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29. 邪魔・・・なのかな
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それから、少し遅めの昼食を食べた。
その頃にはオレの腰もずいぶんよくなってて、昼からはジェットコースターも行けそうだなって感じだった。
ご飯を食べてる時も河原とあきらの距離は近くて、ハタから見たらつき合ってるようにしか見えない感じだった。
河原は、完全にあきらに落ちてるよなー・・・
亮介と小山さんもいい感じだ。
もうつき合うことになるんだろうな。
昼食の後は、みんなでジェットコースターやウォータースライダーなど、片っ端から乗っていった。
ウォータースライダーに乗った後は、水の滴ってるあきらに、またどきどきしてしまったけど。
「あー、楽しかったな」
「うん。 またみんなで来たいね」
夕方になり、そろそろ帰ることにする。
亮介はもちろん小山さんを送って帰るって言ってて。
だからオレたちも河原と紺野を送ってかないわけにいかなくなって。
結局、河原をあきらが、紺野をオレが送っていくことになった。
「レイキ、あきら。 今日はまじでありがとな。 今度、何か奢るよ」
「おう。 期待してんぜー」
亮介はすごくうれしそうで、それだけでも来てよかったなって思った。
電車の駅で、それぞれの女のコを送るために別れる。
「じゃーな。ばいばい」
紺野の家は、駅から歩いて10分くらいのとこらしい。
「ゴメンね、坂本くん。 送ってもらっちゃって」
「いーよ、別に。 気にすんなって」
紺野と並んで歩きながら、他愛のない話をする。
「あ、そうだ。 坂本くん、よかったら・・・・・LINE、教えてくれる?」
紺野は少しカオを赤らめて、恥ずかしそうに言った。
「ああ、いいよ」
紺野とLINEを交換した。
「ありがとう。 ・・・メッセージ、送っていい?」
「ああ。 オレも送るな」
うれしそうな紺野に、オレも笑顔になる。
「あ、私の家、ここなの」
言って、紺野は立ち止った。
「・・・・坂本くん、送ってくれて、ありがとう」
オレは気になっていたことを聞いてみた。
「あのさ・・・・・河原ってさ・・・・・ あきらのこと、前から好きなのか・・・?」
紺野は少しびっくりしたカオをしたけど、すぐ、『今日見てたらわかったよね』って苦笑した。
「綾乃、1年の頃から城井くんのこと気になってたみたい。 でも、城井くんモテるし、全然ムリって、諦めてたの。
だから、今日一緒に行けるって聞いて、すっごい喜んでた」
「・・・・そうだったんだ」
「綾乃、すごい頑張ってたなー。 だって、今日逃したら、今度こんな機会いつあるか分からないもんね。
・・・・・私も、見習わなきゃ」
・・・・そっか。
「何か、ゴメンな。 今日ずっと、オレの相手ばっかで、紺野、あきらと全然話せなかったろ」
『見習わなきゃ』って言葉が、紺野もあきらと親しくしたいって意味で言ってると思った。
「え? 私が?」
「うん。 紺野も・・・・あきら、なんだろ? なのに・・・今日はオレにつき合わせて、ゴメンな」
へらって笑ったら、紺野が泣きそうなカオになった。
でも、オレも胸が苦しくて、泣きそうな気分になる。
紺野を傷つけたくはない。
でも、オレだって、あきらのこと・・・・好きだから。
「私・・・・・別に、城井くんと話したかったわけじゃ、ないよ・・・・・」
紺野はうつむいて、小さな声でそう言った。
「私は・・・・・坂本くんといっぱい話せて、楽しかった、から・・・・・」
オレは紺野の頭に手を乗せて、ぽんぽんって軽くたたいた。
「・・・ありがと。 気ぃ使ってくれて」
『じゃあな』って、手を振ると、紺野は一瞬何か言おうとした。
