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第四部
街の周辺情報
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「で、お嬢ちゃんは何しに冒険者ギルドに来たんだ?」
「何か依頼したいことでもあるのかい?」
どう見ても小学生低学年くらいの子どもにしか見えないフォニアに、強面の二人が尋ねる。さすがに依頼を受ける方には見えないよな。
「えっ? ぼうけんしゃギルドって依頼もできるの?」
「「えっ?」」
「えっ?」
二人に続いて思わず俺も変な声が出てしまった。
冒険者ギルドなんだから依頼ができるに決まってるじゃん。
ってかまぁそういう仕組みはよく知らないのかもしれないな。フォニアを連れて何度か依頼を受けたことはあるけど、すでに出てるやつしか受けたことはないし。
「あはははは!」
しばらくその場が沈黙に覆われたけど、莉緒が真っ先に声を上げて笑い出した。つられて他の冒険者たちからも笑い声があふれ出す。
『……こんなに緩い雰囲気な冒険者ギルドって今まであったかな』
『あはは、そうねぇ。さすがフォニアちゃんってところかしら』
「おもしれぇ嬢ちゃんだな! じゃあ依頼を受けに来たのか?」
「うん、そうだよ! イヴァン兄が受けられる依頼を探しにきたの」
そうして振り返るフォニアに釣られて、他の冒険者たちの視線も自然とイヴァンへと集まる。
「ほぅ……、あんたが嬢ちゃんの兄貴か」
いろいろな視線にさらされて若干たじろいでいるが、それでもフォニアの頭にポンと手を置くとキッと相手を見返すイヴァン。妖狐と熊人族だから本当の兄妹じゃないだろうけど、イヴァンがフォニアの兄貴分なのは確かだ。
「ああそうだ。今日は様子見だけど、そのうちなにか依頼は受けるさ」
「そうかい。まぁわかってるとは思うが、嬢ちゃんを危険にさらすんじゃねぇぞ?」
「わかってるよ。……守りは厚いから大丈夫だ」
「わふぅ」
今度は隣にいるニルの頭をポンと叩くが、微妙に不満そうな鳴き声が返ってきた。守るのはやぶさかじゃないけどお前も頑張れよと言いたいようだ。
「あははは!」
はっきりとニルの言葉がわかるフォニアだけが笑っている。
「おうおう、そういえば見た目だけは強そうな従魔だな」
「ミーティアの蛇よりは強そうじゃねぇか?」
そこで初めてニルへ意識が行ったようだが、首につけているタグにまで気は回っていないみたいだ。フォニアの首にあるタグにも気づかれてはいないみたいだし、問題はなさそうだ。
『へぇ、ここには他にもテイマーがいるのか』
『みたいね。蛇って言ってたけどどんなんだろう?』
『どうだろうなぁ。ニルみたいにめちゃくちゃでかかったりすんのかな』
『ふふ、かわいいといいのにね』
「ま、何はともあれがんばれよ」
「じゃあな」
「あ、ああ」
結局絡んできた冒険者たちは特に何をするでもなく、フォニアの頭をポンポンと叩くとそのままギルドから出て行った。肩透かしを食らったようでもあるけど、穏便に済むならそれが一番だな。
「結局採集依頼しかないんだけど、この街だと鉱石の採集か……」
改めて依頼ボードを眺めながら、イヴァンが表情を暗くして考え込んでいる。街の外への採集依頼はないみたいだな。山頂は高ランク依頼だし、谷底の旧街道も高ランクの討伐依頼が出るようなところだ。
「どうしたのイヴァン兄?」
フォニアが下から覗き込んでいるが、心配というより純粋な疑問みたいだ。まさか暗いところが苦手とか言わんだろうな。そんなこと言ったところで問答無用で暗くて狭い坑道に叩き込むけど。
「いや、なんでもない……」
「そっか。じゃあいつもみたいにお姉さんに聞きに行こう!」
元気よくフォニアが今度はカウンターへと向かっていく。最近じゃギルドに来た時のいつもの流れができあがっていて、最初は依頼ボードを眺めて物色した後、職員に街周辺の情報を聞いているのだ。
「あら、今度はどうしたの、お嬢ちゃん」
近づいてくるフォニアに気付いた女性職員が、逆にカウンターから身を乗り出して尋ねてくる。
「んっとね、この街のこととか、しゅうへんの魔物のこととか教えて欲しくて」
「へぇ。小さいのに偉いわね。そこらへんの冒険者より冒険者らしいわね」
「わふぅ」
褒められて胸を張るフォニアの隣でニルも誇らしそうにしている。
「すごい従魔も付いてるみたいだし、何も心配はいらないわね」
職員ともなればニルについているタグにも気が付くようだ。特に心配した様子も見せずに、崖上の高ランク帯でないといけない場所の魔物の情報まで教えてくれた。
どうやらこの地には龍脈が走っていて、大地を魔力が駆け巡る通り道となっているらしいとのこと。山頂にはその魔力の噴出口があるらしく、希少な植物が生い茂っているが、強力な魔物も引き寄せる原因になっている。幸い谷底にまで降りてこないらしく、渓谷街は安全らしいのだが、それが逆に高ランクの魔物を見物できる街という評判もちょっとあるらしい。
「たまに街の上空を、ワイバーンとかキマイラが通り過ぎるのよー」
「マジですか」
「へぇ、なんかすごそう!」
ドン引きするイヴァンに目を輝かせるフォニアだが、正直俺も興味がある。
「ワイバーンもキマイラも見たことないな」
「そうねぇ。どんな姿してるのかしら」
「そのうち見られる機会はあると思いますよ」
「じゃあその時を楽しみにしておきますね」
