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第2章『クラベール城塞都市決戦』編

第45話 懸案事項

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「おい、コウメイ」

 それはカリオス、リューゲルらとの三者会議が終わって、ちょっと元帥室で一息吐こうかなー、と完全に気を緩めていたところだった。

 コウメイは王宮内の廊下でカリオスから声を掛けられて、ビクリと反応した。

「な、なんすか……?」

 特に悪いことなどしていないのだが、身体も気持ちも完全に弛緩していたため、思わず引きつった笑みを浮かべて返事をするコウメイ。

「お前、なんか前線に行くのが決まってから、締まらない面しているよな?」

 カリオスに不可解そうな表情をを向けられると、コウメイは何も言えないでいる。そのまま両者沈黙した時間が数秒続き、やがてコウメイの方が「はぁ…」と観念したようにため息を吐く。

「元帥ともなれば、色々悩みがあるんですよ。何て言ったって、軍事最高責任者ですよ? 悩むなって方が、無茶ぶりじゃないですか?」

「――まあ、今更お前が前線を怖がっているとは思ってねえが……」

 なんだかコミュニケーションが取れているようで取れていない――というのも、コウメイが自分で言うその「悩み」を明確に吐き出さないからだ。

 今度はカリオスがため息を吐きながらコウメイに言う。

「言ってもどうにもならねえ。他人を不安にさせるだけ。--確かに御前会議とか公式の場ではそういう配慮も必要だが、俺とお前の間では必要ない。俺がお前に期待している元帥ってのは、そういうんじゃねえぞ」

 コウメイとは違っておちゃらけた様子など微塵にもないカリオス。そんな真剣で真っ直ぐな想いをぶつけてくるカリオスの態度に、これ以上ふざけた態度を取ることは彼の信頼と期待に反することとなる。

 コウメイも変な笑みを止めて、諦めたように真意を吐露し始める。

「不安材料を残しつつ、王都を離れることが気がかりなんですよ」

「王都内の混乱をまだ心配してんのか? それなら散々リューゲルとも話し合ってきたし、王都にはまだ俺も残っているんだ。何を心配することがあるんだよ」

「王都内の混乱については、おっしゃる通りお二人にお任せ出来る状態だと思っているので、心配していないですよ。それよりも問題は国外――特にファヌス魔法大国のことです」

 コウメイの本音――彼はぶっちゃけ、北の小国家群など、いざとなればどうにでもなると思っていた。なにせ、こちらはまだ紅血騎士団という手札も丸々残しているし、そもそもいくら小国家群のいくつかが結託したところで聖アルマイトとは国力が違い過ぎる。第2王女派との2面攻撃を受けている現状では厄介であることは認める。しかし、さしたる危険ではないと判断していた。

 それよりも、南に広がるファヌス魔法大国に圧倒的な脅威を感じていた。

 強力な魔術部隊を中心とした、聖アルマイトに匹敵した軍事力を有する大国。数年前に起こった戦争でも、聖アルマイトは少なくはない被害を被ったという。コウメイが危惧するのは、その軍事力は勿論のこと、更にその動向がよく掴めていないということだった。

「イルギルス王子とは、アンナの一件以来、1度だけやり取りがあったんですけどね。でもそれ以降はパッタリと連絡が途絶えてしまいました。アンナの治療の交換条件だった国交開始についても、頓挫してしまっていますしね」

「なんだ、1回は返事があったのか」

「ええ。その後どうですか?みたいな、当たり障りのない挨拶文と一緒に手土産を送ってくれたんですけどね」

「手土産?」

 コウメイのその言葉にカリオスが反応すると、そういえばその報告をすっかり失念していたコウメイはバツの悪そうな顔をして答える。

「自分が持っていても仕方ない物なので、前線に行く前にカリオス殿下にお渡ししておきますよ。まあちょっとそのことはおいといて、それ以後ファヌスの動きが全く読めないのが不気味なんですよね。探りを入れようにも、警戒も強いせいで情報も手に入り辛いし。あっちから国交を求めてきたのに、今は逆に国交断絶状態ですよ」

「あそこは今、王族関係が揉めにもめているって話だからな。それこそ、うちにちょっかい出すような状況じゃないと思うけどな」

 カリオスだけではなく、リューゲルを含めた王宮内の重職に就くものは、大方同じ意見だった。それこそが、コウメイが最も危機感を覚える原因なのである。

 その通りかもしれないが、しかし大陸一の魔術部隊を有するファヌス魔法大国が、万が一にでも第2王女派との内乱に乗じて聖アルマイトに侵攻してきたら、王都はひとたまりもない。

 ファヌスはファヌスで揉めていて余裕が無いというのも事実なのだろうが、動向が分からない現状ではコウメイとしてはそこまで楽観視出来ない。それは聖アルマイト国人からすると常識のような感覚なのだろうが、異邦人であるコウメイにその同じ感覚は持てなかった。

 そこを、あのフェスティアが狙わないはずがない。あの『女傑』は誰もが思わないであろうことを水面下で進めているはずだ。ファヌスにも必ず外交戦略を仕掛けているはずで、イルギルスとの連絡が途絶えてしまったのも、それが関わっているのでは。

「何にしろ、状況が分からない以上はどうしようもないだろう」

 納得していないコウメイを諭すようにカリオスは言い含めてくる。

 それはそうなのだが、ファヌス魔法大国のことを危険視出来ている人間が王都の中枢にいるか否かは重要だ。そういった人間が幹部の中に1人でもいれば、状況が進めば事前に対策を打てるかもしれない。少なくとも万が一事が起こった際の対応には雲泥の差が出そうなものだ。

 これがコウメイが王都を離れることにあたる懸案事項の1つ目である。

 --とはいっても、不安と言う現実に現れていない理由で、劣勢にある第2王女派最前線をこれ以上放っておいていいとはならない。だからコウメイは後ろ髪を引かれながらも、前線へ向かう決断をしたのだが。

 だから、この話はもうこれで良い。王都を離れることは不安ではあるが、今のコウメイの立場としては前線に向かうことがすべきことだと判断したのだ。

 コウメイは深呼吸をするように息を吐き出すと

「もうこの際だから全部吐き出しますけど、まだありますよ」

「おう。全部言っちまえ」

 元帥たる者が不安を吐き出すなと言ったり、包み隠さず全て吐き出せと言ったり--全く、とんだ上司である。

 しかしコウメイはどこか重荷を下ろしたような笑いを浮かべながら、言葉通り吐き出すように抱えていた不安を述べる。

「フェスティアは……というよりも、第2王女派は新白薔薇騎士団やリアラ=リンデブルグ以外に、まだ『何か』がある。現場で戦っている人達ーー特に指揮官のジュリアス副長は身を持って実感しているはずです」

「と、いうと?」

 カリオスの相槌にコウメイはもったいぶるようにコホンと咳ばらいをしながら答える。

「フェスティアはただ勝つだけではなく、最大効率でもって侵攻を続けているんです。あまりにも無駄がなさ過ぎて、完璧過ぎる戦略行動しかとっていない。これは奴が『女傑』だからって理由じゃ、説明がつかない」

「その口ぶりじゃ、お前は説明出来そうだな」

「推測だし、全部が分かるわけではないですけど」

 そう注釈を入れてから、コウメイは続ける。

「間違いなく、こちらの戦略行動や方針が相手に筒抜けになっている。じゃんけんで言うなら、相手が後出し……いや、違うな。正確に言うなら、こちらが何を出すか分かっている状態でじゃんけんしているようなもんです。そりゃ、ジュリアス副長だろうが何だろうが、相手になりませんよ」

 それが、前線のジュリアスから送られてくるこまめな報告書から読み取ったコウメイの結論だった。

 当初はフェスティアがジュリアスの性格や考えを読み切って優位に戦争を進めている--そう考えていたコウメイだったが、その内容があまりにも完璧すぎる。

 性格を読み切るとか、そういったレベルを明らかに超えているのだ。勘や運頼みでしかない状況でも、フェスティアは必ずジュリアスの上手を取っている。

 例えば、現在交戦中の3領地同時防衛戦。ジュリアスが選択した戦力配置ーー要所である中央に最大戦力を配置するのは考えるまでもないが、残りの北と南については完全に読み切ることなど不可能だ。今回、ジュリアスは北に少数精鋭の魔術部隊を、南に中央に次ぐ大部隊を配置しているが、これだってジュリアスの考え方や、それこそ気まぐれ1つで変わる可能性などいくらでもあることだ。

 しかし、コウメイは諦観にも似た気持ちで、この3領地戦の結果を予測していた。フェスティアは、おそらく完璧に対応してくるだろう、と。

 魔術部隊を配置した北のノースポール領には、囮として弱小の少数部隊を。

 物量を重視した南のイシス領には、新白薔薇騎士を中心とした少数精鋭部隊で電撃作戦を仕掛けて、中央のクラベール領を2面から同時攻撃するように戦況を作り出すーーと。

 そして、この時点でまだ結果は出ていないものの、実際このコウメイの予測は一寸の狂いもなく現実となるのだ。

 コウメイは既に確信している。フェスティアは、こちらの情報を把握出来る何らかの手段を有しているのだ。さらに、そのことは新白薔薇騎士やリアラ=リンデブルグの凄まじさの陰に隠れる形となって、誰もがそれに気づけないでいるのだ。

