君の笑顔が大好きで -モテないオレとイケメン親友の恋-

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14.※ 堕ちていく

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「席、あそこだな」

オレたちは、前におもしろそうって話していた映画を観に来ていた。

オレたちの席は一番後ろ。

結構人がたくさんいるなあ。



今日、オレはあきらの服を着ている。

昨日部屋着のままあきらの家に行ったから着替えがなくて、一回家に取りに帰ろうとしたんだ。

そしたらあきらが・・・離れたくないって、言って。

で、あきらの服を借りて出掛けてきた。


あきらが『離れたくない』なんて言うって、なんだか意外だった。

・・・うれしかったけど。


でも、借りたパンツがどうしてもオレには長すぎて。 ちょっと悲しくなったり。。。




「レイキ、食う?」

始まるまでもう少しあるけど、買ってきたポップコーンをあきらが取り出す。

「うん。食うー」

手を伸ばすと「ダメ」って言われた。

なんでだよ・・・


あきらはポップコーンを指でつまんで、


「はい、あーん」


って、オレに笑顔を向けてきた。


いやいや・・・ムリだよ。

周りにこんなに人がいるのに。


軽く睨むが、あきらは笑顔のまま。


「はい」


・・・・オレがやるまで引かないつもりだな・・・・・


オレは諦めて、あきらにつき合うことにする。


口をぱかって開けると、あきらがポップコーンを入れてきた。


それを食べるついでに、あきらの指まで食べてやった。


「・・・レイキっ」


口の中で、ぺろっと指を舐めてから、放した。



少し動揺してるあきらに、オレはニヤって笑った。

いつもオレばっかドキドキさせられてる気がするから、なんか気持ちいい。



「じゃあ、次はレイキがオレにしてよ」


・・・・あきらも、舐めるつもりだよな。


「やだ」

オレはあきらの膝の上にあるポップコーンを手を伸ばして取った。

自分で食べようとすると、あきらにその手をつかまれる。


その時、予告編が始まる時間になって館内が薄暗くなった。



あきらはオレの手を自分の方に引き寄せて、ポップコーンをパクって食べてオレの指までくわえる。


「ちょっ・・・あきら」


ぺろって舐められて、そのままあきらは舌を出してオレの指を舐め上げた。


ぞくって、オレの体に快感が突き抜ける。


あきらは舌で、オレの指を1本1本、指の間まで舐めていく。


「んっ・・・・」


思わず声が漏れる。


指って、こんなに感じるんだ・・・・・!


「も、あきら」

『やめて』って言おうとしたとき、


あきらに首の後ろをつかまれて、ぐいって引き寄せられた。



唇が、重なる。


すぐに舌が入ってきて、お互いに絡めあった。



・・・・・どうしよう。

少し薄暗いとはいえ、周りに人がたくさんいるのに、止められない・・・・・



腰に響いてくるキス。


「んっ・・・ふ」


ちゅって、音を立てて唇が離れる。


あきらは少し口角を持ち上げて、

「・・・・レイキ、おしまい、な?」



・・・・・・分かってる。でも、欲しいよ・・・・!


