【R-18】龍の騎士と龍を統べる王

白金犬

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第1章『3領地同時攻防戦』編

第42話 絶望と快楽の勇者特性

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 イシス領陥落の方を受けたジュリアス部隊は、第2防衛線を捨ててクラベール城塞都市まで撤退した。そして第2王女派フェスティア部隊は、第1防衛線を占領した勢いのまま第2防衛線までをも占領。

 次はいよいよクラベール領の本丸である城塞都市戦となる。

 クラベール城塞都市を占領してしまえば、更に次の戦い--おそらくは、この戦争自体の一大決戦となるであろうダリア領での戦いにおける前線基地として大いに利用できる。そしてダリア領をも奪ってしまえば、いよいよ王都ユールディアへが手の届く距離までになる。

 そんな城塞都市戦を前に、今回の戦いにおける第2王女派の最功労者リアラ=リンデブルグは、自らにあてがわれたテント内で『戦利品』を味わっていた。

「ううぅっ……くそっ、止めろっ! っはああ……あはぁぁんっ!」

 新白薔薇騎士団長というだけあり、リアラのテントは、他の下級兵士が数人で使っているテントよりも立派で大きい。その布団の中で、全裸のリアラはその身に似合わぬ猛々しい肉棒でもって、自分と同じく全裸に剥いた女性を押し倒して、犯していた。

「んっ……あぁっ……すご……さっきまで処女だったくせに……んうう゛っ! チンポの味を覚えたとたんに絡みついて……おほっ……き、気持ちいい……♪」

 リアラは女性の上で蕩け切った顔をしながら、しかし下半身は熟練した中年男のような激しい腰使いで、小気味いい音を立てながら自らの欲望をぶつけていた。

「っはぁぁぁん! は、激しい……ま、待て……んんんぅ!」

「あ、出る……出るっ! はぁ、はぁ……中出ししちゃいますね……おほっ……おほおおおおお~……!」

「んひいいいあああっ! あああっ……あ~~~っ!」

 リアラが舌を突き出しながら腰を深く突き入れると、その言葉通り白い欲望の塊をその女性の中に吐き出す。

「お゛っ……おおお゛っ~! 出る、出てりゅう……エロマンコが絡みついて搾りだされりゅうう……!」

「あっ……あぁぁ……な、中で……妊娠しちゃうっ……」

 数秒の間射精を続けるリアラが、だらしなく舌を伸ばしながら全身を痙攣させていると、犯されていた女性は涙をこぼしながら、それまでの気丈な様子など消え失せてしまった。

「あ、ああぁぁ……」

「いやぁぁぁっ! 誰か助けて! もう嫌ぁぁぁっ!」

 そしてそんな2人の行為を、少し離れたところで見ている女性達がいた。まだ少女らしい面影を残す子供っぽい娘から、豊満で女性らしい体つきをした美人まで、そこにいるのは5名の女性達。そのいずれもが全裸にされて、両手を拘束されている。

「はぁ、はぁ……っふふ、さいっこう♪ 最初はあんなに嫌がって抵抗していたのが……ふふ、今すごい顔してますよ? 処女マンコも、もうすっかりトロットロになって、私のチンポを離さないし……あぁぁ、また勃起しちゃう。何度でもヌケちゃうっ」

「あっ……あああ……ま、また大きくなって……嘘でしょう? もう許してよぉぉ」

 ここに捕らわれた女性たちは、いずれも今日の戦いで第2王女派に捕らわれた者達だった。

 今リアラが犯しているのは、数少ない女性の龍牙騎士である。そして、その周りで行為を見せつけられている者達は、旧白薔薇騎士で後方支援を担っていたが逃げ遅れて捕まった者達だった。

「んほっ……おほおおっ! マンコの締め付けがしゅごい♪ チンポが溶けるっ! さあ、気持ち良くてイッちゃう時は、イクって叫んで! あっちで見ている娘達に感じてるって教えてあげて下さい」

 リアラは目を細めて彼女を責め立てる。リアラに犯されている女性は泣きながら、それでも快感に抗えず、リアラと目を見つめ合わせながら

「い……イクぅぅぅ! イクの……いっくううううう! 気持ち良くて、イクうううう!」

 悔しさと絶望ーーそしてそれ以上の快感に支配されて、女性は絶頂に達すると、リアラの肉棒を搾るように締め付けて、もう何度目か分からない膣内での射精をされてしまう。

「うあ……ああ……メイリーさんが……誰か、誰か助けて……」

 すすり泣きながらそういうのは、周りで見ている旧白薔薇騎士の1人であるティアだった。まだ白薔薇騎士になってから日が浅い。しかし、去年までは学生だったリアラよりは年上である。にも拘わらず、リアラよりも随分と幼く見える可愛らしい外見をしている女性騎士だ。

「うふ、うふふふ。少し待っててね。あなた達も1人残らず、オチンポの為なら命を惜しまない最強の騎士にしてあげるから♪」

 リアラは最初の餌食に定めた女性ーーメイリーを犯す前に、宣言した。捕えた全ての人間を夜通しで犯し続けると。

 先輩騎士への無惨な仕打ち、捕らわれたまま逃げ出すことも抵抗することも出来ないこの状況、そして自分の番はいつかという恐怖が、ティアに絶望すら生ぬるいと思わせる程の暗い感情を落とし込む。

 --しかし、リアラの本当の恐ろしさはここからだった。

「はぁ、はぁ……ティ、ティアぁ……」

「お、お姉ちゃんっ?」

 荒い息をしながら、もう1人の旧白薔薇騎士がティアの身体に絡みつくように密着してくる。ティアとよく似た顔立ちで、彼女がそのまま成長したような外見の彼女は、ティアの言葉通り姉のアルマである。

「メイリー先輩を見てたら……わ、私我慢できなくなって……んちゅううう」

「ん、むっ? ち、ちょっと? あむ……くちゅ……」

 お互いに手枷を付けられたままのティアとアルマ。しかしアルマは身体を強引に押し付けるようにして、ティアを押し倒すとそのまま唇を奪う。

「はふっ……はふっ……むちゅうう……ちゅば、ちゅば……ああ、ティア可愛い。可愛いよぅ……もっと舌出して、べろべろしようよぉ」

「ち、ちょっと待ってお姉ちゃん……んむ……んちゅ……れろ……どうしたの? れろ……」

 獣のように血走った眼をしながら、唇を、舌を舐ってくる姉。そんな姉の変貌ぶりに驚きながらも、姉の舌を感じながらティア自身も体の中から熱いものがこみ上げてくるのが分かる。

「ど、どうして……ちゅば……ん、お姉ちゃん……」

 訳が分からない状況に怯えて狼狽えるティア。しかし周りの旧白薔薇騎士達を見渡してみると……

「んちゅ……ちゅば……はぁぁ、女の子のアソコって……こんなに美味しかったのね」

「ちゅううううっ! あぁんっ……すごい濡れてる……メイリー先輩のセックス見て興奮してたなんて、変態ね」

 お互いの秘部同士を貪りあっている者。

「あぁぁぁぁっ! 興奮しちゃうっ! 気持ちいいっ、気持ちいいーっ!」

 手枷をつけられたまま、もどかしそうに自慰に耽る者。

「どうして……どうして……?」

 最初は皆、ティアと同じように泣き叫んで助けを乞うていたはずだ。或いはメイリーのように勇気を奮い立たせて、この絶望に立ち向かっていたはずだ。

 それなのに、今は全員がティアが今までに見たことのないような至福の表情を浮かべて、肉の快楽に溺れていた。

「そんな……メイリーさん……メイリーさん……っ!」

 弱弱しい旧白薔薇騎士の自分達を励まし、リアラに対しても強気に対抗していたメイリーに助けを求めるように視線を滑らせるティア。

「あはははっ、貴女のドスケベスイッチ見つけましたよー♪ ここでしょ、ここ♪ ほらほら、押して欲しいですか? ドスケベになりたいですか?」

 しかし、そんなティアが助けを求める凛々しい女性龍牙騎士は、いつのまにか座ったリアラの上に跨っていた。リアラの舌が、決してその中心部には触れないように、メイリーの乳輪をねっとりと舐っている。

「はぁっ……うっ……あううっ……」

 リアラは肉棒を挿入しただけで、それ以上は動かない。それ以外は乳房を焦らされるだけのメイリーの表情は、完全に雌のものへと成り下がっていた。リアラの首に腕を回しながら叫ぶように懇願する。

「お、押してぇぇぇぇ! 私のドスケベスイッチ、押して! そこ押したら、私ドスケベになるからぁ! もう内乱も騎士もどうでもいい! ドスケベになりたいぃぃ!」

「うふ、真面目で勝気でクソ真面目な処女騎士が、アヘ顔晒す瞬間って、本当サイコー。ほら、次はオホ声を聞かせて下さい? んれぇぇぇ……かりっ」

 リアラがメイリーの乳首を押しつぶすように舌を押し付けながら、軽く歯を立てる。するとビクンとメイリーの身体が痙攣すると、たまらずメイリーは自ら腰を上下し始める。

「あひぃぃぃぃっ! ド、ドスケベになるううう! 気持ちいっ……気持ちいい! 変な声が出ちゃううう! んほおおおおおお!」

「あ、あぁぁぁ……ああ……」

 ビタンビタンと肉の音を立てながら、メイリーは激しい腰遣いで快感を貪り始める。処女だったとは思えない程の、娼婦を思わせる激しい腰の動きだった。

 これが、リアラの勇者特性。

 戦場で恐怖を振りまく。そしてこのように歪んだ欲望と快楽を、周りに伝染させる。

 本来ならば絶望以外なにものでもない状況を、快楽と幸福に変換させて強制的に人の尊厳を辱め破壊するこの能力のことを、これこそを絶望と言わず何と言おうか。

 しかし、もはやティアにとって、そんなことはどうでも無かった。

 他の者よりも勇者特性による快楽の感染が遅れていたティア--その効果は、その者の精神力や経験なども関係しているのだろうか--だったが、メイリーが堕ちたことで、一気にその快楽が、欲望が心を蝕んでくる。

「リ、リアラ様ぁぁぁぁぁ! 私もオチンポ! オチンポ欲しいっ! 私のオナニーもしたことない処女マンコ! リアラ様のオチンポ様で、ビッチのユルユルマンコにして欲しいのぉ! セックス! セックス! セックスしたいぃぃぃ!」

 そのあどけない顔にはまるで似合わない凶悪なまでに下品な言葉を泣き叫ぶティア。

 当然、リアラは自分の勇者特性の効果も強さも全て自覚している。

 リアラはティアの変貌ぶりを見ると、ぺろりと舌で唇を舐めながら

「いいですよ。貴女の処女マンコは、メイリーさんと3Pしながら奪ってあげますね。こっちに来なて下さい」

 勇者リンデブルグの血がこの世界に振りまいているのは、血と死だけではない。

 それを遥かに上回る絶望をまき散らし、感染させながら、確実に世界を闇に覆おうとしている。

 かつて魔王を倒し人類に希望を与えたのと同じ力であるはずなのに、その使い方を1つ変えるだけで、こうも絶望の世界を容易に作り出すことが出来るのだった。
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