「なるほど、な」

「強力な新白薔薇騎士団が相手なのに、そもそも戦いが始まる前から不利な状況なんですよ。だから順番としては、まずはその戦闘前の不利を何とかしないといけない。新白薔薇騎士やリアラ=リンデブルグの問題を解決するのはその後です」

 コウメイの、その言葉に納得を示すカリオスだった。そして同時に、誰もが新白薔薇騎士やリアラ=リンデブルグの力に注視する中、コウメイはそれとは全く別の核心に気づいていることに、改めて信頼を預けるのだった。

「そりゃ、確かにそうだな。でも、じゃあどうやってこっちの情報が相手に漏れてるんだ? 超優秀なスパイでも紛れ込んでるってのか?」

「う~ん、それなんですよね」

 その正体が分かっていれば、コウメイは既に対策を打っている。しかしコウメイはいくら頭をひねっても、フェスティアが情報を得ている手段について当たりをつけられないでいた。

「こっちが差し向けているのと同じで、あっちのスパイも多少紛れ込んでいるでしょうけど……驚異的なのは、情報伝達の速さなんですよね」

 これまでのフェスティアの戦略行動の迅速さを見ると、まるでリアルタイムでこちら側の戦力配置を把握していると思わされるほどだ。つい先ほど出発したばかりのリューイ部隊の増援も、もしかしたら既に把握しているのではないだろうか。

 仮にカリオスの言う「超優秀」なスパイが実在したとしても、その情報をフェスティアが手にするまでのタイムラグがほとんど無いのではないか。それほどまでにフェスティアは、ジュリアスの指揮に完璧に対応出来ているのだ。

「例えばドローンで上空から撮影した写真をそのままスマホに送る、とかそこまでじゃないにしろ、人や馬の足で対応できる速度とは思えないんだよな」

 情報を伝えることは、物理的には陸海空のいずれしかない。だが、そんな訳で陸はあり得ない。

 聖アルマイトは内陸だから海は選択肢に入らないし、そもそも海が利用出来たとしても、伝達速度は陸とそうそう変わらないから有り得ない。

 残る空ならば可能性は残るが、飛行機や戦闘機などといった近代兵器が存在するはずもないこの世界で、空輸など不可能だ。

 ちなみにフェスティア或いはグスタフが、空を飛ぶとか、それこそICTといった(この世界では)超技術に値するものを人知れず持っているとすると、そもそもこの戦争は初めから勝ち目がない戦いということになるため、その可能性については考えるだけ無駄である。

「あん? 何て言った?」

 コウメイが愚痴に近い形でぶつぶつ言っていると、不意にカリオスが反応する。

「--え? まさか、あるんですか? この世界にもドローン技術が?」

 あまりにも八方塞がりな状況だったため、まるでコウメイは救いを求めるような声で聞き返すが、カリオスはきょとんとしていた。

「いや、その「どろーん」とかいうのは聞いたこともないけど」

「あ、そうですか……」

 当然の返答に肩をがっくりと落とすコウメイ。王族に対して結構失礼な態度だったが、カリオスはそんなことなど気にもせずに、コウメイの肩を引き寄せる。

「俺が反応したのはそれじゃなくてだな。つまり……」

 カリオスが、自身の中で思い付いた推測をコウメイに告げる。そのカリオスの言葉を聞いたコウメイは、疲れ切って力なく沈んでいた眼に、みるみると活力を宿していく。

「そ、そうかっ! それはあり得る……っていうか、どうして気づかなかった。あー、くそ!」

 珍しくコウメイが苛立ちを露わにしながら頭を抑える。

 その知識はコウメイにもあったはずなのに--しかしそれは彼が「元いた世界」では実在しないものだったし、「この世界」でも一般的な認知度は低いものだ。コウメイが気づかなかったのも無理はない。

「言われれば「ああ、そうか」って話で、普通は「それ」をそんな風に使おうなんて思いつかないけどな。でもそれなら、こっちのおおよその戦力配置も把握できるし、それをすぐにフェスティアに伝えられるだろう」

「確かに……」

 カリオスの言葉通り、その方法ならコウメイが言った全ての条件をクリアできている。

 それは超技術でもなんでもない。「この世界」に存在するものを、従来とは違う目的で利用する「アイデア」だ。知っている者が思いついてさえしまえば、誰もが当たり前に実現可能なものである。

「発案者がグスタフだかフェスティアだかは分からないが、味な真似を……!」

 悔しそうにそういうコウメイだったが、しかしその表情には笑みが浮かんでいた。

 カラクリさえ分かってしまえば、何とかする手段は必ずある。

 王都に留まりながら先の見えない暗雲ばかりに捕らわれていたコウメイだったが、ここでようやく初めて、たった1つだけだが光明が見えてきたのだった。
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