上 下
254 / 414
第五部

みんなのスキル

しおりを挟む
『うおっ!?』

 入ってきた情報量の多さにちょっとびっくりする。

『どうだった?』

 莉緒が興味深そうに聞いてくるけど、これを口頭で伝えるのはちょっと面倒だぞ。なんとか念話経由してできないもんか……。むむむ。

『あ、なんか見えてきた』

『なんじゃこりゃ……、ってすげーな!?』

 試行錯誤していると二人にも見えてきたようだ。文字やイメージも伝えられるとか便利だなコレ。

 =====
 名前 :水本 柊
 種族名:人族
 職業 :魔闘拳士
 状態 :通常
 ステータス:HP  60744(148305)
       MP  55324(157847)
       筋力  41354(101769)
       体力  39874(114587)
       俊敏  43567(127278)
       器用  57664(140913)
       精神力 36453(92022)
       魔力  40850(102575)
       運   2411
 スキル:
 剣術 槍術 短剣術 棒術
 投擲術 格闘術 斧術 大剣術
 弓術 杖術 盾術 体術
 刀術 鞭術 槌術 狙撃術
 水魔法 火魔法 土魔法 風魔法
 光魔法 闇魔法 無魔法 治癒魔法
 雷魔法 氷魔法 空間魔法 時間魔法
 磁力魔法 重力魔法 次元魔法

 デュアルスペル トリプルスペル クアドロプルスペル
 クインティプルスペル セクタプルスペル
 気配遮断 魔力遮断 魔力操作 鑑定
 千里眼 忍び足 空歩
 モンスターテイム 調教 並列思考 高速思考
 威圧 遠隔発動 遅延発動 集中
 生命力遮断 手加減 浸透術 付与術
 念話 錬金術

 危険察知 気配察知 魔力感知 生命力感知
 熱源感知 磁力感知 鑑定感知
 料理 農業 木工 解体
 細工 採掘 採集 石工
 狩猟 調合 二刀流 騎乗
 異世界言語 空間認識 隠蔽 地図 夜目

 取得経験10倍 成長速度10倍 成長率10倍 HP自動回復
 MP自動回復 詠唱破棄 視覚強化 聴覚強化
 嗅覚強化  消費魔力低減 身体強化
 HP強化 MP強化 筋力強化 体力強化
 俊敏強化 器用強化 精神力強化 魔力強化
 HP増幅 MP増幅 筋力増幅 体力増幅
 俊敏増幅 器用増幅 精神力増幅 魔力増幅

 毒耐性 空腹耐性 気絶耐性 痛覚耐性
 恐怖耐性 精神耐性 麻痺耐性 魅了耐性
 即死耐性 隷属耐性
 斬撃耐性 打撃耐性 刺突耐性 破壊耐性
 水耐性 火耐性 土耐性 風耐性
 光耐性 闇耐性 雷耐性 氷耐性
 =====

 まずはこれが俺のステータスだ。カッコつきの数字がすげーことになってるが、もしかしてこれが師匠が言ってたスキルでブーストされた数字、なのかもしれない。だとすればほとんど六桁ってぶっちぎりじゃねーの。強化スキルと増幅スキルがいい仕事してるっぽいな。

『こうしてみると多いわね……』

 莉緒が呆れているが俺も同感だ。師匠からは増えたスキルしか聞かされたことがなく、現状どれだけ持ってるか教えられたことはなかった。あれからも結構増えたと思うけどどれが増えたヤツなのかもうわからなくなっている。

『あ、次元魔法ってやつが神様が言ってたスキルかな』

『かもしれないわね。もしかしてこれで元の世界に戻れるんじゃないかしら?』

 可能性としてはゼロじゃないかもな。マシマシスキルを取得した状態で召喚魔法を体験したことによって覚えたのかもしれないし。

『そうだな。せっかく色々調査依頼出したし、米や調味料も見つけてもらっておにぎりが食いたい』

『ふふ、そうね。でもこっちの世界にもあるかもしれないわよ?』

『それもそうだな。次元魔法とやらを練習がてら、食材探ししてもいいかもな』

『二人ともぶれないな……』

 呆れるイヴァンだが俺たちはいつも平常運転だぞ。

『じゃあ次は莉緒だな』

『わかったわ』

 莉緒も鑑定感知を持ってるからあらかじめ宣言しておかないとな。

 =====
 名前 :水本 莉緒
 種族名:人族
 職業 :賢者
 状態 :通常
 ステータス:HP  12149 (21204)
       MP  221296(763971)
       筋力  8271  (14611)
       体力  7975  (14108)
       俊敏  8713  (15364)
       器用  11533 (20157)
       精神力 72906 (207076)
       魔力  163400(567124)
       運   1083
 スキル:
 剣術 槍術 短剣術
 杖術 体術 刀術 狙撃術
 水魔法 火魔法 土魔法 風魔法
 光魔法 闇魔法 無魔法 治癒魔法
 雷魔法 氷魔法 空間魔法 時間魔法
 磁力魔法 重力魔法 次元魔法

 デュアルスペル トリプルスペル クアドロプルスペル
 クインティプルスペル セクタプルスペル
 セプタプルスペル オクタスペル
 気配遮断 魔力遮断 魔力操作 鑑定
 忍び足 並列思考 高速思考
 遠隔発動 遅延発動 集中
 手加減 念話 錬金術

 危険察知 気配察知 魔力感知 生命力感知
 熱源感知 磁力感知 鑑定感知 料理 農業
 解体 採掘 採集 狩猟 二刀流
 異世界言語 空間認識 隠蔽 夜目

 取得経験5倍 成長速度5倍 魔力成長率100倍
 HP自動回復 MP自動回復 詠唱破棄 視覚強化
 聴覚強化 消費魔力低減 身体強化
 HP強化 MP強化 筋力強化 体力強化
 俊敏強化 器用強化 精神力強化 魔力強化
 HP増幅 MP増幅 筋力増幅 体力増幅
 俊敏増幅 器用増幅 精神力増幅 魔力増幅

 毒耐性 空腹耐性  痛覚耐性 恐怖耐性
 精神耐性 麻痺耐性 魅了耐性 隷属耐性
 斬撃耐性 打撃耐性 刺突耐性 破壊耐性
 水耐性 火耐性 土耐性 風耐性
 光耐性 闇耐性 雷耐性 氷耐性
 =====

『うおっ、すげー魔法特化だな……』

『はは、莉緒も十分多いな』

『みたいねぇ……。でもこうしてみると面白いわね』

『あ、二人とも魅了耐性と隷属耐性ついてんじゃねえの』

『ホントだ。エルのおかげだな』

 次はイヴァンとフォニアとニルだ。もう一気に鑑定してしまおう。

 =====
 名前 :イヴァン
 種族名:熊人族
 職業 :狩人
 状態 :通常
 ステータス:HP  1534(1634)
       MP  345
       筋力  994 (1094)
       体力  1143(1243)
       俊敏  674
       器用  325
       精神力 254
       魔力  184
       運   45
 スキル:
 槍術 短剣術 弓術
 気配察知 生命力感知
 解体 採集 狩猟
 異世界言語 夜目

 視覚強化 聴覚強化 HP強化
 筋力強化 体力強化

 空腹耐性 痛覚耐性 精神耐性
 斬撃耐性 打撃耐性 刺突耐性
 =====
 名前 :フォニア
 種族名:妖狐
 説明 :狐の姿をした獣型の非常に希少な魔物
     人の姿に化けることが得意で言葉も操ることができ
     中には人の社会に溶け込む個体もいる
     尻尾の数で強さが指数関数的に上昇する
     尻尾が一本だけの妖狐はただの狐人族と間違えられることもある
 状態 :従属
 ステータス:HP  9049
       MP  15150(22679)
       筋力  5978
       体力  4534
       俊敏  8838
       器用  11298
       精神力 9918 (15356)
       魔力  10597(16305)
       運   251
 スキル:
 水魔法 火魔法 土魔法 風魔法
 魔力操作 忍び足 念話

