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22.※ モテてる・・・んだろうか
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「・・・・・・んー」
はっきりしていない意識の中、唇に触れる、柔らかい感触。
ぬるっと、口の中にあたたかいものが入ってきた。
「ん、ふぅん」
気持ち良くて、オレは舌を絡めて応える。
「はっ・・・・・んん」
手が胸元から服の中に入ってきて、オレの肌に直接触れる。
肩をそっとなぞられて、ぞくって、腰が震えた。
ちゅっ
音を立てて唇が離れる。
名残惜しく感じながら目を開けると、オレに覆いかぶさってるキレイなあきらのカオが見えた。
「・・・・レイキ、おはよ」
「・・・・おはよ」
目が覚めてあきらがいるって、なんかすごい幸せかも・・・・
あきらはオレの首筋にカオをうずめる。
「・・・・レイキ、寝ててもエロい。 すぐ舌絡めてきてさあ。 キスしてんのが、オレじゃなかったらどーすんだよ」
あきらの心配性っぷりに、思わずカオが緩んでしまう。
「寝てるオレにキスしてくんのなんて、あきらしかいねーだろ」
「どーかな。 レイキの寝顔見たら、絶対キスしたくなる」
「だからー、そう思うのがあきらだけなんだって」
あきらにそんな風に思われるのは、なんだかうれしかった。
もちろん、完全にあきらの思い込みに過ぎないんだけど。
「レイキー、今日、ずっと一緒にいたい」
甘えるように、オレの首筋にカオをこすりつける。
・・・・・かわいい。
オレはあきらの首に腕を回した。
「オレも。 一緒にいたい」
至近距離で見つめ合って、どちらからともなく唇を寄せ合う。
「・・・・んっ」
キスはすぐに激しさを増して、舌を絡め合う。
下半身に熱が集まってきて、お互いに腰を押し付け合った。
そのとき。
コンコンっ!
部屋のドアがノックされ、
「晃ー! 玲紀くん、起きた?」
あきらのお母さんの声だ。 ドアは開けずに声をかけてくれる。
「ああー、起きたよ」
あきらが、オレに覆いかぶさったまま返事をする。
「じゃあ、二人とも朝ご飯食べに来なさいねー?」
「ああ、わかった」
トントントン・・・・ おばさんが階段を下りる音。
オレは無意識に止めていた息を吐いた。
「・・・・びっくりした」
「オレも」
2人してくすくす笑う。
オレたちは中学の頃からの親友だし、今までだって何度となくお互いの家に泊まってた。
だから、こういう関係になっても、お互いの家に簡単に泊まれるのは・・・・・男同士、だからこそなんだろう。
親はオレたちの事を疑いもしないだろうし。
普通のカップルじゃ、こうはいかない。
「飯、食いに行くか」
「ああ」
体を起こすと、スマホのランプが点滅していることに気づく。
オレはスマホを手に取って見てみた。
「・・・・あ」
メッセージを受信している。
希ちゃんと、あと2人の女のコからメッセージが来ていた。
みんな、『昨日楽しかった』、『今度また遊ぼう』というような内容。
後輩からも、1件来ていた。
オレの体調を心配している内容だった。
そしてもう1件・・・・修吾からも来ていた。
『悪かった。反省してる』
それを見て、昨日の修吾のキスを思い出してしまった。
『レイキ・・・・・・すっげえ、エロい』
欲情した瞳で、オレを見てそう言った修吾。
思い出すと、腰に甘いしびれが走るのがわかった。
「昨日の女のコから?」
あきらが首をかしげて聞いてくる。
「あ、ああ。 また今度、遊びに行こうって」
あきらはフッて笑った。
「レイキー、モテてんじゃん」
・・・・確かに、今までと違うな・・・。
合コンの後って、いつもオレは自分から女のコにメッセージを送っていた。 で、返信をもらってたわけだけど。
昨日はあきらと・・・・・ああなったし、自分からメッセージは全然送ってない。
でも、『また遊びに行こう』って、誘われてる。
「これって・・・・モテてんの・・・・かな?」
