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第一部
一騎打ち
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「一人でいいのかよ」
「お前もだろ」
清水からの忠告が飛んでくるがそれはお互い様だ。王女の命令もあって、長井は守りしかできなさそうだが。
空を覆う雲はますます厚くなり、ところどころで稲光の輝きが見えるようになってきた。
「……どうなっても知らないからな」
改めて観察すると、しっかりとした装備を身に着けている。さすがはダンジョンを破竹の勢いで攻略していると噂されるだけはあるか。
うすぼんやりと刀身の光る幅広の両手剣を携え、銀色なのか碧なのかよくわからない光を放つ金属鎧を身に纏っている。鑑定して装備の名前まで見えたが、効果を想像できそうな名前ではなかった。
「フォースフィールド」
後方で長井が物理・魔法の防御フィールドを張る魔法を展開している。上級の魔法を使いこなすとは、さすがというところなのか。ウォール系で物理的な壁を作ると前が見えなくなるからな。
「ふっ」
一呼吸吐くと、清水が一足飛びで接近してくる。横なぎに振るわれる剣をバックステップで回避すると、腕を振り切ってがら空きになった胴へと右拳を撃ち込む。
清水もそれを予想していたのか半身を逸らして躱すと、振り切った剣を戻してすれ違いざまに俺の背中を狙ってくる。
俺は前方へ転がるようにして回避するとすぐに振り向いて対峙する。
「柊、がんばってー!」
「ふん」
莉緒からの声援に軽く手を振ると、清水に鼻で笑われた。
普段訓練していたときの師匠より早いということはない。
清水が剣を腰だめに構えると、魔力の高まりを感じる。何か飛び道具でも飛んでくるかと感じた俺は、避けた先に王女が来る位置へとじりじりと移動する。でも清水は撃つのを止める気はないようだな。避けた先に王女がいても、そう狙ってない限りは隷属の首輪の効果が及ばないのかもしれない。
「はっ!」
微妙に発光する何かがかなりのスピードで飛んでくる。半身をずらして少し大げさに躱すと、どさくさに紛れて振りむきざまに王女へと強化したアイスジャベリンを飛ばす。もちろんできるだけ透明にして見えづらくだ。
バキンと何かが壊れる音を背後に聞きつつ、今度は俺から清水へと接近する。両ガントレットに魔力を込めるが、ほんとに魔力の通りがいい。
まずは右拳を放つが、相手に届く前に先に剣が振り下ろされる。躱しつつ今度は左拳を離れたところから振るう。清水の真似をしてブラストボールの魔法――火と土属性を混ぜた爆発する岩石弾を撃ちだすが、ぎりぎりで躱されてしまった。
必死で体勢を立て直そうとするが遅い。すでに接近していた俺は、鎧で覆われた胴体へと右拳を叩き込む。
「ぐっ……!」
小さいうめき声を漏らす清水を数メートル後方へ吹き飛ばした。エアハンマーを追加発動したから威力もそこそこだ。
「フォースフィールド!」
そこに二度目のフォースフィールドを張るコマンドワードが聞こえる。アイスジャベリンでうまく壊せたのかな。
「ちょっと、何やってるのよ正義! 危ないじゃない!」
「……えっ? 何のこと――」
会話する暇は与えない。なんとなく清水の実力はわかったし、さっさと終わらせる。ギアを一段上げて接近すると、一段上げただけで反撃が間に合わなくなったようだ。
回り込んで鎧ごと破壊する勢いで左拳を叩きつけた。インパクトの瞬間にブラストボールを発動させると、激しい爆発と共に清水が王女の方へとぶっ飛んでいく。
長井の張ったフォースフィールドへと激突するとそこでようやく止まった。
「正義!?」
「うっ……、ぐっ、くそっ」
長井の悲鳴が響き渡るがうめき声が返ってくるだけだ。
なんとか立ち上がろうとするも動きは緩慢だ。
「マサヨシ・シミズ。負けることは許さないわよ」
そこに理不尽な要求が王女から飛んでくる。あの状態で何ができるかわからないけど、長井にはきっと治癒魔法もあるだろうからな。
完全に沈黙させるべく魔力を練りながら近づいていく。
「げ、限界突破……!」
ようやく立ち上がったあとにその言葉が発せられると、清水からオーラが立ち上ってくる。傷も徐々に塞がっているようで、感じられる魔力も大きくなった。
「へぇ、そんなスキルがあるんだな」
感心しながらも早く終わらせると決めたことは変えない。さらにギアを二段ほど上げると魔力を解放してアイスジャベリンを周囲に浮かべる。
さっきよりスピードを上げて向かってきた清水へと氷の槍を撃ち込むが、清水から迸るオーラではじかれる。あのオーラすげぇな。
「おおおおぉぉぉ!」
大上段から振り下ろされた両手剣を、表面がツルツルとした岩石を左手のガントレット上に生み出して受け流す。勢いを殺されずに受け流された剣はそのまま地面へとぶつかり、できた隙に右拳を相手の脇腹へねじ込んだ。
練り込んだ魔力はさっきの二倍だ。順当に強化された腕力も相まって、吹き飛んだ清水はフォースフィールドの壁もぶち破って王女の元へと不時着した。
「……エクストラヒール!」
ちょうど詠唱していたのか、長井が清水に治癒の上級魔法を掛ける。ぼんやりと光に包まれた清水だが、立ち上がる気配はない。気付けの効果はないので、もし気を失っていてもそのままなのだ。
「正義! 起きて! ……ウォーター」
気付け代わりに生み出した水を浴びせると、咳き込みながらも清水が意識を取り戻す。だけどもう遅い。大爆発を起こすブラストボールを、すでに王女たちの周囲へと大量に浮かべている。
「これで終わり」
前方へと突き出した手のひらをグッと握りしめると、周囲に浮いていた爆撃弾が王女周辺へと殺到する。
「マジックバリア!」
寸前で上級の魔法防御が張られるが、どれだけ防げるかな。
「お前もだろ」
清水からの忠告が飛んでくるがそれはお互い様だ。王女の命令もあって、長井は守りしかできなさそうだが。
空を覆う雲はますます厚くなり、ところどころで稲光の輝きが見えるようになってきた。
「……どうなっても知らないからな」
改めて観察すると、しっかりとした装備を身に着けている。さすがはダンジョンを破竹の勢いで攻略していると噂されるだけはあるか。
うすぼんやりと刀身の光る幅広の両手剣を携え、銀色なのか碧なのかよくわからない光を放つ金属鎧を身に纏っている。鑑定して装備の名前まで見えたが、効果を想像できそうな名前ではなかった。
「フォースフィールド」
後方で長井が物理・魔法の防御フィールドを張る魔法を展開している。上級の魔法を使いこなすとは、さすがというところなのか。ウォール系で物理的な壁を作ると前が見えなくなるからな。
「ふっ」
一呼吸吐くと、清水が一足飛びで接近してくる。横なぎに振るわれる剣をバックステップで回避すると、腕を振り切ってがら空きになった胴へと右拳を撃ち込む。
清水もそれを予想していたのか半身を逸らして躱すと、振り切った剣を戻してすれ違いざまに俺の背中を狙ってくる。
俺は前方へ転がるようにして回避するとすぐに振り向いて対峙する。
「柊、がんばってー!」
「ふん」
莉緒からの声援に軽く手を振ると、清水に鼻で笑われた。
普段訓練していたときの師匠より早いということはない。
清水が剣を腰だめに構えると、魔力の高まりを感じる。何か飛び道具でも飛んでくるかと感じた俺は、避けた先に王女が来る位置へとじりじりと移動する。でも清水は撃つのを止める気はないようだな。避けた先に王女がいても、そう狙ってない限りは隷属の首輪の効果が及ばないのかもしれない。
「はっ!」
微妙に発光する何かがかなりのスピードで飛んでくる。半身をずらして少し大げさに躱すと、どさくさに紛れて振りむきざまに王女へと強化したアイスジャベリンを飛ばす。もちろんできるだけ透明にして見えづらくだ。
バキンと何かが壊れる音を背後に聞きつつ、今度は俺から清水へと接近する。両ガントレットに魔力を込めるが、ほんとに魔力の通りがいい。
まずは右拳を放つが、相手に届く前に先に剣が振り下ろされる。躱しつつ今度は左拳を離れたところから振るう。清水の真似をしてブラストボールの魔法――火と土属性を混ぜた爆発する岩石弾を撃ちだすが、ぎりぎりで躱されてしまった。
必死で体勢を立て直そうとするが遅い。すでに接近していた俺は、鎧で覆われた胴体へと右拳を叩き込む。
「ぐっ……!」
小さいうめき声を漏らす清水を数メートル後方へ吹き飛ばした。エアハンマーを追加発動したから威力もそこそこだ。
「フォースフィールド!」
そこに二度目のフォースフィールドを張るコマンドワードが聞こえる。アイスジャベリンでうまく壊せたのかな。
「ちょっと、何やってるのよ正義! 危ないじゃない!」
「……えっ? 何のこと――」
会話する暇は与えない。なんとなく清水の実力はわかったし、さっさと終わらせる。ギアを一段上げて接近すると、一段上げただけで反撃が間に合わなくなったようだ。
回り込んで鎧ごと破壊する勢いで左拳を叩きつけた。インパクトの瞬間にブラストボールを発動させると、激しい爆発と共に清水が王女の方へとぶっ飛んでいく。
長井の張ったフォースフィールドへと激突するとそこでようやく止まった。
「正義!?」
「うっ……、ぐっ、くそっ」
長井の悲鳴が響き渡るがうめき声が返ってくるだけだ。
なんとか立ち上がろうとするも動きは緩慢だ。
「マサヨシ・シミズ。負けることは許さないわよ」
そこに理不尽な要求が王女から飛んでくる。あの状態で何ができるかわからないけど、長井にはきっと治癒魔法もあるだろうからな。
完全に沈黙させるべく魔力を練りながら近づいていく。
「げ、限界突破……!」
ようやく立ち上がったあとにその言葉が発せられると、清水からオーラが立ち上ってくる。傷も徐々に塞がっているようで、感じられる魔力も大きくなった。
「へぇ、そんなスキルがあるんだな」
感心しながらも早く終わらせると決めたことは変えない。さらにギアを二段ほど上げると魔力を解放してアイスジャベリンを周囲に浮かべる。
さっきよりスピードを上げて向かってきた清水へと氷の槍を撃ち込むが、清水から迸るオーラではじかれる。あのオーラすげぇな。
「おおおおぉぉぉ!」
大上段から振り下ろされた両手剣を、表面がツルツルとした岩石を左手のガントレット上に生み出して受け流す。勢いを殺されずに受け流された剣はそのまま地面へとぶつかり、できた隙に右拳を相手の脇腹へねじ込んだ。
練り込んだ魔力はさっきの二倍だ。順当に強化された腕力も相まって、吹き飛んだ清水はフォースフィールドの壁もぶち破って王女の元へと不時着した。
「……エクストラヒール!」
ちょうど詠唱していたのか、長井が清水に治癒の上級魔法を掛ける。ぼんやりと光に包まれた清水だが、立ち上がる気配はない。気付けの効果はないので、もし気を失っていてもそのままなのだ。
「正義! 起きて! ……ウォーター」
気付け代わりに生み出した水を浴びせると、咳き込みながらも清水が意識を取り戻す。だけどもう遅い。大爆発を起こすブラストボールを、すでに王女たちの周囲へと大量に浮かべている。
「これで終わり」
前方へと突き出した手のひらをグッと握りしめると、周囲に浮いていた爆撃弾が王女周辺へと殺到する。
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寸前で上級の魔法防御が張られるが、どれだけ防げるかな。
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