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第二部
野営の時は家を建てるよね
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休憩をはさみ、トラブルに見舞われることもなく野営場所へと到着する。
「着いたー」
グッと伸びをして体をほぐす。クッションを敷いていたとはいえ、慣れない馬車に乗ってやっぱりお尻が痛い。
ところどころに岩場のある草原地帯をまっすぐ走ってきたが、ここからだと少し先に森が見える。そんな場所に広場があり、野営地として使われているようだ。俺たちの他には誰もおらず、広場全体を贅沢に使っても誰からも文句は出なさそうだ。
「それではあとは各自でお願いします。明日は夜が明けてしばらくしたら出発しますので、遅れないようにお願いしますね」
御者のおっちゃんはそう宣言すると、馬車に繋いでいた馬の世話を始めた。
「あー、腹減ったー」
時刻はもう夕方だ。まだ日は沈んでいないが、あとしばらくすれば暗くなってくるだろう。
「さてさて、では私の出番ですね。食材をいくつか取り揃えていますが、ご入用の方はいませんか?」
馬車の一番奥に座っていた商人が布を広げて露店を始める。ちょうど一回使い切りの食材が多く、今日の夕飯に思わず一品追加したくなりそうな品揃えだ。
「お、天狼茸あるじゃん。ひとつくれよ」
「まいど、そのサイズなら500フロンだよ」
熊人族である冒険者パーティーリーダーのフリストが、躊躇いもなく高いキノコを購入する。もうすぐベテランと言われるCランク目前のDランクらしく、これくらいなら躊躇なく買える値段なのか。
にしてもこれがギルドで聞いた茸か。並べられている中では小ぶりなサイズの茸だ。これで500フロンなら大きいやつはいくらするのか。名物とは聞いたけど、高級食材っぽいな。ますます食べたくなった。
「それっておいしいです?」
「そりゃもちろん、すげぇ美味いぞ? 焼いてよし、煮てよしの何でもオーケーだ」
「へぇ。じゃあ俺も二つください」
「おいおい」
二倍くらいの大きいサイズを選ぼうとしたところで、フリストが声を上げる。
「そのサイズだと4000フロンと4400フロンですが、大丈夫です?」
「マジで!?」
二倍のサイズで値段は十倍かよ。これは予想外だ。だがしかし――
「問題ないのでお願いします」
「ははっ、意外と金持ってるんだな」
肩をすくめるフリストを横目に、懐からお金を出して支払う。
茸の見た目はまったくもって松茸そのままだ。匂いはあんまりしないけど、とりあえず焼いてみるか。
「よし、網焼きだな!」
「ちょっと楽しみだね」
各自で夕飯の準備が着々と進んでいく。冒険者パーティの四人は収納カバンから魔道コンロを取り出して調理を始めている。親子は黒パンに干し肉を挟み込んでかじりついている。
俺たちは土魔法でかまどを作ると、異空間ボックスから網を取り出して設置する。天狼茸を適当なサイズに手で裂いていくと、網の上に乗せて火魔法を発動だ。
「器用ですねぇ」
俺たちの様子を見ていた冒険者パーティの女魔法使い、狐人族のミルカが間延びした声を上げた。
「そうですか? 日常的に使ってるんで、当たり前みたいになってるだけですよ」
「ええー、そうなんですかぁ」
聞くところによると魔法使いは、いざというときのために魔力を温存しておくのが普通だそうだ。師匠はすげぇ普段使いしてたけど、そういうもんなのか。
にしてもいい匂いがしてきた。芳醇で香ばしい匂いがたまらん。醤油を掛けたいけど無いものねだりをしても仕方がない。
「そろそろいいかな?」
「いいんじゃないかな?」
莉緒と二人で天狼茸をつまんで口へと運ぶ。まずは何も味付けせずにそのままだ。
「うまっ!」
「美味しい!」
旨味が口いっぱいに広がって溶けていく。茸なのにシャキシャキした食感も面白い。
「だろー?」
なぜか誇らしげなフリストに、ミルカもうんうんと頷いている。
「天狼茸目当てでこっちに来たのか?」
ふと疑問に思ったのか、フリストが尋ねてきた。
「そうですね。最終的には海へ出たいんですけど、急ぐ旅でもないので観光がてらってところです」
「なるほど。まぁしっかりと茸料理を堪能してってくれ。それだけが取り柄の村だしな」
「あはは」
次に網の上に乗せた茸に塩を振りかけながらも相槌を打つ。
「でなけりゃこんな田舎の村にまで乗合馬車は出ないしな」
すっかり暗くなった街道へと目を向けるが、確かにだんだん細くなっているように思う。あんまり人通りは多くないらしい。
しばらく喋りながら過ごしていると、焼き茸もなくなった。
周囲を見回してみるとフリストたちが張ったテントも立っており、就寝準備は万全のようだ。というか親子と商人たちはすでに馬車の中で休んでいて、もう外にはいない。
「ちょっとのんびりしすぎたかしら」
周囲を見回していた莉緒が首をかしげている。
「そうかも。まだ腹いっぱいじゃないけど、あとは適当に済ませるか」
異空間ボックスからサンドイッチを取り出すと莉緒に渡す。自分もサンドイッチにかぶりついていると、フリストが近づいてきた。
「……お前たちはどこで寝るんだ?」
胡乱げな眼差しを向けられるが、俺たちは間違いなく野営したことあるんだぞ。準備に時間がかからないからのんびりしてるだけで。
しかしそう心配されるんであれば準備しますか。
「今から作ります」
「は? ……作る?」
変な顔をしながら疑いの眼差しを向けるフリストに背を向けると、少し離れた場所へと移動する。魔力を練って両手を地面へとつけると、魔法を発動させる。
地面から土が盛り上がり頑強な壁が形成されていく。床を作り部屋の形にしていく。もう一部屋には風呂を設置し、屋根を形成して、壁には窓用に小さい穴をあける。湯舟の壁の中は真空加工がされていて、なかなかお湯が冷めないすぐれものだ。仕上げは出入り口の扉だ。蝶番まで土で形成して、開け閉めがしやすいように摩擦を極限まで下げるためにツルツルに加工を行う。
「よし、できた」
「「「「はあああぁぁぁぁぁ!?」」」」
十分ほどで出来上がった家に、フリストたち四人の叫び声が上がった。
「着いたー」
グッと伸びをして体をほぐす。クッションを敷いていたとはいえ、慣れない馬車に乗ってやっぱりお尻が痛い。
ところどころに岩場のある草原地帯をまっすぐ走ってきたが、ここからだと少し先に森が見える。そんな場所に広場があり、野営地として使われているようだ。俺たちの他には誰もおらず、広場全体を贅沢に使っても誰からも文句は出なさそうだ。
「それではあとは各自でお願いします。明日は夜が明けてしばらくしたら出発しますので、遅れないようにお願いしますね」
御者のおっちゃんはそう宣言すると、馬車に繋いでいた馬の世話を始めた。
「あー、腹減ったー」
時刻はもう夕方だ。まだ日は沈んでいないが、あとしばらくすれば暗くなってくるだろう。
「さてさて、では私の出番ですね。食材をいくつか取り揃えていますが、ご入用の方はいませんか?」
馬車の一番奥に座っていた商人が布を広げて露店を始める。ちょうど一回使い切りの食材が多く、今日の夕飯に思わず一品追加したくなりそうな品揃えだ。
「お、天狼茸あるじゃん。ひとつくれよ」
「まいど、そのサイズなら500フロンだよ」
熊人族である冒険者パーティーリーダーのフリストが、躊躇いもなく高いキノコを購入する。もうすぐベテランと言われるCランク目前のDランクらしく、これくらいなら躊躇なく買える値段なのか。
にしてもこれがギルドで聞いた茸か。並べられている中では小ぶりなサイズの茸だ。これで500フロンなら大きいやつはいくらするのか。名物とは聞いたけど、高級食材っぽいな。ますます食べたくなった。
「それっておいしいです?」
「そりゃもちろん、すげぇ美味いぞ? 焼いてよし、煮てよしの何でもオーケーだ」
「へぇ。じゃあ俺も二つください」
「おいおい」
二倍くらいの大きいサイズを選ぼうとしたところで、フリストが声を上げる。
「そのサイズだと4000フロンと4400フロンですが、大丈夫です?」
「マジで!?」
二倍のサイズで値段は十倍かよ。これは予想外だ。だがしかし――
「問題ないのでお願いします」
「ははっ、意外と金持ってるんだな」
肩をすくめるフリストを横目に、懐からお金を出して支払う。
茸の見た目はまったくもって松茸そのままだ。匂いはあんまりしないけど、とりあえず焼いてみるか。
「よし、網焼きだな!」
「ちょっと楽しみだね」
各自で夕飯の準備が着々と進んでいく。冒険者パーティの四人は収納カバンから魔道コンロを取り出して調理を始めている。親子は黒パンに干し肉を挟み込んでかじりついている。
俺たちは土魔法でかまどを作ると、異空間ボックスから網を取り出して設置する。天狼茸を適当なサイズに手で裂いていくと、網の上に乗せて火魔法を発動だ。
「器用ですねぇ」
俺たちの様子を見ていた冒険者パーティの女魔法使い、狐人族のミルカが間延びした声を上げた。
「そうですか? 日常的に使ってるんで、当たり前みたいになってるだけですよ」
「ええー、そうなんですかぁ」
聞くところによると魔法使いは、いざというときのために魔力を温存しておくのが普通だそうだ。師匠はすげぇ普段使いしてたけど、そういうもんなのか。
にしてもいい匂いがしてきた。芳醇で香ばしい匂いがたまらん。醤油を掛けたいけど無いものねだりをしても仕方がない。
「そろそろいいかな?」
「いいんじゃないかな?」
莉緒と二人で天狼茸をつまんで口へと運ぶ。まずは何も味付けせずにそのままだ。
「うまっ!」
「美味しい!」
旨味が口いっぱいに広がって溶けていく。茸なのにシャキシャキした食感も面白い。
「だろー?」
なぜか誇らしげなフリストに、ミルカもうんうんと頷いている。
「天狼茸目当てでこっちに来たのか?」
ふと疑問に思ったのか、フリストが尋ねてきた。
「そうですね。最終的には海へ出たいんですけど、急ぐ旅でもないので観光がてらってところです」
「なるほど。まぁしっかりと茸料理を堪能してってくれ。それだけが取り柄の村だしな」
「あはは」
次に網の上に乗せた茸に塩を振りかけながらも相槌を打つ。
「でなけりゃこんな田舎の村にまで乗合馬車は出ないしな」
すっかり暗くなった街道へと目を向けるが、確かにだんだん細くなっているように思う。あんまり人通りは多くないらしい。
しばらく喋りながら過ごしていると、焼き茸もなくなった。
周囲を見回してみるとフリストたちが張ったテントも立っており、就寝準備は万全のようだ。というか親子と商人たちはすでに馬車の中で休んでいて、もう外にはいない。
「ちょっとのんびりしすぎたかしら」
周囲を見回していた莉緒が首をかしげている。
「そうかも。まだ腹いっぱいじゃないけど、あとは適当に済ませるか」
異空間ボックスからサンドイッチを取り出すと莉緒に渡す。自分もサンドイッチにかぶりついていると、フリストが近づいてきた。
「……お前たちはどこで寝るんだ?」
胡乱げな眼差しを向けられるが、俺たちは間違いなく野営したことあるんだぞ。準備に時間がかからないからのんびりしてるだけで。
しかしそう心配されるんであれば準備しますか。
「今から作ります」
「は? ……作る?」
変な顔をしながら疑いの眼差しを向けるフリストに背を向けると、少し離れた場所へと移動する。魔力を練って両手を地面へとつけると、魔法を発動させる。
地面から土が盛り上がり頑強な壁が形成されていく。床を作り部屋の形にしていく。もう一部屋には風呂を設置し、屋根を形成して、壁には窓用に小さい穴をあける。湯舟の壁の中は真空加工がされていて、なかなかお湯が冷めないすぐれものだ。仕上げは出入り口の扉だ。蝶番まで土で形成して、開け閉めがしやすいように摩擦を極限まで下げるためにツルツルに加工を行う。
「よし、できた」
「「「「はあああぁぁぁぁぁ!?」」」」
十分ほどで出来上がった家に、フリストたち四人の叫び声が上がった。
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