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第六部
ホームセキュリティ
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全員が席に着いたところで友好を深めていると、CM撮影担当の偉い人が現れて具体的な話が進められた。
魔法の国から日本にやってきたフォニア王女殿下を取り巻くコメディテイストなストーリーだ。外国語で会話するくだりのところで実際に異世界言語を使ったら驚かれたが、正直『何語?』と聞かれたときには困った。あちこち旅をしていて言葉に困ったこともないので、使ってる言語が何語なのかとか名称も知らないままだ。
一通りCMの話が終わってからエルに聞いたところ、大陸の南東地域はブリンクス語という言葉が使われているとのこと。
「翻訳できる言語一覧にもないわね……」
「……もう一回話してもらえます?」
鵜瀬さんがスマホを操作しながら言語を探していたようだ。姫川さんがもう一回とスマホを差し出してきた。画面を見ればリアルタイム翻訳中と書かれていて、何か喋れば日本語になるようだ。
『へぇ、そんな便利な機能があるんだ……。ちゃんと出てくるかな?』
試しに言葉に出してみるも反応するはずもなく、翻訳中と出るのみだ。……と思ったら何やら文字列が出てきた。
「んん……? 『ネコをあがめよ。しかしながらどの思惑を頭に測りかねん』ってなんだこりゃ」
「ナニコレ」
「あっはっはっは!」
俺たちが困惑する中、十四郎さん一人だけ爆笑している。
「なんとなく似てるこちらの言語と思い込んで翻訳したみたいだね」
ひとしきり笑った後でそう教えてくれた。よく見れば前半と後半でスマホが判定した言語が異なっている。ちなみにどちらも聞いたこともない言語だ。こっちの日本の地名がいろいろおかしかったので、外国の名前もいろいろ知らないやつがあるので仕方がない。
「さてと、それじゃあ今日はこれで終わりかな。本番の撮影の時はよろしくね」
「はい。では失礼します」
十四郎さんが告げるとこの場は解散となり、偉い人も何やら興奮した様子でそそくさと退室していった。
「ねぇフォニアちゃん、わたしと一緒に写真撮らせてもらってもいいかな?」
鵜瀬さんがスマホを片手に近づいてくると、フォニアの前で屈みこんで尋ねてくる。
「うん、いいよ!」
「大丈夫ですよ」
こちらにも伺うように顔を向けてきたので頷いておく。有名人らしいのでこれでフォニアの知名度も上がるだろうか。
「やった。――ほら、猫ちゃんも一緒に!」
小さくガッツポーズをとった鵜瀬さんがフォニアの隣に並び、姫川さんを振り返って手招きしている。呼ばれた本人はというと、しょうがねぇなといった表情をしつつもフォニアを挟んで反対側にしゃがみこんだ。
「ニルもおいで」
真ん中で嬉しそうにしているフォニアがニルを呼ぶと、三人と一匹での撮影会が始まった。なんだかんだ言って姫川さんも写真が撮りたかったみたいで、同じようにスマホを取り出して自撮りしている。
「ほらほら、どうせならみんなで撮ろうよ」
最終的には社長の十四郎さんも含めて全員で写真を撮ることになり、ようやく解散となるのであった。
「えーっと、ここにこれを繋いで……」
すでに俺たちは異世界にある野営用ハウスに戻ってきている。
あのあと十四郎さんにWiFiネットワーク構築について必要な機材を教えてもらい、家電量販店で買い揃えて設定を始めている。日本のマンションには確かにLAN端子があったので、ミスリルでコーティングしたケーブルを接続して異空間の穴へと伸ばして向こう側から引っ張ってきた。
同じく電源ケーブルも伸ばし、異世界側にはルータを設置してひとまずこれで大丈夫なはずだ。家電を動かす電源はたこ足配線にならないように、何本か引いてあるので問題ない。
「あとはスマホのWiFiを有効にすればいいんだっけ」
「うん。それで大丈夫なはず」
「おお……、つ、繋がった……!」
かいてもいない額の汗をぬぐっていると、最初に感動の声を上げたのはエルだった。感動のあまりむせび泣くエルは見なかったことにして、自分のスマホもWiFiを有効にする。
「お、きたきた」
家の中をうろうろと歩き回っても接続が切れたりはしない。次元の穴から漏れる電波を拾うよりよっぽど快適だ。
「よし、次は監視カメラだな」
しばらくネットに繋がるスマホを堪能したあとは外に出る。家を囲む壁の上部に土魔法で頑丈な土台を作ると、門が映るようにカメラを設置し、レンズ以外の周囲を囲って蓋をする。電源ケーブルは空間魔法経由で引き込んであるが、次元をまたぐ必要はないので楽勝である。門の裏側も壁の向こうは裏通りになっているので、同じく監視カメラを設置しておいた。ちなみにネットワークはWiFiで繋がっている。
家に戻ってくると、これまた日本で仕入れてきた100インチの大型テレビをつけるとマルチ外部入力モードに切り替える。テレビにもネットワークが繋がっていて、一つの画面で最大16個の外部映像を表示できるのだ。今は2×2の4画面モードにしているが、左上と右上にそれぞれ家の表と裏の映像が映し出されていた。
ルータには外部ストレージも繋がっていて、カメラの映像やテレビの番組もこっちに保存ができるらしい。容量128EBと書いてあったけどもはや単位はよくわからない。スマホはPBと書いてあった気がするけどEBってなんなんだ。ギガはどこへ行った。
「おー、ちゃんと映ってる」
「すごいすごい! これって家の前だよね!」
「カガクってすげーな……」
「す、素晴らしい……。一体どんな仕組みで動いているのか……」
異世界組三人の反応がそれぞれ面白い。
「ふっふっふ。実はここにもカメラがあるんだぜ」
もったいを付けるようなセリフとともに、もう一台のカメラを取り出すと電源を入れてフォニアへと向ける。しばらくするとリビングに置いてあるテレビの左下にフォニアの映像が映り、テレビの中のフォニアの耳がピンと立った。
「あ、ボクがいる!」
嬉しそうに左右をキョロキョロと見回したところで、俺の持つカメラを発見したようだ。今度はカメラとテレビを交互に見ていたかと思うと、顔をカメラに向けたままテレビを見ようとして変な顔になっていた。
魔法の国から日本にやってきたフォニア王女殿下を取り巻くコメディテイストなストーリーだ。外国語で会話するくだりのところで実際に異世界言語を使ったら驚かれたが、正直『何語?』と聞かれたときには困った。あちこち旅をしていて言葉に困ったこともないので、使ってる言語が何語なのかとか名称も知らないままだ。
一通りCMの話が終わってからエルに聞いたところ、大陸の南東地域はブリンクス語という言葉が使われているとのこと。
「翻訳できる言語一覧にもないわね……」
「……もう一回話してもらえます?」
鵜瀬さんがスマホを操作しながら言語を探していたようだ。姫川さんがもう一回とスマホを差し出してきた。画面を見ればリアルタイム翻訳中と書かれていて、何か喋れば日本語になるようだ。
『へぇ、そんな便利な機能があるんだ……。ちゃんと出てくるかな?』
試しに言葉に出してみるも反応するはずもなく、翻訳中と出るのみだ。……と思ったら何やら文字列が出てきた。
「んん……? 『ネコをあがめよ。しかしながらどの思惑を頭に測りかねん』ってなんだこりゃ」
「ナニコレ」
「あっはっはっは!」
俺たちが困惑する中、十四郎さん一人だけ爆笑している。
「なんとなく似てるこちらの言語と思い込んで翻訳したみたいだね」
ひとしきり笑った後でそう教えてくれた。よく見れば前半と後半でスマホが判定した言語が異なっている。ちなみにどちらも聞いたこともない言語だ。こっちの日本の地名がいろいろおかしかったので、外国の名前もいろいろ知らないやつがあるので仕方がない。
「さてと、それじゃあ今日はこれで終わりかな。本番の撮影の時はよろしくね」
「はい。では失礼します」
十四郎さんが告げるとこの場は解散となり、偉い人も何やら興奮した様子でそそくさと退室していった。
「ねぇフォニアちゃん、わたしと一緒に写真撮らせてもらってもいいかな?」
鵜瀬さんがスマホを片手に近づいてくると、フォニアの前で屈みこんで尋ねてくる。
「うん、いいよ!」
「大丈夫ですよ」
こちらにも伺うように顔を向けてきたので頷いておく。有名人らしいのでこれでフォニアの知名度も上がるだろうか。
「やった。――ほら、猫ちゃんも一緒に!」
小さくガッツポーズをとった鵜瀬さんがフォニアの隣に並び、姫川さんを振り返って手招きしている。呼ばれた本人はというと、しょうがねぇなといった表情をしつつもフォニアを挟んで反対側にしゃがみこんだ。
「ニルもおいで」
真ん中で嬉しそうにしているフォニアがニルを呼ぶと、三人と一匹での撮影会が始まった。なんだかんだ言って姫川さんも写真が撮りたかったみたいで、同じようにスマホを取り出して自撮りしている。
「ほらほら、どうせならみんなで撮ろうよ」
最終的には社長の十四郎さんも含めて全員で写真を撮ることになり、ようやく解散となるのであった。
「えーっと、ここにこれを繋いで……」
すでに俺たちは異世界にある野営用ハウスに戻ってきている。
あのあと十四郎さんにWiFiネットワーク構築について必要な機材を教えてもらい、家電量販店で買い揃えて設定を始めている。日本のマンションには確かにLAN端子があったので、ミスリルでコーティングしたケーブルを接続して異空間の穴へと伸ばして向こう側から引っ張ってきた。
同じく電源ケーブルも伸ばし、異世界側にはルータを設置してひとまずこれで大丈夫なはずだ。家電を動かす電源はたこ足配線にならないように、何本か引いてあるので問題ない。
「あとはスマホのWiFiを有効にすればいいんだっけ」
「うん。それで大丈夫なはず」
「おお……、つ、繋がった……!」
かいてもいない額の汗をぬぐっていると、最初に感動の声を上げたのはエルだった。感動のあまりむせび泣くエルは見なかったことにして、自分のスマホもWiFiを有効にする。
「お、きたきた」
家の中をうろうろと歩き回っても接続が切れたりはしない。次元の穴から漏れる電波を拾うよりよっぽど快適だ。
「よし、次は監視カメラだな」
しばらくネットに繋がるスマホを堪能したあとは外に出る。家を囲む壁の上部に土魔法で頑丈な土台を作ると、門が映るようにカメラを設置し、レンズ以外の周囲を囲って蓋をする。電源ケーブルは空間魔法経由で引き込んであるが、次元をまたぐ必要はないので楽勝である。門の裏側も壁の向こうは裏通りになっているので、同じく監視カメラを設置しておいた。ちなみにネットワークはWiFiで繋がっている。
家に戻ってくると、これまた日本で仕入れてきた100インチの大型テレビをつけるとマルチ外部入力モードに切り替える。テレビにもネットワークが繋がっていて、一つの画面で最大16個の外部映像を表示できるのだ。今は2×2の4画面モードにしているが、左上と右上にそれぞれ家の表と裏の映像が映し出されていた。
ルータには外部ストレージも繋がっていて、カメラの映像やテレビの番組もこっちに保存ができるらしい。容量128EBと書いてあったけどもはや単位はよくわからない。スマホはPBと書いてあった気がするけどEBってなんなんだ。ギガはどこへ行った。
「おー、ちゃんと映ってる」
「すごいすごい! これって家の前だよね!」
「カガクってすげーな……」
「す、素晴らしい……。一体どんな仕組みで動いているのか……」
異世界組三人の反応がそれぞれ面白い。
「ふっふっふ。実はここにもカメラがあるんだぜ」
もったいを付けるようなセリフとともに、もう一台のカメラを取り出すと電源を入れてフォニアへと向ける。しばらくするとリビングに置いてあるテレビの左下にフォニアの映像が映り、テレビの中のフォニアの耳がピンと立った。
「あ、ボクがいる!」
嬉しそうに左右をキョロキョロと見回したところで、俺の持つカメラを発見したようだ。今度はカメラとテレビを交互に見ていたかと思うと、顔をカメラに向けたままテレビを見ようとして変な顔になっていた。
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