【R-18】龍の騎士と龍を統べる王

白金犬

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第2章『クラベール城塞都市決戦』編

第116話 『純白の姫』の罪

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 リリライト=リ=アルマイト。

 その無邪気で可憐な容姿と性格から「純白の姫」と賛美され、国内外問わず広く人々に愛されていた聖アルマイト王国第2王女。

 そんな彼女が、突然聖アルマイト王国に対して武力蜂起を開始。大規模な内乱を勃発させた。

 リリライトが対立するのは、父王ヴィジオールの代理として国を治めている兄であり第1王子のカリオスである。兄の近代国家への改革政策は賛否両論ありながらも、本人のカリスマ性もあり、それなりに人望を得ながら安定した国を築けていた。

 そんな最中、外交関係が微妙だったヘルベルト連合国と共謀し、有無を言わせない武力行使による侵略行為を始めたリリライトは今は世間では聖アルマイト史上最大の戦争犯罪人、悪逆の徒と言われるようになった。

 国内外問わず愛されていた「純白の姫」は、今や多くの人々の怒りや憎しみの的となっていたのだ。

 気づけば「第2王女派」と呼ばれる勢力の旗頭とされているリリライトは今、本拠地であるミュリヌス領を出て、前線であるバーグランド領まで赴いていた。

 王族でもあり、一勢力を率いる立場であるリリライトがいる場所は--

 龍の爪の最下層である奴隷兵士が使用している、大浴場だった。

「あむ……んむうっ。ちゅばちゅば……あはぁ、チンポがいっぱい。幸せぇ。ちゅっちゅっ……ちゅ~~」

 立ち込める湯気の中、全裸の多くの奴隷兵士がリリライトを囲んでいた。筋骨隆々な大男、やせ細った不健康そうな男、たるんだ肥満体質の男など、さまざまだ。共通しているのは、誰もがその肉棒を大きくそそり立たせていること。

 そんな中に、美しい金髪に真っ白い肌の、まだあどけなさすら残る顔をしたリリライトがいるのは、あまりに異常過ぎた。

「あんっ! 焦らないでください。リリのお口は一つしかないんですからぁ♪ せいぜいチンポ2本が限界なんです。あむぅ……れろれろっ……残りはお手てシコシコしてあげますね。シコシコ……シコシコ……ちゅうう~~~」

 浴場の中には何十人もの奴隷兵士達がリリライトに群がるようにしていた。

「お、おい……これ、本当にあのアルマイトのお姫さんかよ」

「まさか……どっかの占領した貴族のそっくりさんだろ。代表も、なかなかイキな計らいをしてくれるよな」

 本来であれば、あの「純白の姫」など、奴隷兵士達の彼らからすればお目にかかることすら、人生の一生をかけてもかなわないだろう。

 しかし奴隷兵士達は、目の前の美少女がリリライト本人ではないと思っていても、それに瓜二つの少女が奴隷達の肉棒を嬉しそうに貪る姿に、興奮しないはずも無かった。

「あはっ。皆さん戦争ご苦労様です。無能でグズで哀れで変態なリリはな~にも出来ませんけど、お礼にこうして豚らしく奴隷の皆さんのチンポ便器になりますね。んんんぅ~……ちゅううっ。さ、リリの身体にいっぱいチンポ擦り付けて下さい♡ 口と手だけじゃなくて、髪も、頬も、耳も、脇も、おっぱいも、乳首も、脇の下も、オマンコも、ケツ穴も、太ももも、足の裏も、どこでも使って下さいね♡ リリをチンポに溺れさせて下さい♪」

