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第五部
エピローグ
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「楓!」
会議室の扉を勢いよく開けて入ってきたのは十四郎さんだ。
音に驚いた楓さんがビクリと反応したけど、十四郎さんの姿が目に入った瞬間に座っていた椅子から立ち上がった。
「……あ」
小さく声が漏れるがその先が続かない。瞳を揺らしながら十四郎さんを見つめる楓さんから、一滴の涙が零れ落ちる。
十四郎さんも驚きの様子から眉をひそめるが、とうとう耐えきれなかったのかくしゃりと表情を歪めた。涙を耐えながら一歩一歩近づいていくと、楓さんの二歩ほど手前で立ち止まる。
「楓。……おかえり」
優しい声音でそう告げると、とうとう楓さんも耐えきれなくなったのか十四郎さんに飛びついて声を上げた。
「おとうさん……、ただいま。……うわあああぁぁああん!」
十四郎さんも楓さんを抱きしめると、もう離さないとばかりにしっかりと受け止める。
「おかえり。よく……、無事でいてくれた。……ほんとに、よがっだ」
「うう、ぐすっ、よがっだなぁ……」
隣でイヴァンがもらい泣きをしていて、莉緒も瞳に涙を浮かべていた。フォニアが無言でイヴァンの足へと抱き着くと、その足に顔を埋めている。フォニアの両親はもういないけど、お父さんのことを思い出したんだろうか。
フォニアに気付いたイヴァンが、しゃがみこんでフォニアをぎゅっと抱きしめる。
「楓ちゃん……、ホントによかった」
莉緒が嬉しそうに笑顔を浮かべているけど、ちょっとだけ眉が下がっていて寂しさが垣間見えた。俺たちの知らない日本に初めて来たとき、両親に会えるかもと取り乱した莉緒がふと浮かぶ。
「ああ……、そうだな……」
そっと莉緒を抱き寄せると背中に腕を回す。
どれくらいの時間そうしていただろうか。しばらくするとまたもや部屋の扉が勢いよく開かれる。
「か、楓!」
息も切れ切れに登場したのは仁平さんだ。
「じぃじ!」
十四郎さんの肩口に埋めていた顔を上げると、楓さんは今度は仁平さんへと飛びついた。
「楓! 無事だったんじゃなぁ……」
感慨深げに呟くと、楓さんの頭を優しく撫でて大きくため息をつく。
「大きくなったな、楓」
「うん……、うん」
何度も大きく頷く楓さんを仁平さんが優しく抱きとめる。
ひとしきり楓さんの無事を確認し終わったところで、仁平さんと十四郎さんが俺たちに顔を向ける。
「柊くん、莉緒くん。それにイヴァンくんとフォニアちゃんも。孫を探しだしてくれて、本当にありがとう」
「君たちには感謝してもしきれない。本当に……、本当にありがとう」
「いえ……、ホントに楓さんが見つかってよかったです」
「ホントよね。あの世界、いつ死んでもおかしくないから」
「俺たちもシュウたちに助けてもらわなければ死んでただろうしな……」
イヴァンが実感の籠った口調でしみじみと呟くと、十四郎さんと仁平さんの表情が強張る。
「それほどかね」
「あ、はい。境遇は俺たちと違うと思いますけど、そう変わらなかったんじゃないかと思います」
イヴァンとフォニアは奴隷だったけど、アークライト王国でも召喚したクラスメイトには隷属の首輪が嵌っていたのだ。確かにそう違いはないかもしれない。
「はは、まぁ終わり良ければすべて良しということで」
「じゃあ私たちは一旦お暇しようかしら」
「そうだな。……家族水入らずを邪魔するわけにもいかないし」
イヴァンにも視線を向けると同意するように頷きが返ってくる。せっかく楓さんが帰ってきたので、邪魔者は退散するに限る。
「ああ、大変に残念なことであるが、気を使ってもらわなくても構わんよ」
