109 / 424
第二部
怪しい気配
しおりを挟む
翌日も快調に街道を進む。『紅の剣』パーティーから護衛のあれこれを教わりながらとなるので、野営地を早めに出発することにした。
昼過ぎにもなれば、一緒に野営をしていた他の人たちにも追い抜かれ、街道を進む人影は他にいなくなっている。
そして俺たちはというと、馬車の左右について走っていた。本来は馬に乗って周囲を警戒するんだろうが、馬車についていけるのであれば走っても問題ない。
「いざ襲われたときに体力切れで動けませんでした。なんてことにならないようにしなよー」
馬の上からアリッサが揶揄う様に声を掛けてくるが、さすがにそんなヘマはしない。
「大丈夫ですよー」
初めて魔の森でグレイトドラゴンの群れと出くわした時は、半日以上全力で森の中を逃げ続けたのだ。それに比べれば駆け足程度の速度で走るなんて、二十四時間以上連続でも問題ない。
「ん?」
気配察知の範囲を前方方向に伸ばしていた俺は、数キロ先に複数の気配があるのを察知した。
「止まってください!」
声を上げて全体に止まるように促す。
「どうしたんだ?」
全体が完全に停止した後、みんなで中心の馬車へと集合した時にアリッサさんに声を掛けられた。
「この先にどうも待ち伏せしてるような気配を感じたもので」
「ふむ」
アリッサさんとメルさんが前方へと視線を向けて集中しているが。
「……さっぱりわからん」
しばらくして振り返るとギブアップした。
「どれくらい先なんだい? アタイにもさっぱり感じられなかったよ」
「五キロくらい先ですかね。四か所に三、四人ずつの気配があります。全部で十四人」
「……その配置だと完全に待ち伏せだな。商都も近いし、この時間から商都を出てこっちに向かう人間もいないだろう」
「あらあら、でも決めつけもよくありませんわよ」
「だけどなぁ。その配置は明らかだろ?」
三人ともこの先の気配について議論が白熱している。
昨日街道わきにいた動物の気配を遠距離から察知したからか、今回察知した気配について疑われるようなことはないようだ。
「オークションに出品する商品はできる限り隠していたんですけれど、どこかで漏れたんでしょうか……」
フルールさんが眉をひそめるが、情報なんてものは漏れるときは漏れるものと俺は思っている。
「あぁ、そういえばこの時期オークションだったな……。こりゃ待ち伏せで間違いないかもな」
アリッサさんが馬車についている商会の紋章を眺めながらポツリと呟いた。ラシアーユ商会といえば商業国家を代表する六大商会のひとつだ。そしてオークションは商都で行われる。目立たないように馬車は一台とはいえ、荷物にならないレアアイテムを移送中とでも思われれば狙う奴らはいるんだろうか。
「フォースフィールドでも張りながら強行突破でもします?」
「は?」
「……フォースフィールド?」
物理と魔法の両方を防ぐことが可能な防御フィールドを張る上級魔法だ。
「あらあら、それって上級魔法よね。わたしも使えないことはないけれど、一分ほどしかもたないし、そもそも全員をカバーできるほど広く展開できないわよ?」
「それなら大丈夫ですよ。私なら全員カバーしても三十分以上もちますので」
「たとえ上級魔法が飛んできても防げますので安心してください。フィールド張りながらの移動もできますよ」
莉緒がなんでもない風に言うと、俺も言葉を続ける。
「え? いやいや、さすがに上級魔法は無理でしょ」
「というか移動が可能って……、よくわからないのだけど……」
「……お二人が大丈夫というのであれば、それでいきましょうか」
「「「えっ?」」」
戸惑いを見せる『紅の剣』のメンバーだったが、そこにフルールさんが口を挟んだことで彼女に視線が集まる。
「お二人の強さは信用していますので。きっと大丈夫ですよ」
「なんなら一度試してみますか?」
俺の言葉に三人ともが顔を見合わせる。
「そうさね。いくら優秀とギルドから聞かされても、こればっかりは試してみないと信用できないね」
「わかりました。いつでもいいですよ」
言葉と共に莉緒が少し後ろに下がると、左手を前に出してフォースフィールドを張る。
「……どうぞ」
いつまでも動かない三人を促すように俺から声を掛ける。
「えっ?」
「詠唱は?」
フレリスさんが特に驚いた様子で、いつものふわふわした感じを見せずに尋ねてきた。そういえば普通は詠唱がいるんだっけか。コマンドワードも口にしていないし、発動したことに気が付いていないのかも。野営の時に土魔法で竈を作った時も無詠唱だったけど、そっちは気が付いてなかったのかな。
「もうフォースフィールド発動してますよ」
「ええっ?」
疑問の声と共に手を前に出しながら近づいていくアリッサさん。見えない壁にぶつかったところで拳を握りしめ、勢いよく叩きつける。
「っ!? ……硬っいわね」
「どれどれ。……フッ!」
メルさんは背負っていた盾を構えると、気合の言葉と共にフォースフィールドへと叩きつけた。だが莉緒のフォースフィールドはびくともしない。
「あらあら……」
フレリスさんは呆れた声を出すだけで試そうとはしないようだ。魔力がもったいないのかもしれない。
「わふぅー!」
そんな俺たちの様子を見ていたニルがのっそりと立ち上がると、勢いよく莉緒へと飛びかかって前足を振るった。
バキンと何かが壊れる音を立てるが、見た目は何も変わったところは見られない。
「あはは、さすがにニルの一撃には耐えられないかー」
莉緒が笑いながらニルの首をもふもふしている横で、アリッサさんがフォースフィールドを壊したニルをまじまじと見つめている。
「……簡単に壊せるとは思えなかったんだがなぁ」
「あの従魔すげぇな……」
「あらあら」
三者三様を見せる『紅の剣』だったが、フォースフィールドの頑強さに納得したのか、フィールドを張って突破する方針となる。
ただし、フィールドを張ってツッコむだけでは作戦らしい作戦とは言えない。『紅の剣』のパーティーで馬車の周囲を固め、莉緒が馬車の中からフィールドを張り、俺とニルでさらに後方から相手を挟み込む作戦を取ることとなった。
昼過ぎにもなれば、一緒に野営をしていた他の人たちにも追い抜かれ、街道を進む人影は他にいなくなっている。
そして俺たちはというと、馬車の左右について走っていた。本来は馬に乗って周囲を警戒するんだろうが、馬車についていけるのであれば走っても問題ない。
「いざ襲われたときに体力切れで動けませんでした。なんてことにならないようにしなよー」
馬の上からアリッサが揶揄う様に声を掛けてくるが、さすがにそんなヘマはしない。
「大丈夫ですよー」
初めて魔の森でグレイトドラゴンの群れと出くわした時は、半日以上全力で森の中を逃げ続けたのだ。それに比べれば駆け足程度の速度で走るなんて、二十四時間以上連続でも問題ない。
「ん?」
気配察知の範囲を前方方向に伸ばしていた俺は、数キロ先に複数の気配があるのを察知した。
「止まってください!」
声を上げて全体に止まるように促す。
「どうしたんだ?」
全体が完全に停止した後、みんなで中心の馬車へと集合した時にアリッサさんに声を掛けられた。
「この先にどうも待ち伏せしてるような気配を感じたもので」
「ふむ」
アリッサさんとメルさんが前方へと視線を向けて集中しているが。
「……さっぱりわからん」
しばらくして振り返るとギブアップした。
「どれくらい先なんだい? アタイにもさっぱり感じられなかったよ」
「五キロくらい先ですかね。四か所に三、四人ずつの気配があります。全部で十四人」
「……その配置だと完全に待ち伏せだな。商都も近いし、この時間から商都を出てこっちに向かう人間もいないだろう」
「あらあら、でも決めつけもよくありませんわよ」
「だけどなぁ。その配置は明らかだろ?」
三人ともこの先の気配について議論が白熱している。
昨日街道わきにいた動物の気配を遠距離から察知したからか、今回察知した気配について疑われるようなことはないようだ。
「オークションに出品する商品はできる限り隠していたんですけれど、どこかで漏れたんでしょうか……」
フルールさんが眉をひそめるが、情報なんてものは漏れるときは漏れるものと俺は思っている。
「あぁ、そういえばこの時期オークションだったな……。こりゃ待ち伏せで間違いないかもな」
アリッサさんが馬車についている商会の紋章を眺めながらポツリと呟いた。ラシアーユ商会といえば商業国家を代表する六大商会のひとつだ。そしてオークションは商都で行われる。目立たないように馬車は一台とはいえ、荷物にならないレアアイテムを移送中とでも思われれば狙う奴らはいるんだろうか。
「フォースフィールドでも張りながら強行突破でもします?」
「は?」
「……フォースフィールド?」
物理と魔法の両方を防ぐことが可能な防御フィールドを張る上級魔法だ。
「あらあら、それって上級魔法よね。わたしも使えないことはないけれど、一分ほどしかもたないし、そもそも全員をカバーできるほど広く展開できないわよ?」
「それなら大丈夫ですよ。私なら全員カバーしても三十分以上もちますので」
「たとえ上級魔法が飛んできても防げますので安心してください。フィールド張りながらの移動もできますよ」
莉緒がなんでもない風に言うと、俺も言葉を続ける。
「え? いやいや、さすがに上級魔法は無理でしょ」
「というか移動が可能って……、よくわからないのだけど……」
「……お二人が大丈夫というのであれば、それでいきましょうか」
「「「えっ?」」」
戸惑いを見せる『紅の剣』のメンバーだったが、そこにフルールさんが口を挟んだことで彼女に視線が集まる。
「お二人の強さは信用していますので。きっと大丈夫ですよ」
「なんなら一度試してみますか?」
俺の言葉に三人ともが顔を見合わせる。
「そうさね。いくら優秀とギルドから聞かされても、こればっかりは試してみないと信用できないね」
「わかりました。いつでもいいですよ」
言葉と共に莉緒が少し後ろに下がると、左手を前に出してフォースフィールドを張る。
「……どうぞ」
いつまでも動かない三人を促すように俺から声を掛ける。
「えっ?」
「詠唱は?」
フレリスさんが特に驚いた様子で、いつものふわふわした感じを見せずに尋ねてきた。そういえば普通は詠唱がいるんだっけか。コマンドワードも口にしていないし、発動したことに気が付いていないのかも。野営の時に土魔法で竈を作った時も無詠唱だったけど、そっちは気が付いてなかったのかな。
「もうフォースフィールド発動してますよ」
「ええっ?」
疑問の声と共に手を前に出しながら近づいていくアリッサさん。見えない壁にぶつかったところで拳を握りしめ、勢いよく叩きつける。
「っ!? ……硬っいわね」
「どれどれ。……フッ!」
メルさんは背負っていた盾を構えると、気合の言葉と共にフォースフィールドへと叩きつけた。だが莉緒のフォースフィールドはびくともしない。
「あらあら……」
フレリスさんは呆れた声を出すだけで試そうとはしないようだ。魔力がもったいないのかもしれない。
「わふぅー!」
そんな俺たちの様子を見ていたニルがのっそりと立ち上がると、勢いよく莉緒へと飛びかかって前足を振るった。
バキンと何かが壊れる音を立てるが、見た目は何も変わったところは見られない。
「あはは、さすがにニルの一撃には耐えられないかー」
莉緒が笑いながらニルの首をもふもふしている横で、アリッサさんがフォースフィールドを壊したニルをまじまじと見つめている。
「……簡単に壊せるとは思えなかったんだがなぁ」
「あの従魔すげぇな……」
「あらあら」
三者三様を見せる『紅の剣』だったが、フォースフィールドの頑強さに納得したのか、フィールドを張って突破する方針となる。
ただし、フィールドを張ってツッコむだけでは作戦らしい作戦とは言えない。『紅の剣』のパーティーで馬車の周囲を固め、莉緒が馬車の中からフィールドを張り、俺とニルでさらに後方から相手を挟み込む作戦を取ることとなった。
23
お気に入りに追加
527
あなたにおすすめの小説

雑魚キャラ転生 おっさんの冒険
明かりの元
ファンタジー
どこにでも居るような冴えないおっさん、山田 太郎(独身)は、かつてやり込んでいたファンタジーシミュレーションRPGの世界に転生する運びとなった。しかし、ゲーム序盤で倒される山賊の下っ端キャラだった。女神様から貰ったスキルと、かつてやり込んでいたゲーム知識を使って、生き延びようと決心するおっさん。はたして、モンスター蔓延る異世界で生き延びられるだろうか?ザコキャラ奮闘ファンタジーここに開幕。

【完結】異世界転移で、俺だけ魔法が使えない!
林檎茶
ファンタジー
俺だけ魔法が使えないとか、なんの冗談だ?
俺、相沢ワタルは平凡で一般的な高校二年生である。
成績は中の下。友達も少なく、誇れるような特技も趣味もこれといってない。
そんなつまらない日常は突如として幕を閉じた。
ようやく終わった担任の長話。喧騒に満ちた教室、いつもより浮き足立った放課後。
明日から待ちに待った春休みだというのに突然教室内が不気味な紅色の魔法陣で満ちたかと思えば、俺は十人のクラスメイトたちと共に異世界に転移してしまったのだ。
俺たちを召喚したのはリオーネと名乗る怪しい男。
そいつから魔法の存在を知らされたクラスメイトたちは次々に魔法の根源となる『紋章』を顕現させるが、俺の紋章だけは何故か魔法を使えない紋章、通称『死人の紋章』だった。
魔法という超常的な力に歓喜し興奮するクラスメイトたち。そいつらを見て嫉妬の感情をひた隠す俺。
そんな中クラスメイトの一人が使える魔法が『転移魔法』だと知るや否やリオーネの態度は急変した。
リオーネから危険を感じた俺たちは転移魔法を使っての逃亡を試みたが、不運にも俺はただ一人迷宮の最下層へと転移してしまう。
その先で邂逅した存在に、俺がこの異世界でやらなければならないことを突きつけられる。
挫折し、絶望し、苦悩した挙句、俺はなんとしてでも──『魔王』を倒すと決意する。

俺の職業は『観光客』だが魔王くらいなら余裕で討伐できると思ってる〜やり込んだゲームの世界にクラス転移したが、目覚めたジョブが最弱職だった件~
おさない
ファンタジー
ごく普通の高校生である俺こと観音崎真城は、突如としてクラス丸ごと異世界に召喚されてしまう。
異世界の王いわく、俺達のような転移者は神から特別な能力――職業(ジョブ)を授かることができるらしく、その力を使って魔王を討伐して欲しいのだそうだ。
他の奴らが『勇者』やら『聖騎士』やらの強ジョブに目覚めていることが判明していく中、俺に与えられていたのは『観光客』という見るからに弱そうなジョブだった。
無能の烙印を押された俺は、クラスメイトはおろか王や兵士達からも嘲笑され、お城から追放されてしまう。
やれやれ……ここが死ぬほどやり込んだ『エルニカクエスト』の世界でなければ、野垂れ死んでいた所だったぞ。
実を言うと、観光客はそれなりに強ジョブなんだが……それを知らずに追放してしまうとは、早とちりな奴らだ。
まあ、俺は自由に異世界を観光させてもらうことにしよう。
※カクヨムにも掲載しています

備蓄スキルで異世界転移もナンノソノ
ちかず
ファンタジー
久しぶりの早帰りの金曜日の夜(但し、矢作基準)ラッキーの連続に浮かれた矢作の行った先は。
見た事のない空き地に1人。異世界だと気づかない矢作のした事は?
異世界アニメも見た事のない矢作が、自分のスキルに気づく日はいつ来るのだろうか。スキル【備蓄】で異世界に騒動を起こすもちょっぴりズレた矢作はそれに気づかずマイペースに頑張るお話。
鈍感な主人公が降り注ぐ困難もナンノソノとクリアしながら仲間を増やして居場所を作るまで。

調子に乗りすぎて処刑されてしまった悪役貴族のやり直し自制生活 〜ただし自制できるとは言っていない〜
EAT
ファンタジー
「どうしてこうなった?」
優れた血統、高貴な家柄、天賦の才能────生まれときから勝ち組の人生により調子に乗りまくっていた侯爵家嫡男クレイム・ブラッドレイは殺された。
傍から見ればそれは当然の報いであり、殺されて当然な悪逆非道の限りを彼は尽くしてきた。しかし、彼はなぜ自分が殺されなければならないのか理解できなかった。そして、死ぬ間際にてその答えにたどり着く。簡単な話だ………信頼し、友と思っていた人間に騙されていたのである。
そうして誰もにも助けてもらえずに彼は一生を終えた。意識が薄れゆく最中でクレイムは思う。「願うことならば今度の人生は平穏に過ごしたい」と「決して調子に乗らず、謙虚に慎ましく穏やかな自制生活を送ろう」と。
次に目が覚めればまた新しい人生が始まると思っていたクレイムであったが、目覚めてみればそれは10年前の少年時代であった。
最初はどういうことか理解が追いつかなかったが、また同じ未来を繰り返すのかと絶望さえしたが、同時にそれはクレイムにとって悪い話ではなかった。「同じ轍は踏まない。今度は全てを投げ出して平穏なスローライフを送るんだ!」と目標を定め、もう一度人生をやり直すことを決意する。
しかし、運命がそれを許さない。
一度目の人生では考えられないほどの苦難と試練が真人間へと更生したクレイムに次々と降りかかる。果たしてクレイムは本当にのんびり平穏なスローライフを遅れるのだろうか?
※他サイトにも掲載中

クラス転移して授かった外れスキルの『無能』が理由で召喚国から奈落ダンジョンへ追放されたが、実は無能は最強のチートスキルでした
コレゼン
ファンタジー
小日向 悠(コヒナタ ユウ)は、クラスメイトと一緒に異世界召喚に巻き込まれる。
クラスメイトの幾人かは勇者に剣聖、賢者に聖女というレアスキルを授かるが一方、ユウが授かったのはなんと外れスキルの無能だった。
召喚国の責任者の女性は、役立たずで戦力外のユウを奈落というダンジョンへゴミとして廃棄処分すると告げる。
理不尽に奈落へと追放したクラスメイトと召喚者たちに対して、ユウは復讐を誓う。
ユウは奈落で無能というスキルが実は『すべてを無にする』、最強のチートスキルだということを知り、奈落の規格外の魔物たちを無能によって倒し、規格外の強さを身につけていく。
これは、理不尽に追放された青年が最強のチートスキルを手に入れて、復讐を果たし、世界と己を救う物語である。

異世界に転生したら?(改)
まさ
ファンタジー
事故で死んでしまった主人公のマサムネ(奥田 政宗)は41歳、独身、彼女無し、最近の楽しみと言えば、従兄弟から借りて読んだラノベにハマり、今ではアパートの部屋に数十冊の『転生』系小説、通称『ラノベ』がところ狭しと重なっていた。
そして今日も残業の帰り道、脳内で転生したら、あーしよ、こーしよと現実逃避よろしくで想像しながら歩いていた。
物語はまさに、その時に起きる!
横断歩道を歩き目的他のアパートまで、もうすぐ、、、だったのに居眠り運転のトラックに轢かれ、意識を失った。
そして再び意識を取り戻した時、目の前に女神がいた。
◇
5年前の作品の改稿板になります。
少し(?)年数があって文章がおかしい所があるかもですが、素人の作品。
生暖かい目で見て下されば幸いです。

クラス転移で無能判定されて追放されたけど、努力してSSランクのチートスキルに進化しました~【生命付与】スキルで異世界を自由に楽しみます~
いちまる
ファンタジー
ある日、クラスごと異世界に召喚されてしまった少年、天羽イオリ。
他のクラスメートが強力なスキルを発現させてゆく中、イオリだけが最低ランクのEランクスキル【生命付与】の持ち主だと鑑定される。
「無能は不要だ」と判断した他の生徒や、召喚した張本人である神官によって、イオリは追放され、川に突き落とされた。
しかしそこで、川底に沈んでいた謎の男の力でスキルを強化するチャンスを得た――。
1千年の努力とともに、イオリのスキルはSSランクへと進化!
自分を拾ってくれた田舎町のアイテムショップで、チートスキルをフル稼働!
「転移者が世界を良くする?」
「知らねえよ、俺は異世界を自由気ままに楽しむんだ!」
追放された少年の第2の人生が、始まる――!
※本作品は他サイト様でも掲載中です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる