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第二部
ここ数日の過ごし方
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「いやー、終わった終わった」
何かをやり切った感のある俺は、額の汗を腕でぬぐう。
「あはは、気持ちはわからないでもないけど、まだ終わってないから。むしろこれからなんだからね」
「まぁそうなんだけどな。でもあれってさ、日本でいうところの『婚姻届け提出』っぽくなかった?」
「えっ……?」
目を見開いて莉緒が固まる。しばらく待つけど反応がない。目の前で手を振ってみるけど無反応だな……。婚姻届けという言葉がちゃんと頭に入っていかないのか。あ、顔が赤くなってきた。
「こ、婚姻届けって……」
「日本だったら提出したときにその……、ふ、夫婦になるからちょっと違うんだろうけどさ……。この世界で書類の提出って言ったらあれしかないと思うんだよな」
「う、うん……」
赤くなった顔を隠すように下を向くけど、耳まで真っ赤になっている。
「なんにしろ、あとは本番を残すのみだな!」
「うん!」
言葉と共に顔をまっすぐに上げる莉緒。その表情は晴れやかだ。
「わふぅ!」
ニルも一緒になって同意している。やっぱり言葉わかってるよなコイツ。今度いろいろ試してみるか……。
「よし、今日はもう帰って土魔法で金属いじりでもするか!」
「あはは!」
「そろそろ手持ちの鉄鉱石も減ってきたし、また補充しに鉱山に行ってもいいな」
「そうね。私も鉄鉱石は補充したい」
「あとはあれだなぁ……。テレポートの魔法も練習したいな」
「そういえばあったわね、そんな魔法」
あのクソ王女が発動させようとして失敗した魔法だ。使えるようになれば便利かもしれない。
「特に鉱山なんかに入ってもし崩落して閉じ込められでもしたら大変だからな。坑道ぶっ飛ばしてもいいけど、さらに生き埋めになったりしたら目も当てられないし」
「それはシャレにならないわね……」
「だろ? 今までなんとなくクソ王女の魔法とか思ってたけど、やっぱり使えるに越したことはないかなと思って」
「そうね……。使えれば便利そうだし、私も練習しよっと」
そうと決まれば早速練習だな。
「むむむ……、テレポートって難しいな……」
あれから三日ほどたったが、俺たちはまだテレポートの魔法に成功していない。
なんとなくイメージはあるんだが、あくまでなんとなくでしかない。
「物体の転送はできるようになったけれど……、難しいわね」
「そうなんだよなぁ。ちょっとだけでも移動したい……」
手の中の石を離れたところに移動したり、手元に取り寄せたりはできるようになっていた。このあたりは異空間ボックスが使えたから、ちょっとした応用なんじゃないかと思う。だけど自分自身をテレポートとなると一気に難易度が跳ね上がったのだ。
自分は異空間ボックスの中に入らないからなぁ。
「うーん、もっと理屈っぽく考えないとダメなのかな」
自分のいる空間を目的地まで繋げるとか……。それだとつなげた空間を自分自身で移動しないといけない気がするんだよなぁ。わざわざ自分が動かなくてもこう、パッと移動するというか。
あ、ちなみにニルが従魔になってから、例の怪しい気配は感じなくなった。
外に出て魔法の練習をしていると、退屈だったのかニルがちょっと散歩してくると言ってフラッと姿を消したのだ。いや実際に言葉を発したわけじゃないけど、なんとなくそんな意思が伝わってきた。
そのときに怪しい気配もどこかに行ったけど、詳細は不明なままだ。今日もついてきてるなぁと邪魔に感じたのがニルにも伝わったのかもしれない。
「それにしてもニルはどこに行ったのかしら? 今日もいないわね」
「あぁ、今日も散歩に行ってるみたいだな。こうして俺たち魔法の練習しててもニルには退屈みたいで」
「それは確かに……。なんだか悪いわね……」
「あはは、今度ニルと遊んでみるかなぁ」
