チョロイン2人がオイルマッサージ店でNTR快楽堕ちするまで【完結】

白金犬

文字の大きさ
上 下
35 / 37
最終章

シンプルにクズ女:シルフィ=アルメリア。好きなもの:男、イケメン、金、酒、セックス、ギャンブル、弱い者いじめ、その他諸々

しおりを挟む
「ちょっちょっと何やってんすか葛宮さん!?」

 葛宮の行動が理解不能なのはいつものことだが、今日は一段とタガが外れていた。
 俺たちは車に乗り込み汐見の様子を見ていたのだが……。
 汐見と水川がマンションに入っていくや否や、葛宮はどこかに電話をかけた。

「……僕だ。ちょっと聞きたいことがあって……あぁ、水川弓月だよ…………3002だね、ありがとう」

 俺と晴瀬は顔を見合わせる。

「上の階を押さえてくれないか?うん……指紋は登録してある僕のもので構わない。……頼むよ」

 そう言うと葛宮は電話を切り、車を降りた。

「さぁ、行こう!」
「どこへ!?」
「水川弓月の部屋の上の部屋だ」
「何者だよあんた!?!?」

 このマンションは父の管理物件でね……等とのたまいやがる。
 葛宮の家が超絶金持ちであることは知っていたが、こんな高級タワマンを管理してるって一体どんな家だよ!?
 俺は話のついていけなさで思わず呟いた。


「……ボンボンはやることが違うよ」
「犯罪に走らずに済んだことを君は喜ぶべきじゃないか?」

 確かに、葛宮のコネがなければおそらく法に触れるやり方でこのタワマンに侵入する羽目になっていただろう。
 喜んでいいのか悲しんでいいのか、少なくともこの金持ちに少々イラっとはする。

「へ~俺タワマンなんか入るの初めてだわ。オーナー、俺にも融通効かせてここ入れてよ」
「君は部屋汚すからダメ」

 晴瀬が軽口を叩く一方、葛宮は自身の指紋で難なく入り口のオートロックを開けた。
 俺たち三人は、タワマンの中に正面堂々潜入したのだった。
 エントランスではコンシェルジュが葛宮にそっと耳打ちする。

「あぁ、助かるよ」

 葛宮はそれだけ返した。その時は意味がわからなかったが、部屋に入った瞬間その意味を知ることになる。
 だだっ広い部屋、高級そうなインテリア、高級家具も既に置かれていて、

「盗聴機ぃ~!?」

 部屋のテーブルには盗聴機のスピーカーが置かれていた。

「ってことはなんですか?さっきのコンシェルジュが勝手にスペアキーを使って水川の部屋に忍び込んで、盗聴機を仕掛けたってことですか?」
「相変わらずイカれてんな~」
「結局犯罪じゃないですか!!!」
「汐見くんの一大事だ、手段は選んでられないだろう?」

 嘘つけ!!内心楽しんでる癖に!
 満面の笑みの葛宮が機械の電源をつけると、汐見と水川の口論、水川の過去、そしてあられもない汐見の嬌声が鮮明に聞こえてきた。

「あーらら、やべえなこりゃ」
「相変わらずいいね……生きてるって感じの感情の乗った素晴らしい声だ……」

 能天気な晴瀬と変態発動してる葛宮に、俺はもうなにも考えるまいと思った。葛宮のやりたいようにやらせよう。

『俺の幸せの中に……あんたはいない……!』

 スピーカーから汐見の信じられないほどの悲痛な叫びが響いた瞬間、葛宮の目の色が変わった。

「……乗り込むよ」
「え?」

 葛宮は俺の腕を無理やり掴んで、ベランダから下の階に飛び降りたのだった。


ガッシャーーーン!!
バリーーーーン!!

 ぎゃあああああ死ぬうううう!!
 運良くなのか計算なのか、葛宮の脚が窓ガラスを割り砕き、俺と葛宮の身体は部屋の中にするんと入り込んだ。

「よいしょっと」

 そのあとに続いて、晴瀬は極めて慎重にベランダから下に飛び降り、呑気に水川の部屋に入った。




「そこまでだ!!!」
 
 葛宮が高らかに叫ぶ。

「なんなんだ!?……というかお前ら葬儀屋の……!」

 ベッドの上で水川は怒りを滲ませながら喚いた。
 その水川の下では汐見が息を荒げながら、両股をもじもじと擦りあわせている。

「何だかんだと聞かれたら」
「答えてあげるが世の情け」
「それ以上はアウトですよ!!」

 打合せしたかのようにロ○ット団になる葛宮と晴瀬を俺は必死に止める。

「うちの大事な従業員を傷つける人間は、兄であろうが許しては置けないねえ!」
「よく言うよ、自分が満足するまで鑑賞しておいて、堪能しきってから助けに来たくせに」

 俺の言葉に晴瀬もうんうんうなずいている。
 早く助ければ良かったものの、汐見が焦らしプレイで追い込まれるまで食い入るように鑑賞していたのは葛宮だ。

「俺たち家族の問題に、首を突っ込むな……」
「何言ってるんですか!家族なら、そんなレイプ紛いなことしないでしょう!?万が一恋愛関係にあったとしても、そんな酷いことするな!!」
 
 俺は思わず叫んでいた。この好き勝手している男に汐見が傷つけられるのは無性に腹が立つ。

「俺たちは血の繋がった、唯一の家族だ。他の家族は死んだ、剣が見殺しにした。だから、俺には剣を好きにする権利がある、剣を幸せにするのも不幸にするのも、許すのも許さないのも、飼うのも、自由にするのも、全て俺だ」
「………………」
「だから、俺だけが…ブフォオウッ!!」

 水川弓月が喋り終える前に、俺はこのクソムカつく成金俺様バカ男の顔面に飛び蹴りを食らわした。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由

フルーツパフェ
大衆娯楽
 クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。  トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。  いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。  考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。  赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。  言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。  たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。

友達の母親が俺の目の前で下着姿に…

じゅ〜ん
エッセイ・ノンフィクション
とあるオッサンの青春実話です

アイドルグループの裏の顔 新人アイドルの洗礼

甲乙夫
恋愛
清純な新人アイドルが、先輩アイドルから、強引に性的な責めを受ける話です。

ビキニに恋した男

廣瀬純一
SF
ビキニを着たい男がビキニが似合う女性の体になる話

淫らに、咲き乱れる

あるまん
恋愛
軽蔑してた、筈なのに。

ナースコール

wawabubu
青春
腹膜炎で緊急手術になったおれ。若い看護師さんに剃毛されるが…

イケメン社長と私が結婚!?初めての『気持ちイイ』を体に教え込まれる!?

すずなり。
恋愛
ある日、彼氏が自分の住んでるアパートを引き払い、勝手に『同棲』を求めてきた。 「お前が働いてるんだから俺は家にいる。」 家事をするわけでもなく、食費をくれるわけでもなく・・・デートもしない。 「私は母親じゃない・・・!」 そう言って家を飛び出した。 夜遅く、何も持たず、靴も履かず・・・一人で泣きながら歩いてるとこを保護してくれた一人の人。 「何があった?送ってく。」 それはいつも仕事場のカフェに来てくれる常連さんだった。 「俺と・・・結婚してほしい。」 「!?」 突然の結婚の申し込み。彼のことは何も知らなかったけど・・・惹かれるのに時間はかからない。 かっこよくて・・優しくて・・・紳士な彼は私を心から愛してくれる。 そんな彼に、私は想いを返したい。 「俺に・・・全てを見せて。」 苦手意識の強かった『営み』。 彼の手によって私の感じ方が変わっていく・・・。 「いあぁぁぁっ・・!!」 「感じやすいんだな・・・。」 ※お話は全て想像の世界のものです。現実世界とはなんら関係ありません。 ※お話の中に出てくる病気、治療法などは想像のものとしてご覧ください。 ※誤字脱字、表現不足は重々承知しております。日々精進してまいりますので温かく見ていただけると嬉しいです。 ※コメントや感想は受け付けることができません。メンタルが薄氷なもので・・すみません。 それではお楽しみください。すずなり。

処理中です...