 気配察知 魔力感知 生命力感知
 異世界言語 夜目

 MP自動回復 視覚強化 聴覚強化
 MP強化 精神力強化 魔力強化
 MP増幅 精神力増幅 魔力増幅

 空腹耐性 痛覚耐性 精神耐性
 火耐性
 =====
 名前 :ニル
 種族名:フローズヴィトニル
 説明 :突然変異で天狼が特殊進化した狼タイプの魔物。
     空を駆ける性質はそのままに魔法も操る。
     その素早さは何者も捉えることはできない。
     毛皮の滑らかさは極上の一品。
 状態 :従属
 ステータス:HP  58087(82138)
       MP  5209
       筋力  10873
       体力  35609(43120)
       俊敏  16904(17084)
       器用  6872
       精神力 5098
       魔力  4720
       運   534
 スキル:
 爪術 牙術
 風魔法 無魔法
 気配遮断 魔力操作 忍び足 空歩
 威圧 念話

 気配察知 生命力感知
 夜目
 視覚強化 聴覚強化 嗅覚強化 身体強化
 HP強化 体力強化 俊敏強化
 HP増幅 体力増幅

 毒耐性 精神耐性 麻痺耐性 斬撃耐性
 打撃耐性 刺突耐性 破壊耐性
 水耐性 火耐性 土耐性 風耐性
 雷耐性 氷耐性
 =====

『あー……』

 何かを悟ったような表情になるイヴァン。数字を見れば一目瞭然だが強く生きろ。
 にしても――

『イヴァンとフォニアにまで異世界言語があるわね』

『だなぁ。もともとあったのか、それとも召喚されたことでついたのか……』

『それで魔人族と会話ができてるんならよかったんじゃないかな?』

 俺たちも最初に召喚された時、会話は成立してたからな。

『不便なことにならなくてよかったじゃない』

『まぁそうだけど……、すげーもやもやするな』

 すごく居心地が悪そうにしてるが、どこかにツッコミでも入れたいんだろうか。

『なんにしても力押しでいけそうな気がするが、今日会った団長さんとやらを鑑定してからだな』

『そんなに強そうな感じはしなかったけどね』

『まぁ念のためだな。俺たちの知らないスキルを持ってるかもしれないし』

 作戦会議をしつつもフォニアとニルと戯れていると、歓迎の準備が整ったとの知らせが届いた。
しおりを挟む
感想 8

あなたにおすすめの小説

友人(勇者)に恋人も幼馴染も取られたけど悔しくない。 だって俺は転生者だから。

石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていた魔法戦士のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもない状態だった。 だが、此の状態は彼にとっては『本当の幸せ』を掴む事に必要だった 何故なら、彼は『転生者』だから… 今度は違う切り口からのアプローチ。 追放の話しの一話は、前作とかなり似ていますが2話からは、かなり変わります。 こうご期待。

凡人がおまけ召喚されてしまった件

根鳥 泰造
ファンタジー
 勇者召喚に巻き込まれて、異世界にきてしまった祐介。最初は勇者の様に大切に扱われていたが、ごく普通の才能しかないので、冷遇されるようになり、ついには王宮から追い出される。  仕方なく冒険者登録することにしたが、この世界では希少なヒーラー適正を持っていた。一年掛けて治癒魔法を習得し、治癒剣士となると、引く手あまたに。しかも、彼は『強欲』という大罪スキルを持っていて、倒した敵のスキルを自分のものにできるのだ。  それらのお蔭で、才能は凡人でも、数多のスキルで能力を補い、熟練度は飛びぬけ、高難度クエストも熟せる有名冒険者となる。そして、裏では気配消去や不可視化スキルを活かして、暗殺という裏の仕事も始めた。  異世界に来て八年後、その暗殺依頼で、召喚勇者の暗殺を受けたのだが、それは祐介を捕まえるための罠だった。祐介が暗殺者になっていると知った勇者が、改心させよう企てたもので、その後は勇者一行に加わり、魔王討伐の旅に同行することに。  最初は脅され渋々同行していた祐介も、勇者や仲間の思いをしり、どんどん勇者が好きになり、勇者から告白までされる。  だが、魔王を討伐を成し遂げるも、魔王戦で勇者は祐介を庇い、障害者になる。  祐介は、勇者の嘘で、病院を作り、医師の道を歩みだすのだった。

亡霊剣士の肉体強奪リベンジ!~倒した敵の身体を乗っ取って、最強へと到る物語。

円城寺正市
ファンタジー
勇者が行方不明になって数年。 魔物が勢力圏を拡大し、滅亡の危機に瀕する国、ソルブルグ王国。 洞窟の中で目覚めた主人公は、自分が亡霊になっていることに気が付いた。 身動きもとれず、記憶も無い。 ある日、身動きできない彼の前に、ゴブリンの群れに追いかけられてエルフの少女が転がり込んできた。 亡霊を見つけたエルフの少女ミーシャは、死体に乗り移る方法を教え、身体を得た彼は、圧倒的な剣技を披露して、ゴブリンの群れを撃退した。 そして、「旅の目的は言えない」というミーシャに同行することになった亡霊は、次々に倒した敵の身体に乗り換えながら、復讐すべき相手へと辿り着く。 ※この作品は「小説家になろう」からの転載です。

悠久の機甲歩兵

竹氏
ファンタジー
文明が崩壊してから800年。文化や技術がリセットされた世界に、その理由を知っている人間は居なくなっていた。 彼はその世界で目覚めた。綻びだらけの太古の文明の記憶と機甲歩兵マキナを操る技術を持って。 文明が崩壊し変わり果てた世界で彼は生きる。今は放浪者として。 ※現在毎日更新中

冤罪を掛けられて大切な家族から見捨てられた

ああああ
恋愛
優は大切にしていた妹の友達に冤罪を掛けられてしまう。 そして冤罪が判明して戻ってきたが

異世界キャンパー~無敵テントで気ままなキャンプ飯スローライフ?

夢・風魔
ファンタジー
仕事の疲れを癒すためにソロキャンを始めた神楽拓海。 気づけばキャンプグッズ一式と一緒に、見知らぬ森の中へ。 落ち着くためにキャンプ飯を作っていると、そこへ四人の老人が現れた。 彼らはこの世界の神。 キャンプ飯と、見知らぬ老人にも親切にするタクミを気に入った神々は、彼に加護を授ける。 ここに──伝説のドラゴンをもぶん殴れるテントを手に、伝説のドラゴンの牙すら通さない最強の肉体を得たキャンパーが誕生する。 「せっかく異世界に来たんなら、仕事のことも忘れて世界中をキャンプしまくろう!」

これダメなクラス召喚だわ!物を掌握するチートスキルで自由気ままな異世界旅

聖斗煉
ファンタジー
クラス全体で異世界に呼び出された高校生の主人公が魔王軍と戦うように懇願される。しかし、主人公にはしょっぱい能力しか与えられなかった。ところがである。実は能力は騙されて弱いものと思い込まされていた。ダンジョンに閉じ込められて死にかけたときに、本当は物を掌握するスキルだったことを知るーー。

クラス転移で無能判定されて追放されたけど、努力してSSランクのチートスキルに進化しました~【生命付与】スキルで異世界を自由に楽しみます~

いちまる
ファンタジー
ある日、クラスごと異世界に召喚されてしまった少年、天羽イオリ。 他のクラスメートが強力なスキルを発現させてゆく中、イオリだけが最低ランクのEランクスキル【生命付与】の持ち主だと鑑定される。 「無能は不要だ」と判断した他の生徒や、召喚した張本人である神官によって、イオリは追放され、川に突き落とされた。 しかしそこで、川底に沈んでいた謎の男の力でスキルを強化するチャンスを得た――。 1千年の努力とともに、イオリのスキルはSSランクへと進化! 自分を拾ってくれた田舎町のアイテムショップで、チートスキルをフル稼働! 「転移者が世界を良くする?」 「知らねえよ、俺は異世界を自由気ままに楽しむんだ!」 追放された少年の第2の人生が、始まる――! ※本作品は他サイト様でも掲載中です。

処理中です...