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第2章『クラベール城塞都市決戦』編
第114話 人の身にて味わう淫魔の快楽
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フェスティアが今回の報告を上げるために、バーグランド邸に入ってから1時間が過ぎようとしていた。彼女の一番近くで護衛を務めるゾーディアスは、屋敷内に入ることは許されず、門の前でフェスティアが出てくるのを待っていた。
既に真夜中で、辺りは真っ暗である。
静まりかえって何の動きも見せない屋敷を見上げて、ゾーディアスは1人ため息を吐いていた。
(よもや、あの『純白の姫』が惨い仕打ちをするとは思えないが)
そもそも、ゾーディアスは今回の戦いについては、何一つ納得がいかない。
聖アルマイトで内乱が勃発した理由から、ヘルベルト連合国――しかもフェスティア自らが第2王女派へ全面的に武力提供をしていること、そしてまるでリリライトに家臣のように尽くしていること。
不可解で不快極まりないことではあったが、フェスティアの鶴の一声さえあれば、ゾーディアスは疑問を挟む余地すら許されず、彼女を守ることに尽力しなければいけない。
しかし、それは第1王子派との戦場だけの話ではない。
当然のように新白薔薇騎士達を手足のように使っているが、ここは外国――しかも決して同盟国というわけではない。むしろ関係は良くない相手の国の中だ。
そんな状況で、その国の兵士を率いて戦っているという状況が既に訳が分からないのだが、今回の敗戦で立場が悪くなったフェスティアが、どういう形でその責任を取らされるのか。
あの『純白の姫』リリライト=リ=アルマイトが、そこまで残酷な仕打ちをするとは思えない。しかしゾーディアスが聖アルマイトに来てからリリライトとは何度か対面しているが、あのあどけなさの残る瞳の中に、何か言いようのない得体の知れない不気味さを感じたのだ。
抑えきれない不安を抱えながら、しかしフェスティアの絶対の命令であれば、ゾーディアスは従うしかなかった。こうして屋敷の前で、彼女が無事な姿で出てくるのを祈るだけだ。
「一体、この国に何が起きているというのだ」
クラベールの、あの最後のプリシティアとの死闘の時にさえ顔色一つ変えなかったゾーディアスが、額に冷や汗をジトリと流していた。
▽▼▽▼▽▼▽▼▽▼▽▼▽▼▽▼▽▼▽▼▽▼▽▼▽▼▽▼▽▼▽▼
バーグランドの元領主ヒルトリアが使っていた寝室は、今やこの世のものは思えない欲望の宴が開かれていた。
「うぐ……や、止めなさいっ! 私に触るなっ!」
そうやって叫ぶのは全裸のフェスティアだった。彼女は今椅子に座らされて、その両手には黒いオーラのような拘束具が付けられており、後ろ手に縛られていた。そして両足も、股を開くようにさせられて、両手と同じ拘束具で椅子の脚に縛り付けられていた。
「さて、それではフェスティア代表には、今宵は私の眷属の精気の苗床になっていただきますわ」
薄い笑みを浮かべたステラが、冷酷な口調で言い放つ。その冷たい笑顔にフェスティアは「ひっ」という小さな悲鳴を漏らすが、拘束の力は絶大で、全く破れる気がしなかった。
そしてステラ以外に、フェスティアの周りには3つの人の形をした「何か」がいた。
それは一見すると人間に見える容姿ではあるが、それぞれ角、翼、尻尾を生やしており、瞳には妖しい紅を宿している。髪の色はそれぞれピンク、紫、緑と、人間には似ているが決して人間ではないものだった。
それらは、グスタフの「異能」によって新白薔薇騎士となった者の中から、ステラの能力により、人間の身から魔族に堕とされた「淫魔」達だった。
「ママぁ♪ おいしい精気い~っぱいちょうい」
「もう新白薔薇騎士の精気、飽きちゃったぁ。ママの精気たくさん吸っちゃお」
「ママぁ、好きぃ♪ 大好きだよぉ♪」
3人の淫魔はそれぞれ、その紫色の長い舌でもってフェスティアの素肌を舐め回していく。首に、乳房の間から腹に、太ももに淫魔達の舌の感触が這いずり回るように感じられ、フェスティアは拘束された椅子で、ジタバタともがく。
「や、止めなさいっ! こんな……っく! っああ! 私は貴女達の母などではないわ!」
「この娘達は、特に私の性癖を刻みこんであるから、女性が大好きですのよ。た~っぷり可愛がってもらうといいですわ」
淫魔達の舌に翻弄されて、普段は絶対に見せない感情剥き出しになっているフェスティアの様子を見て、ステラは興奮したように顔を赤くして説明する。
「あ、貴女……本当に私無しで、これから第1王子派と戦っていけると思っているの? 誰が新白薔薇騎士団と龍の爪をまとめられるっていうの!」
「ふふふ……別に、私の淫魔部隊さえいれば、人間の部隊なんて必要ないと思っていますわよ? まあ、グスタフ様からはやり過ぎないようにと言われていますから、貴女まで淫魔に堕とすことはしませんわ。安心しなさい」
ステラは艶めかしいその舌で唇をぺろりと舐めながら、フェスティアの背後から彼女へ近づいていく。そして彼女の顔を両手で挟むようにして固定すると、そのまま上向きにさせて、フェスティアの顔をステラが見下ろす格好となる。
「ただ、女の子好きの変態にはなるかもしれませんわね。これからは、グスタフ様以外にも、女の子を見たら発情する変態に差し上げますわ」
「や、止めなさいっ! 私にそんな趣味は……っ! んむっ?」
そのままステラが顔を下ろしていくと、フェスティアの唇を奪う。
ギュッと瞳を閉じてステラの舌を拒むフェスティアだったが、フェスティアの唇をこじ開けるように伸ばされる舌に、フェスティアは耐えられない。
唇を割るようにしてステラの舌が入ってくると、柔らかいステラの舌が蛇のようにくねりながらフェスティアの舌を絡み取ってくる。
甘く熱い女性同士のキス――その蕩けるような感覚に、フェスティアの理性がぼやけ始めていくのと同時、“何か”が吸われていく感覚を覚える。
これは、クラベール攻略戦前夜にステラにされたのと同じ感覚。
(き、気持ち……いい……!)