でも結局口を閉じて微笑み、「またね」って手を振る。
オレは紺野に背を向けて、今来た道を駅に向かって歩いていく。
あきらって、やっぱりモテるんだよなぁ・・・・・・・・
こういうのを目の当たりにすると、自信がなくなっていく。
あきらはオレのこと好きって言ってくれるけど、そのうち、やっぱり飽きたとか、なるんじゃないかな、とか。
やっぱり女のコの方がいいって、なるんじゃないかな、とか。
スマホを取り出して見ると、あきらからメッセージが届いていた。
『帰る前に、オレの家に寄ってくれよ』
オレは不安な心を抱えたまま、あきらの家に足を向けた。
あきらの家に来たけど、まだあきらは帰ってきてなかった。
河原と話が弾んでんのかな・・・・
少し待ってみたけどあきらは帰ってこなくて、
電話してみようかなって思ったけど、なんか話してるの邪魔しちゃ悪いし・・・
結局、家に帰ることにした。
『今日は疲れたから、もう家に帰るな。 また明日学校でな』
そうメッセージを送って、少し重い心を抱えて家に帰る。
家に帰って、すぐ風呂に入った。
やっぱり結構疲れてたみたいで、暖まって体のこわばりがほぐれていくのが気持ちいい。
風呂から上がると、スマホのランプが点滅している。
見てみると、あきらからの着信と、他にメッセージを受信してた。
『昨日からムリさせてゴメンな。
レイキ、好きだよ。 また明日な』
あきらからの『好き』っていう言葉に、胸がぎゅって締め付けられる。
嬉しい。 ・・・でも、同様に不安も広がって。
オレ、いつの間にこんなに女々しくなったんだろう。
自分の感情に、ついて行けない。
ため息をつくと、またメッセージを受信した。
・・・紺野からだった。
『坂本くん、今日はありがとう。 すごく楽しかった。 またみんなで遊びたいね』
って、絵文字つきのかわいいメッセージだ。
『あと、さっき恵梨香からメールがあって、清水くんとつき合うことになったんだって! もう清水くんから聞いてたかな?』
そっか。 やっぱな。 すっげー雰囲気良かったし。
亮介、おめでとーだなあ。
『オレも紺野といろいろ話できて、楽しかったよ。
亮介からはまだ何も聞いてなかったけど、良かったな。 二人、すげー雰囲気よかったし』
オレもメッセージを送信する。
リビングで濡れた頭を拭きながらテレビをぼーっと見てると、またメッセージが来た。
『ほんとによかったね! みんなでお祝いしてあげたいね』
『またみんなでなんかやりたいな。 また明日学校でな』
メッセージを送信する。 ・・・と、視線を感じてカオを上げると、
「ね、ねーちゃん!?」
オレの手元を覗き込むように、至近距離にねーちゃんがいた。
あー、びっくりした・・・
ねーちゃんは、今大学2年生。
大学までは少し遠いけど、一人暮らしは金もかかるし自炊するのも面倒だからと、家から通ってる。
ねーちゃんはニヤニヤしながらオレを見た。
「何? 彼女とLINEしてんの?」
「ちっ、ちげーよ」
「なによー。 今日もデートだったんでしょ?」
「だから、ちがうって。 今日は友達と遊びに行ってただけだよ」
ふーんって言いながら、オレの向かいの椅子に座り直す。
「で、あんたの彼女って、どんなコなの?」
ねーちゃんはわくわく楽しそうに聞いてくる。
・・・・・ったく、めんどくせーな。
「っていうか、オレ彼女いねーけど。 なんでいる前提で話してんだよ」
驚いたカオをするねーちゃん。
「え、いないの? てっきりできたかと思ってたよ」
「・・・・・なんで」
「だって、何かそんな雰囲気だったし? 最近よく晃くんちに泊まりに行くでしょ。 あれも、カモフラージュなのかなーって」
・・・・・また、か。
最近、『彼女出来たの?』って聞かれること、多すぎじゃね?
オレって、そんなに雰囲気変わったのかな・・・・
「あきらんちにはカモフラージュとかじゃなくて、ホントに泊まりに行ってんの」
「ふーん。 じゃあ晃くんも今彼女いないんだ?」
「なんで」
「だって、あんたがそんなに入り浸ってたら、女のコと遊ぶ暇もないでしょー」
・・・・だって、オレとつき合ってんだし。
「あんたも、あんまりあきらくんの邪魔しないよーにね。 早く彼女作んなさいよー」
言いながらねーちゃんは立ち上がって、自分の部屋に戻っていった。
「邪魔・・・・じゃ、ねーよな」
そう思いながらも、今日のあきらと河原の姿を思い出してしまう。
「・・・・くそっ」
オレは頭を振って、二人の姿を頭から追い払った。
その頃にはオレの腰もずいぶんよくなってて、昼からはジェットコースターも行けそうだなって感じだった。
ご飯を食べてる時も河原とあきらの距離は近くて、ハタから見たらつき合ってるようにしか見えない感じだった。
河原は、完全にあきらに落ちてるよなー・・・
亮介と小山さんもいい感じだ。
もうつき合うことになるんだろうな。
昼食の後は、みんなでジェットコースターやウォータースライダーなど、片っ端から乗っていった。
ウォータースライダーに乗った後は、水の滴ってるあきらに、またどきどきしてしまったけど。
「あー、楽しかったな」
「うん。 またみんなで来たいね」
夕方になり、そろそろ帰ることにする。
亮介はもちろん小山さんを送って帰るって言ってて。
だからオレたちも河原と紺野を送ってかないわけにいかなくなって。
結局、河原をあきらが、紺野をオレが送っていくことになった。
「レイキ、あきら。 今日はまじでありがとな。 今度、何か奢るよ」
「おう。 期待してんぜー」
亮介はすごくうれしそうで、それだけでも来てよかったなって思った。
電車の駅で、それぞれの女のコを送るために別れる。
「じゃーな。ばいばい」
紺野の家は、駅から歩いて10分くらいのとこらしい。
「ゴメンね、坂本くん。 送ってもらっちゃって」
「いーよ、別に。 気にすんなって」
紺野と並んで歩きながら、他愛のない話をする。
「あ、そうだ。 坂本くん、よかったら・・・・・LINE、教えてくれる?」
紺野は少しカオを赤らめて、恥ずかしそうに言った。
「ああ、いいよ」
紺野とLINEを交換した。
「ありがとう。 ・・・メッセージ、送っていい?」
「ああ。 オレも送るな」
うれしそうな紺野に、オレも笑顔になる。
「あ、私の家、ここなの」
言って、紺野は立ち止った。
「・・・・坂本くん、送ってくれて、ありがとう」
オレは気になっていたことを聞いてみた。
「あのさ・・・・・河原ってさ・・・・・ あきらのこと、前から好きなのか・・・?」
紺野は少しびっくりしたカオをしたけど、すぐ、『今日見てたらわかったよね』って苦笑した。
「綾乃、1年の頃から城井くんのこと気になってたみたい。 でも、城井くんモテるし、全然ムリって、諦めてたの。
だから、今日一緒に行けるって聞いて、すっごい喜んでた」
「・・・・そうだったんだ」
「綾乃、すごい頑張ってたなー。 だって、今日逃したら、今度こんな機会いつあるか分からないもんね。
・・・・・私も、見習わなきゃ」
・・・・そっか。
「何か、ゴメンな。 今日ずっと、オレの相手ばっかで、紺野、あきらと全然話せなかったろ」
『見習わなきゃ』って言葉が、紺野もあきらと親しくしたいって意味で言ってると思った。
「え? 私が?」
「うん。 紺野も・・・・あきら、なんだろ? なのに・・・今日はオレにつき合わせて、ゴメンな」
へらって笑ったら、紺野が泣きそうなカオになった。
でも、オレも胸が苦しくて、泣きそうな気分になる。
紺野を傷つけたくはない。
でも、オレだって、あきらのこと・・・・好きだから。
「私・・・・・別に、城井くんと話したかったわけじゃ、ないよ・・・・・」
紺野はうつむいて、小さな声でそう言った。
「私は・・・・・坂本くんといっぱい話せて、楽しかった、から・・・・・」
オレは紺野の頭に手を乗せて、ぽんぽんって軽くたたいた。
「・・・ありがと。 気ぃ使ってくれて」
『じゃあな』って、手を振ると、紺野は一瞬何か言おうとした。
でも結局口を閉じて微笑み、「またね」って手を振る。
オレは紺野に背を向けて、今来た道を駅に向かって歩いていく。
あきらって、やっぱりモテるんだよなぁ・・・・・・・・
こういうのを目の当たりにすると、自信がなくなっていく。
あきらはオレのこと好きって言ってくれるけど、そのうち、やっぱり飽きたとか、なるんじゃないかな、とか。
やっぱり女のコの方がいいって、なるんじゃないかな、とか。
スマホを取り出して見ると、あきらからメッセージが届いていた。
『帰る前に、オレの家に寄ってくれよ』
オレは不安な心を抱えたまま、あきらの家に足を向けた。
あきらの家に来たけど、まだあきらは帰ってきてなかった。
河原と話が弾んでんのかな・・・・
少し待ってみたけどあきらは帰ってこなくて、
電話してみようかなって思ったけど、なんか話してるの邪魔しちゃ悪いし・・・
結局、家に帰ることにした。
『今日は疲れたから、もう家に帰るな。 また明日学校でな』
そうメッセージを送って、少し重い心を抱えて家に帰る。
家に帰って、すぐ風呂に入った。
やっぱり結構疲れてたみたいで、暖まって体のこわばりがほぐれていくのが気持ちいい。
風呂から上がると、スマホのランプが点滅している。
見てみると、あきらからの着信と、他にメッセージを受信してた。
『昨日からムリさせてゴメンな。
レイキ、好きだよ。 また明日な』
あきらからの『好き』っていう言葉に、胸がぎゅって締め付けられる。
嬉しい。 ・・・でも、同様に不安も広がって。
オレ、いつの間にこんなに女々しくなったんだろう。
自分の感情に、ついて行けない。
ため息をつくと、またメッセージを受信した。
・・・紺野からだった。
『坂本くん、今日はありがとう。 すごく楽しかった。 またみんなで遊びたいね』
って、絵文字つきのかわいいメッセージだ。
『あと、さっき恵梨香からメールがあって、清水くんとつき合うことになったんだって! もう清水くんから聞いてたかな?』
そっか。 やっぱな。 すっげー雰囲気良かったし。
亮介、おめでとーだなあ。
『オレも紺野といろいろ話できて、楽しかったよ。
亮介からはまだ何も聞いてなかったけど、良かったな。 二人、すげー雰囲気よかったし』
オレもメッセージを送信する。
リビングで濡れた頭を拭きながらテレビをぼーっと見てると、またメッセージが来た。
『ほんとによかったね! みんなでお祝いしてあげたいね』
『またみんなでなんかやりたいな。 また明日学校でな』
メッセージを送信する。 ・・・と、視線を感じてカオを上げると、
「ね、ねーちゃん!?」
オレの手元を覗き込むように、至近距離にねーちゃんがいた。
あー、びっくりした・・・
ねーちゃんは、今大学2年生。
大学までは少し遠いけど、一人暮らしは金もかかるし自炊するのも面倒だからと、家から通ってる。
ねーちゃんはニヤニヤしながらオレを見た。
「何? 彼女とLINEしてんの?」
「ちっ、ちげーよ」
「なによー。 今日もデートだったんでしょ?」
「だから、ちがうって。 今日は友達と遊びに行ってただけだよ」
ふーんって言いながら、オレの向かいの椅子に座り直す。
「で、あんたの彼女って、どんなコなの?」
ねーちゃんはわくわく楽しそうに聞いてくる。
・・・・・ったく、めんどくせーな。
「っていうか、オレ彼女いねーけど。 なんでいる前提で話してんだよ」
驚いたカオをするねーちゃん。
「え、いないの? てっきりできたかと思ってたよ」
「・・・・・なんで」
「だって、何かそんな雰囲気だったし? 最近よく晃くんちに泊まりに行くでしょ。 あれも、カモフラージュなのかなーって」
・・・・・また、か。
最近、『彼女出来たの?』って聞かれること、多すぎじゃね?
オレって、そんなに雰囲気変わったのかな・・・・
「あきらんちにはカモフラージュとかじゃなくて、ホントに泊まりに行ってんの」
「ふーん。 じゃあ晃くんも今彼女いないんだ?」
「なんで」
「だって、あんたがそんなに入り浸ってたら、女のコと遊ぶ暇もないでしょー」
・・・・だって、オレとつき合ってんだし。
「あんたも、あんまりあきらくんの邪魔しないよーにね。 早く彼女作んなさいよー」
言いながらねーちゃんは立ち上がって、自分の部屋に戻っていった。
「邪魔・・・・じゃ、ねーよな」
そう思いながらも、今日のあきらと河原の姿を思い出してしまう。
「・・・・くそっ」
オレは頭を振って、二人の姿を頭から追い払った。
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