309 / 421
第五部
いざ孤児院へ
しおりを挟む
「楓ちゃんがいるのはここね?」
俺たちがやってきたのは商都コメッツの北東にある孤児院だ。どこが運営しているかは知らないけど、貧民街の中に建っていることからもわかるようにあまり経営はよろしくなさそうだ。
「みたいだな」
あのあと念話で連絡を取ったらみんなで行こうということになり、お昼を食べた後に孤児院へとやってきた。
「髪の色が変わってちゃ気づかねぇよなぁ」
「むしろどうやって変えたのかは気になるな」
ぼやくイヴァンと興味津々なエルである。フォニアはなんだかソワソワしているようだけど、そういえば孤児院と言えばフォニアくらいの子どもがたくさんいるんだろうか。
ちなみにリフレシアには金貨と、日本の百均でも売ってそうな道具をいくつか手渡してきた。こんなにもらっていいのかと驚かれたけど、最近自分の金銭感覚がおかしくなってるのでよくわからなくなっている。
「さてと、じゃあ行きますか」
みんなで連れ立って孤児院の中へと入っていく。貧民街にある孤児院ではあるが、外観はそれなりに小奇麗にしているようである。
「どちら様でしょうか?」
開け放たれたままになっている玄関から、一人の女性が現れる。年のころは四十を超えているだろうか。皺の刻まれたその表情は、あからさまに警戒した様子を見せている。
「冒険者をやっている柊です。依頼を受けて来ました」
「冒険者の方……ですか」
俺たちが順に名乗ったところで幾分か警戒の色が薄くなったようだ。
「孤児院長をやっているミラベルです。冒険者の方がなんでまた……」
「ここに楓さんがいると聞いてきたんですが、いらっしゃいますか?」
楓さんの名前を出したところでミラベルさんの表情が硬くなる。
「……あの子にどのような御用でしょうか」
微妙に警戒されているような気がしないでもないけど、話は聞いてくれそうだ。
それにしても用とな……? 探し人が見つかったとして、ひとまず連れ出せればそれでいいのかな。
「ご家族の方が行方不明になった楓さんを探しているんですけど、その楓さんと同一人物なのか確認させて欲しいです」
万が一別人だったら目も当てられない。仁平さんをぬか喜びさせることになりかねないし、まずは本人確認からだ。
「家族……ですか? 故郷は遠すぎて帰れないところにあると聞いていますが……」
緩んだ警戒が少しだけ引き締まったミラベルさんだが、なるほど。楓さんからそう聞いていれば俺たちは胡散臭く見えてもしょうがないか?
「これでもSランク冒険者をやっていますからね。遠いくらいなんでもありません」
「はぁ……。それで、もし、あなた方が探している人物と同じだったら……、どうするのですか?」
ランクが効いたのかよくわからない答えだったけど、とりあえず納得はしてくれたのか。いまいちよくわからないけど、何にしろそれを判断するのは俺たちじゃない。
「家族と会わせたいと思っていますが、決めるのはご本人次第かと思っています」
「……そうですか」
俺の回答にしばらく考え込むと、大きく息を吐いて肩の力を抜くミラベルさん。
「初対面なのに疑ってしまって申し訳ありません。どうぞおあがりください」
表情を苦笑いに変えると、一転して俺たちを招き入れてくれた。
「あ、はい。ありがとうございます」
何か事情がありそうだけどなんだろうな。莉緒たちと顔を見合わせると招きに応じてミラベルさんのあとをついて行く。
通されたのは客間である。それほど広くない部屋だがしっかりと清掃が行き届いており、リフレシアの屋敷のように生活苦といった印象はない。途中の廊下では、曲がり角の向こうからこちらを覗き込む小さい子どもが見えたが、好奇心いっぱいに目を輝かせていた。
「どうぞ、お掛けになってお待ちください。カエデを呼んできます」
六人掛けのテーブルを指し示すとミラベルさんが部屋の外へと出て行く。
真ん中に座ると左側に莉緒が座り、その上にフォニアが座る。エルは相変わらず後ろに直立不動で立つので右側にはイヴァンが腰かけた。
ニルは俺と莉緒の間に伏せると大きく欠伸をしている。
「お待たせいたしました」
そう言葉にして戻ってきたミラベルさんの後ろに、一人の少女が現れる。
暗い青い髪を胸元まで伸ばした日本人顔の少女だ。莉緒と同じくらいの身長で、歳は俺たちとそう変わらないように見える。意思の強そうな黒い瞳は少しだけ困惑する様子を見せていたが、なんとなく仁平さんにもらった写真の面影があるような気がする。
「はじめまして。楓です」
お茶を淹れてきてくれたらしく、全員分のカップがテーブルに並べられるとミラベルさんと楓さんも席に着いた。
こちらも順に自己紹介をしていくと、孤児院を訪問した理由を伝える。
「黒髪黒目の柳原楓という人物を探していて、ここにたどり着いたんです。リフレシアという方からこちらにいると聞いたのですが……、青い髪をされてますね」
俺の言葉に顔を見合わせるミラベルさんと楓さん。お互いに頷き合うと、まず最初にミラベルさんが口を開いた。
「リフレシア殿から話を聞いてきたというのであれば、あなた方はアークライト王国の人間というわけではないのでしょうか?」
経緯を考えれば、王国からの追手を警戒してるってことだろうか。
「いえ、違いますので安心してください。どちらかと言えばあの王国は滅べばいいと思ってますので」
「そ、そうですか……」
思わず漏れた本音にミラベルさんの顔がちょっとだけ引きつっている。
「ふふ、髪が青いのは院長先生が作ってくれる薬品で色を変えているからです」
楓さんは少しだけ緊張がほぐれたのか笑みを見せる。
にしてもそんな薬品があるんだ。髪用の染料とかだろうか。
「それで、私はお探しの柳原楓で合ってましたか?」
本音を冗談と受け取ったのか、くすりと笑いながら尋ねる楓さんではあったが。
「それをこれから確認させてください。……柳原十四郎と、柳原仁平と言う名前に聞き覚えはありませんか?」
「――えっ?」
俺の言葉を聞いたその瞬間、楓さんの瞳が大きく揺れはじめた。