「じゃあ行くわよ……。位置について!」
莉緒の掛け声でニルと並んだ俺は、右足を引いて魔力を込めすぐに駆け出せる態勢を取る。ニルも体高を低くしてやる気満々だ。
「レディー……」
いつもの場所で土魔法で金属をいじっていたところ、ニルにじゃれつかれたのが始まりだった。やっぱり退屈だったんだろう。遊んであげないといけないと思った俺は、とりあえずニルのスピードを測ってみることにした。
ニルからは、走るよ走るよと意思が伝わってくる。
「ゴー!」
合図とともに足に蓄えていた力を爆発的に開放する。ニルも似たような爆音を迸らせながら駆け出すが、さすがに俺より早いな……。
「くっそ、負けてたまるかっ!」
西に向かって進んでいるため、このまま行くと天狼の森へと突っ込んでしまう。徐々にニルに離されていることもあり、空を行くことにした。
風魔法を発動させると地面を踏みしめて飛び上がると、飛翔へと移行してスピードを上げる。ニルを追い越そうとしたところで気づかれると、どうやらニルも空気を踏みしめて空へと駆けあがってきた。
こっちは飛んでるんだけど、ニルは空中歩行と言った感じだよな。あれもやっぱりスキルなのかなと考えながら飛んでいると、いつの間にか森の上空まで来ていた。
やっぱり地上を走るとなったらニルには勝てないな。四足歩行はやっぱり反則だ。空は逆に、どこまでスピードを出せるか試したことがない。あり余る魔力を全力で放出したことないからなんだが、こっちだとニルには負けなさそうだ。
「俺の勝ち!」
ある程度ニルを追い抜いたところで停止すると、ニルを空中で待ち受ける。そのまま勢いよく飛びかかってきたところを受け止めてあげた。
「わぷっ、ちょっ、やめろって!」
べろべろと顔を舐めてくるけどなかなかやめようとしない。
「あはははは!」
しばらくすると莉緒もやってきていきなり大爆笑してるし。
「ちょっと悔しがってるんじゃないかしら」
「まぁそんな気はするな」
なんとなく『次は勝つ!』といった意思が感じられるので、間違いではないんだろう。こうして過ごすうち、家具が出来上がる日を迎えた。
何かをやり切った感のある俺は、額の汗を腕でぬぐう。
「あはは、気持ちはわからないでもないけど、まだ終わってないから。むしろこれからなんだからね」
「まぁそうなんだけどな。でもあれってさ、日本でいうところの『婚姻届け提出』っぽくなかった?」
「えっ……?」
目を見開いて莉緒が固まる。しばらく待つけど反応がない。目の前で手を振ってみるけど無反応だな……。婚姻届けという言葉がちゃんと頭に入っていかないのか。あ、顔が赤くなってきた。
「こ、婚姻届けって……」
「日本だったら提出したときにその……、ふ、夫婦になるからちょっと違うんだろうけどさ……。この世界で書類の提出って言ったらあれしかないと思うんだよな」
「う、うん……」
赤くなった顔を隠すように下を向くけど、耳まで真っ赤になっている。
「なんにしろ、あとは本番を残すのみだな!」
「うん!」
言葉と共に顔をまっすぐに上げる莉緒。その表情は晴れやかだ。
「わふぅ!」
ニルも一緒になって同意している。やっぱり言葉わかってるよなコイツ。今度いろいろ試してみるか……。
「よし、今日はもう帰って土魔法で金属いじりでもするか!」
「あはは!」
「そろそろ手持ちの鉄鉱石も減ってきたし、また補充しに鉱山に行ってもいいな」
「そうね。私も鉄鉱石は補充したい」
「あとはあれだなぁ……。テレポートの魔法も練習したいな」
「そういえばあったわね、そんな魔法」
あのクソ王女が発動させようとして失敗した魔法だ。使えるようになれば便利かもしれない。
「特に鉱山なんかに入ってもし崩落して閉じ込められでもしたら大変だからな。坑道ぶっ飛ばしてもいいけど、さらに生き埋めになったりしたら目も当てられないし」
「それはシャレにならないわね……」
「だろ? 今までなんとなくクソ王女の魔法とか思ってたけど、やっぱり使えるに越したことはないかなと思って」
「そうね……。使えれば便利そうだし、私も練習しよっと」
そうと決まれば早速練習だな。
「むむむ……、テレポートって難しいな……」
あれから三日ほどたったが、俺たちはまだテレポートの魔法に成功していない。
なんとなくイメージはあるんだが、あくまでなんとなくでしかない。
「物体の転送はできるようになったけれど……、難しいわね」
「そうなんだよなぁ。ちょっとだけでも移動したい……」
手の中の石を離れたところに移動したり、手元に取り寄せたりはできるようになっていた。このあたりは異空間ボックスが使えたから、ちょっとした応用なんじゃないかと思う。だけど自分自身をテレポートとなると一気に難易度が跳ね上がったのだ。
自分は異空間ボックスの中に入らないからなぁ。
「うーん、もっと理屈っぽく考えないとダメなのかな」
自分のいる空間を目的地まで繋げるとか……。それだとつなげた空間を自分自身で移動しないといけない気がするんだよなぁ。わざわざ自分が動かなくてもこう、パッと移動するというか。
あ、ちなみにニルが従魔になってから、例の怪しい気配は感じなくなった。
外に出て魔法の練習をしていると、退屈だったのかニルがちょっと散歩してくると言ってフラッと姿を消したのだ。いや実際に言葉を発したわけじゃないけど、なんとなくそんな意思が伝わってきた。
そのときに怪しい気配もどこかに行ったけど、詳細は不明なままだ。今日もついてきてるなぁと邪魔に感じたのがニルにも伝わったのかもしれない。
「それにしてもニルはどこに行ったのかしら? 今日もいないわね」
「あぁ、今日も散歩に行ってるみたいだな。こうして俺たち魔法の練習しててもニルには退屈みたいで」
「それは確かに……。なんだか悪いわね……」
「あはは、今度ニルと遊んでみるかなぁ」
「じゃあ行くわよ……。位置について!」
莉緒の掛け声でニルと並んだ俺は、右足を引いて魔力を込めすぐに駆け出せる態勢を取る。ニルも体高を低くしてやる気満々だ。
「レディー……」
いつもの場所で土魔法で金属をいじっていたところ、ニルにじゃれつかれたのが始まりだった。やっぱり退屈だったんだろう。遊んであげないといけないと思った俺は、とりあえずニルのスピードを測ってみることにした。
ニルからは、走るよ走るよと意思が伝わってくる。
「ゴー!」
合図とともに足に蓄えていた力を爆発的に開放する。ニルも似たような爆音を迸らせながら駆け出すが、さすがに俺より早いな……。
「くっそ、負けてたまるかっ!」
西に向かって進んでいるため、このまま行くと天狼の森へと突っ込んでしまう。徐々にニルに離されていることもあり、空を行くことにした。
風魔法を発動させると地面を踏みしめて飛び上がると、飛翔へと移行してスピードを上げる。ニルを追い越そうとしたところで気づかれると、どうやらニルも空気を踏みしめて空へと駆けあがってきた。
こっちは飛んでるんだけど、ニルは空中歩行と言った感じだよな。あれもやっぱりスキルなのかなと考えながら飛んでいると、いつの間にか森の上空まで来ていた。
やっぱり地上を走るとなったらニルには勝てないな。四足歩行はやっぱり反則だ。空は逆に、どこまでスピードを出せるか試したことがない。あり余る魔力を全力で放出したことないからなんだが、こっちだとニルには負けなさそうだ。
「俺の勝ち!」
ある程度ニルを追い抜いたところで停止すると、ニルを空中で待ち受ける。そのまま勢いよく飛びかかってきたところを受け止めてあげた。
「わぷっ、ちょっ、やめろって!」
べろべろと顔を舐めてくるけどなかなかやめようとしない。
「あはははは!」
しばらくすると莉緒もやってきていきなり大爆笑してるし。
「ちょっと悔しがってるんじゃないかしら」
「まぁそんな気はするな」
なんとなく『次は勝つ!』といった意思が感じられるので、間違いではないんだろう。こうして過ごすうち、家具が出来上がる日を迎えた。
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