15 / 143
第1章『3領地同時攻防戦』編
第14話 護衛騎士
しおりを挟む
その後も1時間程、真面目な話も冗談交じりの軽い話も、そしてちょいちょいリリライトの自慢話も交えながら、カリオスとリューイの会話は一区切りついたのだった。
「次に会うのは前線だな」
リリライトの自慢話に、いちいち真剣に反応を返すリューイに気をよくしたのか、カリオスは明らかに上機嫌だった。
「はい。出発前に殿下と話が出来て良かったです。元気と力をいただけました」
「おう、期待しているぞ。だけど、くれぐれも無理はすんなよ。コウメイじゃないが、死んだら何にもならないからな」
いくらカリオスが配下の人間に対して気軽な王子だとしても、これほどまでに気安く話せる相手はそうそういなかったはずだ。それはリリライトの件に関するカリオスなりの期待の表れでもあるのだろう。
それを受けるリューイは、勿論重圧を感じないはずはないが、それよりもカリオス程の人物に信頼と期待を寄せられることで、力が漲る気がしていた。
「アンナには、これから会うのか?」
おもむろにカリオスが問いかけてくる。不意の質問を投げかけられたリューイは、思わずハッとカリオスの顔を見つめる。
アンナの父、ルエール=ヴァルガンダルは、カリオスの護衛騎士である。そしてカリオスがまだ幼い頃からずっと師のような存在であったという。
その師は未だに予断を許さない状態。そしてその娘も、極めて複雑な状態と状況にある。その両者に対して、カリオスも色々思うところがあるのだろう。
リューイにその質問を投げかけたカリオスは、微妙に複雑な表情をしていた。
「カリオス殿下。第1王子の護衛騎士は、今もルエール団長――いえ、元団長のまま、ですよね?」
カリオスの質問に、リューイは質問で返した。
ミュリヌス領の戦いで瀕死の重傷を負い、何とか治癒魔術で生き永らえている状態のルエール。その状態のルエールを龍牙騎士団の団長に据えておくと、さすがに実務に様々な悪影響を及ぼしてしまうため、団長の地位は元副団長のクルーズに継がせることとした。
しかし、ルエールが龍牙騎士団長と兼務していた第1王子の護衛騎士は、今もルエールのままだ。
「どうして、他の人間に護衛騎士を任じないのですか? アルマイト家ーー特に国王か、その後継者の護衛騎士は、代々龍牙騎士団長ーー今であればクルーズ団長が兼任するのが習わしのはずですよね」
「代々アルマイト家の護衛騎士は龍牙騎士団長じゃねえ。ヴァルガンダル家の人間だ。ルエールがいる限り、俺の護衛騎士はルエール以外には有り得ないんだよ」
即答してくる静かな口調の中に、確かなカリオスの強い意志が込められているように感じた。
リューイがコウメイに聞いた話では、以前の御前会議で他の出席者から護衛騎士の交代を進言されたが、そこに関してカリオスは頑として譲らなかったという。
『護衛騎士』は、聖アルマイトの要職に就く重要人物の身辺警護を担う極めて責任重大なーーある意味では、騎士として最高の称号である“龍騎士”に並ぶほどのーー騎士である。
それこそ龍牙騎士団長と同じく、決して空位にして良いものではない。しかし護衛騎士に関しては、カリオスは今も、その役目を背負える状態ではないルエールのままにし続けているのだ。
「どいつもこいつも勘違いしてやがるが、あのルエールがこのまま死ぬはずがないんだよ。必ず復活して戻ってくる。それなのに、龍牙騎士団長も護衛騎士も、どっちも立場が無くなってたら悲しいだろ。だから俺の護衛騎士はルエールのままだ。今までも、これからもな」
そのカリオスの意図を初めて聞いて、リューイは堅く引き締めていた表情から力を抜いて、頬を緩めた。
不可解だったその考えも、意図を聞いてみれば実にカリオスらしい。
ただカリオスは”信じている”。それだけなのだ。
今彼が言った言葉のなかに、カリオスらしさが全て詰まっているような気がした。
「コウメイ元帥――ああ、この呼び方嫌がるので……コウメイさんも言ってましたよ。ルエール元団長と娘のアンナが戦線復帰するようなことがあれば、一気に形勢逆転出来るって」
「なんだと? あいつも俺に護衛騎士は他の人間にしろって言ってきやがったんだぞ?」
「あはは。まあ、あの人は立場もあるし、ああ見えて意外に素直じゃない部分もありますからね」
カリオスの厳しい口調を、真面目の代名詞でもあるリューイが以外にも軽く笑いながら受け流すのだった。コウメイの影響を受けているのだろうが、カリオスはそんなリューイの態度を意外そうに見つめる。
