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第七部
面倒なことは忘れよう
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さらに詳しい話をメサリアさんに聞いてみた。
事件が起きたのは昨日とのこと。襲撃と言ってもいきなり襲い掛かられたわけでもなく、口論の末に手が出た感じだということらしい。さすがに話の通じなかったクラスメイトとはいえ、最低限の常識は持っていたようだ。とはいえヒノマルの従業員に襲い掛かったと言われているあたり、やらかしていることには違いない。
今のところは「機密に関わるので教えるわけにはいかない」で通しているとのこと。仕入れ先は日本だし、俺たちにたどり着いてしまうので教えるわけにもいかない。
従業員に襲い掛かったことについては一応謝罪はされているとのことで、治療費もろもろを受け取って和解は可能とのこと。もちろん罪を重くする方向へ持って行くこともできるが、やりすぎると反発を食らって怪我をするのはこちらだ。
まずは現代日本で手に入る製品を見えるところに置かないように徹底するとして、あとはどうすべきか。
「事情は分かったけど……、大人しくしてくれるのならとりあえず穏便な方向で」
「うん。やっぱり様子見かな。私も関わりたくないし……」
「かしこまりました」
問題の先送りともいうが、何も起こらないならそれに越したことはない。何かあったらすぐに知らせてと言うと、メサリアさんは頷きながらも拠点へと帰っていった。
「はああぁぁぁ」
大きくため息を吐くと、椅子に深く座りなおす。
嫌な予感だけが大きくなっていく。
今後も何事もなく済むとは思えないが、あいつらを向こうに連れて行くときの場所くらいは考えておくか……? とっさの行動でやらかすことを思えば、最悪のパターンを考えておくことは無駄にはならないはずだ。
俺たちのマンションは隠しておきたいけど、動画サイトとか見つけられたら厄介だ。なんならスマホを寄こせとか言われたら……。
「ぐおおおおぉぉぉ……! めんどくせえええぇぇぇ!!!」
嫌な想像をしてしまって思わず叫んだらイヴァンがドン引きしている。
眉を寄せている莉緒にも説明すると、「ありえそう」と言いながら顔を引きつらせていた。
仁平さんたちに迷惑はかけたくない。
「やっぱりあいつらと会うのは絶対になしだ。しつこいようならバレないように実力行使する」
「そうね。メサリアさんにも、私たちの名前は絶対に出さないように言っておかないと」
「承知しました。伝えてまいります」
決意を固めていると、メイドのハンナが恭しく頭を下げて食堂から出て行った。直接電話で伝えてもよかったけど、連絡してくれるのなら任せておこう。
「よし、嫌なことは忘れて楽しいことをしよう」
「「おー」」
「わふわふっ!」
「まぁ、現実逃避も大事だわな」
四人と一匹で外に出ると、さっそく宣言する。イヴァンがよくわからないことを言ってるが気にしてはならない。
「楽しいことって何するの?」
「よくぞ聞いてくれた!」
フォニアが目を輝かせているので、ノリよく腰に両腕を当てて答える。
「それは……、探検だ!」
「おー!」
しかし元気よく返事をくれるのはフォニアだけだった。莉緒はニコニコと笑顔を絶やしていないが、イヴァンは肩をすくめている。
「それで、どこに行くんだ?」
イヴァンに続きを促されたのでやりたいことを説明していく。
調査用の蜘蛛TYPEを放ってまだ数日だけど、それなりの量の食材を見つけているのだ。なのでそこを回ってつまみ食いでもしようと思っている。
「そうなのか。でもそこまではどうやって行くんだ?」
「そこは次元の穴を開けるから現地まですぐだな」
「座標がわかるんだ?」
イヴァンに答えると、莉緒からは魔法的な質問が飛んできた。
どうもダンジョンのマップ機能の応用で、距離と方向が分かるようになっている。俺自身が持つ地図スキルとリンクすれば、テレポート先に指定するのも難しくはない。
「便利だなぁ」
「便利なものはどんどん使わないとな。というわけでさっそく行こう」
念のため現地の様子を確認する。目の前に魔物がいたり、地面が崖だったりしないことを目視すると次元の穴を開ける。
「たべものー!」
食い意地が張っているのか、フォニアが涎を垂らさん勢いで穴の中へと消えていく。その姿に癒されながら俺たちも後を追った。
最初に選んだのはベベレージュという果物が生る地域だ。まったく想像もつかない食べ物はちょっと気になる。
「森?」
出てきた場所は鬱蒼と植物が茂る場所だった。高さ五メートルくらいの樹が一定の間隔で聳えているが、空を遮るほどではない。太い幹から直接巨大な葉っぱが生えていて、葉の付け根にこぶし大の実が葡萄みたいに生っていた。
「あまい匂いがするー」
フォニアが周囲を見回しながら鼻をひくひくとさせている。ニルも匂いを嗅ぎながらうろうろしていたが、目的の樹までたどりつくと顔を上げて、果実に鼻を近づけてしばらくすると振り返る。
「わふわふっ!」
「ははっ」
嬉しそうに見つけたことを知らせてくれるニルに近づくと頭をわしわしと撫でてやる。
目的の果実を鑑定すると、確かにベベレージュと出た。ピンクとオレンジのマーブル色をした果実で、皮をむいてそのまま食べられるらしい。
「美味しそうね」
莉緒が果実をひとつもぎ取ると、ひっくり返したりして観察している。
「鮮やかに色づいてるやつが食べごろだって」
鑑定してわかったことを伝えると、ナイフを取り出して半分に切る。中身の断面は真っ白で、中央に大きな種が一つ入っていた。
「あまーい……けどすっぱーい」
一口かじったフォニアが幸せそうな表情をするが、しばらくして眉間に皺を寄せている。
「確かに後味にすっぱさがくるけど、これはこれでありかも」
「美味しいわね。冷やしたり凍らせたりしても美味しいかも?」
「肉食ったあとに口の中をさっぱりさせるにはよさげだな」
ニルにもあげたけど、どうやらお気に召さなかったようだ。
三人であれこれと感想を言い合いながら、こうして一つ目の食材を堪能した。
事件が起きたのは昨日とのこと。襲撃と言ってもいきなり襲い掛かられたわけでもなく、口論の末に手が出た感じだということらしい。さすがに話の通じなかったクラスメイトとはいえ、最低限の常識は持っていたようだ。とはいえヒノマルの従業員に襲い掛かったと言われているあたり、やらかしていることには違いない。
今のところは「機密に関わるので教えるわけにはいかない」で通しているとのこと。仕入れ先は日本だし、俺たちにたどり着いてしまうので教えるわけにもいかない。
従業員に襲い掛かったことについては一応謝罪はされているとのことで、治療費もろもろを受け取って和解は可能とのこと。もちろん罪を重くする方向へ持って行くこともできるが、やりすぎると反発を食らって怪我をするのはこちらだ。
まずは現代日本で手に入る製品を見えるところに置かないように徹底するとして、あとはどうすべきか。
「事情は分かったけど……、大人しくしてくれるのならとりあえず穏便な方向で」
「うん。やっぱり様子見かな。私も関わりたくないし……」
「かしこまりました」
問題の先送りともいうが、何も起こらないならそれに越したことはない。何かあったらすぐに知らせてと言うと、メサリアさんは頷きながらも拠点へと帰っていった。
「はああぁぁぁ」
大きくため息を吐くと、椅子に深く座りなおす。
嫌な予感だけが大きくなっていく。
今後も何事もなく済むとは思えないが、あいつらを向こうに連れて行くときの場所くらいは考えておくか……? とっさの行動でやらかすことを思えば、最悪のパターンを考えておくことは無駄にはならないはずだ。
俺たちのマンションは隠しておきたいけど、動画サイトとか見つけられたら厄介だ。なんならスマホを寄こせとか言われたら……。
「ぐおおおおぉぉぉ……! めんどくせえええぇぇぇ!!!」
嫌な想像をしてしまって思わず叫んだらイヴァンがドン引きしている。