「あきらぁ・・・・」


すがるようにあきらの首に手を伸ばすと、ちゅって、軽いキスをくれた。


「レイキ、煽んなって。  また、あとでゆっくり・・・・・しよ?」


「うん・・・」




映画を観ている間中、オレの右手とあきらの左手はつながれたままだった。


しかも、ときどき思い出したようにオレのカオを引き寄せて、キスしてくる。




今までも映画を一緒に観たことはあるけど、こんな風に観るのはもちろん初めてで。


だから、映画は結構面白かったけど、隣のあきらが気になって、なかなか集中できない。



エンドロールが始まった時、映画のストーリー以上にあきらにどきどきし過ぎて、オレはぐったりしていた。



「レイキ、行こーぜ」

あきらに促されて立ち上がり、外に出る。

「結構面白かったな」

「そうか? オレ、レイキばっか見てて、あんまりよく分かんなかった」


さらっと言ってのけるあきらに、思わずカオが赤くなる。


「な、何言って・・・!」


「レイキ、こっち」


あきらに腕を引っ張られて、映画が終わって出ていく人の波から外れて、トイレに向かう。


そのままトイレの中に入り、一番奥の個室まで行って、

「え? ちょ、あきら・・・」


中に、連れ込まれた。


狭い個室の中で、男二人。

体は密着せざるをえなくて、当然のように抱きしめられる。


顎に指がかけられ上を向けられると、


深く、唇が重ねられた。


「んっ・・・・ふ・・・・・」



ああ・・・あきらも、こうしたかったんだ。


オレも、ずっと欲しかった。



あきらに抱き着き、快感の走る腰を、思わず押し付けてしまう。


服越しにあきらのモノも、立ち上がっているのを感じた。



あきらは手を伸ばして、オレのベルトに手をかけた。


「あ、きら。ちょっと・・・・・!」


思わずあきらの手をつかんで制止する。



「・・・・・このままじゃ、帰れねーじゃん。 レイキも、・・・・オレも」


あきらはオレの耳元でささやいた。



た、確かに、そうだけど・・・・・・



あきらはオレのベルトを外し、パンツと下着を下げた。


は、恥ずかしい・・・・・っ!!!

昨日と違って、ここは明るすぎるし・・・・!!!!


「大丈夫。 レイキ、一緒に気持ちよくなろ・・・・?」



あきらは自分のモノも取り出すと、オレのモノと合わせて一緒に擦り出した。


「っ、あっ・・・・!」


ただ手でするのとは違って、あきらの熱も一緒に感じる・・・・・!



「レイキも、触って・・・・」


あきらはオレの手を取ると、オレとあきらのモノを握らせた。



あきらの・・・・・だ・・・・・・・


初めて他人のモノに手を触れたけど、嫌悪感なんかはなくて、むしろうれしかった。


あきらのモノも、オレと同じくらい、熱い・・・・・!!



動き出したあきらの手に合わせて、オレも一緒に二人のモノを擦る。



「んんっ・・・・・うっ・・・・!」


声を我慢したくても、できずに漏れ出てしまう。


オレは必死に自分のもう片方の手を口元に押し付けた。



オレのモノとあきらのモノと、どちらも透明の先走りを垂らしていて、それがくちゅくちゅと濡れた音を響かせる。



・・・・・外に人がいるかもしれないのに・・・・・!!


音が響いて、気づかれそうだ・・・・!



恐怖が頭をもたげるが、結局、快感に支配されていってしまう。



両手がふさがったオレは、あきらに抱き着くことが出来なくて、快感で膝が折れそうになる。


あきらはオレの背中を個室の壁に押し付けて、腰を支えてくれた。


「レイキ、口の、手、離して」


ムリっ・・・・! 声が、もれちゃう・・・・・・・!!

そう思って、首を振る。


「大丈夫。オレが塞ぐから」



オレは口元の手を離して、あきらの首にしがみついた。


あきらはキスで、オレの口をふさぐ。


オレたちは性急に舌を絡め合う。


「んっ、んぅ・・・・・ふっ・・・・・!」


口と、下の刺激で、頭が真っ白になっていく。



ああ・・・・・・! もう、イキそう・・・・・・・・・・・・!!!!!



オレはあきらの首に回した手に、ぎゅって力を込めた。


あきらはそれで分かったみたいで、二人を絶頂へ導くように手を動かした。



もう、ダメッ・・・・・・・!!!!


びくんっ!!!


オレの体は大きく跳ねて、絶頂を迎えた。

あきらも、壁に背を預けているオレに、体を押し付けてきた。



「はぁ、・・・・・はぁ・・・・・・」



キスで口をふさがれて酸欠気味になっていたから、解放されて、大きく息をする。



あきらの手が、オレとあきらの白濁を受け止めてくれていた。



あきらがうっとりとしたカオでオレを見た。


「レイキ・・・・すっげえ色っぽい」


オレの首筋にカオをうずめ、そこに口づける。


「んぅっ・・・・」


イったばかりで全身が敏感になっているのか、オレのカラダはぴくんって跳ねて反応する。





オレは、あきらに堕ちていく自分を感じていた。



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