「でもコウメイさんも、そして俺も信じていますよ。きっとルエール元団長は復活するって。そしてルエール元団長が復活するなら、アンナだってきっと立ち直る。聖アルマイト最強の親娘の復活は、きっと第1王子派の切り札になりますよ。そうすれば、リアラやリリライト殿下を救うことだって、出来ないはずない」
そう。
カリオスも、コウメイも、リューイも信じているのだ。
大陸最高峰の治癒魔術師が絶望的だと断言しても尚、あの聖アルマイト最高の騎士が復活することを。
それは何の根拠もない希望や願望に過ぎなかった。しかしコウメイがそうだと言うのなら、リューイがそれを信じるというなら、それはもう絶対に起こり得るものだとカリオスは思わされた。
――意外に、簡単に何とかなるんじゃないのか。
カリオスにそう思わせるほどに、リューイの言葉には不思議な力があった。
「そうか」
リューイの力強い言葉に、今度はカリオスが笑みをこぼす番だった。
「申し訳ありません。質問を質問で返すなど、失礼でした」
「いや、気にすんな。ルエールのことは俺の我儘だからな。気にするのも当然のことだ。それよりも、アンナに会って少しでも安心させてやってくれ。あいつも、友達のリアラのことを気に病んでいるからな。恋人だっていうお前が話してやって、少しでも落ち着いてくれればいいんだが」
「――御意」
最後は騎士らしくかしこまって敬礼をするリューイは、最後にあいさつをしてカリオスの執務室を後にする。
アンナ=ヴァルガンダル。
龍牙騎士団長ルエール=ヴァルガンダルの娘にして、リアラの友人。ミュリヌス学園では同学年のリアラを抑えて首席の座にいたという。そんな彼女はミュリヌス領においてグスタフの異能にかかり、コウメイの暗殺を実行しようとした……が、コウメイの機転(?)により、逆に保護されて、その後王都に連れて来られた、と聞いている。
グスタフの異能の恐ろしさ、凶悪さは、リューイはミュリヌス領の戦いで目の当たりにしている。完全に壊され狂気にさらされたリアラとリリライトの姿を――
まだ会ったことすらないアンナは、今は一体どんな状態なのだろうか。あの凶悪な異能から解放されつつあると聞いたが、そんなことがあり得るのかと思ってしまうのも否定出来ない。先ほどカリオスに言ったこととは矛盾してしまうが。
龍騎士リューイ=イルスガンドとアンナ=ヴァルガンダルの出会い。
この出会いが何をもたらすことになるのか、現時点では誰も何も分かっていない。
「次に会うのは前線だな」
リリライトの自慢話に、いちいち真剣に反応を返すリューイに気をよくしたのか、カリオスは明らかに上機嫌だった。
「はい。出発前に殿下と話が出来て良かったです。元気と力をいただけました」
「おう、期待しているぞ。だけど、くれぐれも無理はすんなよ。コウメイじゃないが、死んだら何にもならないからな」
いくらカリオスが配下の人間に対して気軽な王子だとしても、これほどまでに気安く話せる相手はそうそういなかったはずだ。それはリリライトの件に関するカリオスなりの期待の表れでもあるのだろう。
それを受けるリューイは、勿論重圧を感じないはずはないが、それよりもカリオス程の人物に信頼と期待を寄せられることで、力が漲る気がしていた。
「アンナには、これから会うのか?」
おもむろにカリオスが問いかけてくる。不意の質問を投げかけられたリューイは、思わずハッとカリオスの顔を見つめる。
アンナの父、ルエール=ヴァルガンダルは、カリオスの護衛騎士である。そしてカリオスがまだ幼い頃からずっと師のような存在であったという。
その師は未だに予断を許さない状態。そしてその娘も、極めて複雑な状態と状況にある。その両者に対して、カリオスも色々思うところがあるのだろう。
リューイにその質問を投げかけたカリオスは、微妙に複雑な表情をしていた。
「カリオス殿下。第1王子の護衛騎士は、今もルエール団長――いえ、元団長のまま、ですよね?」
カリオスの質問に、リューイは質問で返した。
ミュリヌス領の戦いで瀕死の重傷を負い、何とか治癒魔術で生き永らえている状態のルエール。その状態のルエールを龍牙騎士団の団長に据えておくと、さすがに実務に様々な悪影響を及ぼしてしまうため、団長の地位は元副団長のクルーズに継がせることとした。
しかし、ルエールが龍牙騎士団長と兼務していた第1王子の護衛騎士は、今もルエールのままだ。
「どうして、他の人間に護衛騎士を任じないのですか? アルマイト家ーー特に国王か、その後継者の護衛騎士は、代々龍牙騎士団長ーー今であればクルーズ団長が兼任するのが習わしのはずですよね」
「代々アルマイト家の護衛騎士は龍牙騎士団長じゃねえ。ヴァルガンダル家の人間だ。ルエールがいる限り、俺の護衛騎士はルエール以外には有り得ないんだよ」
