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33.※ また
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結局由奈の誤解は解けないまま。
まあ・・・・違う理由も説明できないし・・・・しばらくほっておくか・・・・
そして桐谷とも話はできないまま、放課後になってしまった。
「今日、どっか寄って帰ろーぜー」
陽人に誘われるけど、
「あ、オレ今日掃除当番なんだよな」
めんどくせーなあ。
「そっか。 じゃあ、てきとーに時間潰してる。 一緒帰ろうぜ」
「わかった」
陽人はHRが終わった後、他のクラスの女のコと廊下でしゃべってた。
今日はオレは掃除当番。 めんどくせーなあって思ってたんだけど。
掃除当番のメンバーの中に、桐谷がいた。
なんで? 同じ日じゃなかったはずだけど。
なんでだろうって思うけど、本人には聞けない。
「桐谷くん、今日当番じゃないよね?」
掃除当番の女のコが、桐谷に聞いてくれた。
オレは掃除をしてるフリをしながらも、耳は2人の会話に集中してしまってた。
「ああ。 木村が今日は用事があるらしくて。 代わって欲しいって頼まれたから」
そうなんだ・・・・
一緒に掃除当番してるからって、話が出来るわけじゃないんだけど。
近くに居れるだけで、なんかちょっと嬉しかったりして。
・・・・桐谷とつき合いだしてから、改めて見てみると
桐谷ってすげークールな印象なんだけど、クラス委員長だからなのかクラスのみんなのことよく見てるし、いろんなことに気付いてさりげなくフォローしてるし、
なによりイケメンだし、
結構、女のコが桐谷と話するときに、嬉しそうにしてることに最近気づいた。
今桐谷と話してるコも、そうだ。
桐谷・・・・・実は結構モテてたりするのかな・・・・・ 奥山さん以外にも、桐谷のこと好きな女のコって、いるのかも・・・・
そう言えば、桐谷が今までどんな女のコとつき合ってきたのかとか、全然知らないな・・・・
そんなことを考えながらゴミ箱のゴミをまとめていたから、近づいてきた人の気配に気付かなかった。
「星野」
急に近くで話しかけられて、びっくりして体が少し跳ねてしまった。
振り返ると、桐谷だった。
いつも通り、クールな表情で。
「な、なに」
「ゴミ、オレがあっちのとまとめて捨ててくるよ」
そう言うと、桐谷はオレの手からゴミ袋を取った。
ほんの少し、手が触れる。
オレはまたびくってして、手を引っ込めた。
オレの態度を見て、桐谷は少し瞳を細める。
なんか、オレばっか意識してるみたいで・・・くやしい。
「じ、じゃあ、これ、片付けとくから」
そう言って、オレは桐谷の手からほうきを取り上げた。
取る前に、わざと桐谷の手をぎゅって掴んで。
ちらって桐谷を見ると、少し口角を持ち上げて、嬉しそうな表情になった。
桐谷の表情を見て、ほんの少し、胸が温かくなる。
「ありがとう。 じゃあ、ゴミ捨ててくる」
そう言って、桐谷はゴミ捨てに行こうとした。
「桐谷くん、持つの大変でしょ? 手伝うよ」
さっきの女のコが、桐谷に話しかける。
「大丈夫だよ。 ありがとう」
桐谷は笑顔で申し出を断るけど、
「手伝わせて?」
そのコは、有無を言わせず桐谷の持っていたゴミ袋を一つ持った。
「桐谷くん、行こ?」
結局、2人でゴミ捨てに向かった。
なんだよ。
2人で行くんなら、オレが一緒に行ってもよかったんじゃん?
掃除当番で一緒にゴミ捨て行くくらい、変じゃねーだろーし。
しかもあのコ、すげー嬉しそうだったな・・・・・
少しモヤモヤしながら、ほうきを持って片付けた。
「瑞樹」
廊下で女のコと話してた陽人がオレに声をかける。
「もうすぐ終わるか?」
「ああ。 今ゴミ捨て行ってるから、戻ってきたら終わり」
廊下の窓に寄りかかって立ってる陽人の右隣にオレも立つ。
なんでこんなモヤモヤするんだろ。
ちょっと女子としゃべってただけじゃん。
気にするようなことじゃない。
「陽人ー。 一緒帰ろ? どっか寄ろうよー」
陽人と話してた女のコが、陽人の左腕に抱き着いて甘えてる。
「今日は瑞樹と約束してるからなー」
「じゃあ、瑞樹も一緒に行こ?」
女のコは陽人越しにオレを見て、ニコって笑った。
「んー・・・」
ふと左の肩越しに窓の外に目をやると、ゴミ捨てに向かってる桐谷が見えた。
女のコと一緒に歩きながら、楽しそうに話してるのが、表情で分かった。
やっぱさ・・・・ 桐谷も、モテてるよなあ・・・・
オレとは違って、たぶん奥山さんみたいな、ちょっとマジメな感じの女子に。
「瑞樹」
左隣の陽人に声をかけられるけど、オレの意識は桐谷に向いてて、その声は耳に届いてなかった。
急に手を頬に当てられてなんだろうと思って陽人に視線を向けると、
陽人のカオが思いのほか近くにあって、
ちゅっ
唇が、重なった。
えっ、 ちょ、 っと
「はる・・・んっ」
陽人はオレの首に手を回して、深く、唇を重ねてきた。
舌が、オレの口内をなぞる。
なにが起こったのか分からなくて、されるがままになってしまった。
「きゃーっ♡」
陽人と話してた女のコが歓声を上げて、
「陽人、瑞樹っ♡」
周りの人にも気付かれた。
「ん・・・・んっ」
ぐいって、オレは陽人の肩を押し返す。 それでも、陽人はキスをやめない。
パシャッ
誰かが押した、シャッター音。
これ・・・・やばくね?
オレは陽人の足を蹴飛ばした。
「ちょっ、いって!」
やっと、陽人がオレから離れる。
「瑞樹、ひどくね!?」
「はあっ!? こっちのセリフだ!
ていうか、陽人なにやってんだよ!」
「なにって、キス」
「お前なあっ!」
周りに居る女のコたちは、撮った写真を見て、きゃあきゃあ言ってる。
「見てー♡ 撮っちゃった♡」
「いいなあ。 私にもちょうだい?」
「うん、送るねー♡」
オレは女のコたちに近づいて、
「その写真、消してくれよ」
「えーっ、いいじゃん。 イケメン同士のキス、目の保養だよー♡」
「しかも、生で見れたし!」
女のコたちはきゃあきゃあ盛り上がって、オレの訴えなんて聞いてくれない。
茫然とするオレの肩を、陽人がぽんって叩いた。
「みんな喜んでるし、いいだろ」
オレは陽人の胸倉をぐって掴んだ。
「オレは嫌だって言ってただろ! なんでこんなことするんだよ!」
陽人は口角を持ち上げて、
「だって、オレはしたかったし。 それに」
そしてオレの耳に口を寄せてきて、
「女のコたちと遊んでないの、みんなに不思議がられてんだろ? ・・・・オレとつき合ってることにしたらいいじゃん」
・・・・・っ、確かに、なんで遊んでくれないのか、ごまかすのも結構大変で。
由奈には、奥山さんのこと好きだって思われてるし。
陽人とつき合ってることにしたら、ごまかせる・・・・?
