370 / 413
第六部
万全の監視体制
しおりを挟む
「ただいま」
「おかえりー」
冒険者たちが守るエリアへと戻ってくると、真っ先に莉緒の元へと向かう。特に心配はしていなかったけど、莉緒に怪我はなさそうだ。
「ご苦労だったネ」
ここは第一外壁の手前にある冒険者ギルド本陣。大きめのテントが張られていて、中には簡易のテーブルと椅子が並べられている。指揮を取っているギルドマスターが待ち構えていたので、ついでに報告をしておく。
「君たちの活躍を初めて間近で見させてもらったが、すさまじいの一言に尽きるネ」
「まだまだ魔物は出てくるだろうから、楽観はできないけどね」
肩をすくめるとテント越しに魔の森へと視線を向ける。もちろん向こう側は見えないが、気配を探るのであれば真正面が一番やりやすい。魔の森の浅瀬部分の動きは鈍くなっているようだ。これ以上魔物を魔の森の浅瀬に合流させるつもりはないが、特におかしな動きをしていないのであれば何よりだ。
「またしばらくは保つだろうから、君たちは下がっていてくれて大丈夫ネ」
「そうさせてもらうかな」
「他の冒険者の取り分も減るからネ……」
若干遠い目になるギルドマスターだが、正直お金はいらない。魔の森の魔物の素材だったら、調査しながらかなりの数が異空間ボックスに入っている。
「俺たちが倒した魔物だったらいらないから分けていいぞ」
「それなら助かるネ。自分たちのものにならない素材の回収よりは、他の奴らもやる気は出そうネ」
「そうしてくれ。んじゃ俺たちは一旦帰る」
「ああ、わかったネ」
こうして魔の森からの本襲撃を退けた俺たちは、その足を家へと向けた。
「今どんな感じ?」
さっそく帰宅するとざっくりとエルに聞いてみる。
ここは野営用ハウスに増設したエルの部屋である。机と壁にはノートパソコンと無数のタブレットが設置されていて、タブレットには鳥TYPEからの監視映像が映されている。どこぞの映画に出てきそうな指令室みたいだ。
「おかえりなさいませ。ようやく監視体制が整ったところです。特に問題はなさそうですが、一点だけ。あちらをご覧ください」
こちらを振り返りもせずに、壁にかかっているタブレットをひとつ指し示すエル。今日は、というよりここ最近ずっと侍女モードが続いている。
タブレットには相変わらず魔の森の様子が映し出されているが、見た感じでは特に異常は見られない。
「あれは……、奥地を監視させてるやつかな」
「はい。ここ二時間ほどで映った魔物の数が十体以下となっていて、かなり数が激減しています」
「へぇ。スタンピードが落ち着いてきたのかな」
「恐らくそうだと思います」
「なるほど。カタを付けるなら今かな……? となればTYPEシリーズでラストスパートかけるから、準備お願い」
「かしこまりました」
パソコンの隣に置いてあったタブレットを手に取ると操作を始める。TYPEシリーズに直接命令を下せるのはダンジョンマスターである俺だけだが、一億DPでタブレットから各種命令ができるメニューを追加することによって、タブレットから命令ができるようになっていた。
「ようやく終わりが見えてきたわね」
「だなぁ。……それにしても、このスタンピードって何が原因なんだろうな」
莉緒と二人でリビングに腰を落ち着けると改めて考えてみる。
「前にもスタンピードがあったって話だし、何か原因がありそうよね」
「ありがちなのはドラゴンみたいな強力な魔物がやってきて、地元の魔物が追い出されたりとかだけどな」
「そうなんだ? 大災害って線は?」
「災害かぁ。地震だと街の人間も気づきそうだから噂に上がりそうだけど……。豪雨での土砂崩れとかかな。こっちの魔の森は山岳地帯だし、がけ崩れとか地滑りが起きたらありえるのかな」
思いつくままに二人で原因に成り得そうな事象を上げていくが、もちろん想像の域を出るはずもない。
