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第一部
反撃開始
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周囲の冒険者たちから賞賛を浴びている間に、ぶっ飛ばした根黒の気配はなくなっていた。
様子を見に行った冒険者パーティらも、「探したけど見つからなかった」と証言している。もちろんグルだと疑っているわけじゃない。街道を迂回するように希薄な気配が近づいてきて、根黒を回収していったのがわかったからだ。やはりどこかから様子は見ていたらしいし、勇者はそう簡単に殺されては困るのだろう。
「明日の城門行きはやめとこうか?」
「ううん。やめない」
「でも今日あんなことあったばっかりだし……」
「私なら大丈夫。むしろ、あんなことがあった直後に平然としていたほうが、相手には効果があるんじゃないかしら」
「そりゃそうかもしれないけど……」
「それに、ホントに私は大丈夫だから」
と言いながらも莉緒はモリモリと夕飯のシチューを平らげていく。あのあとは無事に街の中に入り、今は個室のある飯屋で夕飯中なのだ。確かに調子が悪そうには見えないが、大けがを負って殺されそうになった状況を考えるとなぁ……。
「わかったよ」
だけど莉緒の意思は固そうだ。全力で俺が守れば何も問題はない……かな。油断や不意打ちをされなければ、いまのところ相手の実力はそれほどでもないんだが……。その不意打ちで結構俺たちはやられてるんだよなぁ。どうやって警戒すべきか……。
現実問題として出された料理にも解毒魔法をかけてから手を付けている。
何かこう、悪意を検知する魔法でもあればいいんだが、さすがにそんなものは。いやいや、こういうときに諦めるのは早いよな。やって無駄はないかもしれない。普通にスキルがある世界だ。悪意を検知するスキルだってあるんじゃないか?
よく考えれば王都って、言ってしまえば敵の本拠地なんだよな。情報収集するために来たはいいものの、そこまでしっかり対策は考えていなかった。
こういう自分たちの楽観的思考もどうにかしないといけない。つくづく日本は平和だったと実感するよ……。
「でも今日は夕飯食べたらすぐ休もう」
「うん」
「今日はしっかり準備していこう」
翌日の朝、今日は城を訪問する日だ。リリィ・アークライト第三王女に伝わっているかどうかはわからないが、とにかく今日行くと宣言したんだ。何が待ち構えていようと、全部蹴散らして王女にブローチを叩き返してやる。
もちろん昨日みたいなことがないように念入りに準備してから行く。しっかり防具を身につけていれば、莉緒だって刺されることはなかったはずだ。莉緒が持ってる鱗びっしりドラゴンローブだったら、そこら辺のただ切れ味がいいだけの剣なんて通さないくらい頑丈だし。
「ちょっと師匠にもらった装備類整理しようか」
「そうね……。普段装備してたものよりいいやつがあるかもしれないわね」
師匠の装備を回収していたのは莉緒なので、俺自身は自分の防具を取り出して身に着けていく。もちろん古赤竜の鱗の盾もきっちりと背負う。盾も使えないことはないけど、基本的に俺は格闘メインだからな。
「あ……、ねぇねぇ、柊」
「ん?」
「ほら、籠手みたいなやつがあるわよ」
「ホントだ」
拳を含めて手の甲から肘までを覆うタイプの装備だ。全体的に緑と青のグラデーションが美しい。金属っぽいけど……、磁力フィールドにはひっかからないな。拳の部分に魔石みたいなものが付いてるけどなんだろうな。ちょっと魔力を感じるけど……。
試しに右腕に装着してみると、ちょっとサイズ大きいようだ。
「うわっ!」
と思った瞬間に、俺の腕にぴったりフィットするようにハマった。これが異世界モノ定番のサイズ調整の効く装備とやらか……。
「ナニソレ……」
「あー、なんだろね……。すげーフィットしたよ」
外そうとしてみると元の大きさに戻る。実際に見てみると不思議だな。
「これって片方しかないの?」
「どうだろう? もうちょっと探してみるね」
と言いつつも莉緒は異空間ボックスを広げて中を覗いている。異空間ボックスは出し入れのときに魔力を食うけど、入り口を広げれば広げるほど消費魔力も増える。莉緒はそのあたり気にしてないみたいだけどね。
「うーん、同じようなのはなさそうね」
赤と黄色のグラデーションをした色違いの篭手はあったけど、もうひとつあった篭手は滑らかな革でできており、素材からして違っていた。
「もしかしたら赤いやつとセットなのかな」
左腕に赤い篭手を装着すると、同じく大きかったがぴったりフィットする。
ガンガンと両拳を打ち付けると、少しだけ魔力が溢れて光った気がした。
「なんかすごそう」
「うん……。他にもないかな」
この篭手、魔力も通しやすくていいね。俺はこれで行こうかな。鑑定してみると緑の手甲が「煌竜のガントレット」、赤い方が「紅竜のガントレット」と出てきた。相変わらず名前しかわからないが、すごそうな名前だな。
魔力を込めてみるとすげー吸収する。感触からいくと、右手の煌竜が風と水属性か。左手の紅竜が火と土属性だな。こりゃ使い勝手はよさそうな予感がする。
莉緒は手触りのいい白いシャツを着込んで、その上に胸当てを装備しているところだ。うん、防御力すごく大事。それを昨日は嫌というほど学んだ。
俺も一応防御力上げる装備を考えようかな。莉緒が着てた白いシャツも微妙に魔力を感じるし、防御力高そう。って白シャツ何枚あるんだよ……。
次々に莉緒の異空間ボックスから取り出される白シャツにドン引きだ。
「あ、これ? 師匠が肌着だって言ってたわよ? 存分に着替えろって」
鑑定したら「メタルスパイダーのシャツ」って出たんですけど。なんでそんなのがいっぱいあって、肌着代わりなんだ。
「……さいですか」
こうして俺たちはしっかりと装備を整えて、城門へと向かった。
様子を見に行った冒険者パーティらも、「探したけど見つからなかった」と証言している。もちろんグルだと疑っているわけじゃない。街道を迂回するように希薄な気配が近づいてきて、根黒を回収していったのがわかったからだ。やはりどこかから様子は見ていたらしいし、勇者はそう簡単に殺されては困るのだろう。
「明日の城門行きはやめとこうか?」
「ううん。やめない」
「でも今日あんなことあったばっかりだし……」
「私なら大丈夫。むしろ、あんなことがあった直後に平然としていたほうが、相手には効果があるんじゃないかしら」
「そりゃそうかもしれないけど……」
「それに、ホントに私は大丈夫だから」
と言いながらも莉緒はモリモリと夕飯のシチューを平らげていく。あのあとは無事に街の中に入り、今は個室のある飯屋で夕飯中なのだ。確かに調子が悪そうには見えないが、大けがを負って殺されそうになった状況を考えるとなぁ……。
「わかったよ」
だけど莉緒の意思は固そうだ。全力で俺が守れば何も問題はない……かな。油断や不意打ちをされなければ、いまのところ相手の実力はそれほどでもないんだが……。その不意打ちで結構俺たちはやられてるんだよなぁ。どうやって警戒すべきか……。
現実問題として出された料理にも解毒魔法をかけてから手を付けている。
何かこう、悪意を検知する魔法でもあればいいんだが、さすがにそんなものは。いやいや、こういうときに諦めるのは早いよな。やって無駄はないかもしれない。普通にスキルがある世界だ。悪意を検知するスキルだってあるんじゃないか?
よく考えれば王都って、言ってしまえば敵の本拠地なんだよな。情報収集するために来たはいいものの、そこまでしっかり対策は考えていなかった。
こういう自分たちの楽観的思考もどうにかしないといけない。つくづく日本は平和だったと実感するよ……。
「でも今日は夕飯食べたらすぐ休もう」
「うん」
「今日はしっかり準備していこう」
翌日の朝、今日は城を訪問する日だ。リリィ・アークライト第三王女に伝わっているかどうかはわからないが、とにかく今日行くと宣言したんだ。何が待ち構えていようと、全部蹴散らして王女にブローチを叩き返してやる。
もちろん昨日みたいなことがないように念入りに準備してから行く。しっかり防具を身につけていれば、莉緒だって刺されることはなかったはずだ。莉緒が持ってる鱗びっしりドラゴンローブだったら、そこら辺のただ切れ味がいいだけの剣なんて通さないくらい頑丈だし。
「ちょっと師匠にもらった装備類整理しようか」
「そうね……。普段装備してたものよりいいやつがあるかもしれないわね」
師匠の装備を回収していたのは莉緒なので、俺自身は自分の防具を取り出して身に着けていく。もちろん古赤竜の鱗の盾もきっちりと背負う。盾も使えないことはないけど、基本的に俺は格闘メインだからな。
「あ……、ねぇねぇ、柊」
「ん?」
「ほら、籠手みたいなやつがあるわよ」
「ホントだ」
拳を含めて手の甲から肘までを覆うタイプの装備だ。全体的に緑と青のグラデーションが美しい。金属っぽいけど……、磁力フィールドにはひっかからないな。拳の部分に魔石みたいなものが付いてるけどなんだろうな。ちょっと魔力を感じるけど……。
試しに右腕に装着してみると、ちょっとサイズ大きいようだ。
「うわっ!」
と思った瞬間に、俺の腕にぴったりフィットするようにハマった。これが異世界モノ定番のサイズ調整の効く装備とやらか……。
「ナニソレ……」
「あー、なんだろね……。すげーフィットしたよ」
外そうとしてみると元の大きさに戻る。実際に見てみると不思議だな。
「これって片方しかないの?」
「どうだろう? もうちょっと探してみるね」
と言いつつも莉緒は異空間ボックスを広げて中を覗いている。異空間ボックスは出し入れのときに魔力を食うけど、入り口を広げれば広げるほど消費魔力も増える。莉緒はそのあたり気にしてないみたいだけどね。
「うーん、同じようなのはなさそうね」
赤と黄色のグラデーションをした色違いの篭手はあったけど、もうひとつあった篭手は滑らかな革でできており、素材からして違っていた。
「もしかしたら赤いやつとセットなのかな」
左腕に赤い篭手を装着すると、同じく大きかったがぴったりフィットする。
ガンガンと両拳を打ち付けると、少しだけ魔力が溢れて光った気がした。
「なんかすごそう」
「うん……。他にもないかな」
この篭手、魔力も通しやすくていいね。俺はこれで行こうかな。鑑定してみると緑の手甲が「煌竜のガントレット」、赤い方が「紅竜のガントレット」と出てきた。相変わらず名前しかわからないが、すごそうな名前だな。
魔力を込めてみるとすげー吸収する。感触からいくと、右手の煌竜が風と水属性か。左手の紅竜が火と土属性だな。こりゃ使い勝手はよさそうな予感がする。
莉緒は手触りのいい白いシャツを着込んで、その上に胸当てを装備しているところだ。うん、防御力すごく大事。それを昨日は嫌というほど学んだ。
俺も一応防御力上げる装備を考えようかな。莉緒が着てた白いシャツも微妙に魔力を感じるし、防御力高そう。って白シャツ何枚あるんだよ……。
次々に莉緒の異空間ボックスから取り出される白シャツにドン引きだ。
「あ、これ? 師匠が肌着だって言ってたわよ? 存分に着替えろって」
鑑定したら「メタルスパイダーのシャツ」って出たんですけど。なんでそんなのがいっぱいあって、肌着代わりなんだ。
「……さいですか」
こうして俺たちはしっかりと装備を整えて、城門へと向かった。
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