即答してくる静かな口調の中に、確かなカリオスの強い意志が込められているように感じた。
リューイがコウメイに聞いた話では、以前の御前会議で他の出席者から護衛騎士の交代を進言されたが、そこに関してカリオスは頑として譲らなかったという。
『護衛騎士』は、聖アルマイトの要職に就く重要人物の身辺警護を担う極めて責任重大なーーある意味では、騎士として最高の称号である“龍騎士”に並ぶほどのーー騎士である。
それこそ龍牙騎士団長と同じく、決して空位にして良いものではない。しかし護衛騎士に関しては、カリオスは今も、その役目を背負える状態ではないルエールのままにし続けているのだ。
「どいつもこいつも勘違いしてやがるが、あのルエールがこのまま死ぬはずがないんだよ。必ず復活して戻ってくる。それなのに、龍牙騎士団長も護衛騎士も、どっちも立場が無くなってたら悲しいだろ。だから俺の護衛騎士はルエールのままだ。今までも、これからもな」
そのカリオスの意図を初めて聞いて、リューイは堅く引き締めていた表情から力を抜いて、頬を緩めた。
不可解だったその考えも、意図を聞いてみれば実にカリオスらしい。
ただカリオスは”信じている”。それだけなのだ。
今彼が言った言葉のなかに、カリオスらしさが全て詰まっているような気がした。
「コウメイ元帥――ああ、この呼び方嫌がるので……コウメイさんも言ってましたよ。ルエール元団長と娘のアンナが戦線復帰するようなことがあれば、一気に形勢逆転出来るって」
「なんだと? あいつも俺に護衛騎士は他の人間にしろって言ってきやがったんだぞ?」
「あはは。まあ、あの人は立場もあるし、ああ見えて意外に素直じゃない部分もありますからね」
カリオスの厳しい口調を、真面目の代名詞でもあるリューイが以外にも軽く笑いながら受け流すのだった。コウメイの影響を受けているのだろうが、カリオスはそんなリューイの態度を意外そうに見つめる。
「でもコウメイさんも、そして俺も信じていますよ。きっとルエール元団長は復活するって。そしてルエール元団長が復活するなら、アンナだってきっと立ち直る。聖アルマイト最強の親娘の復活は、きっと第1王子派の切り札になりますよ。そうすれば、リアラやリリライト殿下を救うことだって、出来ないはずない」
そう。
カリオスも、コウメイも、リューイも信じているのだ。
大陸最高峰の治癒魔術師が絶望的だと断言しても尚、あの聖アルマイト最高の騎士が復活することを。
それは何の根拠もない希望や願望に過ぎなかった。しかしコウメイがそうだと言うのなら、リューイがそれを信じるというなら、それはもう絶対に起こり得るものだとカリオスは思わされた。
――意外に、簡単に何とかなるんじゃないのか。
カリオスにそう思わせるほどに、リューイの言葉には不思議な力があった。
「そうか」
リューイの力強い言葉に、今度はカリオスが笑みをこぼす番だった。
「申し訳ありません。質問を質問で返すなど、失礼でした」
「いや、気にすんな。ルエールのことは俺の我儘だからな。気にするのも当然のことだ。それよりも、アンナに会って少しでも安心させてやってくれ。あいつも、友達のリアラのことを気に病んでいるからな。恋人だっていうお前が話してやって、少しでも落ち着いてくれればいいんだが」
「――御意」
最後は騎士らしくかしこまって敬礼をするリューイは、最後にあいさつをしてカリオスの執務室を後にする。
アンナ=ヴァルガンダル。
龍牙騎士団長ルエール=ヴァルガンダルの娘にして、リアラの友人。ミュリヌス学園では同学年のリアラを抑えて首席の座にいたという。そんな彼女はミュリヌス領においてグスタフの異能にかかり、コウメイの暗殺を実行しようとした……が、コウメイの機転(?)により、逆に保護されて、その後王都に連れて来られた、と聞いている。
グスタフの異能の恐ろしさ、凶悪さは、リューイはミュリヌス領の戦いで目の当たりにしている。完全に壊され狂気にさらされたリアラとリリライトの姿を――
まだ会ったことすらないアンナは、今は一体どんな状態なのだろうか。あの凶悪な異能から解放されつつあると聞いたが、そんなことがあり得るのかと思ってしまうのも否定出来ない。先ほどカリオスに言ったこととは矛盾してしまうが。
龍騎士リューイ=イルスガンドとアンナ=ヴァルガンダルの出会い。
この出会いが何をもたらすことになるのか、現時点では誰も何も分かっていない。
0
お気に入りに追加
78
あなたにおすすめの小説
小さなことから〜露出〜えみ〜
サイコロ
恋愛
私の露出…
毎日更新していこうと思います
よろしくおねがいします
感想等お待ちしております