でも
桐谷は、陽人にすげー嫉妬してて。
不安に思ってて。
だからやっぱり、それはダメだ。
オレはふるふると首を振った。
「・・・・それは、できない」
「みんな、どうしたの?」
さっき桐谷と一緒にゴミ捨てに行ったコが、戻ってきた。 桐谷も、そのコの隣に居る。
「見て見て! 陽人と瑞樹♡」
写真を撮ったコが、自分のスマホを2人に見せる。
オレは・・・・・
なにも出来ずに、その場に立ち尽くした。
写真を見て、桐谷はオレに視線を向けた。
・・・・とても、 とても、 悲しそうな、 瞳。
「えっ、ここで? みんなの前でキスしてたの?」
「そう! みんなの目の前で!」
「えーっ、 私も見たかった!」
盛り上がってるみんなをよそに、桐谷はそのまま黙って足早に教室を離れた。
「桐谷ッ!」
声をかけるけど、桐谷は足を止めることはなくて。
「陽人、瑞樹、も一回してー♡」
「私も写メ撮りたいー♡」
女のコに囲まれてしまって、桐谷を追いかけるのが遅れてしまった。
「ちょ、っと、ゴメン」
女のコを押しのけて、桐谷の後を追いかける。
「瑞樹!」
陽人の声がしたけど、オレは振り返らなかった。
まあ・・・・違う理由も説明できないし・・・・しばらくほっておくか・・・・
そして桐谷とも話はできないまま、放課後になってしまった。
「今日、どっか寄って帰ろーぜー」
陽人に誘われるけど、
「あ、オレ今日掃除当番なんだよな」
めんどくせーなあ。
「そっか。 じゃあ、てきとーに時間潰してる。 一緒帰ろうぜ」
「わかった」
陽人はHRが終わった後、他のクラスの女のコと廊下でしゃべってた。
今日はオレは掃除当番。 めんどくせーなあって思ってたんだけど。
掃除当番のメンバーの中に、桐谷がいた。
なんで? 同じ日じゃなかったはずだけど。
なんでだろうって思うけど、本人には聞けない。
「桐谷くん、今日当番じゃないよね?」
掃除当番の女のコが、桐谷に聞いてくれた。
オレは掃除をしてるフリをしながらも、耳は2人の会話に集中してしまってた。
「ああ。 木村が今日は用事があるらしくて。 代わって欲しいって頼まれたから」
そうなんだ・・・・
一緒に掃除当番してるからって、話が出来るわけじゃないんだけど。
近くに居れるだけで、なんかちょっと嬉しかったりして。
・・・・桐谷とつき合いだしてから、改めて見てみると
桐谷ってすげークールな印象なんだけど、クラス委員長だからなのかクラスのみんなのことよく見てるし、いろんなことに気付いてさりげなくフォローしてるし、
なによりイケメンだし、
結構、女のコが桐谷と話するときに、嬉しそうにしてることに最近気づいた。
今桐谷と話してるコも、そうだ。
桐谷・・・・・実は結構モテてたりするのかな・・・・・ 奥山さん以外にも、桐谷のこと好きな女のコって、いるのかも・・・・
そう言えば、桐谷が今までどんな女のコとつき合ってきたのかとか、全然知らないな・・・・
そんなことを考えながらゴミ箱のゴミをまとめていたから、近づいてきた人の気配に気付かなかった。
「星野」
急に近くで話しかけられて、びっくりして体が少し跳ねてしまった。
振り返ると、桐谷だった。
いつも通り、クールな表情で。
「な、なに」
「ゴミ、オレがあっちのとまとめて捨ててくるよ」
そう言うと、桐谷はオレの手からゴミ袋を取った。
ほんの少し、手が触れる。
オレはまたびくってして、手を引っ込めた。
オレの態度を見て、桐谷は少し瞳を細める。
なんか、オレばっか意識してるみたいで・・・くやしい。
「じ、じゃあ、これ、片付けとくから」
そう言って、オレは桐谷の手からほうきを取り上げた。
取る前に、わざと桐谷の手をぎゅって掴んで。
ちらって桐谷を見ると、少し口角を持ち上げて、嬉しそうな表情になった。
桐谷の表情を見て、ほんの少し、胸が温かくなる。
「ありがとう。 じゃあ、ゴミ捨ててくる」
そう言って、桐谷はゴミ捨てに行こうとした。
「桐谷くん、持つの大変でしょ? 手伝うよ」
さっきの女のコが、桐谷に話しかける。
「大丈夫だよ。 ありがとう」
桐谷は笑顔で申し出を断るけど、
「手伝わせて?」
そのコは、有無を言わせず桐谷の持っていたゴミ袋を一つ持った。
「桐谷くん、行こ?」
結局、2人でゴミ捨てに向かった。
なんだよ。
2人で行くんなら、オレが一緒に行ってもよかったんじゃん?
