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第2章『クラベール城塞都市決戦』編

第90話 クリスティア=レイオール(裏編Ⅱ 散らされる純潔、それでも…)

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(狂っている……こんな行為、狂っている……!)

 クリスティアが一度絶頂に達した程度で、狂った肉の宴が終わることなど有り得なかった。

「あぁぁんっ! いいですよ、クリスティア! もっと音を立てて舐めてっ! ああ、気持ちいいっ!」

 ベッドの上で股を開いて座っているリリライトの秘部へ、クリスティアは顔をうずめて舌で奉仕をしていた。そのクリスティアも仰向けに転がっているグスタフの顔を跨ぐようにして、グスタフの舌で秘裂を舐め上げられていた。

「ああっ……マンコだけじゃなくて、クリもっ! ダーリンに開発されて、皮を剥かれてビンビンに勃起したクリチンポ! クリスティアの舌でコロコロ転がして下さい! そうです、そう……んほおおおお~っ!」

 王族と言うか、そもそも人間として下劣すぎる言葉を吐きながら、獣のように喘ぐリリライト。

 これが本当に、純真可憐で知られるあの『純白の姫』なのだろうか。臣下に秘部を貪られて、下品な言葉を連呼するこの浅ましい雌がリリライト=リ=アルマイトなのだろうか。

 --これは悪夢だ。

 クリスティアは霞がかかる理性の中で現実逃避をしようとするが、自らの性器にはいずりまわる舌の感触がそれを許さない。

「ちゅる……っちゅ……っんふうっ! っあああ! だ、だめ……だめ……!」

 グスタフの舌が秘裂の中を犯すように伸びてくると、クリスティアは顔を上げて身体を反らせる。先ほど経験した絶頂が再びそこまで来ているのを感じるのだ。

「ぐひひひひひっ! お前のイクタイミングが分かってきたぞい。イキそうなんじゃろ? ん?」

「そ、そんなこと……!」

 無慈悲なまでに注がれる快感の波ーー普通の人間なら既に呑まれて正気を失っているくらいだ。それでもクリスティアはぎりぎりのところで耐えており、必死に歯を食いしばっていた。

(私、は……こんなところで、負けるわけには……!)

 あまりにも唐突で理不尽な恐怖と混乱ーーそれでもクリスティアは自分を保っていた。

 母と親友に誓った思い。

 強くなろうとする自分を、きっと2人とお今も見ていてくれている。だから負けるわけにはいかない。

 ここで負けてしまえば、また……

『貴女が弱いから、貴女の母も……』

 異母姉の、あの言葉がリフレインされる。

 そうだ、ここで負けてしまえば、また大事なものを失う。また不幸になってしまう。絶対に負けてはいけない。強くなれ。

「クリスティア、イキそうならちゃんとダーリンに報告するんですよ。そうしたら、ダーリンがタイミングを合わせて最高の雌イキをさせてくれますよぉ」

 必死に歯を食いしばるクリスティアをあざ笑うかのように、リリライトは蕩けた表情でそういう。その甘い悪魔の囁きを聞いたクリスティアは

「っう、あ~~っ! イク、イク、イク! イク、イクぅぅぅ! イッちゃううう!」

 その甘美なる快感への誘惑に抗うことは出来ず、絶頂宣言をしてしまう。するとリリライトの言葉通り、それに合わせてグスタフがクリスティアの尻肉を強く掴み、舌を深く突き入れることで、先ほどの何倍もの絶頂をクリスティアに与える。

「あ、あひっ……ひゃっ……ひゃうううっ……!」

 舌を突き出しながら、強すぎる絶頂の感覚に、グスタフの顔の上で腰をビクビクとヒクつかせるクリスティア。

(き、気持ちいい……気持ちいい気持ちいい気持ちいい! 気持ちいい!)

 頭の中が快感一色に染まっていく。

 母のために強くなろうとする崇高な意志も、親友と誓い合った大切な約束も、全て忘れて肉の欲望に塗りつぶされていく。

(わ、分かる……これ、すごい! リリライト王女殿下がこうなるの……分かるっ……!)

「さて、それじゃメインディッシュといただくとするかのぅ」

 すっかり快感にのまれている様子のクリスティアの下から顔を出して身を起こすグスタフ。そしてリリライトに命じてクリスティアを仰向けに寝かせると、その足を開かせて自らの腰をクリスティアの足の間に割り込ませる。

「ぐひひひひ。やっぱり処女を奪うときは正常位に限るのぅ♪ ワシのスーパーチンポで、処女マンコをラブラブに蕩かせてやるからのぅ」

「ダーリン♪ クリスティアが終わったら、リリはバックで犯して欲しいです。久々に、豚声晒しながら頭馬鹿になりたですぅ。お願いですう」

 狂った会話が他人事のように聞こえるクリスティア。理性と意識が遠のいていく。抗う力が、強くなろうという意思が全ての肉の欲望に呑まれていく。

 --いっそ、このまま快感に流された方が楽に。

「い、や……」

「んんぅ?」

 しかし、クリスティアは自分を手放さない。

「奸臣グス、タフ……リリライト殿下を惑わした罪……必ず死を持って……」

「ほう。ほうほう……ほぉぉぉう」

 肉棒を秘裂の入り口にあてあがった段階で、急に抵抗が強くなったクリスティアを興味深そうに観察するグスタフ。

「私は白薔薇騎士だ……! 姉上を超える……強くなるために、ここまで…っ!」

 2度目の壮絶な絶頂の余韻はまだ残っており、クリスティアは全身に力が入らない。贅肉だらけのだらしない身体をした肥満男が相手とはいえ、力づくで押しのけて反抗することなど不可能だ。

 このまま純潔を穢されるのはもはや避けられない。

 しかし身体を汚されても、この心だけは絶対に手放さない。

「ここで屈してしまえば……ここまでの辛いことは……」

 妾の娘というだけで、目の敵にされてさんざん虐められたこと。

「嬉しかったことは……」

 自分を愛してくれた母のこと。自分を支えて応援してくれた親友のこと。

「全部無駄になる! そんなことは--」

「はい、ざ~んねん♪」

 抵抗の意を示すように震える手をグスタフへ伸ばしたクリスティアだったが、その言葉が終わるのすら許さずに、グスタフは一気に腰を突き入れて、あまりに呆気なくクリスティアの純潔を奪った。

「あ、あああああっ? っあああああああ?」

 未開通だったクリスティアの女性の部分を、グスタフの肉棒が蹂躙していく。既に充分潤っているとはいえ、雄を受け入れたことがないそこは狭くてキツイ。ただでさえ巨大なグスタフの肉棒をすんなりと受け入れられるはずがない。

 ーーないはずなのに、グスタフはクリスティアの女性器の抵抗などものともせずに、無理やりこじ開けるようにして、一気に最奥まで貫いた。

「か、はっ……くは……!」

 ミチミチミチ……という、肉が引きちぎれるような生々しい感触と共に襲ってくる未知の感覚。

 息すらも出来ない、あまりにも強烈な刺激。それは剣で打たれたり切られたりするよりも、言葉の刃で心を切り刻まれることよりも、そんなことなど全く話にならない程の圧倒的なものだった。

 生まれて初めて雄の象徴が自らの身体に挿入されていく感覚。

 それは、覚悟していた破瓜の痛みなど凌駕する程の、圧倒的な満足感だった。

「ぐひひひひ。この処女膜を突き破る感覚が何とも言えん……おっ、やば……また勃起していくのぅ」

 結合部からは赤い純潔の証が流れ出ている。それを見て雌を支配したという満足感に浸ると、グスタフは醜悪な笑顔を浮かべる。

(何、これっ……!)

 身体の中に感じる肉棒の感触。視覚で見る以上に、その形も大きさも分かってしまう。まだ雄を知らない自分の膣が、その肉棒の形に変えられていくようだった。

 まるで自分が、その雄専用の雌になるような感覚がーー

 たまらなく嬉しい。

「あはっ、ダーリン見て。すっごく幸せそうな顔してますよぉ」

「そりゃあ、ワシに処女を捧げて嬉しくない雌なぞおらんからのぅ。おほっ、吸い付いてきたわい」

 この悪魔の言う通りだった。

 処女だったにも関わらず、クリスティアは自分の意志など無関係に、強制的に、純潔を奪われたことに心も身体も喜んでいた。この雄のために尽くす雌へと、心も身体も変わろうとしている。

「おっ……ほっ……良い具合じゃ♪ 使い古したビッチ共とは違う、このキツキツな処女マンの感触がたまらんのぅ」

「ああっ、クリスティアってば羨ましい。リリもダーリンに処女を奪われた時のこと思い出すと、オマンコトロトロになっちゃいます。舐めて、クリスティア! 私のエロエロに発情した、使い古しのビッチマンコ! ほら、ほらぁ」

 グスタフが腰を使い始めると、リリライトはクリスティアの顔を跨ぐようにして秘部を押し付ける。

「あ、ぐ……んぐ……んっ……~~っ!」

 処女である配慮など全くない、プレスするような激しいグスタフの腰遣い。奉仕を強要するリリライトの濃密な発情した雌の匂い。

 悪魔の「異能」による恐るべき狂気の宴に、クリスティアが耐えられるはずが無かった。

「あ~~~っ! いいですよ、クリスティア! その舌使い……ああんっ! リリ、イキそうですっ! ダーリン、チュー♪ ベロチュー♪」

 もはや何も考えらずに、顔に押し付けられたリリライトの秘部へクリスティアは舌を伸ばし始める。

 はっはっと犬がパンティングするように舌を出しながらリリライトが喘ぐと、クリスティアを犯すのに夢中になっていたグスタフは顔を上げてリリライトと舌を絡ませ合う。

「はふっ……ぢゅるうううっ♪ ぶひひひ! ほれ、イケえっ♪ 処女マンを犯されて、雌豚らしく盛大にイッしてまえええ!」

 グチュグチュという淫猥で下品な水音を立てながらグスタフがラストスパートのように腰を激しく打ち付けていく。その雄の欲望に応えるように、クリスティアの膣も肉棒のピストンに合わせて精を絞るように、キュキュッと締め上げる。

「あっ……ぐぁぁぁっ……い、イク♪ イッちゃう♪ イクのおお! 処女なのにイッちゃう! イクうううううう!」

「あむ……んれぇ……リリもイク! イク、イクぅ♪ いっくううううう♪」

 膣内で膨張し、灼熱の欲望を遠慮なく吐き出す肉棒。最奥をその白い白濁で穢されたクリスティアは、身体の中だけではなく思考までも真っ白に染め上げられて。

(ああ、気持ちいい……!)

 雌としての最高の幸福感に満たされたながら、意識を失うのだった。

□■□■

「あ゛お゛ぉ……お゛っ、お゛っ♪ ぶひいいいいいいいいっ♪」

 初めての性交によってキャパを超えた快感を与えられて意識を失っていたクリスティアだったが、リリライトの豚のような声で目が覚めた。とても可憐な姫とは思えない、濁音交じりの獣のような喘ぎ声。

「ふひー、ふひー。全く可愛いもんじゃのぅ」

 リリライトは動物のように四つん這いになりながら、グスタフに後ろから犯されていた。それは客観的にみると、正に動物が交尾をしているようにしか見えなかった。

「あ゛っ、あ゛っ~♪ い゛い゛……ぎも゛ぢい゛い゛……チンポ最高ぉ……」

 白目を剥きながら痙攣するリリライトの尻肉をぺちぺちと叩くグスタフは、クリスティアが意識を取り戻したのに気づいたように、こちらの方を向いてくる。

「なんじゃ、起きたか? ほれ、お前もとっとと尻を突き出せ。あと5回戦くらいはやるからのぅ」

 リリライトとどれくらいやっていたのかは知らないが、恐るべき絶倫ぶりを見せつけるるグスタフ。

 クリスティアは、その下でぴくぴくと痙攣して正気を失っているリリライトの姿へ視線を滑らせる。

 兄カリオスのようなカリスマや姉ラミアのような戦闘能力もない彼女は、それでもその可憐な容姿と純粋無垢な性格から広く国民に愛されていた姫だ。

 そのはずなのに、一体この悪魔との間で何があったのかは分からないが、家畜以下の扱いや罵倒を受けて狂気し、浅ましい獣欲に溺れている。

 姫と大臣ーーその主従関係が逆転しており、雌と化したリリライトが雄のグスタフに完全に屈服していた。

(これは……私、だ)

 まだ意識がぼやける中で、クリスティアは思う。

 戦士の家系に生まれたはずなのに、リリライトは虚弱といってもいいくらいに弱い。国民が彼女に求めているのは強さではないのだが、だからといってリリライトが弱いという事実は変わらない。

 王家の生まれとはいえ、弱者はやはりこうなるのだ。

 弱者リリライトは、今や誰もが嫌悪し侮蔑するような最低下劣の獣と化している。これ以上の底も、不幸もない。あまりにも哀れ過ぎる姿だ。

 結局はこういうことなのだ。弱者は幸せになれない。強者の前に敗北すれば、ありとあらゆるものから忌み嫌われて不幸になるのだ。

『貴女は幸せになるために生まれてきたのよ、クリス』

 辛いことが会った時に、必ず頭の中で反芻される愛する母の言葉。

「んん? どうしたぁ?」

 すっかり異能の前に心を屈したのだろうと思っているグスタフは、何の反応も返さないクリスティアをニタニタと見ていた。

 しかしクリスティアはそんな悪魔の思惑の前に、簡単に屈することは無かった。

「お前のような下劣な男に、負けてなるものかっ! 私は強くなって……幸せになるんだっ! 見ててお母さんっ……ジュリアスっ!」
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