「だから言ったろ? フェロモン出てんだって。 あー、オレ、心配だなーー」
あきらはオレを後ろから抱きしめて、耳にキスしてきた。
「・・・・っ」
快感に身をよじる。
オレは、修吾の言葉が気になって、聞いてみた。
「あきら。オレって・・・・・色気、あんの?」
「んー?」
「あきら、言うじゃん。 エロい、とかもさ・・・・・。 普段から、そんな雰囲気・・・・とか、あんのか?」
あきらはオレの首筋にキスをする。
・・・気持ちイイ・・・・・
「なんで? ・・・・気になんのか?」
唇が触れたままあきらがしゃべるから、吐息まで感じて。
「んんっ・・・・・。 ど、うなのかなって、思って」
「・・・・・普段から、出てるぜ。 ふとした時に感じる。」
あきらはオレの耳の後ろをつううっと、舐め上げた。
「んっ・・・・はぁッ・・・」
オレは腰を震わせる。
「他の奴だって、感じてるはずだぜ? ・・・だから、女のコにもモテてるし、亮介だって言ってただろ。
あと・・・・・・修吾、とか」
どきんっ
あきらから修吾の名前が出てきて、びくっとしてしまう。
「な、んで、修吾・・・・・?」
どきどきしながら、聞いてみる。
「修吾、レイキの雰囲気が変わったの、気づいてるだろ」
「そ、そうかな・・・・・」
あきらはオレの耳元に口を寄せた。
「修吾と、なんかあったか・・・・・?」
あきらの吐息に快感が走る。
・・・・でも、それだけじゃない。 ・・・・・修吾のキスも、思い出してしまう。
だめだ・・・・ あきらに言うことなんて出来ない。
こんな事、聞きたくないだろうし・・・・
修吾だって、きっとどうかしてただけだ。
昨日だって謝ってたし、『悪かった』って、メッセージも来てた。
「な、んで? ・・・なんも、ねーけど・・・・」
「ふうん。 そう?」
あきらはオレの顎に指をかけて、自分の方を振り返らせる。
そのまま、唇を重ねてきた。
あきら・・・・修吾の様子が変なのに、気づいたんだろうな。
確かに、昨日あの後、修吾とは一言も口を聞いてない。
オレが修吾を避けてたのも、見てれば分かっただろうし。
「レイキはさ・・・無自覚に色気ふりまいてるから。 気をつけろよ」
「・・・・・何を、どうやって気をつけるんだよ・・・・・」
もう、オレには理解不能だ。
1階からおばさんがオレたちを呼ぶ声がして、朝食を食べに部屋を出た。
はっきりしていない意識の中、唇に触れる、柔らかい感触。
ぬるっと、口の中にあたたかいものが入ってきた。
「ん、ふぅん」
気持ち良くて、オレは舌を絡めて応える。
「はっ・・・・・んん」
手が胸元から服の中に入ってきて、オレの肌に直接触れる。
肩をそっとなぞられて、ぞくって、腰が震えた。
ちゅっ
音を立てて唇が離れる。
名残惜しく感じながら目を開けると、オレに覆いかぶさってるキレイなあきらのカオが見えた。
「・・・・レイキ、おはよ」
「・・・・おはよ」
目が覚めてあきらがいるって、なんかすごい幸せかも・・・・
あきらはオレの首筋にカオをうずめる。
「・・・・レイキ、寝ててもエロい。 すぐ舌絡めてきてさあ。 キスしてんのが、オレじゃなかったらどーすんだよ」
あきらの心配性っぷりに、思わずカオが緩んでしまう。
「寝てるオレにキスしてくんのなんて、あきらしかいねーだろ」
「どーかな。 レイキの寝顔見たら、絶対キスしたくなる」
「だからー、そう思うのがあきらだけなんだって」
あきらにそんな風に思われるのは、なんだかうれしかった。
もちろん、完全にあきらの思い込みに過ぎないんだけど。
「レイキー、今日、ずっと一緒にいたい」
甘えるように、オレの首筋にカオをこすりつける。
・・・・・かわいい。
オレはあきらの首に腕を回した。
「オレも。 一緒にいたい」
至近距離で見つめ合って、どちらからともなく唇を寄せ合う。
「・・・・んっ」
キスはすぐに激しさを増して、舌を絡め合う。
下半身に熱が集まってきて、お互いに腰を押し付け合った。
そのとき。
コンコンっ!