いつしかフェスティアからステラの舌を求めるようにして、2人はお互いの口の外まで舌を伸ばして絡み合わせていた。
「あ~ん、ママ。ステラ様とキスして……いいなぁ♪ 私達もぉ……ちゅ……ちゅうう」
すると、フェスティアの身体中に舌を這わせていた淫魔が、フェスティアの乳房に吸い付いてくる。その先端部の突起部を唇に含み、ちゅうちゅうと音を立てながら吸い始める。
「んっ……はっ……や、やだっ! 止め……んんんぅっ……! はむ……ちゅ……」
「んっ……んっ……ぷはぁ……ごちそうさま♪ うふふ、天才とはいえど所詮は普通の人間である貴女が淫魔の技に耐えられるはずがありませんわ」
ステラと舌を貪り合っている間に、淫魔の2人がフェスティアの乳房を吸っていた。そしてあぶれた残り1人の淫魔は、首筋から舌を上の方に這わせていき、フェスティアの頬を舐る。
「ママぁ♪ 私ともキスしよ♪ いっぱい、い~っぱい唾交換しようよぉ」
「止め……んんんんん~! んぐ……んっ……ごくんっ……!」
ステラに代わって、淫魔の唇を吸われるフェスティア。その舌に唾液を乗せて口の中に差し出されると、口内からあふれ出る程に渡される。
口の中に溜まった唾液を、ごくんと喉を鳴らして嚥下していくフェスティアは、人間同士の行為とは、何か別の快感を背筋に感じていた。
(こ、このままじゃ……)
――本当に、溺れてしまう。正気を失ってしまう。
自分が人外のものに堕とされている恐怖は底知れなかった。それこそ、戦場の最前線で命の危機に晒されることなど、まるで話にならないくらい。
恐怖に涙を濡らしながら、フェスティアは必死に助けを求める。
「た、たす……助けて下さい、グスタフ様っ! お願いです! もう二度と失敗はしません! 必ずあのコウメイを殺してご覧に入れますからぁ!」
助けを求めた先は、同じ部屋にいるはずの主人だ。
フェスティアは動かない身で、必死に目を動かしてグスタフの姿を探す。
すると、その醜悪な悪魔はベッドの上に腰かけており。
「あむ……んぐ……ちゅば……ちゅううっ。ふふっ、負け犬が何か言ってるよ、グスタフ」
腰かけたグスタフの股に顔をうずめているのはリアラだ。その巨大な肉棒を愛おしそうに頬張り、卑猥に頭を動かしながら奉仕をしていた。
「くっくっく。プライドが高い女がレズ堕ちした後、さらにワシのチンポで男の良さを再教育するのもオツじゃのう。淫魔部隊の強化にもなるし、一石二鳥とはこのことかじゃあ」
「っわ。また硬くなったよ……も~、グスタフのスケベ♪ 大好き♪ あ~ん……ちゅば、ちゅばっ」
唾液をまき散らしながら、リアラの口唇奉仕に悶えるグスタフを見て、フェスティアは絶望する。
――助ける気など全くない。もう自分は捨てられた。
考えてみれば当然だ。これは、敗北した罰なのだ。あの悪魔が、そんな失態を許容するはずがないと、最初から分かっていた。
敗走した時点で、フェスティアはグスタフに捨てられることが確定していたのだ。
(わ、私もグスタフ様のチンポ……しゃぶりたいっ……ずるいっ! チンポぉぉぉ!)
絶望しても尚、グスタフの「異能」による狂気はフェスティアの理性と身体を支配する。飽くなき雄への――いやグスタフへの信奉と欲望が、今目の前で渇望している主人の肉棒を頬張るリアラへの嫉妬に変換されていく。
しかし、やがて両の乳房を吸い立てる淫魔2人の甘い舌の感覚が、フェスティアの脳髄を甘く蕩けさせていく。
「っん♡ あぁぁん……んああっ♡」
「あっ、良い声が出たねママ♪」
「おっぱいの先っぽ、すごく硬くなってきたよ。嬉しいな、ママ♪」
ママ、ママと連呼してくる淫魔達。そんなことがあるわけがないのに、そう呼ばれる度に身体の奥がジンジンとして、頭の後ろの方が熱くなってくる。
「や、止めなさい……貴女達……私は、貴女達の食料でも、母親でもないわっ!」
淫魔、それも複数にこれだけやられれば、平凡な人間であれば既に虜になっているはずである。それがここまで気丈を保っていられることは、強靭な精神力の証左だ。
ステラはそんなフェスティアの様子を見て、先ほどの“普通の人間”という評を改めた。
――とはいえ、結果の何が変わるわけでもない。
「あ~ん、私もママとちゅっちゅしたいよぉ」
「私も、私もぉ」
乳房を吸っていた2人の淫魔が甘えるようにそう言うと、今度はその二人がフェスティアの頬に、鼻に、額に、何度も何度もキスをしてくる。そして、それまでフェスティアの唇を奪っていた淫魔が、交代するようにして、顔を下の方に下げていき、首筋から鎖骨、そして乳房を通り越して腹へ降りて、太ももへと舌を這わしていく。
「んっ……んぐ……」
「ママぁ、キスぅ♪」
「舌出して♪」
頬を舐っていた淫魔2人の舌が、フェスティアの唇をなぞり、そしてその口内へ舌をねじ込むようにしてくる。フェスティアの口内に淫魔2人の舌が入り込んでくると、フェスティアは抵抗することも出来ないまま、2本の舌に絡め取られる。
「ん……ふ……んむぅ……」
「眼を閉じないで、私の眼を見つめて下さいまし――そう、それでいいですわ。ふふふ、と~っても気持ちよさそうな顔ですわよ」
半開きになった瞳でステラの瞳を見つめるフェスティア。
憎くて気に喰わなかったはずのステラが、何故だかとても愛おし気に見えてきてしまう。敬うべき主人、そしてその愛を乞いたいと、フェスティアの胸がドクンと高鳴っていく。
「ママぁ、私たちの精気も飲んでぇ♪」
フェスティアの舌を味わいつくした淫魔達が、フェスティアの唇を開かせると、その中へと唾液をタラリと流していく。
「ん……んぐ……ごくんっ……ごく……」
口の中から溢れそうなくらいに淫魔の唾液が注ぎ込まれる。
それを体内に取り込む程、何か得体の知れないものがフェスティアの中に入ってくるような感じがする。
(な、何かが私の中に入って……も、もっと欲しい……!)
「じゅる……ぢゅうううっ……」
フェスティアは唇の周りに就いた淫魔達の唾液を舐めとりながら、舌を伸ばしている淫魔達の舌へ自分から舌を伸ばして絡めていき、その唾液を吸い取っていく。
「あぁん、ママぁ♪ キス……キス……♪ 気持ちいいね♪」
「はむ……れろ……も、もっと……貴女達の精気を飲ませて……んぐ……ごくんっ!」
フェスティアが夢中になって淫魔2人と舌を唾液を貪るようになると、太ももを舐っていた淫魔の舌が、敏感な部分へと昇ってくる。
「えへへっ。ママのここ、とってもトロトロになってるよぉ♪ それじゃ、まず私がママの精気いただきま~す。ちゅううううっ♪」
唇を尖らせて、淫魔はフェスティアの秘唇にキスをするようにすると、そのまま音を立ててフェスティアの愛液を吸い取っていく。
「っ! んぐ……っはあああ! ちゅっ……ちゅうう……」
淫魔3人の中で、身体をビクビクと震わせるフェスティア。強力な拘束具のため身動きが出来ず、その強烈な快楽を拒むことが出来ず、ただ与えられるがままに受けることしか出来ない。
まるで脳を直接刺激するような、濃厚で強力な淫魔たちの淫戯に、フェスティアは唇からは唾液を、秘部からは愛液をどんどん溢れさせていく。
「はぁ……ダメ……こ、このままじゃ……ちゅううっ……淫魔の精気が美味し過ぎるっ! 精気吸われるの、気持ちよすぎるぅ! ちゅっ、ちゅう……んぐ」
「このままだと、どうなるのかしら?」
ステラが妖艶な笑みを浮かべながら、フェスティアの瞳を見つめてくる。それはフェスティアの逃げ場所を失くし、追い詰めていくような、冷酷でありながら魅惑的な目つきだった。
淫魔の誘惑の視線にさらされたフェスティアは、頬を緩ませながら答える。
「レ、レズビアンになっちゃう。チンポより、淫魔が好きなレズになっちゃう!」
「っきゃ♪ ママのオマンコから、すっごい精気溢れてきた。吸っていい? 吸ってもいい?」
「吸って……吸って! たくさん吸ってっ! あぁぁぁん! あんっ……あ゛~!」
舌をダラリと垂らしながら情けない喘ぎ声を漏らすフェスティア。既に、そこの『天才』の名残は残っておらず、快楽に狂う雌の顔となっていた。
「ママ、ママ♪ このまま私達のママになってくれる?」
「ママになってくれたら、もっと気持ちいいことしよ♪ もっとたくさん精気を上げるし、ママの精気も吸い取ってあげる」
「あ……ふあ……あぁ……」
無邪気にも聞こえる声で、淫魔達が最悪の誘惑を囁いてくる。精気を吸われ、そして精気を注ぎ込まれる――いわば淫魔達との体液交換の行為に理性が溶かされたフェスティアに、それの抗う気力は残っていなかった。
「な、なるわっ! 貴女達は皆私の娘よ!」
フェスティアが陥落すると、ステラとその他3人の淫魔は、正に悪魔らしい不気味な笑みに顔を歪める。
「わーい♪ それじゃ、今度はママから精気ちょうだい♪」
「たくさん、たくさん欲しいなぁ♪」
フェスティアと舌を貪っていた淫魔達は、今度はフェスティアの口の下で、お互いの舌を触れ合わせるように伸ばす。
「ふぁ……あぁ……の、飲みなさい……あはっ♡」
フェスティアは口の中で唾を溜めると、そのままトロリと、彼女達の舌の上へ唾液を落とす。
「んれぇぇ……はぁ……おいしっ♪ ママの精気……ちゅ……ちゅうう」
「はむ……れろっ……んうううっ♪」
そのままフェスティアの下で舌を絡め合わせる2人の淫魔。
その間にも、フェスティアの秘部を啜っている淫魔は、そこからフェスティアの愛液と精気を吸い取っており。
「ふあ~っ! あああ~っ! あっ、あっ、あぁ~! だめ、だめぇぇぇ! 精気が溢れるっ……吸われるうううううっ!」
「ママ、美味しいよ♪ ちゅううっ……ぢゅるっ! ここから溢れる精気……ママも気持ちいい? どこが気持ちいい?」
「お……おま……オマンコよ! オマンコが気持ちよくて、精気が溢れ出るっ! んあああああ~っ! あっ、だめ! イクっ! イクのっ! そこ、舌入れられたら……!」
「いいよ♪ いっぱいバカになって、精気垂れ流しにしちゃおっ♪ ママが潮吹いているところ見たいなぁ♪ ちゅ……ぢゅううううう~っ!」
差し迫った声を出すフェスティアを追い詰めるように、更に激しい音を立てながら秘部を啜り続けていく淫魔。フェスティアは椅子の上で動けないまま、がくがくと全身を痙攣させていきながら
「あ゛っあ゛っ~! あ゛っ、イグっ♡ いぃぃぃぃぃぐううううううっ~♡」
フェスティアは、その淫魔の顔に吹きかけるように潮を吹きながら絶頂に達する。それはグスタフの行為の時でさえ見せたことがないような、至福の表情だった。
「はぁ……はぁ……あはは……あはっ♪」
痙攣しながら、満ち足りた表情で呆けるフェスティア。その口のすぐ下では、相変わらずぴちゃぴちゃと唾液の音を立てながら舌を絡ませる2人の淫魔がいる。フェスティアは、だらりと舌を伸ばしながら
「マ、ママもキスに入れてぇ♡ 3人で精気交換しあいましょ♪」
□■□■
バーグランド邸での肉欲の宴は尚も続く。
「あぁんっ……あんっ! 気持ちいい、グスタフっ! もっと突いてっ!」
ベッドの上では、仰向けになったリアラにのしかかるように、グスタフがその巨体を揺るがしていた。
「ぐふふ……相変わらず、お前は可愛い女じゃのう。いくら抱いても飽きんわい。あの豚ライトとは大違いじゃなあ」
「ふふっ♪ あんな豚と一緒にしないでよ。あんなのセックスしか能の無い、哀れな便器女なんだから。私は人類最強の勇者よ。グスタフのためだったらな、どんな相手でも何人でも殺してみせるから♪」
そんな愛の語らいとは到底思えない、狂った会話を重ねながら性交を続ける傍ら、同じ部屋ではフェスティアが3人の淫魔とステラに絡まれていた。
「あ゛っ~♡ またイクっ♡ またイク♡ 精気出るっ♡ 出るうううううっ♡」
椅子に拘束されたままのフェスティアは、3人の淫魔に代わる代わる秘部を貪られては、そのたびに潮を吹いていた。もう何度目の絶頂だろうか、フェスティアの意識はどこかに飛びそうになっていた。
「はぁ……はぁ……か、枯れちゃう……もう、わらし……無理ぃ……」
「ふふふ。随分出しましたわね、フェスティア」
淫魔達とは違い、見ているだけでステラは精気を吸うことが出来るのか、ペロリと舌なめずりしながら、快楽に蕩けるフェスティアの表情を見つめる。
「もう精気がほとんど空っぽだわ。本当なら、ここで呪いをかけて淫魔に堕としてあげたいところですが――」
生憎と、グスタフからはそれを禁じられている。
人間から淫魔への堕落――それは、生物としての種類を変貌させてしまうことだ。元の人格や才能の面影は残るものの、その行動原理は人間の精気を貪る事とステラに従うことに集約されることとなる。
フェスティア本来の才能である、戦略・戦術手腕や組織の統率力などは、目先の欲望を優先する淫魔の本質に大きく阻害されてしまうこととなる。
今後第1王子派との戦争が本格化すれば、フェスティアの稀有な才能は必要不可欠だ。ここで淫魔に堕とすことは得策ではない。
「でも、淫魔の技には色々あるんですのよ。人間のまま、淫魔の快楽に堕とすことなんて、造作も無いことですわ」
そう言うステラは、突如黒いオーラのようなものを纏い始める。それは具現化されたステラの魔力であり、形を持たずに漂うようにしていたそれは、やがて無数の触手ようのような形を作っていく。
「ぃ……あ……なに……?」
得体の知れない技に、恐怖を抱くフェスティア。未だ快楽で頭が呆けていながらも、震える声を出しながら怯える。
「空っぽになった貴女の精気の器に、今度は淫魔の精気を流し込んであげますわ。人間の身のまま、淫魔の精気を宿して……果たしてまともでいられて?」
「い、いや……いやぁぁぁぁぁぁっ!」
言っている意味は理解出来なかったが、おそらくステラはフェスティアという存在を別のものに改造してしまおうとしているのではないか? ステラの理知的で冷酷な言葉は、フェスティアにそんな恐怖を抱かせる。
しかし拘束されているフェスティアは動くことすら出来ない。
淫魔3人に抑えられながら椅子をガタガタと揺らすフェスティアの首筋に、ステラが作った触手の内の1本――指先程の太さの黒い触手が、注射器のように首筋にプスリと刺さる。
「う……ぐ……ぁ……? あぁ?」
肌に針が突き刺さる感触はあったが、痛みはない。
その刺さった箇所から、“何か”が流し込まれていく感覚がはっきりと分かる。それは血の巡りと共に、瞬く間にフェスティアの身体中を駆け巡っていく。
ステラの言う“淫魔の精気”が人の身であるフェスティアの中を満たしていく。
「うっ……がああぁぁぁぁぁっ? だ、だめっ……これ以上は、もう……うあああ……し、死んじゃう……ひゃああああっ?」
触手から“何か”を流し込みながら、ステラがフェスティアの乳房に手を伸ばすと、その膨らみを揉みしだきながら、指で先端部を扱くようにして刺激していく。
「っふあ? あぁぁぁぁっ? ……あ? う、嘘……そ、そんな? 有り得ないっ……!」
乳房を愛撫されれば、全身を巡っている“何か”がそこに集中してくるのを感じる。実際、フェスティアの乳房は張るように大きくなっていき、乳首も痛いくらいに硬くなって尖っていくのが分かる。
「うそ……うそ……出るっ! 出ちゃうっ? わ、私の身体……っ!」
「さぁ、精気を吸い尽くしなさい。私の可愛い眷属達」
ステラが揉みしだく乳房に吸い付く2人の淫魔。残りの淫魔は再びフェスティアの秘部を貪り始めていく。
「ちょうだい、ママ♪ ママの濃くて美味しい精気♡」
「濃くて粘っこい、おっぱい精気♡」
「オマンコからも一杯吸い出してあげるね♪」
「す、吸わないでっ! 本当に出るっ! 出ちゃうっ! 母乳が……あぁぁぁっ……出ちゃうのっ! 取り返しがつかなくなっちゃうっ」
ステラから注入される“何か”が、乳房と秘肉から噴き出す感覚――それは通常の性交で得られる快感の何倍にもなるのだろうか。人の身では到底得られない快楽の予感に、フェスティアは恐怖と共に、その期待で表情を蕩けさせていた。
「もうとっくに、後戻りなんて出来ないですわ。ほら、出してみせなさい。おっぱいから精気を噴き出して、人間を止めてしまうんですのよ」
正に悪魔の囁き。ステラはフェスティアの耳元で吐息を吹きかけながらそう囁くと、トドメと言わんばかりに、乳房をギュッと絞るようにする。
「んっはあああああああああ~~~~♡ おほおおおおおおおおおっっ♪ んおおおおおおお! お゛っお゛っお゛お゛~♡ おっぱい出りゅうううううう♡」
獣のような咆哮を上げながら、フェスティアはステラの言う通りに、乳房から乳白色の液体――精気を噴き出す。乳房を吸っていた淫魔達は、それをそのまま口に含んで、ごくごくと美味しそうに嚥下していく。
「んふ、ママ♪」
淫魔の1人が、口の中にその精気を溜めながら、フェスティアを見つめる。
精気を噴き出すことで人外の快楽を味わったフェスティアは、白目を剥いて舌を突き出した、完全に理性を失った表情をしながら、その淫魔の口元からあふれ出る精気を見て
「あ゛あ゛……ママにも飲ませて……ここに、ちょうらい……れぇぇ……」
そうしてフェスティアが伸ばした舌の上に、口に含んだ精気を垂れ落とす淫魔。そしてそのまま舌同士を絡め合わせて、貪るようなキスを始める。
「も、もっろぉ……もっろ、ママから精気しゅってぇ♡ おっぱい張って苦しいのぉ♡ たくさん吸ってぇ♡ オマンコからも沢山吸ってぇ♡」
かつて、リアラがグスタフの「異能」にかかる前に、ステラに手によって女性同士の快楽を刻まれたのと同様に。
フェスティアもまた、ステラの手によって女性同士の快楽――しかも今回は人外である淫魔の技も併せてーーを刻まれていく。
才気溢れる天才の精気を絞り尽くし、ステラ麾下の淫魔3姉妹は強大な力を得ることとなった。
既に真夜中で、辺りは真っ暗である。
静まりかえって何の動きも見せない屋敷を見上げて、ゾーディアスは1人ため息を吐いていた。
(よもや、あの『純白の姫』が惨い仕打ちをするとは思えないが)
そもそも、ゾーディアスは今回の戦いについては、何一つ納得がいかない。
聖アルマイトで内乱が勃発した理由から、ヘルベルト連合国――しかもフェスティア自らが第2王女派へ全面的に武力提供をしていること、そしてまるでリリライトに家臣のように尽くしていること。
不可解で不快極まりないことではあったが、フェスティアの鶴の一声さえあれば、ゾーディアスは疑問を挟む余地すら許されず、彼女を守ることに尽力しなければいけない。
しかし、それは第1王子派との戦場だけの話ではない。
当然のように新白薔薇騎士達を手足のように使っているが、ここは外国――しかも決して同盟国というわけではない。むしろ関係は良くない相手の国の中だ。
そんな状況で、その国の兵士を率いて戦っているという状況が既に訳が分からないのだが、今回の敗戦で立場が悪くなったフェスティアが、どういう形でその責任を取らされるのか。
あの『純白の姫』リリライト=リ=アルマイトが、そこまで残酷な仕打ちをするとは思えない。しかしゾーディアスが聖アルマイトに来てからリリライトとは何度か対面しているが、あのあどけなさの残る瞳の中に、何か言いようのない得体の知れない不気味さを感じたのだ。
抑えきれない不安を抱えながら、しかしフェスティアの絶対の命令であれば、ゾーディアスは従うしかなかった。こうして屋敷の前で、彼女が無事な姿で出てくるのを祈るだけだ。
「一体、この国に何が起きているというのだ」
クラベールの、あの最後のプリシティアとの死闘の時にさえ顔色一つ変えなかったゾーディアスが、額に冷や汗をジトリと流していた。
▽▼▽▼▽▼▽▼▽▼▽▼▽▼▽▼▽▼▽▼▽▼▽▼▽▼▽▼▽▼▽▼
バーグランドの元領主ヒルトリアが使っていた寝室は、今やこの世のものは思えない欲望の宴が開かれていた。
「うぐ……や、止めなさいっ! 私に触るなっ!」
そうやって叫ぶのは全裸のフェスティアだった。彼女は今椅子に座らされて、その両手には黒いオーラのような拘束具が付けられており、後ろ手に縛られていた。そして両足も、股を開くようにさせられて、両手と同じ拘束具で椅子の脚に縛り付けられていた。
「さて、それではフェスティア代表には、今宵は私の眷属の精気の苗床になっていただきますわ」
薄い笑みを浮かべたステラが、冷酷な口調で言い放つ。その冷たい笑顔にフェスティアは「ひっ」という小さな悲鳴を漏らすが、拘束の力は絶大で、全く破れる気がしなかった。
そしてステラ以外に、フェスティアの周りには3つの人の形をした「何か」がいた。
それは一見すると人間に見える容姿ではあるが、それぞれ角、翼、尻尾を生やしており、瞳には妖しい紅を宿している。髪の色はそれぞれピンク、紫、緑と、人間には似ているが決して人間ではないものだった。
それらは、グスタフの「異能」によって新白薔薇騎士となった者の中から、ステラの能力により、人間の身から魔族に堕とされた「淫魔」達だった。
「ママぁ♪ おいしい精気い~っぱいちょうい」
「もう新白薔薇騎士の精気、飽きちゃったぁ。ママの精気たくさん吸っちゃお」
「ママぁ、好きぃ♪ 大好きだよぉ♪」
3人の淫魔はそれぞれ、その紫色の長い舌でもってフェスティアの素肌を舐め回していく。首に、乳房の間から腹に、太ももに淫魔達の舌の感触が這いずり回るように感じられ、フェスティアは拘束された椅子で、ジタバタともがく。
「や、止めなさいっ! こんな……っく! っああ! 私は貴女達の母などではないわ!」
「この娘達は、特に私の性癖を刻みこんであるから、女性が大好きですのよ。た~っぷり可愛がってもらうといいですわ」
淫魔達の舌に翻弄されて、普段は絶対に見せない感情剥き出しになっているフェスティアの様子を見て、ステラは興奮したように顔を赤くして説明する。
「あ、貴女……本当に私無しで、これから第1王子派と戦っていけると思っているの? 誰が新白薔薇騎士団と龍の爪をまとめられるっていうの!」
「ふふふ……別に、私の淫魔部隊さえいれば、人間の部隊なんて必要ないと思っていますわよ? まあ、グスタフ様からはやり過ぎないようにと言われていますから、貴女まで淫魔に堕とすことはしませんわ。安心しなさい」
ステラは艶めかしいその舌で唇をぺろりと舐めながら、フェスティアの背後から彼女へ近づいていく。そして彼女の顔を両手で挟むようにして固定すると、そのまま上向きにさせて、フェスティアの顔をステラが見下ろす格好となる。
「ただ、女の子好きの変態にはなるかもしれませんわね。これからは、グスタフ様以外にも、女の子を見たら発情する変態に差し上げますわ」
「や、止めなさいっ! 私にそんな趣味は……っ! んむっ?」
そのままステラが顔を下ろしていくと、フェスティアの唇を奪う。
ギュッと瞳を閉じてステラの舌を拒むフェスティアだったが、フェスティアの唇をこじ開けるように伸ばされる舌に、フェスティアは耐えられない。
唇を割るようにしてステラの舌が入ってくると、柔らかいステラの舌が蛇のようにくねりながらフェスティアの舌を絡み取ってくる。
甘く熱い女性同士のキス――その蕩けるような感覚に、フェスティアの理性がぼやけ始めていくのと同時、“何か”が吸われていく感覚を覚える。
これは、クラベール攻略戦前夜にステラにされたのと同じ感覚。
(き、気持ち……いい……!)
いつしかフェスティアからステラの舌を求めるようにして、2人はお互いの口の外まで舌を伸ばして絡み合わせていた。
「あ~ん、ママ。ステラ様とキスして……いいなぁ♪ 私達もぉ……ちゅ……ちゅうう」
すると、フェスティアの身体中に舌を這わせていた淫魔が、フェスティアの乳房に吸い付いてくる。その先端部の突起部を唇に含み、ちゅうちゅうと音を立てながら吸い始める。
「んっ……はっ……や、やだっ! 止め……んんんぅっ……! はむ……ちゅ……」
「んっ……んっ……ぷはぁ……ごちそうさま♪ うふふ、天才とはいえど所詮は普通の人間である貴女が淫魔の技に耐えられるはずがありませんわ」
ステラと舌を貪り合っている間に、淫魔の2人がフェスティアの乳房を吸っていた。そしてあぶれた残り1人の淫魔は、首筋から舌を上の方に這わせていき、フェスティアの頬を舐る。
「ママぁ♪ 私ともキスしよ♪ いっぱい、い~っぱい唾交換しようよぉ」
「止め……んんんんん~! んぐ……んっ……ごくんっ……!」
ステラに代わって、淫魔の唇を吸われるフェスティア。その舌に唾液を乗せて口の中に差し出されると、口内からあふれ出る程に渡される。
口の中に溜まった唾液を、ごくんと喉を鳴らして嚥下していくフェスティアは、人間同士の行為とは、何か別の快感を背筋に感じていた。
(こ、このままじゃ……)
――本当に、溺れてしまう。正気を失ってしまう。
自分が人外のものに堕とされている恐怖は底知れなかった。それこそ、戦場の最前線で命の危機に晒されることなど、まるで話にならないくらい。
恐怖に涙を濡らしながら、フェスティアは必死に助けを求める。
「た、たす……助けて下さい、グスタフ様っ! お願いです! もう二度と失敗はしません! 必ずあのコウメイを殺してご覧に入れますからぁ!」
助けを求めた先は、同じ部屋にいるはずの主人だ。
フェスティアは動かない身で、必死に目を動かしてグスタフの姿を探す。
すると、その醜悪な悪魔はベッドの上に腰かけており。
「あむ……んぐ……ちゅば……ちゅううっ。ふふっ、負け犬が何か言ってるよ、グスタフ」
腰かけたグスタフの股に顔をうずめているのはリアラだ。その巨大な肉棒を愛おしそうに頬張り、卑猥に頭を動かしながら奉仕をしていた。
「くっくっく。プライドが高い女がレズ堕ちした後、さらにワシのチンポで男の良さを再教育するのもオツじゃのう。淫魔部隊の強化にもなるし、一石二鳥とはこのことかじゃあ」
「っわ。また硬くなったよ……も~、グスタフのスケベ♪ 大好き♪ あ~ん……ちゅば、ちゅばっ」
唾液をまき散らしながら、リアラの口唇奉仕に悶えるグスタフを見て、フェスティアは絶望する。
――助ける気など全くない。もう自分は捨てられた。
考えてみれば当然だ。これは、敗北した罰なのだ。あの悪魔が、そんな失態を許容するはずがないと、最初から分かっていた。
敗走した時点で、フェスティアはグスタフに捨てられることが確定していたのだ。
(わ、私もグスタフ様のチンポ……しゃぶりたいっ……ずるいっ! チンポぉぉぉ!)
絶望しても尚、グスタフの「異能」による狂気はフェスティアの理性と身体を支配する。飽くなき雄への――いやグスタフへの信奉と欲望が、今目の前で渇望している主人の肉棒を頬張るリアラへの嫉妬に変換されていく。
しかし、やがて両の乳房を吸い立てる淫魔2人の甘い舌の感覚が、フェスティアの脳髄を甘く蕩けさせていく。
「っん♡ あぁぁん……んああっ♡」
「あっ、良い声が出たねママ♪」
「おっぱいの先っぽ、すごく硬くなってきたよ。嬉しいな、ママ♪」
ママ、ママと連呼してくる淫魔達。そんなことがあるわけがないのに、そう呼ばれる度に身体の奥がジンジンとして、頭の後ろの方が熱くなってくる。
「や、止めなさい……貴女達……私は、貴女達の食料でも、母親でもないわっ!」
淫魔、それも複数にこれだけやられれば、平凡な人間であれば既に虜になっているはずである。それがここまで気丈を保っていられることは、強靭な精神力の証左だ。
ステラはそんなフェスティアの様子を見て、先ほどの“普通の人間”という評を改めた。
――とはいえ、結果の何が変わるわけでもない。
「あ~ん、私もママとちゅっちゅしたいよぉ」
「私も、私もぉ」
乳房を吸っていた2人の淫魔が甘えるようにそう言うと、今度はその二人がフェスティアの頬に、鼻に、額に、何度も何度もキスをしてくる。そして、それまでフェスティアの唇を奪っていた淫魔が、交代するようにして、顔を下の方に下げていき、首筋から鎖骨、そして乳房を通り越して腹へ降りて、太ももへと舌を這わしていく。
「んっ……んぐ……」
「ママぁ、キスぅ♪」
「舌出して♪」
頬を舐っていた淫魔2人の舌が、フェスティアの唇をなぞり、そしてその口内へ舌をねじ込むようにしてくる。フェスティアの口内に淫魔2人の舌が入り込んでくると、フェスティアは抵抗することも出来ないまま、2本の舌に絡め取られる。
「ん……ふ……んむぅ……」
「眼を閉じないで、私の眼を見つめて下さいまし――そう、それでいいですわ。ふふふ、と~っても気持ちよさそうな顔ですわよ」
半開きになった瞳でステラの瞳を見つめるフェスティア。
憎くて気に喰わなかったはずのステラが、何故だかとても愛おし気に見えてきてしまう。敬うべき主人、そしてその愛を乞いたいと、フェスティアの胸がドクンと高鳴っていく。
「ママぁ、私たちの精気も飲んでぇ♪」
フェスティアの舌を味わいつくした淫魔達が、フェスティアの唇を開かせると、その中へと唾液をタラリと流していく。
「ん……んぐ……ごくんっ……ごく……」
口の中から溢れそうなくらいに淫魔の唾液が注ぎ込まれる。
それを体内に取り込む程、何か得体の知れないものがフェスティアの中に入ってくるような感じがする。
(な、何かが私の中に入って……も、もっと欲しい……!)
「じゅる……ぢゅうううっ……」
フェスティアは唇の周りに就いた淫魔達の唾液を舐めとりながら、舌を伸ばしている淫魔達の舌へ自分から舌を伸ばして絡めていき、その唾液を吸い取っていく。
「あぁん、ママぁ♪ キス……キス……♪ 気持ちいいね♪」
「はむ……れろ……も、もっと……貴女達の精気を飲ませて……んぐ……ごくんっ!」
フェスティアが夢中になって淫魔2人と舌を唾液を貪るようになると、太ももを舐っていた淫魔の舌が、敏感な部分へと昇ってくる。
「えへへっ。ママのここ、とってもトロトロになってるよぉ♪ それじゃ、まず私がママの精気いただきま~す。ちゅううううっ♪」
唇を尖らせて、淫魔はフェスティアの秘唇にキスをするようにすると、そのまま音を立ててフェスティアの愛液を吸い取っていく。
「っ! んぐ……っはあああ! ちゅっ……ちゅうう……」
淫魔3人の中で、身体をビクビクと震わせるフェスティア。強力な拘束具のため身動きが出来ず、その強烈な快楽を拒むことが出来ず、ただ与えられるがままに受けることしか出来ない。
まるで脳を直接刺激するような、濃厚で強力な淫魔たちの淫戯に、フェスティアは唇からは唾液を、秘部からは愛液をどんどん溢れさせていく。
「はぁ……ダメ……こ、このままじゃ……ちゅううっ……淫魔の精気が美味し過ぎるっ! 精気吸われるの、気持ちよすぎるぅ! ちゅっ、ちゅう……んぐ」
「このままだと、どうなるのかしら?」
ステラが妖艶な笑みを浮かべながら、フェスティアの瞳を見つめてくる。それはフェスティアの逃げ場所を失くし、追い詰めていくような、冷酷でありながら魅惑的な目つきだった。
淫魔の誘惑の視線にさらされたフェスティアは、頬を緩ませながら答える。
「レ、レズビアンになっちゃう。チンポより、淫魔が好きなレズになっちゃう!」
「っきゃ♪ ママのオマンコから、すっごい精気溢れてきた。吸っていい? 吸ってもいい?」
「吸って……吸って! たくさん吸ってっ! あぁぁぁん! あんっ……あ゛~!」
舌をダラリと垂らしながら情けない喘ぎ声を漏らすフェスティア。既に、そこの『天才』の名残は残っておらず、快楽に狂う雌の顔となっていた。
「ママ、ママ♪ このまま私達のママになってくれる?」
「ママになってくれたら、もっと気持ちいいことしよ♪ もっとたくさん精気を上げるし、ママの精気も吸い取ってあげる」
「あ……ふあ……あぁ……」
無邪気にも聞こえる声で、淫魔達が最悪の誘惑を囁いてくる。精気を吸われ、そして精気を注ぎ込まれる――いわば淫魔達との体液交換の行為に理性が溶かされたフェスティアに、それの抗う気力は残っていなかった。
「な、なるわっ! 貴女達は皆私の娘よ!」
フェスティアが陥落すると、ステラとその他3人の淫魔は、正に悪魔らしい不気味な笑みに顔を歪める。
「わーい♪ それじゃ、今度はママから精気ちょうだい♪」
「たくさん、たくさん欲しいなぁ♪」
フェスティアと舌を貪っていた淫魔達は、今度はフェスティアの口の下で、お互いの舌を触れ合わせるように伸ばす。
「ふぁ……あぁ……の、飲みなさい……あはっ♡」
フェスティアは口の中で唾を溜めると、そのままトロリと、彼女達の舌の上へ唾液を落とす。
「んれぇぇ……はぁ……おいしっ♪ ママの精気……ちゅ……ちゅうう」
「はむ……れろっ……んうううっ♪」
そのままフェスティアの下で舌を絡め合わせる2人の淫魔。
その間にも、フェスティアの秘部を啜っている淫魔は、そこからフェスティアの愛液と精気を吸い取っており。
「ふあ~っ! あああ~っ! あっ、あっ、あぁ~! だめ、だめぇぇぇ! 精気が溢れるっ……吸われるうううううっ!」
「ママ、美味しいよ♪ ちゅううっ……ぢゅるっ! ここから溢れる精気……ママも気持ちいい? どこが気持ちいい?」
「お……おま……オマンコよ! オマンコが気持ちよくて、精気が溢れ出るっ! んあああああ~っ! あっ、だめ! イクっ! イクのっ! そこ、舌入れられたら……!」
「いいよ♪ いっぱいバカになって、精気垂れ流しにしちゃおっ♪ ママが潮吹いているところ見たいなぁ♪ ちゅ……ぢゅううううう~っ!」
差し迫った声を出すフェスティアを追い詰めるように、更に激しい音を立てながら秘部を啜り続けていく淫魔。フェスティアは椅子の上で動けないまま、がくがくと全身を痙攣させていきながら
「あ゛っあ゛っ~! あ゛っ、イグっ♡ いぃぃぃぃぃぐううううううっ~♡」
フェスティアは、その淫魔の顔に吹きかけるように潮を吹きながら絶頂に達する。それはグスタフの行為の時でさえ見せたことがないような、至福の表情だった。
「はぁ……はぁ……あはは……あはっ♪」
痙攣しながら、満ち足りた表情で呆けるフェスティア。その口のすぐ下では、相変わらずぴちゃぴちゃと唾液の音を立てながら舌を絡ませる2人の淫魔がいる。フェスティアは、だらりと舌を伸ばしながら
「マ、ママもキスに入れてぇ♡ 3人で精気交換しあいましょ♪」
□■□■
バーグランド邸での肉欲の宴は尚も続く。
「あぁんっ……あんっ! 気持ちいい、グスタフっ! もっと突いてっ!」
ベッドの上では、仰向けになったリアラにのしかかるように、グスタフがその巨体を揺るがしていた。
「ぐふふ……相変わらず、お前は可愛い女じゃのう。いくら抱いても飽きんわい。あの豚ライトとは大違いじゃなあ」
「ふふっ♪ あんな豚と一緒にしないでよ。あんなのセックスしか能の無い、哀れな便器女なんだから。私は人類最強の勇者よ。グスタフのためだったらな、どんな相手でも何人でも殺してみせるから♪」
そんな愛の語らいとは到底思えない、狂った会話を重ねながら性交を続ける傍ら、同じ部屋ではフェスティアが3人の淫魔とステラに絡まれていた。
「あ゛っ~♡ またイクっ♡ またイク♡ 精気出るっ♡ 出るうううううっ♡」
椅子に拘束されたままのフェスティアは、3人の淫魔に代わる代わる秘部を貪られては、そのたびに潮を吹いていた。もう何度目の絶頂だろうか、フェスティアの意識はどこかに飛びそうになっていた。
「はぁ……はぁ……か、枯れちゃう……もう、わらし……無理ぃ……」
「ふふふ。随分出しましたわね、フェスティア」
淫魔達とは違い、見ているだけでステラは精気を吸うことが出来るのか、ペロリと舌なめずりしながら、快楽に蕩けるフェスティアの表情を見つめる。
「もう精気がほとんど空っぽだわ。本当なら、ここで呪いをかけて淫魔に堕としてあげたいところですが――」
生憎と、グスタフからはそれを禁じられている。
人間から淫魔への堕落――それは、生物としての種類を変貌させてしまうことだ。元の人格や才能の面影は残るものの、その行動原理は人間の精気を貪る事とステラに従うことに集約されることとなる。
フェスティア本来の才能である、戦略・戦術手腕や組織の統率力などは、目先の欲望を優先する淫魔の本質に大きく阻害されてしまうこととなる。
今後第1王子派との戦争が本格化すれば、フェスティアの稀有な才能は必要不可欠だ。ここで淫魔に堕とすことは得策ではない。
「でも、淫魔の技には色々あるんですのよ。人間のまま、淫魔の快楽に堕とすことなんて、造作も無いことですわ」
そう言うステラは、突如黒いオーラのようなものを纏い始める。それは具現化されたステラの魔力であり、形を持たずに漂うようにしていたそれは、やがて無数の触手ようのような形を作っていく。
「ぃ……あ……なに……?」
得体の知れない技に、恐怖を抱くフェスティア。未だ快楽で頭が呆けていながらも、震える声を出しながら怯える。
「空っぽになった貴女の精気の器に、今度は淫魔の精気を流し込んであげますわ。人間の身のまま、淫魔の精気を宿して……果たしてまともでいられて?」
「い、いや……いやぁぁぁぁぁぁっ!」
言っている意味は理解出来なかったが、おそらくステラはフェスティアという存在を別のものに改造してしまおうとしているのではないか? ステラの理知的で冷酷な言葉は、フェスティアにそんな恐怖を抱かせる。
しかし拘束されているフェスティアは動くことすら出来ない。
淫魔3人に抑えられながら椅子をガタガタと揺らすフェスティアの首筋に、ステラが作った触手の内の1本――指先程の太さの黒い触手が、注射器のように首筋にプスリと刺さる。
「う……ぐ……ぁ……? あぁ?」
肌に針が突き刺さる感触はあったが、痛みはない。
その刺さった箇所から、“何か”が流し込まれていく感覚がはっきりと分かる。それは血の巡りと共に、瞬く間にフェスティアの身体中を駆け巡っていく。
ステラの言う“淫魔の精気”が人の身であるフェスティアの中を満たしていく。
「うっ……がああぁぁぁぁぁっ? だ、だめっ……これ以上は、もう……うあああ……し、死んじゃう……ひゃああああっ?」
触手から“何か”を流し込みながら、ステラがフェスティアの乳房に手を伸ばすと、その膨らみを揉みしだきながら、指で先端部を扱くようにして刺激していく。
「っふあ? あぁぁぁぁっ? ……あ? う、嘘……そ、そんな? 有り得ないっ……!」
乳房を愛撫されれば、全身を巡っている“何か”がそこに集中してくるのを感じる。実際、フェスティアの乳房は張るように大きくなっていき、乳首も痛いくらいに硬くなって尖っていくのが分かる。
「うそ……うそ……出るっ! 出ちゃうっ? わ、私の身体……っ!」
「さぁ、精気を吸い尽くしなさい。私の可愛い眷属達」
ステラが揉みしだく乳房に吸い付く2人の淫魔。残りの淫魔は再びフェスティアの秘部を貪り始めていく。
「ちょうだい、ママ♪ ママの濃くて美味しい精気♡」
「濃くて粘っこい、おっぱい精気♡」
「オマンコからも一杯吸い出してあげるね♪」
「す、吸わないでっ! 本当に出るっ! 出ちゃうっ! 母乳が……あぁぁぁっ……出ちゃうのっ! 取り返しがつかなくなっちゃうっ」
ステラから注入される“何か”が、乳房と秘肉から噴き出す感覚――それは通常の性交で得られる快感の何倍にもなるのだろうか。人の身では到底得られない快楽の予感に、フェスティアは恐怖と共に、その期待で表情を蕩けさせていた。
「もうとっくに、後戻りなんて出来ないですわ。ほら、出してみせなさい。おっぱいから精気を噴き出して、人間を止めてしまうんですのよ」
正に悪魔の囁き。ステラはフェスティアの耳元で吐息を吹きかけながらそう囁くと、トドメと言わんばかりに、乳房をギュッと絞るようにする。
「んっはあああああああああ~~~~♡ おほおおおおおおおおおっっ♪ んおおおおおおお! お゛っお゛っお゛お゛~♡ おっぱい出りゅうううううう♡」
獣のような咆哮を上げながら、フェスティアはステラの言う通りに、乳房から乳白色の液体――精気を噴き出す。乳房を吸っていた淫魔達は、それをそのまま口に含んで、ごくごくと美味しそうに嚥下していく。
「んふ、ママ♪」
淫魔の1人が、口の中にその精気を溜めながら、フェスティアを見つめる。
精気を噴き出すことで人外の快楽を味わったフェスティアは、白目を剥いて舌を突き出した、完全に理性を失った表情をしながら、その淫魔の口元からあふれ出る精気を見て
「あ゛あ゛……ママにも飲ませて……ここに、ちょうらい……れぇぇ……」
そうしてフェスティアが伸ばした舌の上に、口に含んだ精気を垂れ落とす淫魔。そしてそのまま舌同士を絡め合わせて、貪るようなキスを始める。
「も、もっろぉ……もっろ、ママから精気しゅってぇ♡ おっぱい張って苦しいのぉ♡ たくさん吸ってぇ♡ オマンコからも沢山吸ってぇ♡」
かつて、リアラがグスタフの「異能」にかかる前に、ステラに手によって女性同士の快楽を刻まれたのと同様に。
フェスティアもまた、ステラの手によって女性同士の快楽――しかも今回は人外である淫魔の技も併せてーーを刻まれていく。
才気溢れる天才の精気を絞り尽くし、ステラ麾下の淫魔3姉妹は強大な力を得ることとなった。
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