眉を寄せている莉緒にも説明すると、「ありえそう」と言いながら顔を引きつらせていた。
仁平さんたちに迷惑はかけたくない。
「やっぱりあいつらと会うのは絶対になしだ。しつこいようならバレないように実力行使する」
「そうね。メサリアさんにも、私たちの名前は絶対に出さないように言っておかないと」
「承知しました。伝えてまいります」
決意を固めていると、メイドのハンナが恭しく頭を下げて食堂から出て行った。直接電話で伝えてもよかったけど、連絡してくれるのなら任せておこう。
「よし、嫌なことは忘れて楽しいことをしよう」
「「おー」」
「わふわふっ!」
「まぁ、現実逃避も大事だわな」
四人と一匹で外に出ると、さっそく宣言する。イヴァンがよくわからないことを言ってるが気にしてはならない。
「楽しいことって何するの?」
「よくぞ聞いてくれた!」
フォニアが目を輝かせているので、ノリよく腰に両腕を当てて答える。
「それは……、探検だ!」
「おー!」
しかし元気よく返事をくれるのはフォニアだけだった。莉緒はニコニコと笑顔を絶やしていないが、イヴァンは肩をすくめている。
「それで、どこに行くんだ?」
イヴァンに続きを促されたのでやりたいことを説明していく。
調査用の蜘蛛TYPEを放ってまだ数日だけど、それなりの量の食材を見つけているのだ。なのでそこを回ってつまみ食いでもしようと思っている。
「そうなのか。でもそこまではどうやって行くんだ?」
「そこは次元の穴を開けるから現地まですぐだな」
「座標がわかるんだ?」
イヴァンに答えると、莉緒からは魔法的な質問が飛んできた。
どうもダンジョンのマップ機能の応用で、距離と方向が分かるようになっている。俺自身が持つ地図スキルとリンクすれば、テレポート先に指定するのも難しくはない。
「便利だなぁ」
「便利なものはどんどん使わないとな。というわけでさっそく行こう」
念のため現地の様子を確認する。目の前に魔物がいたり、地面が崖だったりしないことを目視すると次元の穴を開ける。
「たべものー!」
食い意地が張っているのか、フォニアが涎を垂らさん勢いで穴の中へと消えていく。その姿に癒されながら俺たちも後を追った。
最初に選んだのはベベレージュという果物が生る地域だ。まったく想像もつかない食べ物はちょっと気になる。
「森?」
出てきた場所は鬱蒼と植物が茂る場所だった。高さ五メートルくらいの樹が一定の間隔で聳えているが、空を遮るほどではない。太い幹から直接巨大な葉っぱが生えていて、葉の付け根にこぶし大の実が葡萄みたいに生っていた。
「あまい匂いがするー」
フォニアが周囲を見回しながら鼻をひくひくとさせている。ニルも匂いを嗅ぎながらうろうろしていたが、目的の樹までたどりつくと顔を上げて、果実に鼻を近づけてしばらくすると振り返る。
「わふわふっ!」
「ははっ」
嬉しそうに見つけたことを知らせてくれるニルに近づくと頭をわしわしと撫でてやる。
目的の果実を鑑定すると、確かにベベレージュと出た。ピンクとオレンジのマーブル色をした果実で、皮をむいてそのまま食べられるらしい。
「美味しそうね」
莉緒が果実をひとつもぎ取ると、ひっくり返したりして観察している。
「鮮やかに色づいてるやつが食べごろだって」
鑑定してわかったことを伝えると、ナイフを取り出して半分に切る。中身の断面は真っ白で、中央に大きな種が一つ入っていた。
「あまーい……けどすっぱーい」
一口かじったフォニアが幸せそうな表情をするが、しばらくして眉間に皺を寄せている。
「確かに後味にすっぱさがくるけど、これはこれでありかも」
「美味しいわね。冷やしたり凍らせたりしても美味しいかも?」
「肉食ったあとに口の中をさっぱりさせるにはよさげだな」
ニルにもあげたけど、どうやらお気に召さなかったようだ。
三人であれこれと感想を言い合いながら、こうして一つ目の食材を堪能した。
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