 淫蕩な表情をして誘うリリライトの姿に、普段から欲情をたぎらせている奴隷兵士あっちはその誘惑のまま、リリライトの身体に群がっている。

「んああああ~~ぁ♡ チンポいっぱぁい♡ やっばぁぁぁい♡ チンポの匂いでクラクラするっ♡ はぁぁ……で、でも多すぎぃ♡ シンパも手伝って下さいよぉ♡」

 リリライトに群がる集団とは別に、そのすぐ側に別の集団が出来ていた。

「あ゛あ゛~~~♡ あ゛~~~~っ♡ んあ~~~~っ♡」

 横たわった奴隷兵士の上に跨り、その胸板に手をついて、結合部からパチュンパチュンと下品な音を立てて腰を振る妙齢の女性ーーシンパ=レイオール。

 かつてのリリライトの護衛騎士にて、旧白薔薇騎士団の騎士団長。

「おい、こいつマジで聖アルマイトの三騎士だったらしいぜ」

 シンパを後ろから抱きしめるようにして、その乳房を揉みしだいている奴隷兵士が言う。

「マジかよ。確かに、あっちのガキみたいに金髪だし、肌も綺麗で身体も引き締まって騎士って感じだけど、なんでこんなぶっ壊れちまってんだよ」

 リリライトを囲っている人数に比べれば幾分か少ないが、それでもやはり10人以上はシンパを取り囲んでいた。

 シンパもまた雄たちの肉棒を貪るようにしていたが、リリライトと違うのは、人間の言葉を一切喋らないーーいや、喋れないようになっていた。

「はぁぁぁ……んれぇぇぇ♡」

「はは、分かった分かった。キスだな。ほれ……ちゅる……ちゅうう」

「はむっ♡ はむっ♡ ちゅうううっ♡ ちゅっ、ちゅっ♡」

 シンパがねだるように後ろの奴隷兵士に顔を向けて舌を伸ばすと、その奴隷兵士は応えるようにして舌を貪り合う。同時にシンパと繋がっていた奴隷兵士は下から激しく突き上げ始める。

「んへあぁぁ~~~♡ あへぇぇぇぇ♡ んほおおおおおっ♡ おほっ、ほおおおおっ♡ ああふおおおおおおお~~~~?」

 下から激しく犯されたシンパは、ほどなくして簡単に達してしまう。その時の喘ぎ声にも、もはや人間らしさは皆無だった。獣のような情けない声を浴場に響かせながら、達してしまう。

「んへええぇぇぇ……ふおおおっっ……あ゛~~~っ♡ ち……ぢん……ぽ……ぉ♡」

 達した後にも次々とつきつけられる無数の肉棒。シンパはふらふらになりながらも、後から出てくる肉棒へ手を、舌を伸ばし、秘肉を曝け出す。

 --これが、かつて大陸に華々しくその可憐さを誇っていた『純白の姫』と、その護衛騎士の惨状であった。

□■□■

 グスタフに捕らわれた者の内、容姿端麗な者にも関わらず「異能」の毒牙にかからなかったのはシンパだけだった。

 グスタフはシンパのことを「婆」と揶揄していた。確かに彼女は女性騎士としてはベテラン勢に入る部類で、年齢は30代後半。しかし白薔薇騎士として普段から鍛えているということもあり、無駄な肉だとついていない引き締まった身体をしており、顔立ちもとても美麗で整っている美女だ。独身だったこともあり、王宮内でも男性からは「女ざかり」と人気が高かったほどだ。

 それでもグスタフが彼女を自らの欲望の捌け口に使わなかったのは、その厳然な性格が気にくわなかったことに違いない。さらにそれだけではなく、自分を欺きながらいけ好かないコウメイに与した人物として、よりどん底に落としてやりたいという思いが性欲に勝ったのだろう。

 結果、シンパは「異能」の毒牙にかかることは無かったが、それらの人間以上に壊れてしまっていた。

 「異能」にかかった人間は狂気に染まるものの、普段は理性も尊厳も保っている。しかし「異能」にかかっていないシンパの心は完全に崩壊し、もはや人間としての理性、矜持、尊厳は完全に失っていたのだった。

 シンパは、生涯をかけて守るべき主人であったリリライトを目の前で凌辱され、どんどんと壊れていくさまを見せ続けられたことで、己の存在価値を徹底的に否定された。

 しかもシンパを否定したのはグスタフだけではなく、シンパが自らの剣と人生を捧げていたリリライトだったのだ。

 グスタフの肉棒に狂うリリライトから、微塵の容赦もない罵詈雑言、誹謗中傷、侮蔑など、ありとあらゆる言葉の刃で切り刻まれた結果ーーシンパの精神は完全に崩壊した。

 主人を汚され、その主人から己の存在意義を否定されて、心が壊れたシンパは人間であることを止めたのだった。

「あ゛~~~っ♡ あおおおおおおお~~~っ♡ おっほおおおおおお♡」

 自分は何なのか。何のために生きてきたのか。この世界はどうなっているのか。

 そんな訳も分からない中で、絶対唯一確かなのは、このセックスによる肉の快感だけだった。

 シンパが壊れるのを見て満足したグスタフは、途端にシンパへの興味を失い、その処遇をフェスティアへ任せた。そのフェスティアは、壊れてしまい戦闘はとても出来ないが、容姿だけは端麗なままのシンパを、前線で鬱憤を溜める奴隷兵士の捌け口として使うことにしたのだ。

 その結果が、この現状である。

「おっほおおおうっ♡ シンパ、シンパぁぁぁぁ♡ リリなんて、マンコとケツ穴2本差しでしゅよぉぉ♡ ダーリンにケツ穴開発されて、チョー癖になっちゃたぁ♡ このお腹でチンポがゴリゴリこしゅれる感覚が、たまらにゃいでしゅう♡ んひいいいっ♡」

 男達に挟まれながら、シンパと同じように獣のような声を出すリリライト。しかしこちらは、まだ人間の言葉を喋れているーーこちらの場合、それが狂気の程度がシンパ以上であることを表してしまっている。

 もう数時間もこの浴場で男達の相手をしているが、未だに行列待ちをしている程に、未処理の肉棒は残っている。リリライトとシンパは、2人で喜びながらその欲望の捌け口となり続けていた。

「あはっ、あはぁぁぁぁっ♡ シンパと一緒にパコパコされて、幸せてしゅう♡ もっと突いてっ♡ 突いて下さいっ♡ 一緒に豚になりましょお、シンパぁ♡ ぶひっ、ぶひひひひ~♡」

 リリライトとシンパは、四つん這いになって、お互いが向かい合う形で犯され始める。

□■□■

 グスタフの「異能」に染まり切っているリリライト。

 彼女は、同じアルマイト王族の血族の中で、おそらく誰よりも勤勉だった。

 誰からも愛されていたという点は美徳ではあるが、それは象徴や偶像としてのものに過ぎない。

 誰もが可愛らしい「純白の姫」を敬い愛していたが、優秀な才能と持つ兄や姉と比べればリリライトは無才であることを、国民は無意識のうちに理解していた。

 だからこそ、リリライトは誰よりも懸命でいられたのだ。その想いが空回りだったのかもしれないが、無能だったからこそ、愛する兄の役に立ちたいと一生懸命に頑張れたのだ。

 そうやって愛する兄と一緒に、大好きなこの国で幸せに過ごしたかった。

 そして、無能であったとしても、そうやって大好きな人のために頑張れること自体が、リリライトは幸せだった、

 一国の姫としては、幼くて控えめ過ぎる幸せかもしれない。だけれども、リリライトにとってはそれだけで幸せだったのは事実だ。

 しかし、いつまで経ってもリリライトが幼いままであることを、現実は許さない。

 成長するにつれて自分の無能さを思い知らされていくリリライトーー例えば政治に関わるようになることで、周囲から兄や姉と比較されてることなど--は、徐々に心を疲弊させていくことなった。

 とはいえ、それは成長するために必要な、社会で生きる人間としてはごく一般的な経験といった程度だ。しかし母や兄に過保護に育てられたリリライトにとっては、相当に過酷なものだった。

 そうして「純白の姫」は疲れ切った心の隙を突かれる形で、悪魔の手にかかってしまったのだ。

「あぁんっ♡ 素敵っ♡ 男性のチンポ、やっぱり最高ですっ♡ セックス最高っ♡ セックスしている時が一番満たされましゅう♡ 女に生まれて、最高に幸せぇぇぇぇ♡」

 四つん這いになりながらパンパンと腰を打ち付けられて、舌を突き出しながら肉の悦びに打ち震えるリリライト。

 大好きな兄と幸せな未来を作るために努力し続けていたリリライトは、今やその兄を殺して王位を簒奪しようとする極悪人にされてしまっている。

 兄へ寄せていた思いも、純粋無垢絵で可愛らしいくて優しかった心も、全て悪魔の凶悪な「異能」によって捻じ曲げられてしまった。

「だ、ダァァリィィン♡ ダーリンとセックスしたいっ♡ このチンポも良いけど、やっぱりダーリンのラブラブチンポが一番いいのぉっ♡ 大好きなのっ♡ ダーリンチンポで、オホオホ言わされたいにょおおっ♡」

 今のリリライトにとって、唯一の絶対神で愛すべき存在はグスタフだった。

 大好きだった兄からは決して教えてもらうことの出来なかったこの快感ーー雌としての最高の悦びをグスタフに刻みこまれたリリライトは、そのグスタフからの寵愛を得るために、今も誰よりも努力していたのだ。

 だから、誰よりも淫乱に、変態に、下品になった。

 だから愛するグスタフが命ずるままに、愛するグスタフ以外の名前も知らない最下層の汚らしい奴隷達とも、心の底から喜んで性行為に励む。

 全てはグスタフに愛されるため。グスタフの役に立つために。

 だから、喜んでグスタフの代わりに世界の悪となる。グスタフのために、本気で兄を殺す。

 なぜなら、天才的な戦略家でもなければ、”戦士”の家系に生まれたにも関わらず英雄らしい特別な力などもないリリライトには、それ以外出来ないからだ。

 グスタフのために生きることが、今のリリライトにとっての最高の幸せ。

 だから、こうして何人もの男達と性行為に溺れることは、今のリリライトにとっては幸せなのだ。

「リ、リリは凄く幸せですっ♡ ダーリンに使ってもらって……私の第2王女という立場を良いように使って世間から隠れているダーリンが、マジでイケてましゅう♡ 格好良いぃぃぃ♡ チョーイケメェェェン♪ みんな、リリをもっと憎んでっ♡ みんなに嫌われれば嫌われる程、ダーリンの役に立てると思うと……い、いくううううううっ♡ ぶっひいいいいい! ぶひひひひひ~ん♪」

 狂気に染まり、想いが歪められていても、そんな懸命である部分だけは元の「純白の姫」と何ら変わりはなかった。

 1人で勝手に興奮して、勝手に絶頂しているリリライトの言葉は、周囲の奴隷兵士にとっては意味不明で理解不能だ。

 彼らはリリライトのことを、フェスティアが用意した奴隷だと信じ込んでいるから、狂人のたわごと程度にしか思わず、まともに聞いていない。彼らは彼らで、欲望が満たされればそれでいいのだ。

「シンパぁ……頑張りましょお……♪ チンポ百万人斬りしたら、ダーリンがハメハメしてくれるって約束してくれたんですよぉ♡ ドスケベ種付けプレスで、ぐっちょんぐっちょんリリのエロマンコハメまくって、妊娠確定の特農チンポミルク、一晩中注ぎ込んでくれるって♪ あはっ、楽しみぃ……」

 あまりにも適当すぎるグスタフの言葉を信じ込み、顔を蕩けさせているリリライト。

 そんなもの、さんざんリリライトを好き放題に凌辱して、すっかり飽きてしまったグスタフの虚言に過ぎない。本人は、そんな言葉を覚えてすらいないだろう。何故ならあの男が気に入っている女性を、他の人間に抱かせるはずがない。今のお気に入りであるリアラやステラが、良い証拠である。

 本当にリリライトがグスタフのお気に入りであれば、こんな奴隷兵士達を相手にするような、グスタフの言葉で言う「豚部屋」に堕とすことを許可するわけがないのだ。

 リリライトは、グスタフに完全に捨てられていた。

 もはやグスタフにとってリリライトは性欲の対象ですらない。ただ「第2王女」という立場を使って、世間のヘイトの的にする以外の価値を見出していない。「兵士達の慰安婦」として使うことを提案したフェスティアの方が、よっぽどグスタフよりもリリライトを人間扱いしていると言っても良いくらいだ。

 リリライトは、狂う前も狂った後も頑張っていた。誰よりも懸命だった。

 ただそれだけだったのに、狂う前は大好きだった兄を、今は心から殺したいと思う程に心を歪められた。

 そして狂った後も、ただ懸命に寵愛を求めただけなのに、何故かその男からも捨てられた。

 そんなリリライトは

「あ゛っ、あ゛あ゛~っ♡ ま、また来ちゃうっ♡ 幸せ来ちゃうっ♡ 幸せになるううっ! 嬉しいっ、嬉しいっ、嬉しいっ♡ 幸せアクメくるっ♡」

 男から肉棒を突かれて、その場も誰よりも満たされた表情をしていた。

「あ゛あ゛~~~……ん゛お゛っ……うほおおおお~~~っ♡」

「あぁんっ♡ シンパ、その汚い声も素敵ですけど、違いますっ♡ リリ達はチンポハメられるしか能のない豚なんですよ♪ 豚らしく、ブヒブヒ言いながら、ケツ振りまくるんですよ♪ ああっ……シンパの顔エロ過ぎて、溜まりませんっ! チューしましょ、ベロチュー♪ んれろぉぉ♡」

「ん゛あ゛~~……れろ……はむ……ちゅば……」

 四つん這いになって向かい合って犯されるリリライトとシンパは、お互いに舌を伸ばして絡め合う。

 そんな雌の絡み合いに興奮したのか、今2人を犯している奴隷兵士達の腰の打ち付けも激しくなっていく。

「ぶ、ブヒ……ブヒいいいいいっ♡ 豚声出るっ♡ シンパ、一緒にっ♡ ぶひいい♡ ぶひいいいんっ♡ ぶひいいい……ぶううううううっ♡ んふおおおおお~~♡ ぶひいいいいいひいいいいいいいいいっ♡」

「あ゛~……んああああ~……ぶ、ぶひぶひ……ぶひいいいいいいっ♡ ぶううううううっ♡」

 リリライトに触発されるように、シンパも壊れた笑みを浮かべて豚のような声を出すと、2人は男の精を体内で受け止めながら絶頂に達する。

「はぁ……はぁ……よくできましたね、シンパ。チューしましょう、チュー♪」

「ん……ふぇ……リ、リリ……ラ……んむう」

 脱力しながらもシンパの顔を両手で支えるようにして唇を貪るリリライト。シンパがわずかに正気を取り戻したのか、守るべき主人の名を口にしようとしたが、それをも遮ってしまう。

「はぁ……はぁ……チンポ百万人斬り、頑張りましょうね♪ シンパも一緒に3Pセックスですよ。乱交パーティーです♪ ああっ、シンパと一緒にダーリンにハメられるなんて、想像しただけでマン汁ブシュって噴いちゃいます♡ あはっ、楽しみぃ……さあ、皆さん。もっともっと、そのザーメンを豚マンコに注ぎ込んでくださぁい♡」

 四つん這いのまま尻を高く突き上げて、自ら秘唇を開いて、誘う様に腰を振るリリライト。

 こんな、あまりにも残酷で悲しくて無惨な状況の中で、リリライトは兄にも見せたことのないような至福の表情で微笑む。

 愛すべき主人の言葉を信じて、いつか必ずその愛を受けられると疑いもせずに、その言葉のままにひたすら快楽を貪り続ける。それは絶対に報われない愛なのに。

 それなのに、リリライトの顔に浮かぶ顔を見れば「幸せ」という言葉以外に表現しようがなかった。

 悲惨なことに違いないにも関わらず、そんな表情を浮かべるリリライトのことを、果たして不幸と言ってもいいのか迷ってしまう、それくらいの至福の表情。



 何度も繰り返すが、リリライトはただただ懸命なだけだった。純粋無垢なだけだった。

 それ以外には何もなかった。

 だから、こんな状況になったことに、リリライトには何の落ち度もないはず。

 それでも、もしリリライトに罪があると言うのであれば。


 --彼女は無能だった--


 ただそれだけのことが、罪になるということなのだろうか。



 この世界を孕む狂気は、未だ何一つ変わっていない。

 むしろその気配は濃密に、より凶悪となって、この世界とそこに生きる人々を包み込もうとしている。

 この世界は、悪魔グスタフが思い描く欲望と狂気の世界へと、順調に変貌を続けていた。
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