掃除当番で一緒にゴミ捨て行くくらい、変じゃねーだろーし。
しかもあのコ、すげー嬉しそうだったな・・・・・
少しモヤモヤしながら、ほうきを持って片付けた。
「瑞樹」
廊下で女のコと話してた陽人がオレに声をかける。
「もうすぐ終わるか?」
「ああ。 今ゴミ捨て行ってるから、戻ってきたら終わり」
廊下の窓に寄りかかって立ってる陽人の右隣にオレも立つ。
なんでこんなモヤモヤするんだろ。
ちょっと女子としゃべってただけじゃん。
気にするようなことじゃない。
「陽人ー。 一緒帰ろ? どっか寄ろうよー」
陽人と話してた女のコが、陽人の左腕に抱き着いて甘えてる。
「今日は瑞樹と約束してるからなー」
「じゃあ、瑞樹も一緒に行こ?」
女のコは陽人越しにオレを見て、ニコって笑った。
「んー・・・」
ふと左の肩越しに窓の外に目をやると、ゴミ捨てに向かってる桐谷が見えた。
女のコと一緒に歩きながら、楽しそうに話してるのが、表情で分かった。
やっぱさ・・・・ 桐谷も、モテてるよなあ・・・・
オレとは違って、たぶん奥山さんみたいな、ちょっとマジメな感じの女子に。
「瑞樹」
左隣の陽人に声をかけられるけど、オレの意識は桐谷に向いてて、その声は耳に届いてなかった。
急に手を頬に当てられてなんだろうと思って陽人に視線を向けると、
陽人のカオが思いのほか近くにあって、
ちゅっ
唇が、重なった。
えっ、 ちょ、 っと
「はる・・・んっ」
陽人はオレの首に手を回して、深く、唇を重ねてきた。
舌が、オレの口内をなぞる。
なにが起こったのか分からなくて、されるがままになってしまった。
「きゃーっ♡」
陽人と話してた女のコが歓声を上げて、
「陽人、瑞樹っ♡」
周りの人にも気付かれた。
「ん・・・・んっ」
ぐいって、オレは陽人の肩を押し返す。 それでも、陽人はキスをやめない。
パシャッ
誰かが押した、シャッター音。
これ・・・・やばくね?
オレは陽人の足を蹴飛ばした。
「ちょっ、いって!」
やっと、陽人がオレから離れる。
「瑞樹、ひどくね!?」
「はあっ!? こっちのセリフだ!
ていうか、陽人なにやってんだよ!」
「なにって、キス」
「お前なあっ!」
周りに居る女のコたちは、撮った写真を見て、きゃあきゃあ言ってる。
「見てー♡ 撮っちゃった♡」
「いいなあ。 私にもちょうだい?」
「うん、送るねー♡」
オレは女のコたちに近づいて、
「その写真、消してくれよ」
「えーっ、いいじゃん。 イケメン同士のキス、目の保養だよー♡」
「しかも、生で見れたし!」
女のコたちはきゃあきゃあ盛り上がって、オレの訴えなんて聞いてくれない。
茫然とするオレの肩を、陽人がぽんって叩いた。
「みんな喜んでるし、いいだろ」
オレは陽人の胸倉をぐって掴んだ。
「オレは嫌だって言ってただろ! なんでこんなことするんだよ!」
陽人は口角を持ち上げて、
「だって、オレはしたかったし。 それに」
そしてオレの耳に口を寄せてきて、
「女のコたちと遊んでないの、みんなに不思議がられてんだろ? ・・・・オレとつき合ってることにしたらいいじゃん」
・・・・・っ、確かに、なんで遊んでくれないのか、ごまかすのも結構大変で。
由奈には、奥山さんのこと好きだって思われてるし。
陽人とつき合ってることにしたら、ごまかせる・・・・?
でも
桐谷は、陽人にすげー嫉妬してて。
不安に思ってて。
だからやっぱり、それはダメだ。
オレはふるふると首を振った。
「・・・・それは、できない」
「みんな、どうしたの?」
さっき桐谷と一緒にゴミ捨てに行ったコが、戻ってきた。 桐谷も、そのコの隣に居る。
「見て見て! 陽人と瑞樹♡」
写真を撮ったコが、自分のスマホを2人に見せる。
オレは・・・・・
なにも出来ずに、その場に立ち尽くした。
写真を見て、桐谷はオレに視線を向けた。
・・・・とても、 とても、 悲しそうな、 瞳。
「えっ、ここで? みんなの前でキスしてたの?」
「そう! みんなの目の前で!」
「えーっ、 私も見たかった!」
盛り上がってるみんなをよそに、桐谷はそのまま黙って足早に教室を離れた。
「桐谷ッ!」
声をかけるけど、桐谷は足を止めることはなくて。
「陽人、瑞樹、も一回してー♡」
「私も写メ撮りたいー♡」
女のコに囲まれてしまって、桐谷を追いかけるのが遅れてしまった。
「ちょ、っと、ゴメン」
女のコを押しのけて、桐谷の後を追いかける。
「瑞樹!」
陽人の声がしたけど、オレは振り返らなかった。
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