【R-18】龍の騎士と龍を統べる王

白金犬

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第2章『クラベール城塞都市決戦』編

第65話 クラベール城塞都市決戦(前哨戦)【フェスティアSIDE】

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「特別な策などない。つまり、正攻法ということですか」

 既に陽は沈み、夜が更けた時分――第2王女派フェスティア部隊の陣地内にある幕舎で、ゾーディアスはフェスティアの目の前に立ち、つぶやくようにそう言った。

 机の前に座っているフェスティアは、相変わらず察しの良い護衛を見上げるようにしながら微笑を浮かべる。

「策士の仕事は、相手がやられて一番嫌なことをしてやることよ。この場合、敵方――コウメイがやられて一番嫌なのは、正攻法で押されることよ」

 王都ユールディアより到着した増援部隊の規模を考えると、おそらく兵力は五分五分かわずかにこちらが劣るくらいだろう。しかし、こちらはなんといっても新白薔薇騎士とリアラがいる。単純な力押しになれば、負けるはずがない。

「それ防ぐために、コウメイは奇策なり小細工なりを弄してくるでしょうね。……そうね、今夜あたりにでも、何か仕掛けてくるんじゃないかしら」

「具体的には……?」

 自信たっぷりにそう言って笑うフェスティアに、ゾーディアスは静かにそう問いかけた。

 ゾーディアスは前線で戦う兵士であって、作戦を考える軍師ではない。しかしフェスティアの思索は、そんな剣士のゾーディアスからしても感心するばかりで、興味をそそられるのだった。

「一見、無敵に見えるリアラ=リンデブルグだけれども、決して万能ではないわ。例えば今回のような攻城戦において、彼女の勇者特性の効率は悪くなる。野外戦と違って、相手が城塞内へこもるようならば、勇者特性の影響範囲は狭まってしまう。あの力は、野外戦での大軍同士の戦いで真価を発揮するものなのよ」

 それが、攻城戦に入ってからフェスティアが積極的にリアラを活用していない理由だった。それでもリアラを前面に押し出して力押しをすれば優勢に戦えるのは間違いないだろうに、そうしないのは無駄を嫌うフェスティアらしいといえば、らしかった。

 誰もがリアラのことを無敵で完璧な勇者だと思う中、意外な部分に目をつけているフェスティアに、ゾーディアスは感心する。

「万能じゃないだけでなく、弱みだってある。いくら勇者といえど、私達と同じ人間――つまり、疲れもすれば腹も減る。空腹になれば動けないのは、私達普通の人間と同じよ」

「――あ」

 そのフェスティアの言葉を聞いて、ゾーディアスは間の抜けた声を出すのだった。

「すると、敵が狙ってくるのは兵糧……?」

「ええ。きっと、そうでしょうね。直接戦わずにリアラ=リンデブルグと新白薔薇騎士達の力を封じるのに、それ以上に効率的で効果的な方法はないもの」

「代表閣下、失礼します!」

 唐突に2人の会話に割って入ったのは、龍の爪の正規兵の1人だった。

「だ、代表閣下のおっしゃる通りでした。第1王子派の斥候が、兵糧庫の方へ姿を現しました」

 その報告を聞いて、ゾーディアスは驚愕の表情を見せて、フェスティアは薄ら笑いを浮かべた。

□■□■

 今は王下直轄騎士であり、元は龍牙騎士であるレーディルは、騎士としての実力は中の下という微妙な感じだったが、極めて稀有な才能を有していた。

 認識阻害という、他人の感覚器官に作用する魔術の使い手。それは本人曰く「すごく目立たなくなる程度」くらいのレベルらしいが、そもそもこの分野の魔術の使い手は大陸全土を見ても希少な存在である。

 その名の通り他人が自分の存在を認識する感覚を阻害ーー正確に言うと「鈍く」しているらしい--するこの魔術は、斥候や潜入任務にはうってつけの能力であり、これがレーディルが王下直轄部隊に抜擢された理由だった。先のミュリヌス領の戦いでも、その能力を使って瀕死のルエールを領内から連れ出した功績を持っている。

 レーディルもまた王都からの増援部隊に編成されて、クラベール城塞都市へと入った騎士の1人だった。コウメイがレーディルを連れてきたのは、正にこの斥候任務が理由である。

「いやぁ、しかし元帥様も大胆な作戦を考えるよねぇ?」

「……しっ。さすがに無駄口は不味いですってば。一応、偵察任務ですよ?」

 どこか能天気な口調で言うのは、龍牙騎士の鎧を身に纏った騎士――デイ=シュラウム。小柄で少年のような容貌をしているが、レーディルよりも年上である。

 元ミリアムのチームにいたデイも、今回の増援部隊に混ざってクラベール城塞都市に派遣された龍牙騎士である。今は偵察任務に臨むレーディルの護衛役として、彼に帯同していた。

 2人は陣地内に置かれた物資やテントの影に身を隠し、そこかしこをうろついている敵兵士の目をかいくぐりながら、陣地内をうろついていた。

 とはいえ、見通しがいい平野に作られた陣地である。夜半で暗いとはいえ、遮蔽物もほとんどなく、簡単に見つかってしまいそうなのだがーー

 しかし不思議なことに、今も2人のすぐ背後を1人の兵士が通り過ぎるが、レーディルとデイに気づいた様子はなく、そのまま通り過ぎていく。

「――本当に、元帥様が言った通りだね。びっくりだよ」

 自分達に気づいていない様子で通り過ぎっていたその兵士の背中を見送って、デイがつぶやく。

「あの人、普段はああ見えるけど、やる事は凄いんですよ。王都では、リリライト様やグスタフ様の派閥の人間を粛正しましたし……結構エゲつないことを平気でやる人ですよ」

 それは尊敬とか好ましいというよりは、恐れの方がレーディルにとっては強いようだった。どこからゲンナリしたような顔で言う。

「でもま、とりあえず信頼は置けるみたいだね。今の所は、あの人の言った通りになっているもんね」

 レーディルに確認するように言うデイは、面白そうに笑みを浮かべている。

「勇者相手に実力勝負じゃどうしようもないから、食料を焼いて追い払う……最初聞いた時はどうかと思ったけど、なんか上手くいくような気がしてきたよ」

 そのためにレーディルは、フェスティア部隊が兵糧を保管している正確な場所を把握してくる……という重要任務をコウメイから託されていたのだった。

 コウメイが狙うのは、大軍同士の押し合いではなく、ピンポイントで兵糧がある場所への強襲である。

 糧食を失ってしまえば、フェスティアといえど部隊を維持することは出来ず、撤退せざるを得なくなるはず。それがコウメイが設定した勝利条件。そしてそのためには、正確に兵糧の場所を把握しておく必要がある。

 フェスティアが率いている部隊はそれなりの規模である。相応量を準備しているのならば、そう簡単に場所を移動させることもできないだろう。

「あった」

 こそこそとしながら2人で陣地内をうろつくこと数十分。2人は遂に兵糧が置かれている一角を発見する。

 これで残るレーディルの仕事は、この情報をコウメイのところへ持ち帰るだけ。その後、この場所にどうやって攻撃をするかは、コウメイが考えることである。

「よし、それじゃとっとと戻ろうか」

 デイがレーディルにそう囁くと、2人はフェスティア部隊の陣地内を足早に去って行くのだった。

□■□■

 逃げるようにフェスティア部隊の陣地から離れていく第1王子派の2人の騎士。その後姿を、第2王女派の龍の爪正規兵が見送るようにして立っている。

 その眼には、しっかりと2人の姿が見えていた。

「ひゅ~、さすが代表閣下様だ。全てお見通しだねぇ」

 兵士はそんなことを言いながら、精密に加工されて美しい形を保っている小石を弄ぶようにしていた。

□■□■

 引き続き、フェスティアの幕舎内。

 来たる決戦に向けたフェスティアの思惑、ゾーディアスはその講釈の続きを聞いていた。

「魔封石……そんなものがあるのですか」

「ええ。ファヌスとの技術取引で、あちらの魔法技術とこちらの加工技術を合わせて開発したものよ。1度使用したら砕けてしまうから使い捨ての上に大量生産も難しくて、実戦配備はとても出来ない代物だけど……こういう時には便利よね」

 フェスティアはクスリと笑う。

「しかし、認識阻害の魔術ですか。さすが聖アルマイトには、色々な使い手がいるんですね」

「そのおかげで、カリオス王子達をミュリヌス領から逃してしまったのだけれど……でも相手の手札が分かっていれば、こうやっていくらでもやりようはあるものよ」

 第1王子派には、斥候特化とも言っても良い認識阻害の魔術の使い手がいる。以前、ミュリヌス領からカリオスらを取り逃がしたフェスティアはそのことを把握していた。だから、もしコウメイがこの戦場に来ているなら、必ずその使い手を連れてくるとフェスティアは読んでいた。

 そしてリアラの力を封じるために、生命線である兵糧を狙ってくるであろうこと。そのために、斥候としてその使い手を送り込んでくることまで。

 だからフェスティアは見張りの兵士に、魔術の効果を阻害する「魔封石」を持たせることにしたのだ。

 「魔封石」は、かつてフェスティアがグスタフの「異能」を警戒して準備していたもので、フェスティアはある程度の量を保持していた。

 この世界の魔術ではないグスタフの「異能」には効果が無かったが、別の機会にこの石の効果はきちんと実証出来ている。この世界の魔術である認識阻害の魔術には効果を発揮するのは間違いない。

 つまり、「魔封石」を持っていれば認識阻害の影響を受けず、潜入してきた敵の斥候に気づくことが出来る。

 しかし、そこからのフェスティアの意図が、ゾーディアスには解せなかった。

「そんな貴重な石まで持たせたのに、わざわざ見逃して情報を持ち帰らせたのは何故ですか?」

 その質問に、フェスティアは相変わらずの笑みを保ったまま答える。

「魔封石を持たせたのは、相手がこちらの思い通りに動いているかどうか確認するため。情報を持ち帰らせたのは、相手に思い通りに事が進んでいると思わせるためよ」

 そしてフェスティアは口元に手をあてて続ける。

「認識阻害の使い手が戻って情報を持ち帰ることで、相手はこちらの虚を突く形で兵糧を襲ってこようとするでしょうね。

 すると敵の出方としては、こちらの本隊を城塞都市ぎりぎりまで誘いこみつつ、別動隊で兵糧の保管場所を強襲――こんなところかしらね。

 相手の立場から考えたら、最大脅威であるリアラをどれだけ城塞都市の方へ引き付けられるか。どれだけ兵糧から引き離せるか、が要になってくる。その意図にこちらが気づいて、リアラがそこに戻れば、兵糧を襲うことなんて出来なくなるのだから」

「……あえて、泳がせるというわけですね?」

 ゾーディアスのその言葉に、フェスティアは満足そうにうなずく。

「察しの良い部下は好きよ、ゾーディアス。

 さっき言った通り、私は相手が最も嫌がることをするつもりよ。つまり、兵糧の保管場所から最も離れて欲しいリアラを、そこの守備隊に配置する。更に言うなら、リアラは攻城戦に参加させるよりも、こういう使い方の方が最も効率よく力を発揮できる。

 相手が一番配置して欲しくない場所に、最強の戦力を置く……ふふ、どうかしら?」

 そう言うフェスティアの顔は明らかに喜悦に歪んでいた。相手の思考と意図を完全に読み切ることは、策士同士の戦いにおける最高の愉悦だろう。

「まあ、見てなさい。きっと相手が仕掛けてきた時、目の前に出てくる部隊は少ないはずよ。何故なら別動隊を編成しているはずだから」

 フェスティアは、読み切る。

 コウメイの作戦を、その最初から最後の細かいところまで。その意図までをも。

「相手の頼みの綱である別動隊――兵糧の強襲部隊はリアラに任せる。私が率いる本隊は、そのまま数が少ないであろう敵本隊を力押しで押し切って、そのまま城塞都市を占領する。南のオーエン部隊と連動すれば、こちらに割ける戦力は更に少なくなるでしょうし。こちらは、門を突破して都市内に入った時点で、それで勝利確定よ。リアラが負けるはずもないしね。

 そして、クラベールの次は北のノースポールを陥として、ここら一帯を安定させる。その後は、いよいよダリア領へ進撃ね」

 それはすなわち、王都ユールディアへの侵攻ルート確保。聖アルマイト王国という覇権を握る大国の首元に手をかけることと同義だ。

 これまでに誰もが成し得なかったことを目の前に、フェスティアはくすくすと笑いを零す。

「戦域が広い野外戦で、あえて兵力を分散させるなんて愚策よ。敵ーーコウメイは小細工を弄することで、結局自分を窮地に陥れているだけ。まあ小細工無しの真っ向勝負ではジリ貧にしかならないから、仕方のないことだけれども」

「小細工、と一笑に付することが出来るのは、代表だからでしょうね。並みの指揮官であれば、そのまま兵糧を焼かれて撤退を余儀なくされるところでしょう」

 それは媚びでもなんでもない、ゾーディアスの率直な感想だった。

 敵はフェスティアも警戒する策士だと聞いていたが、なるほどよく考えているものだ。勝ち目のない勇者を相手にどう出てくるのかと思っていたが、兵糧を狙うことで撤退させるなど、少なくともゾーディアスには考え付かなかった。いや、ゾーディアスだけではなく、直接対決でどうやって勝つかという思考の戦闘職は皆そうだろう。

 そして、そのコウメイの上をいくフェスティアにも舌を巻く思いだ。相手の作戦を読み切り、完璧に対応している。これが『女傑』と言われる所以。大陸西方に連合を成立させた立役者と噂される謀略家ということか。

「策略というにはあまりにスケールが小さいけれども……まあ、何にしても拍子抜けもいいところだわ、コウメイ」

 かつて、グスタフの存在を隠匿するため、全てのことは自らが黒幕であろうと演じようとしたフェスティア。その思惑を唯一見破ったコウメイに対して、警戒を厳にしていたのだが。

 兵糧攻めとは、あまりにありきたり。そのための方法も、小細工の域を出るものではなく、フェスティアにとっては児戯に等しいレベルだ。

 その考えは、全て透けて見えている。

 グスタフからも、コウメイに対しては決して油断しないように。そして完膚無きまでに叩き伏せて、生きたままグスタフの目の前に連れて来るように厳命されていたが。

(くすくす。どれだけドスケベで変態なセックスをしていただけるのかしら)

 策士としてコウメイとの駆け引きを楽しみにすらしていたフェスティアの興味は、既にグスタフからの報酬への期待に移っていた。

□■□■

 この日の夜、城塞都市南方に陣取るオーエン部隊が夜襲を仕掛けてきた。

 しかしそれは小規模なものであった上、あらかじめ予見されていたため、即座に対応したラディカル指揮下の部隊によって難なく撃退。その戦闘は時間にして数十分程度でのもので、オーエンの狙いはよく分からなかった。

 そしてそれ以外には何事も起こることなく、その日の夜は更けていった。
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