気を利かせたつもりではあったけど、十四郎さんが眉間に皺を寄せて本気で残念そうにしている。
「……そうじゃな」
仁平さんも渋面を作りながらちらりと左手の腕時計で時間を気にする様子を見せている。
「仕事をほっぽり出してきたからな……、あと何分誤魔化せるやら……」
おぉぅ。そういうことか。いやしかし、五年間も行方不明だった家族が見つかったってのに、もう今日は休みにできないものなのか。とはいえ二人は社長と会長だしなぁ……。お偉いさんの仕事はよくわからないので何も言えない。
「あ、私も、お世話になった人に挨拶もしてないから……。それに孤児院の子どもたちにもきちんと説明したいし」
「孤児院?」
「うん。私、向こうの世界で孤児院で働いてるの」
「そうだったのか……。しっかりと自立していたんだな」
なんとも複雑そうな表情の十四郎さんだ。俺たちもそうだけど、本来なら高校生をやっているはずで、何か思うところがあるのかもしれない。
「着替えだけはしましたけど、それ以外は着の身着のままって感じで連れてきましたからね」
苦笑と共に伝えると、少しだけ笑いが返ってきた。
十四郎さんと仁平さんも心から笑っているように見える。
「そうかそうか。お世話になったというのであれば、儂らからもお礼をしたいところだな」
「ああ、そうだな」
仁平さんがそう言葉にすると十四郎さんも頷いている。
と言ってもなぁ……。
「言葉は通じないですけどね」
「はは、そういえばそうだったな」
額に手を当てて苦笑する仁平さん。だけど安心してください。
「お礼なら俺たちからしておくので大丈夫です。孤児院の子どもたちだって飢えさせたりはしませんから」
「それならお願いするとしよう。もちろん儂らからもお礼はたっぷりとさせてもらう」
「ああ。遠慮なく受け取ってくれ」
「はぁ……、それならまぁ」
すでにいろいろもらっている気はするけど、突っぱねるのも気が引けるので曖昧に頷いておく。実際に受け取るかどうかは現物を見てからでも遅くないだろう。
こうして和やかな会話は、十四郎さんと仁平さんの部下が額に青筋を立てて迎えに来るまで続けられた。
会議室の扉を勢いよく開けて入ってきたのは十四郎さんだ。
音に驚いた楓さんがビクリと反応したけど、十四郎さんの姿が目に入った瞬間に座っていた椅子から立ち上がった。
「……あ」
小さく声が漏れるがその先が続かない。瞳を揺らしながら十四郎さんを見つめる楓さんから、一滴の涙が零れ落ちる。
十四郎さんも驚きの様子から眉をひそめるが、とうとう耐えきれなかったのかくしゃりと表情を歪めた。涙を耐えながら一歩一歩近づいていくと、楓さんの二歩ほど手前で立ち止まる。
「楓。……おかえり」
優しい声音でそう告げると、とうとう楓さんも耐えきれなくなったのか十四郎さんに飛びついて声を上げた。
「おとうさん……、ただいま。……うわあああぁぁああん!」
十四郎さんも楓さんを抱きしめると、もう離さないとばかりにしっかりと受け止める。
「おかえり。よく……、無事でいてくれた。……ほんとに、よがっだ」
「うう、ぐすっ、よがっだなぁ……」
隣でイヴァンがもらい泣きをしていて、莉緒も瞳に涙を浮かべていた。フォニアが無言でイヴァンの足へと抱き着くと、その足に顔を埋めている。フォニアの両親はもういないけど、お父さんのことを思い出したんだろうか。
フォニアに気付いたイヴァンが、しゃがみこんでフォニアをぎゅっと抱きしめる。
「楓ちゃん……、ホントによかった」
莉緒が嬉しそうに笑顔を浮かべているけど、ちょっとだけ眉が下がっていて寂しさが垣間見えた。俺たちの知らない日本に初めて来たとき、両親に会えるかもと取り乱した莉緒がふと浮かぶ。
「ああ……、そうだな……」
そっと莉緒を抱き寄せると背中に腕を回す。
どれくらいの時間そうしていただろうか。しばらくするとまたもや部屋の扉が勢いよく開かれる。