俺たちがやってきたのは商都コメッツの北東にある孤児院だ。どこが運営しているかは知らないけど、貧民街の中に建っていることからもわかるようにあまり経営はよろしくなさそうだ。
「みたいだな」
あのあと念話で連絡を取ったらみんなで行こうということになり、お昼を食べた後に孤児院へとやってきた。
「髪の色が変わってちゃ気づかねぇよなぁ」
「むしろどうやって変えたのかは気になるな」
ぼやくイヴァンと興味津々なエルである。フォニアはなんだかソワソワしているようだけど、そういえば孤児院と言えばフォニアくらいの子どもがたくさんいるんだろうか。
ちなみにリフレシアには金貨と、日本の百均でも売ってそうな道具をいくつか手渡してきた。こんなにもらっていいのかと驚かれたけど、最近自分の金銭感覚がおかしくなってるのでよくわからなくなっている。
「さてと、じゃあ行きますか」
みんなで連れ立って孤児院の中へと入っていく。貧民街にある孤児院ではあるが、外観はそれなりに小奇麗にしているようである。
「どちら様でしょうか?」
開け放たれたままになっている玄関から、一人の女性が現れる。年のころは四十を超えているだろうか。皺の刻まれたその表情は、あからさまに警戒した様子を見せている。
「冒険者をやっている柊です。依頼を受けて来ました」
「冒険者の方……ですか」
俺たちが順に名乗ったところで幾分か警戒の色が薄くなったようだ。
「孤児院長をやっているミラベルです。冒険者の方がなんでまた……」
「ここに楓さんがいると聞いてきたんですが、いらっしゃいますか?」
楓さんの名前を出したところでミラベルさんの表情が硬くなる。
「……あの子にどのような御用でしょうか」
微妙に警戒されているような気がしないでもないけど、話は聞いてくれそうだ。
それにしても用とな……? 探し人が見つかったとして、ひとまず連れ出せればそれでいいのかな。
「ご家族の方が行方不明になった楓さんを探しているんですけど、その楓さんと同一人物なのか確認させて欲しいです」
万が一別人だったら目も当てられない。仁平さんをぬか喜びさせることになりかねないし、まずは本人確認からだ。
「家族……ですか? 故郷は遠すぎて帰れないところにあると聞いていますが……」
緩んだ警戒が少しだけ引き締まったミラベルさんだが、なるほど。楓さんからそう聞いていれば俺たちは胡散臭く見えてもしょうがないか?
「これでもSランク冒険者をやっていますからね。遠いくらいなんでもありません」
「はぁ……。それで、もし、あなた方が探している人物と同じだったら……、どうするのですか?」
ランクが効いたのかよくわからない答えだったけど、とりあえず納得はしてくれたのか。いまいちよくわからないけど、何にしろそれを判断するのは俺たちじゃない。
「家族と会わせたいと思っていますが、決めるのはご本人次第かと思っています」
「……そうですか」
俺の回答にしばらく考え込むと、大きく息を吐いて肩の力を抜くミラベルさん。
「初対面なのに疑ってしまって申し訳ありません。どうぞおあがりください」
表情を苦笑いに変えると、一転して俺たちを招き入れてくれた。
「あ、はい。ありがとうございます」
何か事情がありそうだけどなんだろうな。莉緒たちと顔を見合わせると招きに応じてミラベルさんのあとをついて行く。
通されたのは客間である。それほど広くない部屋だがしっかりと清掃が行き届いており、リフレシアの屋敷のように生活苦といった印象はない。途中の廊下では、曲がり角の向こうからこちらを覗き込む小さい子どもが見えたが、好奇心いっぱいに目を輝かせていた。
「どうぞ、お掛けになってお待ちください。カエデを呼んできます」
六人掛けのテーブルを指し示すとミラベルさんが部屋の外へと出て行く。
真ん中に座ると左側に莉緒が座り、その上にフォニアが座る。エルは相変わらず後ろに直立不動で立つので右側にはイヴァンが腰かけた。
ニルは俺と莉緒の間に伏せると大きく欠伸をしている。
「お待たせいたしました」
そう言葉にして戻ってきたミラベルさんの後ろに、一人の少女が現れる。
暗い青い髪を胸元まで伸ばした日本人顔の少女だ。莉緒と同じくらいの身長で、歳は俺たちとそう変わらないように見える。意思の強そうな黒い瞳は少しだけ困惑する様子を見せていたが、なんとなく仁平さんにもらった写真の面影があるような気がする。
「はじめまして。楓です」
お茶を淹れてきてくれたらしく、全員分のカップがテーブルに並べられるとミラベルさんと楓さんも席に着いた。
こちらも順に自己紹介をしていくと、孤児院を訪問した理由を伝える。
「黒髪黒目の柳原楓という人物を探していて、ここにたどり着いたんです。リフレシアという方からこちらにいると聞いたのですが……、青い髪をされてますね」
俺の言葉に顔を見合わせるミラベルさんと楓さん。お互いに頷き合うと、まず最初にミラベルさんが口を開いた。
「リフレシア殿から話を聞いてきたというのであれば、あなた方はアークライト王国の人間というわけではないのでしょうか?」
経緯を考えれば、王国からの追手を警戒してるってことだろうか。
「いえ、違いますので安心してください。どちらかと言えばあの王国は滅べばいいと思ってますので」
「そ、そうですか……」
思わず漏れた本音にミラベルさんの顔がちょっとだけ引きつっている。
「ふふ、髪が青いのは院長先生が作ってくれる薬品で色を変えているからです」
楓さんは少しだけ緊張がほぐれたのか笑みを見せる。
にしてもそんな薬品があるんだ。髪用の染料とかだろうか。
「それで、私はお探しの柳原楓で合ってましたか?」
本音を冗談と受け取ったのか、くすりと笑いながら尋ねる楓さんではあったが。
「それをこれから確認させてください。……柳原十四郎と、柳原仁平と言う名前に聞き覚えはありませんか?」
「――えっ?」
俺の言葉を聞いたその瞬間、楓さんの瞳が大きく揺れはじめた。
18
お気に入りに追加
513
あなたにおすすめの小説

少し冷めた村人少年の冒険記
mizuno sei
ファンタジー
辺境の村に生まれた少年トーマ。実は日本でシステムエンジニアとして働き、過労死した三十前の男の生まれ変わりだった。
トーマの家は貧しい農家で、神から授かった能力も、村の人たちからは「はずれギフト」とさげすまれるわけの分からないものだった。
優しい家族のために、自分の食い扶持を減らそうと家を出る決心をしたトーマは、唯一無二の相棒、「心の声」である〈ナビ〉とともに、未知の世界へと旅立つのであった。

俺しか使えない『アイテムボックス』がバグってる
十本スイ
ファンタジー
俗にいう神様転生とやらを経験することになった主人公――札月沖長。ただしよくあるような最強でチートな能力をもらい、異世界ではしゃぐつもりなど到底なかった沖長は、丈夫な身体と便利なアイテムボックスだけを望んだ。しかしこの二つ、神がどういう解釈をしていたのか、特にアイテムボックスについてはバグっているのではと思うほどの能力を有していた。これはこれで便利に使えばいいかと思っていたが、どうも自分だけが転生者ではなく、一緒に同世界へ転生した者たちがいるようで……。しかもそいつらは自分が主人公で、沖長をイレギュラーだの踏み台だなどと言ってくる。これは異世界ではなく現代ファンタジーの世界に転生することになった男が、その世界の真実を知りながらもマイペースに生きる物語である。

巻き込まれ召喚されたおっさん、無能だと追放され冒険者として無双する
高鉢 健太
ファンタジー
とある県立高校の最寄り駅で勇者召喚に巻き込まれたおっさん。
手違い鑑定でスキルを間違われて無能と追放されたが冒険者ギルドで間違いに気付いて無双を始める。

称号は神を土下座させた男。
春志乃
ファンタジー
「真尋くん! その人、そんなんだけど一応神様だよ! 偉い人なんだよ!」
「知るか。俺は常識を持ち合わせないクズにかける慈悲を持ち合わせてない。それにどうやら俺は死んだらしいのだから、刑務所も警察も法も無い。今ここでこいつを殺そうが生かそうが俺の自由だ。あいつが居ないなら地獄に落ちても同じだ。なあ、そうだろう? ティーンクトゥス」
「す、す、す、す、す、すみませんでしたあぁあああああああ!」
これは、馬鹿だけど憎み切れない神様ティーンクトゥスの為に剣と魔法、そして魔獣たちの息づくアーテル王国でチートが過ぎる男子高校生・水無月真尋が無自覚チートの親友・鈴木一路と共に神様の為と言いながら好き勝手に生きていく物語。
主人公は一途に幼馴染(女性)を想い続けます。話はゆっくり進んでいきます。
※教会、神父、などが出てきますが実在するものとは一切関係ありません。
※対応できない可能性がありますので、誤字脱字報告は不要です。
※無断転載は厳に禁じます
誰一人帰らない『奈落』に落とされたおっさん、うっかり暗号を解読したら、未知の遺物の使い手になりました!
ミポリオン
ファンタジー
旧題:巻き込まれ召喚されたおっさん、無能で誰一人帰らない場所に追放されるも、超古代文明の暗号を解いて力を手にいれ、楽しく生きていく
高校生達が勇者として召喚される中、1人のただのサラリーマンのおっさんである福菅健吾が巻き込まれて異世界に召喚された。
高校生達は強力なステータスとスキルを獲得したが、おっさんは一般人未満のステータスしかない上に、異世界人の誰もが持っている言語理解しかなかったため、転移装置で誰一人帰ってこない『奈落』に追放されてしまう。
しかし、そこに刻まれた見たこともない文字を、健吾には全て理解する事ができ、強大な超古代文明のアイテムを手に入れる。
召喚者達は気づかなかった。健吾以外の高校生達の通常スキル欄に言語スキルがあり、健吾だけは固有スキルの欄に言語スキルがあった事を。そしてそのスキルが恐るべき力を秘めていることを。
※カクヨムでも連載しています

異世界転移しましたが、面倒事に巻き込まれそうな予感しかしないので早めに逃げ出す事にします。
sou
ファンタジー
蕪木高等学校3年1組の生徒40名は突如眩い光に包まれた。
目が覚めた彼らは異世界転移し見知らぬ国、リスランダ王国へと転移していたのだ。
「勇者たちよ…この国を救ってくれ…えっ!一人いなくなった?どこに?」
これは、面倒事を予感した主人公がいち早く逃げ出し、平穏な暮らしを目指す物語。
なろう、カクヨムにも同作を投稿しています。

クラス転移で無能判定されて追放されたけど、努力してSSランクのチートスキルに進化しました~【生命付与】スキルで異世界を自由に楽しみます~
いちまる
ファンタジー
ある日、クラスごと異世界に召喚されてしまった少年、天羽イオリ。
他のクラスメートが強力なスキルを発現させてゆく中、イオリだけが最低ランクのEランクスキル【生命付与】の持ち主だと鑑定される。
「無能は不要だ」と判断した他の生徒や、召喚した張本人である神官によって、イオリは追放され、川に突き落とされた。
しかしそこで、川底に沈んでいた謎の男の力でスキルを強化するチャンスを得た――。
1千年の努力とともに、イオリのスキルはSSランクへと進化!
自分を拾ってくれた田舎町のアイテムショップで、チートスキルをフル稼働!
「転移者が世界を良くする?」
「知らねえよ、俺は異世界を自由気ままに楽しむんだ!」
追放された少年の第2の人生が、始まる――!
※本作品は他サイト様でも掲載中です。

フリーター転生。公爵家に転生したけど継承権が低い件。精霊の加護(チート)を得たので、努力と知識と根性で公爵家当主へと成り上がる
SOU 5月17日10作同時連載開始❗❗
ファンタジー
400倍の魔力ってマジ!?魔力が多すぎて範囲攻撃魔法だけとか縛りでしょ
25歳子供部屋在住。彼女なし=年齢のフリーター・バンドマンはある日理不尽にも、バンドリーダでボーカルからクビを宣告され、反論を述べる間もなくガッチャ切りされそんな失意のか、理不尽に言い渡された残業中に急死してしまう。
目が覚めると俺は広大な領地を有するノーフォーク公爵家の長男の息子ユーサー・フォン・ハワードに転生していた。
ユーサーは一度目の人生の漠然とした目標であった『有名になりたい』他人から好かれ、知られる何者かになりたかった。と言う目標を再認識し、二度目の生を悔いの無いように、全力で生きる事を誓うのであった。
しかし、俺が公爵になるためには父の兄弟である次男、三男の息子。つまり従妹達と争う事になってしまい。
ユーサーは富国強兵を掲げ、先ずは小さな事から始めるのであった。
そんな主人公のゆったり成長期!!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる