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第三部
顔合わせ
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結局準備らしい準備をすることなく翌日を迎えることとなった。
基本的に物資は異空間ボックスに入っているし、改めて揃えるものはない。しかしまぁ、考えることはあったわけで。
「あの亀に効果がありそうな遠距離魔法……ね」
亀の背中でいろいろ試してきたが、派手な魔法は控えていた。ただ同じ量の魔力を込めた攻撃で、どれが一番効果があったかと言えば。
「やっぱり物理で攻めるしかないんじゃないかしら」
「だよなぁ」
どうもあの亀の甲羅は、分厚くて非常に硬いだけのものに感じた。それだけに魔法全般はあんまり効果が望めない。一番効果が出たのは衝撃浸透系の物理攻撃だけど、今回の依頼では使えない。
「魔法に衝撃浸透効果を乗せられればいいんだけどなぁ」
「難しそうよね」
そうなのだ。拳で放つのはできるが、魔法となると勝手が違う。衝撃を浸透させるのだからして、衝撃を放つ魔法が対象になるんだろうか。そうなると無属性系の衝撃波を発生させる魔法なんだけど、遠距離で使う魔法じゃないんだよな。無難にいくなら、土魔法で生成した塊をぶつけるのがいいのか。
「うーん」
他にいい方法はないかと考えつつ歩いていると、いつの間にか冒険者ギルドへ着いてしまったようだ。いつものように扉をくぐると二階へと上がっていく。
カウンター前へのフロアへと入ると、いつもと雰囲気が異なっていた。なんとも緊張感をはらんだ静かな空間になっている。
唯一空気を読まなかったのはニルだった。周囲をぐるっと睥睨すると、クワッと大きく欠伸をする。いや他にも空気を読まなかった冒険者がいた。ニルに抱き着いてモフモフしている。うむ。存分にモフるがよい。気持ちよさを分けて進ぜよう。
「へぇ……、アンタらがシュウとリオかい」
カウンターの前で腕を組んでいた細身の男が声を掛けてくる。白髪の混じったグレーの髪で、なかなかにカッコいいおじさんといったところか。
「そうですけどあなたは」
「おっと失礼。Sランク冒険者のリンフォード・バデリールだ。よろしく頼む」
「あ、はい。Cランク冒険者の柊です。よろしくお願いします」
「同じく莉緒です。よろしくお願いしますね」
「で、こっちが従魔のニルです」
「わふぅ」
ニルもしっかりとあいさつができたようだ。
にしてもこのタイミングで声を掛けてくるSランクの冒険者ってことは、ギルドマスターが言っていたメンバーの一人か。
「ははっ、にしてもおっかない従魔を連れてんだな。推薦されるのも納得だ」
「ふん――」
が、全員が友好的というわけではないらしい。鼻を鳴らして睨みつけてくる男もいるが、リンフォードは肩をすくめるだけだ。
しばらく沈黙が支配する中、カウンターの奥からギルドマスターが顔を出して周囲をぐるりと見回す。
「全員……、は揃ってないようじゃの。まぁまだ時間には早いが、関係者は三階の会議室に集まってもらおうかの」
こうして海皇亀へと襲撃を加えるメンバーが冒険者ギルドの会議室へと集められた。
いつもの三階の部屋よりも広い部屋へと通される。Sランクの冒険者のリンフォード以外に男が三人、女が三人だ。遠距離攻撃が可能な人物という条件だからか、魔法使いっぽい見た目の人物ばかりだ。
ちなみにニルは部屋の隅で惰眠を貪っている。
ほどなくして最後のメンバーが来たようで扉がノックされる。ローウェルに連れられて入ってきたのは、耳の尖ったエルフらしき女だ。
「遅いですわよ、サスキア」
「そうかしら。時間通りだとは思うけど」
派手な見た目をした金髪の女が、ライトブルーの髪のエルフに文句を言っている。
「ふむ。これで全員揃ったようじゃの。自己紹介といきたいところじゃが、初対面なのはシュウとリオだけかの?」
ぐるっとメンバーを見回すギルドマスターが言葉を発すると、ちらほらと頷きが返ってくるが否定する人物はいない。
「えーっと、Cランク冒険者の柊です。こっちが莉緒で、あっちで寝てる従魔がニルです。よろしく」
「よろしくお願いします」
俺の自己紹介に合わせて莉緒も会釈をすると、自己紹介が始まった。Bランク冒険者の男が三人で、ギルドのカウンター前で不満そうに鼻を鳴らした男もこのランクだったようで、レックスと名乗った。自己紹介はそのままBランク冒険者の女性陣二人に続く。それが終わればAランク冒険者へと移る。
「Aランク冒険者のアデリーですわ。以後お見知りおきを」
輝く金髪を靡かせ、優雅にカーテシーを披露する。立ち居振る舞いすべてが様になっている。なんだろうこの人。どこかのお嬢様か何かだったりするんだろうか。
「同じくAランク冒険者をやってるサスキアよ」
「オレはさっき自己紹介したから省いていいぞ」
「うむ。では軽く打ち合わせといこうかの」
最後のリンフォードの言葉を受けて、ギルドマスターが話を進める。
が、なんとなくBランク冒険者たちの雰囲気がよろしくない。レックスはあからさまだったが、他のメンバーも俺たちに不満がありそうな感じだ。
なるほど、そういうことですか。同じ船から炎と氷が発射されても、亀に到達する頃には対消滅するかもしれないし。
俺たちは特に苦手な属性はないが、あの亀相手には土か氷の高硬度物質をぶつけるのがいい気がする。海上で使うなら氷のほうが消費魔力は抑えられそうだけど、硬さは土かな。
いい機会だし、鑑定もさせてもらっておこう。
=====
名前 :リンフォード・バデリール
種族名:人族
職業 :大賢者
状態 :通常
ステータス:HP 6427
MP 12087
筋力 4533
体力 3589
俊敏 2433
器用 10089
精神力 6809
魔力 8675
運 120
=====
リンフォードはさすがのSランクといったところか。魔法職という割には器用値が高いな。器用に魔法を使いこなすんだろうか。
金髪のアデリーは……、名前が「アデリー・シルフォンス」と出た。家名持ちってことはやっぱり貴族のお嬢様なんだろうか。Aランクの魔法職ともなれば魔力が3000を超えてくるようである。
サスキアはさすがのエルフといったところで、魔力が5000を超えていた。他はいまいちだったけど。
Bランクの皆様になると、魔力が3000を超えているのが一人いて、それ以外は2000に達していなかった。
結局、打ち合わせの中で俺が鑑定をしたことに気付いた者はいなかった。
基本的に物資は異空間ボックスに入っているし、改めて揃えるものはない。しかしまぁ、考えることはあったわけで。
「あの亀に効果がありそうな遠距離魔法……ね」
亀の背中でいろいろ試してきたが、派手な魔法は控えていた。ただ同じ量の魔力を込めた攻撃で、どれが一番効果があったかと言えば。
「やっぱり物理で攻めるしかないんじゃないかしら」
「だよなぁ」
どうもあの亀の甲羅は、分厚くて非常に硬いだけのものに感じた。それだけに魔法全般はあんまり効果が望めない。一番効果が出たのは衝撃浸透系の物理攻撃だけど、今回の依頼では使えない。
「魔法に衝撃浸透効果を乗せられればいいんだけどなぁ」
「難しそうよね」
そうなのだ。拳で放つのはできるが、魔法となると勝手が違う。衝撃を浸透させるのだからして、衝撃を放つ魔法が対象になるんだろうか。そうなると無属性系の衝撃波を発生させる魔法なんだけど、遠距離で使う魔法じゃないんだよな。無難にいくなら、土魔法で生成した塊をぶつけるのがいいのか。
「うーん」
他にいい方法はないかと考えつつ歩いていると、いつの間にか冒険者ギルドへ着いてしまったようだ。いつものように扉をくぐると二階へと上がっていく。
カウンター前へのフロアへと入ると、いつもと雰囲気が異なっていた。なんとも緊張感をはらんだ静かな空間になっている。
唯一空気を読まなかったのはニルだった。周囲をぐるっと睥睨すると、クワッと大きく欠伸をする。いや他にも空気を読まなかった冒険者がいた。ニルに抱き着いてモフモフしている。うむ。存分にモフるがよい。気持ちよさを分けて進ぜよう。
「へぇ……、アンタらがシュウとリオかい」
カウンターの前で腕を組んでいた細身の男が声を掛けてくる。白髪の混じったグレーの髪で、なかなかにカッコいいおじさんといったところか。
「そうですけどあなたは」
「おっと失礼。Sランク冒険者のリンフォード・バデリールだ。よろしく頼む」
「あ、はい。Cランク冒険者の柊です。よろしくお願いします」
「同じく莉緒です。よろしくお願いしますね」
「で、こっちが従魔のニルです」
「わふぅ」
ニルもしっかりとあいさつができたようだ。
にしてもこのタイミングで声を掛けてくるSランクの冒険者ってことは、ギルドマスターが言っていたメンバーの一人か。
「ははっ、にしてもおっかない従魔を連れてんだな。推薦されるのも納得だ」
「ふん――」
が、全員が友好的というわけではないらしい。鼻を鳴らして睨みつけてくる男もいるが、リンフォードは肩をすくめるだけだ。
しばらく沈黙が支配する中、カウンターの奥からギルドマスターが顔を出して周囲をぐるりと見回す。
「全員……、は揃ってないようじゃの。まぁまだ時間には早いが、関係者は三階の会議室に集まってもらおうかの」
こうして海皇亀へと襲撃を加えるメンバーが冒険者ギルドの会議室へと集められた。
いつもの三階の部屋よりも広い部屋へと通される。Sランクの冒険者のリンフォード以外に男が三人、女が三人だ。遠距離攻撃が可能な人物という条件だからか、魔法使いっぽい見た目の人物ばかりだ。
ちなみにニルは部屋の隅で惰眠を貪っている。
ほどなくして最後のメンバーが来たようで扉がノックされる。ローウェルに連れられて入ってきたのは、耳の尖ったエルフらしき女だ。
「遅いですわよ、サスキア」
「そうかしら。時間通りだとは思うけど」
派手な見た目をした金髪の女が、ライトブルーの髪のエルフに文句を言っている。
「ふむ。これで全員揃ったようじゃの。自己紹介といきたいところじゃが、初対面なのはシュウとリオだけかの?」
ぐるっとメンバーを見回すギルドマスターが言葉を発すると、ちらほらと頷きが返ってくるが否定する人物はいない。
「えーっと、Cランク冒険者の柊です。こっちが莉緒で、あっちで寝てる従魔がニルです。よろしく」
「よろしくお願いします」
俺の自己紹介に合わせて莉緒も会釈をすると、自己紹介が始まった。Bランク冒険者の男が三人で、ギルドのカウンター前で不満そうに鼻を鳴らした男もこのランクだったようで、レックスと名乗った。自己紹介はそのままBランク冒険者の女性陣二人に続く。それが終わればAランク冒険者へと移る。
「Aランク冒険者のアデリーですわ。以後お見知りおきを」
輝く金髪を靡かせ、優雅にカーテシーを披露する。立ち居振る舞いすべてが様になっている。なんだろうこの人。どこかのお嬢様か何かだったりするんだろうか。
「同じくAランク冒険者をやってるサスキアよ」
「オレはさっき自己紹介したから省いていいぞ」
「うむ。では軽く打ち合わせといこうかの」
最後のリンフォードの言葉を受けて、ギルドマスターが話を進める。
が、なんとなくBランク冒険者たちの雰囲気がよろしくない。レックスはあからさまだったが、他のメンバーも俺たちに不満がありそうな感じだ。
なるほど、そういうことですか。同じ船から炎と氷が発射されても、亀に到達する頃には対消滅するかもしれないし。
俺たちは特に苦手な属性はないが、あの亀相手には土か氷の高硬度物質をぶつけるのがいい気がする。海上で使うなら氷のほうが消費魔力は抑えられそうだけど、硬さは土かな。
いい機会だし、鑑定もさせてもらっておこう。
=====
名前 :リンフォード・バデリール
種族名:人族
職業 :大賢者
状態 :通常
ステータス:HP 6427
MP 12087
筋力 4533
体力 3589
俊敏 2433
器用 10089
精神力 6809
魔力 8675
運 120
=====
リンフォードはさすがのSランクといったところか。魔法職という割には器用値が高いな。器用に魔法を使いこなすんだろうか。
金髪のアデリーは……、名前が「アデリー・シルフォンス」と出た。家名持ちってことはやっぱり貴族のお嬢様なんだろうか。Aランクの魔法職ともなれば魔力が3000を超えてくるようである。
サスキアはさすがのエルフといったところで、魔力が5000を超えていた。他はいまいちだったけど。
Bランクの皆様になると、魔力が3000を超えているのが一人いて、それ以外は2000に達していなかった。
結局、打ち合わせの中で俺が鑑定をしたことに気付いた者はいなかった。
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