世を視るためには、その人に直接触れる必要がある。
触れて視るのにも、意識を集中させなくちゃいけないし、少し触れただけじゃ、イメージがほんの少し視えるだけ。
だから、佐々木くんにも何度も少しずつ触れて、視える情景を完成させていった。
いろんな人の前世を視るようになって分かったことがある。
人は、前世・過去世のつながりで、現世も生きているという事。
結婚している人や、兄弟姉妹などの家族、友人、仕事上の重要なパートナーなど、現世での関りが深い人とは、前世・過去世でも関りがあった人が多いということ。
実際、私の両親も、前世ではきょうだいだった。
私には妹がいるけど、妹は母と親友同士だった。
もちろん、現世で新たな関係性を作っていて、前世・過去世では全然関わりがない人だっている。
そういう人たちは、きっと来世でまた、近い存在になるんだろう。
そして・・・
私は、私自身の前世は視えない。
でもきっと、家族とはなんらかの関わりがあったんだと思う・・・思いたいけど、実際には視えないから、なんとも言えない。
視えないなら仕方ない、とも思ってるけど・・・本当は視てみたいなって、思ってる。
だって、前世で関わりが深かった人が・・・きっと、現世の運命の相手なんじゃないかな?って、思うから。
私は・・・運命の人に、あこがれてる。
そして、カナが佐々木くんとのこと、視て欲しがってたのも、それなんだよね。
私が・・・話したから。
中学の時、私とカナともう一人、リコと3人で仲が良かった。
リコは陸上部に入ってて、短距離の選手だった。背が高くてショートカットの髪がよく似合う、かわいい子だった。
リコには好きな人がいて・・・同じクラスの、大和くんっていう子。
サッカー部の彼は笑顔が優しくて、リコとぴったりだなって思ってた。
カナとリコには、私の能力のことを話していた。
話すことはすごく迷ったし、葛藤もあったけど、2人ならきっと大丈夫って思えたから。 だって私たちは、それくらい仲が良かったから。
2人とも、驚いてはいたけど、私のことを受け入れてくれた。
それでリコの前世を視てみた。
そしたらそこに、大和くんと思える人の気配があって。
私も驚いたし、確認のために、大和くんの方の前世も視てみた。 こっちは、佐々木くんの時みたいに、こっそりと。
そしたら・・・同じ情景が視えた。
そして、そこにリコの気配もあって。
ああ、2人は前世から一緒だったんだってわかった。
リコにこのことを話したら、すごく喜んでた。
でも、そんな私の話なんかなくてもきっと上手くいったんだろうなって思うくらい、2人は気が合ってて、急速に仲が縮まって。
あっという間につき合うことになってた。
それからもずっと仲が良くて。
2人は私たちとは違う高校に行ったけど、今でも仲良くしてるみたい。
きっと将来は結婚するんじゃないかな。
2人は、運命の相手なんだと思う。
カナはそんなリコたちを近くで見てたから、運命の相手っていうものにあこがれを抱いてる。
・・・それは私も一緒だけど。
だから、カナは好きな人ができるたび、私に『視て欲しい』って頼みに来るんだ。
カナと一緒に、駅に向かう。
「ユキ、視てくれてありがとね」
「うん。 佐々木くん、カッコいいし、がんばってね」
駅は同じ学校の生徒で結構混雑していた。
クレープ屋さんで長居してしまった私たちは、部活帰りの生徒たちと、時間がかぶっちゃったみたい。
ホームでカナと一緒に電車を待ってると、向かい側のホームにも、同じ学校の男子の集団がいた。
その中に・・・・いた。
たくさんの人の中でも、一際目を引く存在。
遠くから見ても、すぐに彼だと分かった。
「あ、弓道部だね」
カナが向かいのホームを見て、私の脇腹を肘でつついた。
「いるじゃん」
いつもだったら、あんまりじっと見つめることとかできないけど・・・
ホーム越しだし、今なら見ても大丈夫だよね。
空野・・・星司(そらの せいじ)、くん。
私と同じ、1年生。クラスは違うけど。
集団の中にいても、一際目を引く存在。
彼はとにかくイケメンでカッコいいって評判だし・・・私も、そう、思う。
だって・・・ほとんど、一目惚れみたいな感じだった。
入学してすぐの頃、廊下ですれ違った空野くんを見て・・・・心を、奪われてしまった。
細身で長身。
真面目な印象で、制服のネクタイもキチンと絞めていて、着崩したりしてない。
サラサラの髪は、ワックスとかでいじってなくて、自然なまま。
髪色は真っ黒ではなくて、少し明るい茶色。 でも、染めたりはしてなくて、地毛だと思う。
瞳は切れ長で、目元涼しげな感じ。
でも冷たい印象はなくて、温かみもあって。
・・・あ、笑った。
友達と話しててよほど楽しいのか、顔をくしゃってして、おっきな口を開けて笑ってる。
あんな風に笑うんだ・・・
「・・・ユキ、ほんと、好きだよね」
カナに声をかけられて、ハッて我に返った。
カナはニヤニヤしながら私のことをのぞき込んでいた。
やだ・・・ 私、すっごい見てた・・・?
「でもほんと、空野くん、イケメンだよねえ」
カナも空野くんに視線を移す。
「弓道もすごい上手らしいよ。 インハイにもいけるんじゃないかって、期待されてるって」
「そうなんだ・・・」
イケメンで、友人も多そうで、弓道も上手で・・・
そんなカンペキみたいな人っているんだなぁ・・・
「ユキがこんなにメンクイだったとはねー」
茶化すようにカナが言う。
「違うよ! そういうわけじゃないから!」
「空野くんのこと好きで、メンクイじゃないって言っても、説得力ないって。 だから中学の時、全然好きな人できなかったんだねー」
「カナぁ」
確かにカッコいいって、思う。
でも、私が空野くんのことを好きなのは、それだけじゃないっていうか・・・・・
・・・・だけど。
実際に話したこともないし、好きになったのに他の理由があるのかって言われたら・・・・自分でもなんだかわからないんだけど。
ちょっとカナをにらむと、私の視線の先でいたずらっ子みたいに笑う。
「でもほんと、空野くん、いいよね。 美人のユキに似合う。
ただ、ライバルが多いよねーー」
・・・そうなんだよね・・・・
いろんなところから、『空野くんのこと好き』って言ってる人がいるって聞くし。
告白してフラれたとか、噂になってたりする。
だから・・・・
私は見てるだけ。 それだけで、いい。
向こうは私のことなんて知らないし、仲良くなるきっかけなんてないし。
その時、ふと呟くようにカナが言った。
「空野くんの前世って、どんなんなんだろうね」
その言葉は、スッて私の心に入ってきた。
ほんと・・・彼はどんな前世を過ごしてきたんだろう。
普段はあんまり人の前世なんて、私からは意識しない。
でも、空野くんは・・・
「・・・どんな前世だったんだろうね」
空野くんを見ながら、呟いた。
0
お気に入りに追加
0
あなたにおすすめの小説
【完結】もう…我慢しなくても良いですよね?
アノマロカリス
ファンタジー
マーテルリア・フローレンス公爵令嬢は、幼い頃から自国の第一王子との婚約が決まっていて幼少の頃から厳しい教育を施されていた。
泣き言は許されず、笑みを浮かべる事も許されず、お茶会にすら参加させて貰えずに常に完璧な淑女を求められて教育をされて来た。
16歳の成人の義を過ぎてから王子との婚約発表の場で、事あろうことか王子は聖女に選ばれたという男爵令嬢を連れて来て私との婚約を破棄して、男爵令嬢と婚約する事を選んだ。
マーテルリアの幼少からの血の滲むような努力は、一瞬で崩壊してしまった。
あぁ、今迄の苦労は一体なんの為に…
もう…我慢しなくても良いですよね?
この物語は、「虐げられる生活を曽祖母の秘術でざまぁして差し上げますわ!」の続編です。
前作の登場人物達も多数登場する予定です。
マーテルリアのイラストを変更致しました。
5年も苦しんだのだから、もうスッキリ幸せになってもいいですよね?
gacchi
恋愛
13歳の学園入学時から5年、第一王子と婚約しているミレーヌは王子妃教育に疲れていた。好きでもない王子のために苦労する意味ってあるんでしょうか。
そんなミレーヌに王子は新しい恋人を連れて
「婚約解消してくれる?優しいミレーヌなら許してくれるよね?」
もう私、こんな婚約者忘れてスッキリ幸せになってもいいですよね?
3/5 1章完結しました。おまけの後、2章になります。
4/4 完結しました。奨励賞受賞ありがとうございました。
1章が書籍になりました。

【完結】悪役令嬢に転生したけど、王太子妃にならない方が幸せじゃない?
みちこ
ファンタジー
12歳の時に前世の記憶を思い出し、自分が悪役令嬢なのに気が付いた主人公。
ずっと王太子に片思いしていて、将来は王太子妃になることしか頭になかった主人公だけど、前世の記憶を思い出したことで、王太子の何が良かったのか疑問に思うようになる
色々としがらみがある王太子妃になるより、このまま公爵家の娘として暮らす方が幸せだと気が付く
どうも、死んだはずの悪役令嬢です。
西藤島 みや
ファンタジー
ある夏の夜。公爵令嬢のアシュレイは王宮殿の舞踏会で、婚約者のルディ皇子にいつも通り罵声を浴びせられていた。
皇子の罵声のせいで、男にだらしなく浪費家と思われて王宮殿の使用人どころか通っている学園でも遠巻きにされているアシュレイ。
アシュレイの誕生日だというのに、エスコートすら放棄して、皇子づきのメイドのミュシャに気を遣うよう求めてくる皇子と取り巻き達に、呆れるばかり。
「幼馴染みだかなんだかしらないけれど、もう限界だわ。あの人達に罰があたればいいのに」
こっそり呟いた瞬間、
《願いを聞き届けてあげるよ!》
何故か全くの別人になってしまっていたアシュレイ。目の前で、アシュレイが倒れて意識不明になるのを見ることになる。
「よくも、義妹にこんなことを!皇子、婚約はなかったことにしてもらいます!」
義父と義兄はアシュレイが状況を理解する前に、アシュレイの体を持ち去ってしまう。
今までミュシャを崇めてアシュレイを冷遇してきた取り巻き達は、次々と不幸に巻き込まれてゆき…ついには、ミュシャや皇子まで…
ひたすら一人づつざまあされていくのを、呆然と見守ることになってしまった公爵令嬢と、怒り心頭の義父と義兄の物語。
はたしてアシュレイは元に戻れるのか?
剣と魔法と妖精の住む世界の、まあまあよくあるざまあメインの物語です。
ざまあが書きたかった。それだけです。

【完結】仰る通り、貴方の子ではありません
ユユ
恋愛
辛い悪阻と難産を経て産まれたのは
私に似た待望の男児だった。
なのに認められず、
不貞の濡れ衣を着せられ、
追い出されてしまった。
実家からも勘当され
息子と2人で生きていくことにした。
* 作り話です
* 暇つぶしにどうぞ
* 4万文字未満
* 完結保証付き
* 少し大人表現あり
【書籍化進行中、完結】私だけが知らない
綾雅(ヤンデレ攻略対象、電子書籍化)
ファンタジー
書籍化進行中です。詳細はしばらくお待ちください(o´-ω-)o)ペコッ
目が覚めたら何も覚えていなかった。父と兄を名乗る二人は泣きながら謝る。痩せ細った体、痣が残る肌、誰もが過保護に私を気遣う。けれど、誰もが何が起きたのかを語らなかった。
優しい家族、ぬるま湯のような生活、穏やかに過ぎていく日常……その陰で、人々は己の犯した罪を隠しつつ微笑む。私を守るため、そう言いながら真実から遠ざけた。
やがて、すべてを知った私は――ひとつの決断をする。
記憶喪失から始まる物語。冤罪で殺されかけた私は蘇り、陥れようとした者は断罪される。優しい嘘に隠された真実が徐々に明らかになっていく。
【同時掲載】 小説家になろう、アルファポリス、カクヨム、エブリスタ
2024/12/26……書籍化確定、公表
2023/12/20……小説家になろう 日間、ファンタジー 27位
2023/12/19……番外編完結
2023/12/11……本編完結(番外編、12/12)
2023/08/27……エブリスタ ファンタジートレンド 1位
2023/08/26……カテゴリー変更「恋愛」⇒「ファンタジー」
2023/08/25……アルファポリス HOT女性向け 13位
2023/08/22……小説家になろう 異世界恋愛、日間 22位
2023/08/21……カクヨム 恋愛週間 17位
2023/08/16……カクヨム 恋愛日間 12位
2023/08/14……連載開始

【完結】20年後の真実
ゴールデンフィッシュメダル
恋愛
公爵令息のマリウスがが婚約者タチアナに婚約破棄を言い渡した。
マリウスは子爵令嬢のゾフィーとの恋に溺れ、婚約者を蔑ろにしていた。
それから20年。
マリウスはゾフィーと結婚し、タチアナは伯爵夫人となっていた。
そして、娘の恋愛を機にマリウスは婚約破棄騒動の真実を知る。
おじさんが昔を思い出しながらもだもだするだけのお話です。
全4話書き上げ済み。

【完結】捨て去られた王妃は王宮で働く
ここ
ファンタジー
たしかに私は王妃になった。
5歳の頃に婚約が決まり、逃げようがなかった。完全なる政略結婚。
夫である国王陛下は、ハーレムで浮かれている。政務は王妃が行っていいらしい。私は仕事は得意だ。家臣たちが追いつけないほど、理解が早く、正確らしい。家臣たちは、王妃がいないと困るようになった。何とかしなければ…
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる