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第五部
初めての公共交通機関
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「いやー、ご馳走するつもりがこちらがご馳走になってしまったわい」
お腹をさすりながら満足そうに仁平さんが言葉にする。
「そうだな。巨大生物が跋扈する危険な世界ということも認識してしまったが……」
真面目な表情で十四郎さんも零しているが、日本より危険ということは理解していても実感はなかったというところだろうか。
「人が住むエリアはそこまで危なくはないですけど……、治安が悪いという意味ではやっぱり危険ではありますね」
「うむ……。済まないが、引き続き楓のことをよろしく頼む」
「はい、わかりました」
「ではまたな」
「おやすみなさい」
ここはさっきまで夕飯を食べていたバーベキュー店の前である。
みんなで柳原親子を見送った後、俺たちは公共交通機関で拠点のマンションへ帰ることにしていた。送ってくれるとは言ってくれたけど、こっちの日本も多少の地理はわかるようになっておきたかった。
「しかし会計が二十万を超えるとは思わなかったな……」
バーベキュー店を振り返りながらぼそりと呟くと、莉緒もゆっくりと頷いている。主に食ってたのはニルだ。小さいサイズで食が細くなっているとはいえ、俺たちの中で一番食ってたことに変わりはない。
「明日も食材の補充するだろ? やっぱりこっちでもお金を稼ぐ方法を考えたほうがいいかもなぁ」
「そうねぇ。なんだか仁平さんに悪いし……」
莉緒も考え込んでいるが、今はとりあえずマンションへ帰ることを優先しよう。
「とりあえず帰ろうか」
時刻はもう夜の九時を過ぎており、フォニアは元気だけどいつ電池切れになるかわからない。
「電車に乗って帰るの!」
しかし目をキラキラさせたフォニアは大興奮だ。しばらくは大丈夫かもしれない。
「あれに乗るのか……」
「走る鉄の箱か……。非常に興味深いな」
三者三様の感想を聞きながらスマホを取り出すと、地図を開いて最寄りの駅を探す。
「こっちだな」
五分も歩けば駅があるようだ。
「なぁご主人様……」
「ん?」
夜の繁華街を歩いていると、エルが周囲を見回しながら声を掛けてきた。
「通行人もご主人様と同じすまほを持ち歩いてるけど、そこまで普及してるものなのか……?」
「あぁ、だいたい一人一台は持ってるんじゃない?」
「マジか」
「お貴族様なら一人一台……って条件が付いたりは……」
イヴァンも一緒になって驚いているが、そんな条件などあるわけもない。
「いやいや、日本人の国民全員の話だぞ」
「日本に身分制度なんてないしね」
莉緒の補足にさらに驚く二人。
迷子になりそうなフォニアに声を掛けつつも、すぐに駅に到着した。高架の上を走る電車のようで、階段を上って改札口へと向かう。
券売機の前に立つと、問題なくスマホ決済で乗車券を買えるようで安心した。目的地を確認すると人数分購入する。
「大人四枚と子供一枚っと」
とそのとき、ふとニルの姿が目に入った。
「……」
思わず見つめ合ってしまったが、そういや動物って電車に乗れるんだっけ?
「あのー、お客様」
考え込んでいるとちょうど声を掛けられる。振り返れば制服を着込んだ駅員さんだ。首輪なしでペットを連れているので気になったとのこと。
ちなみにケージに入れて大人料金を支払えば乗れると教えてくれた。
「ケージなんてあるのかよ」
もっともな疑問がイヴァンから出るが、もちろん問題ない。
「なければ作ればいいんだよ」
「だと思ったよ……」
人通りのある改札前で堂々とやるのも憚られたので、物陰の隅っこで金属を取り出して土魔法で形成していく。
「できた。よし、ニル行くぞ!」
「わふ!」
出来上がったケージの前面を開けると、ニルが勢いよく入っていく。
「相変わらず器用に作るな……」
「お兄ちゃんすごい」
フォニアの絶賛を浴びながら何食わぬ顔で大人用の乗車券をもう一枚買うと、異世界人メンバーに改札機の通り方を教えてホームへと向かった。
「ううむ……、やっぱり魔力が感じられない……」
ホームへと入ってきた電車に身構えるイヴァンを尻目に、エルはエルで動力源を解き明かそうとしているようだ。タブレット触ってるときも頑張ってたな。
イヴァンとフォニアは電車到着の放送にキョロキョロしていてすごく挙動不審だ。
「エル」
「……なんだご主人様。あたしはこの世界の魔道具の解析に忙しいんだけど」
無駄な努力を延々と続けられても困るので、ちょっと正気に戻ってもらおうか。
「あー、それについてなんだけどな」
こっちを振り返りもせずに集中するエルに、真実を告げることとする。同時にやってきた電車が停車し、扉が開くと乗客を次々と吐き出してくる。
「くっ、さっきのたぶれっととやらはともかく、こんな大きいものを動かしているにも関わらず魔力を感じない……だと」
「いやだから、こっちの世界には魔力を動力源にした道具や乗り物全般存在しないから」
決定的な事実を告げると、エルが動きを止める。
乗客を吐き出し終えた電車は、新たな乗客の受け入れを始めている。俺たちも乗らないといけないので、動きを止めたエルを引っ張りつつも電車へと乗り込んでいく。
そういえばフォニアが静かだなと思って振り返れば、緊張しているのか扉の前で足元をじっと覗き込んでいる。
「フォニアちゃん、早く乗らないと扉閉まっちゃうよ」
後ろから莉緒が声を掛けるとハッとして顔を上げて乗り込んできた。イヴァンも恐る恐る電車内へと入ってくると最後に莉緒が車内へと入り、扉が閉まる。
