君の笑顔が大好きで -モテないオレとイケメン親友の恋-

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26. 遊園地に行こう!

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「レイキ、大丈夫か・・・?」

あきらがすまなさそうにオレの腰に手を当てる。

「だ、だいじょーぶだよ。 ・・・・っていうか、腰、触んな。 はたからみたら変だろ」


昨日、試合の後で興奮していたあきらに激しく抱かれて、最終的には意識を飛ばしてしまったオレ。

朝起きたら、全身の倦怠感と、腰と後孔の痛みに悩まされた。


でも、今日は亮介と約束してるし、頑張って起きて、電車で待ち合わせに向かうところだ。


「ううーーーーっ・・・・・」

空いている席をあきらが見つけてくれて、そこに2人で座ったんだけど、電車の振動すら腰に響く・・・・


あきらがそっとオレの腰に手を回す。

「あきらっ」

抗議の声をあげようとするオレを制する。

「座ってるし、そんな目立たねーよ。 それより」

オレの頭を自分の肩に引き寄せた。

「・・・・少し、寝とけ」


・・・・恥ずかしい。 けど、車内はそんなに人も多くないし・・・

連れに寄りかかって寝てるくらい、別に変じゃないよな・・・・?


「ありがと」

言って、オレは目を閉じた。

すぐに意識は沈んでいった。




「レイキ、着いたぜ」

電車で熟睡してしまったオレは、あきらに起こされたとき一瞬どこにいるのか分からなかったほどだった。

まだ腰は痛むけど、頭は結構スッキリしていた。


「ゴメンな。 オレ熟睡してた」

「大丈夫。 レイキの寝顔、かわいくてずっと見てたから」

フッて笑うあきらに赤面してしまう。





駅を出て待ち合わせ場所に行くと、亮介がいた。


「あきら、レイキー! まじで今日はありがとな」

テンション高くオレたちに手を振ってくる亮介。

「おぅっ」

「りょーすけ、テンションたけーよ」

若干腰を庇って歩くオレに亮介が気付いた。

「あれ? レイキ、どうしたんだ?」

「あー・・・うん、ちょっと」

何とも言えずに、言葉を濁す。

「昨日の試合・・・って、お前出てなかったな。 どっか痛めてるとかなのか?」

「いやー・・・そんなんじゃねーけど。 大丈夫」

オレはへらって笑って見せるけど、実はちょっと不安。。


だって今日行くのは、遊園地。。。


この腰じゃ、やばいよなー・・・




「お待たせーっ」


女のコ達の声がした。


小山コヤマ 恵梨香エリカ。  女子テニス部員で、亮介が狙ってるコ。  茶髪のショートボブで元気な感じでかわいい。 

亮介にぴったりな感じだよな。


河原カワハラ 綾乃アヤノ。 茶髪のロングヘアで、結構整った顔の美人だ。 ・・・あきらの隣とか、似合いそうだな・・・


紺野コンノ 美月ミヅキ。 黒髪のストレートボブで、くりっとした大きな瞳。 河原とは違って、どっちかというとかわいい感じ。



河原と紺野とは、オレたちは1年の時同じクラスだった。

でも、特に親しくはしていなかったな。 

3人は中学の同級生で、今でも仲良くしているらしい。



「恵梨香ちゃん、こっちがオレの友達の、城井晃と坂本玲紀」

「よろしくね、小山さん」

「よろしくー」

亮介がオレたちを小山さんに紹介してくれる。


「城井くん、坂本くん、よろしくね」

小山さんはオレたちを見てにっこり笑った。


笑顔もかわいい。 うん、やっぱり亮介にはぴったりだな。


「河原と紺野は、久しぶり、だな。 今日はよろしくな」

「うん、よろしくね」


ひととおり自己紹介も済んで、オレたちは遊園地に向かった。




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