職員の言葉にそう返すと、目的を果たした俺たちは宿へと帰ることにした。
「何か依頼したいことでもあるのかい?」
どう見ても小学生低学年くらいの子どもにしか見えないフォニアに、強面の二人が尋ねる。さすがに依頼を受ける方には見えないよな。
「えっ? ぼうけんしゃギルドって依頼もできるの?」
「「えっ?」」
「えっ?」
二人に続いて思わず俺も変な声が出てしまった。
冒険者ギルドなんだから依頼ができるに決まってるじゃん。
ってかまぁそういう仕組みはよく知らないのかもしれないな。フォニアを連れて何度か依頼を受けたことはあるけど、すでに出てるやつしか受けたことはないし。
「あはははは!」
しばらくその場が沈黙に覆われたけど、莉緒が真っ先に声を上げて笑い出した。つられて他の冒険者たちからも笑い声があふれ出す。
『……こんなに緩い雰囲気な冒険者ギルドって今まであったかな』
『あはは、そうねぇ。さすがフォニアちゃんってところかしら』
「おもしれぇ嬢ちゃんだな! じゃあ依頼を受けに来たのか?」
「うん、そうだよ! イヴァン兄が受けられる依頼を探しにきたの」
そうして振り返るフォニアに釣られて、他の冒険者たちの視線も自然とイヴァンへと集まる。
「ほぅ……、あんたが嬢ちゃんの兄貴か」
いろいろな視線にさらされて若干たじろいでいるが、それでもフォニアの頭にポンと手を置くとキッと相手を見返すイヴァン。妖狐と熊人族だから本当の兄妹じゃないだろうけど、イヴァンがフォニアの兄貴分なのは確かだ。
「ああそうだ。今日は様子見だけど、そのうちなにか依頼は受けるさ」
「そうかい。まぁわかってるとは思うが、嬢ちゃんを危険にさらすんじゃねぇぞ?」
「わかってるよ。……守りは厚いから大丈夫だ」
「わふぅ」
今度は隣にいるニルの頭をポンと叩くが、微妙に不満そうな鳴き声が返ってきた。守るのはやぶさかじゃないけどお前も頑張れよと言いたいようだ。
「あははは!」
はっきりとニルの言葉がわかるフォニアだけが笑っている。
「おうおう、そういえば見た目だけは強そうな従魔だな」
「ミーティアの蛇よりは強そうじゃねぇか?」
そこで初めてニルへ意識が行ったようだが、首につけているタグにまで気は回っていないみたいだ。フォニアの首にあるタグにも気づかれてはいないみたいだし、問題はなさそうだ。
『へぇ、ここには他にもテイマーがいるのか』
『みたいね。蛇って言ってたけどどんなんだろう?』
『どうだろうなぁ。ニルみたいにめちゃくちゃでかかったりすんのかな』
『ふふ、かわいいといいのにね』
「ま、何はともあれがんばれよ」
「じゃあな」
「あ、ああ」
結局絡んできた冒険者たちは特に何をするでもなく、フォニアの頭をポンポンと叩くとそのままギルドから出て行った。肩透かしを食らったようでもあるけど、穏便に済むならそれが一番だな。
「結局採集依頼しかないんだけど、この街だと鉱石の採集か……」
改めて依頼ボードを眺めながら、イヴァンが表情を暗くして考え込んでいる。街の外への採集依頼はないみたいだな。山頂は高ランク依頼だし、谷底の旧街道も高ランクの討伐依頼が出るようなところだ。
「どうしたのイヴァン兄?」
フォニアが下から覗き込んでいるが、心配というより純粋な疑問みたいだ。まさか暗いところが苦手とか言わんだろうな。そんなこと言ったところで問答無用で暗くて狭い坑道に叩き込むけど。
「いや、なんでもない……」
「そっか。じゃあいつもみたいにお姉さんに聞きに行こう!」
元気よくフォニアが今度はカウンターへと向かっていく。最近じゃギルドに来た時のいつもの流れができあがっていて、最初は依頼ボードを眺めて物色した後、職員に街周辺の情報を聞いているのだ。
「あら、今度はどうしたの、お嬢ちゃん」
近づいてくるフォニアに気付いた女性職員が、逆にカウンターから身を乗り出して尋ねてくる。
「んっとね、この街のこととか、しゅうへんの魔物のこととか教えて欲しくて」
「へぇ。小さいのに偉いわね。そこらへんの冒険者より冒険者らしいわね」
「わふぅ」
褒められて胸を張るフォニアの隣でニルも誇らしそうにしている。
「すごい従魔も付いてるみたいだし、何も心配はいらないわね」
職員ともなればニルについているタグにも気が付くようだ。特に心配した様子も見せずに、崖上の高ランク帯でないといけない場所の魔物の情報まで教えてくれた。
どうやらこの地には龍脈が走っていて、大地を魔力が駆け巡る通り道となっているらしいとのこと。山頂にはその魔力の噴出口があるらしく、希少な植物が生い茂っているが、強力な魔物も引き寄せる原因になっている。幸い谷底にまで降りてこないらしく、渓谷街は安全らしいのだが、それが逆に高ランクの魔物を見物できる街という評判もちょっとあるらしい。
「たまに街の上空を、ワイバーンとかキマイラが通り過ぎるのよー」
「マジですか」
「へぇ、なんかすごそう!」
ドン引きするイヴァンに目を輝かせるフォニアだが、正直俺も興味がある。
「ワイバーンもキマイラも見たことないな」
「そうねぇ。どんな姿してるのかしら」
「そのうち見られる機会はあると思いますよ」
「じゃあその時を楽しみにしておきますね」
職員の言葉にそう返すと、目的を果たした俺たちは宿へと帰ることにした。
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