「やっぱりもっと奥へ調査に行かないとダメっぽいなぁ」
「突き止めるならそうよねぇ」
腕を組んでため息をつくが、正直そこまで興味があることでもない。
「めんどくさいし、とりあえず放置でいいか」
「ふふ。いろいろやることもあるしね」
肩をすくめる莉緒に頷いていると、どうにも腹が減ってきた。
「よし、そうと決まれば飯にするか」
「じゃあ何か作ろうか」
「そうだなぁ。最近魚食べてないからそれでいこう」
莉緒と二人でキッチンに立つと、さっそく料理開始だ。
最近まではエルが何かと家事をやっていたが、パソコンが来てからは侍女ではなく秘書の仕事ばかりになってしまったので、家事関連は俺たち自身でやることも増えていた。
今では日本人である俺たちよりも、エルのほうがパソコンを使いこなしているので何も文句はない。むしろありがたいとすら思っている。というかエルのパソコン習熟速度も異様だ。日本語にもあれだけ興味を持っていたけど、エルの興味は電子機器が動く仕組みではなかったのだろうか。
「ただいまー」
庭でニルと遊んでいたらしいフォニアも帰ってくると、お皿をテーブルに出して手伝ってくれる。
しばらくすると料理も完成だ。
「おなかすいたー」
フォニアがもう限界とでもいうように、ダイニングの椅子に座ってフォークを構えている。
「そういえばイヴァン兄は?」
警戒レベル3が発令されてから、イヴァンと会う頻度も減っていた。冒険者ギルドのメンバーで編成された隊に組み込まれていて、Dランクのイヴァンは後方支援をしているはずだ。
「そのうち帰ってくるんじゃない?」
「そっかぁ」
俺たちは今回のスタンピードでは遊撃扱いでかなり自由にしているが、イヴァンはそうでもないのだ。
寂しそうにするフォニアだったがやはり空腹には勝てなかったらしく、食事が始まればイヴァンのことを忘れたかのように料理を口に詰めるのだった。
「おかえりー」
冒険者たちが守るエリアへと戻ってくると、真っ先に莉緒の元へと向かう。特に心配はしていなかったけど、莉緒に怪我はなさそうだ。
「ご苦労だったネ」
ここは第一外壁の手前にある冒険者ギルド本陣。大きめのテントが張られていて、中には簡易のテーブルと椅子が並べられている。指揮を取っているギルドマスターが待ち構えていたので、ついでに報告をしておく。
「君たちの活躍を初めて間近で見させてもらったが、すさまじいの一言に尽きるネ」
「まだまだ魔物は出てくるだろうから、楽観はできないけどね」
肩をすくめるとテント越しに魔の森へと視線を向ける。もちろん向こう側は見えないが、気配を探るのであれば真正面が一番やりやすい。魔の森の浅瀬部分の動きは鈍くなっているようだ。これ以上魔物を魔の森の浅瀬に合流させるつもりはないが、特におかしな動きをしていないのであれば何よりだ。
「またしばらくは保つだろうから、君たちは下がっていてくれて大丈夫ネ」
「そうさせてもらうかな」
「他の冒険者の取り分も減るからネ……」
若干遠い目になるギルドマスターだが、正直お金はいらない。魔の森の魔物の素材だったら、調査しながらかなりの数が異空間ボックスに入っている。
「俺たちが倒した魔物だったらいらないから分けていいぞ」
「それなら助かるネ。自分たちのものにならない素材の回収よりは、他の奴らもやる気は出そうネ」
「そうしてくれ。んじゃ俺たちは一旦帰る」
「ああ、わかったネ」
こうして魔の森からの本襲撃を退けた俺たちは、その足を家へと向けた。
「今どんな感じ?」
さっそく帰宅するとざっくりとエルに聞いてみる。
ここは野営用ハウスに増設したエルの部屋である。机と壁にはノートパソコンと無数のタブレットが設置されていて、タブレットには鳥TYPEからの監視映像が映されている。どこぞの映画に出てきそうな指令室みたいだ。
「おかえりなさいませ。ようやく監視体制が整ったところです。特に問題はなさそうですが、一点だけ。あちらをご覧ください」
こちらを振り返りもせずに、壁にかかっているタブレットをひとつ指し示すエル。今日は、というよりここ最近ずっと侍女モードが続いている。
タブレットには相変わらず魔の森の様子が映し出されているが、見た感じでは特に異常は見られない。
「あれは……、奥地を監視させてるやつかな」
「はい。ここ二時間ほどで映った魔物の数が十体以下となっていて、かなり数が激減しています」
「へぇ。スタンピードが落ち着いてきたのかな」
「恐らくそうだと思います」
「なるほど。カタを付けるなら今かな……? となればTYPEシリーズでラストスパートかけるから、準備お願い」
「かしこまりました」
パソコンの隣に置いてあったタブレットを手に取ると操作を始める。TYPEシリーズに直接命令を下せるのはダンジョンマスターである俺だけだが、一億DPでタブレットから各種命令ができるメニューを追加することによって、タブレットから命令ができるようになっていた。
「ようやく終わりが見えてきたわね」
「だなぁ。……それにしても、このスタンピードって何が原因なんだろうな」
莉緒と二人でリビングに腰を落ち着けると改めて考えてみる。
「前にもスタンピードがあったって話だし、何か原因がありそうよね」
「ありがちなのはドラゴンみたいな強力な魔物がやってきて、地元の魔物が追い出されたりとかだけどな」
「そうなんだ? 大災害って線は?」
「災害かぁ。地震だと街の人間も気づきそうだから噂に上がりそうだけど……。豪雨での土砂崩れとかかな。こっちの魔の森は山岳地帯だし、がけ崩れとか地滑りが起きたらありえるのかな」
思いつくままに二人で原因に成り得そうな事象を上げていくが、もちろん想像の域を出るはずもない。
「やっぱりもっと奥へ調査に行かないとダメっぽいなぁ」
「突き止めるならそうよねぇ」
腕を組んでため息をつくが、正直そこまで興味があることでもない。
「めんどくさいし、とりあえず放置でいいか」
「ふふ。いろいろやることもあるしね」
肩をすくめる莉緒に頷いていると、どうにも腹が減ってきた。
「よし、そうと決まれば飯にするか」
「じゃあ何か作ろうか」
「そうだなぁ。最近魚食べてないからそれでいこう」
莉緒と二人でキッチンに立つと、さっそく料理開始だ。
最近まではエルが何かと家事をやっていたが、パソコンが来てからは侍女ではなく秘書の仕事ばかりになってしまったので、家事関連は俺たち自身でやることも増えていた。
今では日本人である俺たちよりも、エルのほうがパソコンを使いこなしているので何も文句はない。むしろありがたいとすら思っている。というかエルのパソコン習熟速度も異様だ。日本語にもあれだけ興味を持っていたけど、エルの興味は電子機器が動く仕組みではなかったのだろうか。
「ただいまー」
庭でニルと遊んでいたらしいフォニアも帰ってくると、お皿をテーブルに出して手伝ってくれる。
しばらくすると料理も完成だ。
「おなかすいたー」
フォニアがもう限界とでもいうように、ダイニングの椅子に座ってフォークを構えている。
「そういえばイヴァン兄は?」
警戒レベル3が発令されてから、イヴァンと会う頻度も減っていた。冒険者ギルドのメンバーで編成された隊に組み込まれていて、Dランクのイヴァンは後方支援をしているはずだ。
「そのうち帰ってくるんじゃない?」
「そっかぁ」
俺たちは今回のスタンピードでは遊撃扱いでかなり自由にしているが、イヴァンはそうでもないのだ。
寂しそうにするフォニアだったがやはり空腹には勝てなかったらしく、食事が始まればイヴァンのことを忘れたかのように料理を口に詰めるのだった。
10
お気に入りに追加
414
あなたにおすすめの小説
勇者召喚に巻き込まれ、異世界転移・貰えたスキルも鑑定だけ・・・・だけど、何かあるはず!
よっしぃ
ファンタジー
9月11日、12日、ファンタジー部門2位達成中です!
僕はもうすぐ25歳になる常山 順平 24歳。
つねやま じゅんぺいと読む。
何処にでもいる普通のサラリーマン。
仕事帰りの電車で、吊革に捕まりうつらうつらしていると・・・・
突然気分が悪くなり、倒れそうになる。
周りを見ると、周りの人々もどんどん倒れている。明らかな異常事態。
何が起こったか分からないまま、気を失う。
気が付けば電車ではなく、どこかの建物。
周りにも人が倒れている。
僕と同じようなリーマンから、数人の女子高生や男子学生、仕事帰りの若い女性や、定年近いおっさんとか。
気が付けば誰かがしゃべってる。
どうやらよくある勇者召喚とやらが行われ、たまたま僕は異世界転移に巻き込まれたようだ。
そして・・・・帰るには、魔王を倒してもらう必要がある・・・・と。
想定外の人数がやって来たらしく、渡すギフト・・・・スキルらしいけど、それも数が限られていて、勇者として召喚した人以外、つまり巻き込まれて転移したその他大勢は、1人1つのギフト?スキルを。あとは支度金と装備一式を渡されるらしい。
どうしても無理な人は、戻ってきたら面倒を見ると。
一方的だが、日本に戻るには、勇者が魔王を倒すしかなく、それを待つのもよし、自ら勇者に協力するもよし・・・・
ですが、ここで問題が。
スキルやギフトにはそれぞれランク、格、強さがバラバラで・・・・
より良いスキルは早い者勝ち。
我も我もと群がる人々。
そんな中突き飛ばされて倒れる1人の女性が。
僕はその女性を助け・・・同じように突き飛ばされ、またもや気を失う。
気が付けば2人だけになっていて・・・・
スキルも2つしか残っていない。
一つは鑑定。
もう一つは家事全般。
両方とも微妙だ・・・・
彼女の名は才村 友郁
さいむら ゆか。 23歳。
今年社会人になりたて。
取り残された2人が、すったもんだで生き残り、最終的には成り上がるお話。
【完結】魔王を倒してスキルを失ったら「用済み」と国を追放された勇者、数年後に里帰りしてみると既に祖国が滅んでいた
きなこもちこ
ファンタジー
🌟某小説投稿サイトにて月間3位(異ファン)獲得しました!
「勇者カナタよ、お前はもう用済みだ。この国から追放する」
魔王討伐後一年振りに目を覚ますと、突然王にそう告げられた。
魔王を倒したことで、俺は「勇者」のスキルを失っていた。
信頼していたパーティメンバーには蔑まれ、二度と国の土を踏まないように察知魔法までかけられた。
悔しさをバネに隣国で再起すること十数年……俺は結婚して妻子を持ち、大臣にまで昇り詰めた。
かつてのパーティメンバー達に「スキルが無くても幸せになった姿」を見せるため、里帰りした俺は……祖国の惨状を目にすることになる。
※ハピエン・善人しか書いたことのない作者が、「追放」をテーマにして実験的に書いてみた作品です。普段の作風とは異なります。
※小説家になろう、カクヨムさんで同一名義にて掲載予定です
異世界キャンパー~無敵テントで気ままなキャンプ飯スローライフ?
夢・風魔
ファンタジー
仕事の疲れを癒すためにソロキャンを始めた神楽拓海。
気づけばキャンプグッズ一式と一緒に、見知らぬ森の中へ。
落ち着くためにキャンプ飯を作っていると、そこへ四人の老人が現れた。
彼らはこの世界の神。
キャンプ飯と、見知らぬ老人にも親切にするタクミを気に入った神々は、彼に加護を授ける。
ここに──伝説のドラゴンをもぶん殴れるテントを手に、伝説のドラゴンの牙すら通さない最強の肉体を得たキャンパーが誕生する。
「せっかく異世界に来たんなら、仕事のことも忘れて世界中をキャンプしまくろう!」
女神から貰えるはずのチート能力をクラスメートに奪われ、原生林みたいなところに飛ばされたけどゲームキャラの能力が使えるので問題ありません
青山 有
ファンタジー
強引に言い寄る男から片思いの幼馴染を守ろうとした瞬間、教室に魔法陣が突如現れクラスごと異世界へ。
だが主人公と幼馴染、友人の三人は、女神から貰えるはずの希少スキルを他の生徒に奪われてしまう。さらに、一緒に召喚されたはずの生徒とは別の場所に弾かれてしまった。
女神から貰えるはずのチート能力は奪われ、弾かれた先は未開の原生林。
途方に暮れる主人公たち。
だが、たった一つの救いがあった。
三人は開発中のファンタジーRPGのキャラクターの能力を引き継いでいたのだ。
右も左も分からない異世界で途方に暮れる主人公たちが出会ったのは悩める大司教。
圧倒的な能力を持ちながら寄る辺なき主人公と、教会内部の勢力争いに勝利するためにも優秀な部下を必要としている大司教。
双方の利害が一致した。
※他サイトで投稿した作品を加筆修正して投稿しております
夢幻の錬金術師 ~【異空間収納】【錬金術】【鑑定】【スキル剥奪&付与】を兼ね備えたチートスキル【錬金工房】で最強の錬金術師として成り上がる~
青山 有
ファンタジー
女神の助手として異世界に召喚された厨二病少年・神薙拓光。
彼が手にしたユニークスキルは【錬金工房】。
ただでさえ、魔法があり魔物がはびこる危険な世界。そこを生産職の助手と巡るのかと、女神も頭を抱えたのだが……。
彼の持つ【錬金工房】は、レアスキルである【異空間収納】【錬金術】【鑑定】の上位互換機能を合わせ持ってるだけでなく、スキルの【剥奪】【付与】まで行えるという、女神の想像を遥かに超えたチートスキルだった。
これは一人の少年が異世界で伝説の錬金術師として成り上がっていく物語。
※カクヨムにも投稿しています
異世界転移しましたが、面倒事に巻き込まれそうな予感しかしないので早めに逃げ出す事にします。
sou
ファンタジー
蕪木高等学校3年1組の生徒40名は突如眩い光に包まれた。
目が覚めた彼らは異世界転移し見知らぬ国、リスランダ王国へと転移していたのだ。
「勇者たちよ…この国を救ってくれ…えっ!一人いなくなった?どこに?」
これは、面倒事を予感した主人公がいち早く逃げ出し、平穏な暮らしを目指す物語。
なろう、カクヨムにも同作を投稿しています。
異世界巻き込まれ転移譚~無能の烙印押されましたが、勇者の力持ってます~
影茸
ファンタジー
勇者召喚に巻き込まれ異世界に転移することになった僕、羽島翔。
けれども相手の不手際で異世界に転移することになったにも関わらず、僕は巻き込まれた無能と罵られ勇者に嘲笑され、城から追い出されることになる。
けれども僕の人生は、巻き込まれたはずなのに勇者の力を使えることに気づいたその瞬間大きく変わり始める。
異世界を【創造】【召喚】【付与】で無双します。
FREE
ファンタジー
ブラック企業へ就職して5年…今日も疲れ果て眠りにつく。
目が醒めるとそこは見慣れた部屋ではなかった。
ふと頭に直接聞こえる声。それに俺は火事で死んだことを伝えられ、異世界に転生できると言われる。
異世界、それは剣と魔法が存在するファンタジーな世界。
これは主人公、タイムが神様から選んだスキルで異世界を自由に生きる物語。
*リメイク作品です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる