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34.事故
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桐谷・・・・ どこ行ったんだ?
桐谷を見失ってしまったオレは、校内中をうろうろと探し回った。
でも、見つけられなくて。
LINEを送ってみるけど、既読もつかない。
・・・・・怒ってる、よな・・・・・
すげー悲しそうな瞳、してた、し。
この間、『もう陽人とキスはしない』って言ったばかりなのに。
「瑞樹ー」
桐谷を探してうろつきながら、また2年生のフロアに戻ってくる。 すると廊下で他のクラスの女のコに声をかけられた。
「また陽人とキスしてたんでしょ」
そう言いながら、オレの腕に自分の腕を絡めてくる。
え、もう知ってんのかよ。 女子のネットワークって、すげーな・・・・・
「陽人がムリヤリしてきただけだって」
「やだー♡ ムリヤリって、ちょっとえっちだね♡」
少し頬を染めて、嬉しそうに言う。
「いや、そーいうんじゃねーんだけど・・・・・」
ため息交じりになってしまう。
「だってほら、すごいよく撮れてるよ♡」
そのコはスマホを取り出して、オレに写真を見せてきた。
そこには、陽人とオレが深いキスをしてるところがしっかりと写ってる。
うわー・・・・ まじでよく撮れてるなあ・・・・・・(汗)
「いいなあ、陽人。 私も瑞樹とキスしたいー♡」
うるうるした瞳で見つめられるけど。
オレはそのコの腕を解きながら、
「なあ、桐谷しらねー?」
桐谷を見てないか聞いてみた。
キスを催促したのに腕を解かれて、そのコは少し不機嫌そうにしながらも、
「桐谷くんって瑞樹のクラスの? さっき階段上って行ってたよ?」
ちゃんと答えてくれた。
上・・・ は、3年生の校舎だし。 屋上まで上がったの、か?
さっき見に行ったときは居なかったけど・・・・ すれ違ったかな。
「ありがと。 またな。
あ、その写真消してくれよ」
「なんでーっ。 すごくよく撮れてるのに」
「とにかく、もう拡散すんな」
「えーっ」
オレはそのコに手を振って、階段の方に向かった。
とにかく、謝らないと。
階段を上っていると、上の方から人の話し声が聞こえた。 オレはその声に、視線を上に向ける。
階段を上りきったところに居たのは、2人の男子生徒。 そのうちの一人は、陽人だった。
「・・・・」
「・・・・」
なにか話してるけど、内容までは分からない。
声をかけようかと思ったけど、もう一人の人を知らなかったから、結局声をかけずに近づいていく。
近づくにつれ、陽人が怒ったような表情をしていることに気が付いた。
「お前、いいかげんにしろよ。 どういうつもりなんだよ」
「なんであんたにそんなこと言われなきゃいけないんスか」
言い合い、してる・・・・?
胸がざわつくのを感じながら、オレは階段を上る足を速めた。
「いつまでもあいまいな態度取ってる上に、またっ・・・・キスの写真って!」
男子生徒は吐き捨てるように言った。
「あんたには関係ねーだろ」
陽人もそう言い捨てて、その人から離れようとする。
「おい、待てよ!」
その人は陽人の腕を掴んで引き寄せると、その胸倉をつかんだ。
「や、めろよっ!」
オレは階段を数段駆け上がり、2人の間に割って入った。 陽人の胸倉をつかんでいた男子生徒の手を掴む。
「あ・・・」
陽人と言い合いをしていた人の顔を見て、誰だかわかった。 前にあずみ先輩がうちのクラスに来ていた時、一緒に来ていた男子の先輩だ・・・
先輩もオレの顔を見て、誰だかわかったみたいだ。
「お前っ・・・ こいつとキスしてた・・・・!」
オレと陽人のキス写真を見たんだろう。 先輩はオレを見て、苦々しい顔をした。
「お前、こいつとつき合ってるのか!?」
先輩に訊かれて、オレは慌てて首を振った。
「違いますっ」
すると先輩は陽人に目を向け、
「じゃあ、あのキス写真も遊んでただけってことか・・・ 中間、お前、本当に最低だな」
この先輩は、あずみ先輩のことで怒ってるんだよな・・・
陽人がはっきりしない態度を取ってる(んだと思う)ことを、責めてるんだ・・・
陽人は自分の胸倉を掴んでる先輩の腕を掴んだ。 もう片方の手でオレの手を掴んで、先輩の手から離させる。
「オレが誰と何をしようと、あんたに関係ねーだろ」
「お前がっ・・・お前のせいで、あずみは傷ついてんだぞ!?」
陽人は口角を持ち上げた。
「だったら、あんたが慰めてやったらいいだろ。 あずみ先輩のこと、好きなんスよね?」
先輩はぎりって陽人をにらみつけると、ぐって拳を振り上げた。
さすがにまずいだろっ・・・!
「やめろっ・・!」
オレは慌てて先輩の手を掴んだ。
「どけっ!」
怒った先輩はオレを振り払い、
ぐらっ
階段のすぐそばにいたオレたち。
先輩に振り払われたオレはバランスを崩し、背中から階段の方に倒れ込んだ。
これ・・・・やばっ・・・
「瑞樹!」
景色がスローモーションみたいに見えた。
慌てた表情の陽人と先輩。
陽人はオレの方に手を伸ばすけど、ほんの少し間に合わなくて。
オレは陽人の手をすり抜けて、階段に倒れていった。
なんとかバランスを取ろうとして足を後ろに伸ばすけど、段を踏み外してしまって、
手を手すりに伸ばそうとしても届かなくて、
オレは背中から落ちて、階段に強く打ち付けた。
「っ・・・・!」
「瑞樹っ!!!」
陽人が階段を駆け下りてくる音。
「大丈夫か!?」
心配そうな陽人の声に答えようとするけど、声が出なくて。 目も開かなくて。
「先生呼んでくる!」
先輩の声がして、バタバタと走り去る音が聞こえた。
「瑞樹!! 瑞樹っ!!」
ぺちぺちと頬を叩かれる感触。
大丈夫。 分かってる。 聞こえてる。
返事をしたいのに、声が出ない。
それに、背中が痛くて、息が詰まりそうだ・・・・
「瑞樹! 目開けろよ!!」
陽人の声、泣きそうになってる。
多分、揺さぶっちゃいけないって思ってるんだろう。 また、ぺちぺち頬を叩かれて、肩も叩かれて、ぎゅって手を握られて。
「瑞樹ぃっ・・・・・」
陽人の手をぎゅって握り返すと、ちゃんと手に力が入った。
「瑞樹!? 瑞樹、分かるか!?」
「・・・わか、る・・・」
声も、出た。
「よか、った・・・!」
バタバタと人の足音が近づいてきて。
「星野くん!?」
女の人の声。 保健の先生、かな。
「星野くん、大丈夫!?」
近くでする声に、うなずいて。 ゆっくりと、目を開けた。
「大丈夫、です・・・」
オレの手を握って、泣きそうな表情の陽人が見えた。
安心させるように、口角を持ち上げる。
保健の先生と先輩も、心配そうな表情でオレを見ていた。
先生はオレの目を見たり、体をいろいろ触って一通り診察をして、
「星野くん、体動かせる? 背中から落ちたの? 頭は?」
「背中が痛いです・・・ 頭は・・・わかんない・・・ 多分、大丈夫だと思う・・・」
体を起こそうとすると、やっぱり背中に痛みがあった。 カオをしかめるオレに、陽人が手を貸してくれる。
支えてもらいながら上半身を起こして座ると、先生はオレの頭と、制服をめくって背中を見た。
「見たところは大丈夫そうだけど・・・ おうちの人に連絡するから、迎えに来てもらうわね。 病院を受診してきて。 無理そうだったら、私が連れて行くから」
「いや、たぶん大丈夫です・・・・」
普通にしゃべれるようになってきたし、あんまり大事にしたくない。
「ダメよ。 頭打ってるかもしれないし、ちゃんと診てもらってきて」
先生は真剣な顔でオレを制する。
陽人と先輩も、神妙な面持ちでうなずいていた。
「わかりました・・・」
桐谷を見失ってしまったオレは、校内中をうろうろと探し回った。
でも、見つけられなくて。
LINEを送ってみるけど、既読もつかない。
・・・・・怒ってる、よな・・・・・
すげー悲しそうな瞳、してた、し。
この間、『もう陽人とキスはしない』って言ったばかりなのに。
「瑞樹ー」
桐谷を探してうろつきながら、また2年生のフロアに戻ってくる。 すると廊下で他のクラスの女のコに声をかけられた。
「また陽人とキスしてたんでしょ」
そう言いながら、オレの腕に自分の腕を絡めてくる。
え、もう知ってんのかよ。 女子のネットワークって、すげーな・・・・・
「陽人がムリヤリしてきただけだって」
「やだー♡ ムリヤリって、ちょっとえっちだね♡」
少し頬を染めて、嬉しそうに言う。
「いや、そーいうんじゃねーんだけど・・・・・」
ため息交じりになってしまう。
「だってほら、すごいよく撮れてるよ♡」
そのコはスマホを取り出して、オレに写真を見せてきた。
そこには、陽人とオレが深いキスをしてるところがしっかりと写ってる。
うわー・・・・ まじでよく撮れてるなあ・・・・・・(汗)
「いいなあ、陽人。 私も瑞樹とキスしたいー♡」
うるうるした瞳で見つめられるけど。
オレはそのコの腕を解きながら、
「なあ、桐谷しらねー?」
桐谷を見てないか聞いてみた。
キスを催促したのに腕を解かれて、そのコは少し不機嫌そうにしながらも、
「桐谷くんって瑞樹のクラスの? さっき階段上って行ってたよ?」
ちゃんと答えてくれた。
上・・・ は、3年生の校舎だし。 屋上まで上がったの、か?
さっき見に行ったときは居なかったけど・・・・ すれ違ったかな。
「ありがと。 またな。
あ、その写真消してくれよ」
「なんでーっ。 すごくよく撮れてるのに」
「とにかく、もう拡散すんな」
「えーっ」
オレはそのコに手を振って、階段の方に向かった。
とにかく、謝らないと。
階段を上っていると、上の方から人の話し声が聞こえた。 オレはその声に、視線を上に向ける。
階段を上りきったところに居たのは、2人の男子生徒。 そのうちの一人は、陽人だった。
「・・・・」
「・・・・」
なにか話してるけど、内容までは分からない。
声をかけようかと思ったけど、もう一人の人を知らなかったから、結局声をかけずに近づいていく。
近づくにつれ、陽人が怒ったような表情をしていることに気が付いた。
「お前、いいかげんにしろよ。 どういうつもりなんだよ」
「なんであんたにそんなこと言われなきゃいけないんスか」
言い合い、してる・・・・?
胸がざわつくのを感じながら、オレは階段を上る足を速めた。
「いつまでもあいまいな態度取ってる上に、またっ・・・・キスの写真って!」
男子生徒は吐き捨てるように言った。
「あんたには関係ねーだろ」
陽人もそう言い捨てて、その人から離れようとする。
「おい、待てよ!」
その人は陽人の腕を掴んで引き寄せると、その胸倉をつかんだ。
「や、めろよっ!」
オレは階段を数段駆け上がり、2人の間に割って入った。 陽人の胸倉をつかんでいた男子生徒の手を掴む。
「あ・・・」
陽人と言い合いをしていた人の顔を見て、誰だかわかった。 前にあずみ先輩がうちのクラスに来ていた時、一緒に来ていた男子の先輩だ・・・
先輩もオレの顔を見て、誰だかわかったみたいだ。
「お前っ・・・ こいつとキスしてた・・・・!」
オレと陽人のキス写真を見たんだろう。 先輩はオレを見て、苦々しい顔をした。
「お前、こいつとつき合ってるのか!?」
先輩に訊かれて、オレは慌てて首を振った。
「違いますっ」
すると先輩は陽人に目を向け、
「じゃあ、あのキス写真も遊んでただけってことか・・・ 中間、お前、本当に最低だな」
この先輩は、あずみ先輩のことで怒ってるんだよな・・・
陽人がはっきりしない態度を取ってる(んだと思う)ことを、責めてるんだ・・・
陽人は自分の胸倉を掴んでる先輩の腕を掴んだ。 もう片方の手でオレの手を掴んで、先輩の手から離させる。
「オレが誰と何をしようと、あんたに関係ねーだろ」
「お前がっ・・・お前のせいで、あずみは傷ついてんだぞ!?」
陽人は口角を持ち上げた。
「だったら、あんたが慰めてやったらいいだろ。 あずみ先輩のこと、好きなんスよね?」
先輩はぎりって陽人をにらみつけると、ぐって拳を振り上げた。
さすがにまずいだろっ・・・!
「やめろっ・・!」
オレは慌てて先輩の手を掴んだ。
「どけっ!」
怒った先輩はオレを振り払い、
ぐらっ
階段のすぐそばにいたオレたち。
先輩に振り払われたオレはバランスを崩し、背中から階段の方に倒れ込んだ。
これ・・・・やばっ・・・
「瑞樹!」
景色がスローモーションみたいに見えた。
慌てた表情の陽人と先輩。
陽人はオレの方に手を伸ばすけど、ほんの少し間に合わなくて。
オレは陽人の手をすり抜けて、階段に倒れていった。
なんとかバランスを取ろうとして足を後ろに伸ばすけど、段を踏み外してしまって、
手を手すりに伸ばそうとしても届かなくて、
オレは背中から落ちて、階段に強く打ち付けた。
「っ・・・・!」
「瑞樹っ!!!」
陽人が階段を駆け下りてくる音。
「大丈夫か!?」
心配そうな陽人の声に答えようとするけど、声が出なくて。 目も開かなくて。
「先生呼んでくる!」
先輩の声がして、バタバタと走り去る音が聞こえた。
「瑞樹!! 瑞樹っ!!」
ぺちぺちと頬を叩かれる感触。
大丈夫。 分かってる。 聞こえてる。
返事をしたいのに、声が出ない。
それに、背中が痛くて、息が詰まりそうだ・・・・
「瑞樹! 目開けろよ!!」
陽人の声、泣きそうになってる。
多分、揺さぶっちゃいけないって思ってるんだろう。 また、ぺちぺち頬を叩かれて、肩も叩かれて、ぎゅって手を握られて。
「瑞樹ぃっ・・・・・」
陽人の手をぎゅって握り返すと、ちゃんと手に力が入った。
「瑞樹!? 瑞樹、分かるか!?」
「・・・わか、る・・・」
声も、出た。
「よか、った・・・!」
バタバタと人の足音が近づいてきて。
「星野くん!?」
女の人の声。 保健の先生、かな。
「星野くん、大丈夫!?」
近くでする声に、うなずいて。 ゆっくりと、目を開けた。
「大丈夫、です・・・」
オレの手を握って、泣きそうな表情の陽人が見えた。
安心させるように、口角を持ち上げる。
保健の先生と先輩も、心配そうな表情でオレを見ていた。
先生はオレの目を見たり、体をいろいろ触って一通り診察をして、
「星野くん、体動かせる? 背中から落ちたの? 頭は?」
「背中が痛いです・・・ 頭は・・・わかんない・・・ 多分、大丈夫だと思う・・・」
体を起こそうとすると、やっぱり背中に痛みがあった。 カオをしかめるオレに、陽人が手を貸してくれる。
支えてもらいながら上半身を起こして座ると、先生はオレの頭と、制服をめくって背中を見た。
「見たところは大丈夫そうだけど・・・ おうちの人に連絡するから、迎えに来てもらうわね。 病院を受診してきて。 無理そうだったら、私が連れて行くから」
「いや、たぶん大丈夫です・・・・」
普通にしゃべれるようになってきたし、あんまり大事にしたくない。
「ダメよ。 頭打ってるかもしれないし、ちゃんと診てもらってきて」
先生は真剣な顔でオレを制する。
陽人と先輩も、神妙な面持ちでうなずいていた。
「わかりました・・・」
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