「か、楓!」
息も切れ切れに登場したのは仁平さんだ。
「じぃじ!」
十四郎さんの肩口に埋めていた顔を上げると、楓さんは今度は仁平さんへと飛びついた。
「楓! 無事だったんじゃなぁ……」
感慨深げに呟くと、楓さんの頭を優しく撫でて大きくため息をつく。
「大きくなったな、楓」
「うん……、うん」
何度も大きく頷く楓さんを仁平さんが優しく抱きとめる。
ひとしきり楓さんの無事を確認し終わったところで、仁平さんと十四郎さんが俺たちに顔を向ける。
「柊くん、莉緒くん。それにイヴァンくんとフォニアちゃんも。孫を探しだしてくれて、本当にありがとう」
「君たちには感謝してもしきれない。本当に……、本当にありがとう」
「いえ……、ホントに楓さんが見つかってよかったです」
「ホントよね。あの世界、いつ死んでもおかしくないから」
「俺たちもシュウたちに助けてもらわなければ死んでただろうしな……」
イヴァンが実感の籠った口調でしみじみと呟くと、十四郎さんと仁平さんの表情が強張る。
「それほどかね」
「あ、はい。境遇は俺たちと違うと思いますけど、そう変わらなかったんじゃないかと思います」
イヴァンとフォニアは奴隷だったけど、アークライト王国でも召喚したクラスメイトには隷属の首輪が嵌っていたのだ。確かにそう違いはないかもしれない。
「はは、まぁ終わり良ければすべて良しということで」
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「そうだな。……家族水入らずを邪魔するわけにもいかないし」
イヴァンにも視線を向けると同意するように頷きが返ってくる。せっかく楓さんが帰ってきたので、邪魔者は退散するに限る。
「ああ、大変に残念なことであるが、気を使ってもらわなくても構わんよ」
気を利かせたつもりではあったけど、十四郎さんが眉間に皺を寄せて本気で残念そうにしている。
「……そうじゃな」
仁平さんも渋面を作りながらちらりと左手の腕時計で時間を気にする様子を見せている。
「仕事をほっぽり出してきたからな……、あと何分誤魔化せるやら……」
おぉぅ。そういうことか。いやしかし、五年間も行方不明だった家族が見つかったってのに、もう今日は休みにできないものなのか。とはいえ二人は社長と会長だしなぁ……。お偉いさんの仕事はよくわからないので何も言えない。
「あ、私も、お世話になった人に挨拶もしてないから……。それに孤児院の子どもたちにもきちんと説明したいし」
「孤児院?」
「うん。私、向こうの世界で孤児院で働いてるの」
「そうだったのか……。しっかりと自立していたんだな」
なんとも複雑そうな表情の十四郎さんだ。俺たちもそうだけど、本来なら高校生をやっているはずで、何か思うところがあるのかもしれない。
「着替えだけはしましたけど、それ以外は着の身着のままって感じで連れてきましたからね」
苦笑と共に伝えると、少しだけ笑いが返ってきた。
十四郎さんと仁平さんも心から笑っているように見える。
「そうかそうか。お世話になったというのであれば、儂らからもお礼をしたいところだな」
「ああ、そうだな」
仁平さんがそう言葉にすると十四郎さんも頷いている。
と言ってもなぁ……。
「言葉は通じないですけどね」
「はは、そういえばそうだったな」
額に手を当てて苦笑する仁平さん。だけど安心してください。
「お礼なら俺たちからしておくので大丈夫です。孤児院の子どもたちだって飢えさせたりはしませんから」
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「ああ。遠慮なく受け取ってくれ」
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