部屋のドアがノックされ、
「晃ー! 玲紀くん、起きた?」
あきらのお母さんの声だ。 ドアは開けずに声をかけてくれる。
「ああー、起きたよ」
あきらが、オレに覆いかぶさったまま返事をする。
「じゃあ、二人とも朝ご飯食べに来なさいねー?」
「ああ、わかった」
トントントン・・・・ おばさんが階段を下りる音。
オレは無意識に止めていた息を吐いた。
「・・・・びっくりした」
「オレも」
2人してくすくす笑う。
オレたちは中学の頃からの親友だし、今までだって何度となくお互いの家に泊まってた。
だから、こういう関係になっても、お互いの家に簡単に泊まれるのは・・・・・男同士、だからこそなんだろう。
親はオレたちの事を疑いもしないだろうし。
普通のカップルじゃ、こうはいかない。
「飯、食いに行くか」
「ああ」
体を起こすと、スマホのランプが点滅していることに気づく。
オレはスマホを手に取って見てみた。
「・・・・あ」
メッセージを受信している。
希ちゃんと、あと2人の女のコからメッセージが来ていた。
みんな、『昨日楽しかった』、『今度また遊ぼう』というような内容。
後輩からも、1件来ていた。
オレの体調を心配している内容だった。
そしてもう1件・・・・修吾からも来ていた。
『悪かった。反省してる』
それを見て、昨日の修吾のキスを思い出してしまった。
『レイキ・・・・・・すっげえ、エロい』
欲情した瞳で、オレを見てそう言った修吾。
思い出すと、腰に甘いしびれが走るのがわかった。
「昨日の女のコから?」
あきらが首をかしげて聞いてくる。
「あ、ああ。 また今度、遊びに行こうって」
あきらはフッて笑った。
「レイキー、モテてんじゃん」
・・・・確かに、今までと違うな・・・。
合コンの後って、いつもオレは自分から女のコにメッセージを送っていた。 で、返信をもらってたわけだけど。
昨日はあきらと・・・・・ああなったし、自分からメッセージは全然送ってない。
でも、『また遊びに行こう』って、誘われてる。
「これって・・・・モテてんの・・・・かな?」
「だから言ったろ? フェロモン出てんだって。 あー、オレ、心配だなーー」
あきらはオレを後ろから抱きしめて、耳にキスしてきた。
「・・・・っ」
快感に身をよじる。
オレは、修吾の言葉が気になって、聞いてみた。
「あきら。オレって・・・・・色気、あんの?」
「んー?」
「あきら、言うじゃん。 エロい、とかもさ・・・・・。 普段から、そんな雰囲気・・・・とか、あんのか?」
あきらはオレの首筋にキスをする。
・・・気持ちイイ・・・・・
「なんで? ・・・・気になんのか?」
唇が触れたままあきらがしゃべるから、吐息まで感じて。
「んんっ・・・・・。 ど、うなのかなって、思って」
「・・・・・普段から、出てるぜ。 ふとした時に感じる。」
あきらはオレの耳の後ろをつううっと、舐め上げた。
「んっ・・・・はぁッ・・・」
オレは腰を震わせる。
「他の奴だって、感じてるはずだぜ? ・・・だから、女のコにもモテてるし、亮介だって言ってただろ。
あと・・・・・・修吾、とか」
どきんっ
あきらから修吾の名前が出てきて、びくっとしてしまう。
「な、んで、修吾・・・・・?」
どきどきしながら、聞いてみる。
「修吾、レイキの雰囲気が変わったの、気づいてるだろ」
「そ、そうかな・・・・・」
あきらはオレの耳元に口を寄せた。
「修吾と、なんかあったか・・・・・?」
あきらの吐息に快感が走る。
・・・・でも、それだけじゃない。 ・・・・・修吾のキスも、思い出してしまう。
だめだ・・・・ あきらに言うことなんて出来ない。
こんな事、聞きたくないだろうし・・・・
修吾だって、きっとどうかしてただけだ。
昨日だって謝ってたし、『悪かった』って、メッセージも来てた。
「な、んで? ・・・なんも、ねーけど・・・・」
「ふうん。 そう?」
あきらはオレの顎に指をかけて、自分の方を振り返らせる。
そのまま、唇を重ねてきた。
あきら・・・・修吾の様子が変なのに、気づいたんだろうな。
確かに、昨日あの後、修吾とは一言も口を聞いてない。
オレが修吾を避けてたのも、見てれば分かっただろうし。
「レイキはさ・・・無自覚に色気ふりまいてるから。 気をつけろよ」
「・・・・・何を、どうやって気をつけるんだよ・・・・・」
もう、オレには理解不能だ。
1階からおばさんがオレたちを呼ぶ声がして、朝食を食べに部屋を出た。
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