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6.欲求不満なのか!?
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引っ張られるままに駅の構内まで入ってくる。
「あ、あきら?」
どこまでこのままで行くんだろうって思って、声をかけてみた。
あきらはハッとしたように、オレの腕をぱって放した。
「あ、・・・悪い」
「別にいいけどさ・・・・どうしたんだよ。 そんなに怒ることでもないだろ」
オレが修吾にからかわれるのなんて、いつものことだ。
別にオレは何とも思ってないし、それでオレたちは良い関係だと思う。
あきらもそれは分かってるし、むしろいつもなら、オレをからかう修吾に悪ノリして一緒にいじってくるはずなのに。
「あきら?」
何も言わないあきらに、どうしたのかと近寄って、下からカオを覗き込んだ。
とたん
ふわって、あきらの香水の香りに包まれる。
え・・・?
オ、レ、
あきらに抱きしめられてる・・・・・!!!???
どくん!
また・・・・だ。
心臓が、うるさくなってくる。
そして・・・・・
思い出したくないのに、あきらの唇と、声と・・・
腰が、ぞくってする。
「あ・・・き、ら」
オレは耐えられなくて、身をよじった。
考えたくない。認めたくないけど。
下半身に、熱が集まってくるのがわかった。
やばいよ・・・こんな、公衆の面前で!
しかも、あきら相手にって!!!
オレ、どんだけ欲求不満なんですかーーーーー!!!???
「ちょ・・・、放せよ」
なんとかしぼり出したオレの訴えに
「・・・いやだ」
はああああ!!!????
いやいや、何言ってんですか、あきらさーーーん。
「・・・レイキ・・・・・」
「・・・・っ」
あきらが、オレの耳元でささやく。
それっ、やばいんだってば・・・・・!!!
また、ぞくって、腰に、響いて。
オレの下半身、マジでやばい。
このままじゃ、帰れなくなるだろ・・・・・!!
「・・・・・っあきら!」
あきらの胸元を、どんって押した。
「・・・・なに、やってんだよ!」
こんな、駅の構内で。 公衆の面前で。
うちの学校の生徒だって、ちらほらいるし。
声を荒げるオレに、周りの通行人も何事かとオレたちに視線を注ぐ。
オレはあきらを睨みつける。
どういうつもりなんだよ・・・・・!!!
からかってるだけなら、修吾よりタチ悪いぞ!
「・・・・ごめん、レイキ」
苦しげな、あきらの声。
表情も、声と同じく、苦しげにゆがんでて。
・・・・オレはびっくりした。
こんな表情のあきら、見たこと、ない。
「・・・・悪かった」
ぎゅって眉根を寄せて、つらそうなカオ。
何で? 何がそんなにつらいんだ?
オレがあきらにこんなカオ、させてんのか?
・・・・オレの、せい・・・・?
「ご、・・・・ごめん、あきら」
あきらは驚いたようなカオをしてオレを見た。
「なんで・・・・レイキが謝るんだよ」
「だって・・・オレのせいだろ? あきらがつらそうなカオしてんの。
だから・・・」
あきらはフッて笑った。
オレの頭にポンって手を乗せて、
「ホント、レイキは優しいよな。
・・・・まじで悪かったよ。 ・・・帰ろうぜ」
・・・・まだつらそうな表情の見えるあきらと、このまま別れて帰っていいんだろうか・・・・
オレはあきらの腕をつかんだ。
「あきら、ゲーセン行こーぜ」
少し困ったように揺れるあきらの瞳をしっかり見つめて、オレは笑った。
「な? 行こーぜ」
ゆっくりと、あきらに笑顔が戻った。
「行くか」
「あ、あきら?」
どこまでこのままで行くんだろうって思って、声をかけてみた。
あきらはハッとしたように、オレの腕をぱって放した。
「あ、・・・悪い」
「別にいいけどさ・・・・どうしたんだよ。 そんなに怒ることでもないだろ」
オレが修吾にからかわれるのなんて、いつものことだ。
別にオレは何とも思ってないし、それでオレたちは良い関係だと思う。
あきらもそれは分かってるし、むしろいつもなら、オレをからかう修吾に悪ノリして一緒にいじってくるはずなのに。
「あきら?」
何も言わないあきらに、どうしたのかと近寄って、下からカオを覗き込んだ。
とたん
ふわって、あきらの香水の香りに包まれる。
え・・・?
オ、レ、
あきらに抱きしめられてる・・・・・!!!???
どくん!
また・・・・だ。
心臓が、うるさくなってくる。
そして・・・・・
思い出したくないのに、あきらの唇と、声と・・・
腰が、ぞくってする。
「あ・・・き、ら」
オレは耐えられなくて、身をよじった。
考えたくない。認めたくないけど。
下半身に、熱が集まってくるのがわかった。
やばいよ・・・こんな、公衆の面前で!
しかも、あきら相手にって!!!
オレ、どんだけ欲求不満なんですかーーーーー!!!???
「ちょ・・・、放せよ」
なんとかしぼり出したオレの訴えに
「・・・いやだ」
はああああ!!!????
いやいや、何言ってんですか、あきらさーーーん。
「・・・レイキ・・・・・」
「・・・・っ」
あきらが、オレの耳元でささやく。
それっ、やばいんだってば・・・・・!!!
また、ぞくって、腰に、響いて。
オレの下半身、マジでやばい。
このままじゃ、帰れなくなるだろ・・・・・!!
「・・・・・っあきら!」
あきらの胸元を、どんって押した。
「・・・・なに、やってんだよ!」
こんな、駅の構内で。 公衆の面前で。
うちの学校の生徒だって、ちらほらいるし。
声を荒げるオレに、周りの通行人も何事かとオレたちに視線を注ぐ。
オレはあきらを睨みつける。
どういうつもりなんだよ・・・・・!!!
からかってるだけなら、修吾よりタチ悪いぞ!
「・・・・ごめん、レイキ」
苦しげな、あきらの声。
表情も、声と同じく、苦しげにゆがんでて。
・・・・オレはびっくりした。
こんな表情のあきら、見たこと、ない。
「・・・・悪かった」
ぎゅって眉根を寄せて、つらそうなカオ。
何で? 何がそんなにつらいんだ?
オレがあきらにこんなカオ、させてんのか?
・・・・オレの、せい・・・・?
「ご、・・・・ごめん、あきら」
あきらは驚いたようなカオをしてオレを見た。
「なんで・・・・レイキが謝るんだよ」
「だって・・・オレのせいだろ? あきらがつらそうなカオしてんの。
だから・・・」
あきらはフッて笑った。
オレの頭にポンって手を乗せて、
「ホント、レイキは優しいよな。
・・・・まじで悪かったよ。 ・・・帰ろうぜ」
・・・・まだつらそうな表情の見えるあきらと、このまま別れて帰っていいんだろうか・・・・
オレはあきらの腕をつかんだ。
「あきら、ゲーセン行こーぜ」
少し困ったように揺れるあきらの瞳をしっかり見つめて、オレは笑った。
「な? 行こーぜ」
ゆっくりと、あきらに笑顔が戻った。
「行くか」
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