「魔力を……、使っていない……だと?」
呆然と呟くエルと、車内での行き先案内の放送にビクリとする獣人の二人は、とても目立っていた。
お腹をさすりながら満足そうに仁平さんが言葉にする。
「そうだな。巨大生物が跋扈する危険な世界ということも認識してしまったが……」
真面目な表情で十四郎さんも零しているが、日本より危険ということは理解していても実感はなかったというところだろうか。
「人が住むエリアはそこまで危なくはないですけど……、治安が悪いという意味ではやっぱり危険ではありますね」
「うむ……。済まないが、引き続き楓のことをよろしく頼む」
「はい、わかりました」
「ではまたな」
「おやすみなさい」
ここはさっきまで夕飯を食べていたバーベキュー店の前である。
みんなで柳原親子を見送った後、俺たちは公共交通機関で拠点のマンションへ帰ることにしていた。送ってくれるとは言ってくれたけど、こっちの日本も多少の地理はわかるようになっておきたかった。
「しかし会計が二十万を超えるとは思わなかったな……」
バーベキュー店を振り返りながらぼそりと呟くと、莉緒もゆっくりと頷いている。主に食ってたのはニルだ。小さいサイズで食が細くなっているとはいえ、俺たちの中で一番食ってたことに変わりはない。
「明日も食材の補充するだろ? やっぱりこっちでもお金を稼ぐ方法を考えたほうがいいかもなぁ」
「そうねぇ。なんだか仁平さんに悪いし……」
莉緒も考え込んでいるが、今はとりあえずマンションへ帰ることを優先しよう。
「とりあえず帰ろうか」
時刻はもう夜の九時を過ぎており、フォニアは元気だけどいつ電池切れになるかわからない。
「電車に乗って帰るの!」
しかし目をキラキラさせたフォニアは大興奮だ。しばらくは大丈夫かもしれない。
「あれに乗るのか……」
「走る鉄の箱か……。非常に興味深いな」
三者三様の感想を聞きながらスマホを取り出すと、地図を開いて最寄りの駅を探す。
「こっちだな」
五分も歩けば駅があるようだ。
「なぁご主人様……」
「ん?」
夜の繁華街を歩いていると、エルが周囲を見回しながら声を掛けてきた。
「通行人もご主人様と同じすまほを持ち歩いてるけど、そこまで普及してるものなのか……?」
「あぁ、だいたい一人一台は持ってるんじゃない?」
「マジか」
「お貴族様なら一人一台……って条件が付いたりは……」
イヴァンも一緒になって驚いているが、そんな条件などあるわけもない。
「いやいや、日本人の国民全員の話だぞ」
「日本に身分制度なんてないしね」
莉緒の補足にさらに驚く二人。
迷子になりそうなフォニアに声を掛けつつも、すぐに駅に到着した。高架の上を走る電車のようで、階段を上って改札口へと向かう。
券売機の前に立つと、問題なくスマホ決済で乗車券を買えるようで安心した。目的地を確認すると人数分購入する。
「大人四枚と子供一枚っと」
とそのとき、ふとニルの姿が目に入った。
「……」
思わず見つめ合ってしまったが、そういや動物って電車に乗れるんだっけ?
「あのー、お客様」
考え込んでいるとちょうど声を掛けられる。振り返れば制服を着込んだ駅員さんだ。首輪なしでペットを連れているので気になったとのこと。
ちなみにケージに入れて大人料金を支払えば乗れると教えてくれた。
「ケージなんてあるのかよ」
もっともな疑問がイヴァンから出るが、もちろん問題ない。
「なければ作ればいいんだよ」
「だと思ったよ……」
人通りのある改札前で堂々とやるのも憚られたので、物陰の隅っこで金属を取り出して土魔法で形成していく。
「できた。よし、ニル行くぞ!」
「わふ!」
出来上がったケージの前面を開けると、ニルが勢いよく入っていく。
「相変わらず器用に作るな……」
「お兄ちゃんすごい」
フォニアの絶賛を浴びながら何食わぬ顔で大人用の乗車券をもう一枚買うと、異世界人メンバーに改札機の通り方を教えてホームへと向かった。
「ううむ……、やっぱり魔力が感じられない……」
ホームへと入ってきた電車に身構えるイヴァンを尻目に、エルはエルで動力源を解き明かそうとしているようだ。タブレット触ってるときも頑張ってたな。
イヴァンとフォニアは電車到着の放送にキョロキョロしていてすごく挙動不審だ。
「エル」
「……なんだご主人様。あたしはこの世界の魔道具の解析に忙しいんだけど」
無駄な努力を延々と続けられても困るので、ちょっと正気に戻ってもらおうか。
「あー、それについてなんだけどな」
こっちを振り返りもせずに集中するエルに、真実を告げることとする。同時にやってきた電車が停車し、扉が開くと乗客を次々と吐き出してくる。
「くっ、さっきのたぶれっととやらはともかく、こんな大きいものを動かしているにも関わらず魔力を感じない……だと」
「いやだから、こっちの世界には魔力を動力源にした道具や乗り物全般存在しないから」
決定的な事実を告げると、エルが動きを止める。
乗客を吐き出し終えた電車は、新たな乗客の受け入れを始めている。俺たちも乗らないといけないので、動きを止めたエルを引っ張りつつも電車へと乗り込んでいく。
そういえばフォニアが静かだなと思って振り返れば、緊張しているのか扉の前で足元をじっと覗き込んでいる。
「フォニアちゃん、早く乗らないと扉閉まっちゃうよ」
後ろから莉緒が声を掛けるとハッとして顔を上げて乗り込んできた。イヴァンも恐る恐る電車内へと入ってくると最後に莉緒が車内へと入り、扉が閉まる。
「魔力を……、使っていない……だと?」
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