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第一部
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部屋から外に出ると周囲が騒がしい。ここは城門から少し離れた場所ではあるが、物々しい連中に包囲されていると野次馬も集まるんだろう。騎士団と魔法師団の後ろには、ちらほらとこちらを伺う野次馬が見えた。
「無傷で出てきたぞ!」
「アレインたちはどうした!?」
「どうなってるんだ!」
包囲している騎士たちも抜剣しておりやる気満々のようだが、出てきた俺たちを見て動揺している。
いちいち答えてやるのも面倒だけど、どうしようかな。
「待ってくれ!」
などと考えていると、部屋から制止の言葉と共にトービルが出てきた。
「あ、トービルさん。どうもお騒がせして申し訳ない」
全然申し訳なくは思ってないけど一応謝っておくか。なんとなくだけど、この人いい人だよね。
「それは別にいいんだが……。こんなことをして大丈夫なのか……?」
今も心配してくれているようだけど、大丈夫かどうかは正直わからんね。
「さぁ、どうでしょう?」
「ちょっと、柊? 何も考えてないってことはないわよね?」
曖昧な返事に莉緒にまでジト目を向けられてしまった。騎士団や魔法師団については何も問題はない。団長やら宮廷魔術師? 魔法師? まで出てくれば実力がわからないので何とも言えないが、平の団員は大したことはなさそうだ。
「こいつらは問題ないけど、この後も街中での生活が続けられるかどうかが心配」
「あー、確かにそうね」
指名手配とかあるのかわからんけど、そういうことになったらどうしよう。写真とかがない異世界だし、そこまで神経質にならなくていいのかな。
「いざとなったら変装でもしましょうか」
「そうだなぁ。魔法でなんとかなるかな?」
「なるんじゃない?」
「……そんな魔法は聞いたことがないぞ」
あまり深刻そうになっていない俺たちに、トービルはただただ脱力する。俺たちを包囲する人間はそうはいかないようだ。非常にピリピリした雰囲気で俺たちの一挙手一投足に注目している。
「トービルさんも俺たちの仲間と思われないように、離れたほうがいいですよ」
「……すまない」
会ったばっかりの俺たちをそこまで気に掛ける必要はないと思うけど、気持ちだけはありがたく受け取っておこう。
「大丈夫かトービル!」
ゆっくりと俺たちの元から離れるトービルへと二人の騎士が駆け寄る。
「中の様子はどうなってるんだ」
「アレインたちは無事なのか?」
「あぁ……、部屋の中の人間は無事だ。怪我も負っていないと思う……」
トービルと騎士のやり取りは続いているが、さて俺たちもいったん帰るとしますか。
「ねぇ柊。十分騒ぎになってるし、このまま第三王女のところまで行かないの?」
というところで莉緒からもっともな疑問が飛んできた。
騎士たちからは「大人しく投降しろ!」とか「話を聞け!」などと叫ぶ声が聞こえるがおかまいなしだ。こっちの話を聞かない連中の話をなんで聞かにゃならんのだ。
莉緒は磁力フィールドを張ったままなので、騎士たちが突入してきても問題ない。俺も魔力攪乱フィールド展開しとこ。莉緒の磁力が消えないようにドーナツ状に。あとまだ部屋にも魔法使い残ってるしな。
「それも考えたんだけどな……。どうせなら準備万端の連中をぶっ飛ばしたい」
「……へっ?」
ぽかんと莉緒は口を開けたままになっている。そのまま周囲を見回してもう一度俺に視線を向けてくると。
「ぶっ飛ばす相手は十分いそうな気はするけど……」
騎士団と魔法師団が出張ってくればそうかもしれないけどそうじゃない。
「どうせコイツら下っ端だろ?」
「あははは!」
「……なんだと? 我らを愚弄する気か!」
すかさず反応する騎士団だったがそろそろ本気でキレそうな雰囲気ではある。改めて観察してみようか。抜剣した状態の騎士が六人、杖を構えた魔法使いが六人で俺たちを囲んでいる。
「もう我慢ならん。話を聞かないというのであればこちらにも考えがあるぞ」
どうせ俺たちを制圧するとかそんなとこじゃないのか。両腕を組んで黙って聞く体勢を取る。
「ふん……、ようやく話を聞く気になったか」
いいえ、莉緒との打ち合わせが終わっただけです。
「大人しく武器を捨ててお縄につけ」
騎士の言葉に思わず莉緒と顔を見合わせる。俺ら素手なんだけど何を捨てたらいいんだろうか?
「いわれのない犯罪で捕まるのは御免だね」
「それが答えか……」
このタイミングで後ろにいる魔法使いたちが詠唱を開始する。
「今日はこのまま帰らせてもらうぞ」
「……ならば、制圧する!」
勿体を付けて言葉を発した騎士と同時に俺たちも歩き出す。
「「「ダークバインド!」」」
「「アースバインド!」」
「アイスバインド!」
――と、魔法使いがバインド系のコマンドワードを発し、追随するように騎士が飛び出してくる。
「「フレイムジャベリン!」」
部屋に残っていた魔法使いも後ろから不意を突くように出てきて魔法を放つが、もちろん魔力攪乱フィールド内なので不発となる。
だが発動しないと思われたがアイスバインドだけはしっかり発動しているようで、魔法使いの足元から氷が迫ってきて俺たちの足元まで伸びてくる。が、氷は足に魔力を込めて踏みつぶせばあっさりと消え去った。
他の魔法が発動しないことに足を止めた騎士が二人。残りの四人はそのまま突っ込んでくるも、莉緒の磁力フィールドにとらわれて磁石と化した地面へと鎧を縫い付けられる。
「なん……だと!?」
よし、これでだいたい邪魔者は排除できたかな。このまま宿に帰るとしますか。
「無傷で出てきたぞ!」
「アレインたちはどうした!?」
「どうなってるんだ!」
包囲している騎士たちも抜剣しておりやる気満々のようだが、出てきた俺たちを見て動揺している。
いちいち答えてやるのも面倒だけど、どうしようかな。
「待ってくれ!」
などと考えていると、部屋から制止の言葉と共にトービルが出てきた。
「あ、トービルさん。どうもお騒がせして申し訳ない」
全然申し訳なくは思ってないけど一応謝っておくか。なんとなくだけど、この人いい人だよね。
「それは別にいいんだが……。こんなことをして大丈夫なのか……?」
今も心配してくれているようだけど、大丈夫かどうかは正直わからんね。
「さぁ、どうでしょう?」
「ちょっと、柊? 何も考えてないってことはないわよね?」
曖昧な返事に莉緒にまでジト目を向けられてしまった。騎士団や魔法師団については何も問題はない。団長やら宮廷魔術師? 魔法師? まで出てくれば実力がわからないので何とも言えないが、平の団員は大したことはなさそうだ。
「こいつらは問題ないけど、この後も街中での生活が続けられるかどうかが心配」
「あー、確かにそうね」
指名手配とかあるのかわからんけど、そういうことになったらどうしよう。写真とかがない異世界だし、そこまで神経質にならなくていいのかな。
「いざとなったら変装でもしましょうか」
「そうだなぁ。魔法でなんとかなるかな?」
「なるんじゃない?」
「……そんな魔法は聞いたことがないぞ」
あまり深刻そうになっていない俺たちに、トービルはただただ脱力する。俺たちを包囲する人間はそうはいかないようだ。非常にピリピリした雰囲気で俺たちの一挙手一投足に注目している。
「トービルさんも俺たちの仲間と思われないように、離れたほうがいいですよ」
「……すまない」
会ったばっかりの俺たちをそこまで気に掛ける必要はないと思うけど、気持ちだけはありがたく受け取っておこう。
「大丈夫かトービル!」
ゆっくりと俺たちの元から離れるトービルへと二人の騎士が駆け寄る。
「中の様子はどうなってるんだ」
「アレインたちは無事なのか?」
「あぁ……、部屋の中の人間は無事だ。怪我も負っていないと思う……」
トービルと騎士のやり取りは続いているが、さて俺たちもいったん帰るとしますか。
「ねぇ柊。十分騒ぎになってるし、このまま第三王女のところまで行かないの?」
というところで莉緒からもっともな疑問が飛んできた。
騎士たちからは「大人しく投降しろ!」とか「話を聞け!」などと叫ぶ声が聞こえるがおかまいなしだ。こっちの話を聞かない連中の話をなんで聞かにゃならんのだ。
莉緒は磁力フィールドを張ったままなので、騎士たちが突入してきても問題ない。俺も魔力攪乱フィールド展開しとこ。莉緒の磁力が消えないようにドーナツ状に。あとまだ部屋にも魔法使い残ってるしな。
「それも考えたんだけどな……。どうせなら準備万端の連中をぶっ飛ばしたい」
「……へっ?」
ぽかんと莉緒は口を開けたままになっている。そのまま周囲を見回してもう一度俺に視線を向けてくると。
「ぶっ飛ばす相手は十分いそうな気はするけど……」
騎士団と魔法師団が出張ってくればそうかもしれないけどそうじゃない。
「どうせコイツら下っ端だろ?」
「あははは!」
「……なんだと? 我らを愚弄する気か!」
すかさず反応する騎士団だったがそろそろ本気でキレそうな雰囲気ではある。改めて観察してみようか。抜剣した状態の騎士が六人、杖を構えた魔法使いが六人で俺たちを囲んでいる。
「もう我慢ならん。話を聞かないというのであればこちらにも考えがあるぞ」
どうせ俺たちを制圧するとかそんなとこじゃないのか。両腕を組んで黙って聞く体勢を取る。
「ふん……、ようやく話を聞く気になったか」
いいえ、莉緒との打ち合わせが終わっただけです。
「大人しく武器を捨ててお縄につけ」
騎士の言葉に思わず莉緒と顔を見合わせる。俺ら素手なんだけど何を捨てたらいいんだろうか?
「いわれのない犯罪で捕まるのは御免だね」
「それが答えか……」
このタイミングで後ろにいる魔法使いたちが詠唱を開始する。
「今日はこのまま帰らせてもらうぞ」
「……ならば、制圧する!」
勿体を付けて言葉を発した騎士と同時に俺たちも歩き出す。
「「「ダークバインド!」」」
「「アースバインド!」」
「アイスバインド!」
――と、魔法使いがバインド系のコマンドワードを発し、追随するように騎士が飛び出してくる。
「「フレイムジャベリン!」」
部屋に残っていた魔法使いも後ろから不意を突くように出てきて魔法を放つが、もちろん魔力攪乱フィールド内なので不発となる。
だが発動しないと思われたがアイスバインドだけはしっかり発動しているようで、魔法使いの足元から氷が迫ってきて俺たちの足元まで伸びてくる。が、氷は足に魔力を込めて踏みつぶせばあっさりと消え去った。
他の魔法が発動しないことに足を止めた騎士が二人。残りの四人はそのまま突っ込んでくるも、莉緒の磁力フィールドにとらわれて磁石と化した地面へと鎧を縫い付けられる。
「なん……だと!?」
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