取り入れて欲しい内容なども
書いてくださいね
よりみなさんにお近く
考えやすく
クラスメイトの美少女と無人島に流された件
桜井正宗
青春
修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。
高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。
どうやら、漂流して流されていたようだった。
帰ろうにも島は『無人島』。
しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。
男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活
昼寝部
ファンタジー
この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。
しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。
そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。
しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。
そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。
これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。
特殊部隊の俺が転生すると、目の前で絶世の美人母娘が犯されそうで助けたら、とんでもないヤンデレ貴族だった
なるとし
ファンタジー
鷹取晴翔(たかとりはると)は陸上自衛隊のとある特殊部隊に所属している。だが、ある日、訓練の途中、不慮の事故に遭い、異世界に転生することとなる。
特殊部隊で使っていた武器や防具などを召喚できる特殊能力を謎の存在から授かり、目を開けたら、絶世の美女とも呼ばれる母娘が男たちによって犯されそうになっていた。
武装状態の鷹取晴翔は、持ち前の優秀な身体能力と武器を使い、その母娘と敷地にいる使用人たちを救う。
だけど、その母と娘二人は、
とおおおおんでもないヤンデレだった……
第3回次世代ファンタジーカップに出すために一部を修正して投稿したものです。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
軍艦少女は死に至る夢を見る~戦時下の大日本帝国から始まる艦船擬人化物語~
takahiro
キャラ文芸
『船魄』(せんぱく)とは、軍艦を自らの意のままに操る少女達である。船魄によって操られる艦艇、艦載機の能力は人間のそれを圧倒し、彼女達の前に人間は殲滅されるだけの存在なのだ。1944年10月に覚醒した最初の船魄、翔鶴型空母二番艦『瑞鶴』は、日本本土進攻を企てるアメリカ海軍と激闘を繰り広げ、ついに勝利を掴んだ。
しかし戦後、瑞鶴は帝国海軍を脱走し行方をくらませた。1955年、アメリカのキューバ侵攻に端を発する日米の軍事衝突の最中、瑞鶴は再び姿を現わし、帝国海軍と交戦状態に入った。瑞鶴の目的はともかくとして、船魄達を解放する戦いが始まったのである。瑞鶴が解放した重巡『妙高』『高雄』、いつの間にかいる空母『グラーフ・ツェッペリン』は『月虹』を名乗って、国家に属さない軍事力として活動を始める。だが、瑞鶴は大義やら何やらには興味がないので、利用できるものは何でも利用する。カリブ海の覇権を狙う日本・ドイツ・ソ連・アメリカの間をのらりくらりと行き交いながら、月虹は生存の道を探っていく。
登場する艦艇はなんと58隻!(2024/12/30時点)(人間のキャラは他に多数)(まだまだ増える)。人類に反旗を翻した軍艦達による、異色の艦船擬人化物語が、ここに始まる。
――――――――――
●本作のメインテーマは、あくまで(途中まで)史実の地球を舞台とし、そこに船魄(せんぱく)という異物を投入したらどうなるのか、です。いわゆる艦船擬人化ものですが、特に軍艦や歴史の知識がなくとも楽しめるようにしてあります。もちろん知識があった方が楽しめることは違いないですが。
●なお軍人がたくさん出て来ますが、船魄同士の関係に踏み込むことはありません。つまり船魄達の人間関係としては百合しかありませんので、ご安心もしくはご承知おきを。もちろんがっつり性描写はないですが、GL要素大いにありです。
●全ての船魄に挿絵ありですが、AI加筆なので雰囲気程度にお楽しみください。
●少女たちの愛憎と謀略が絡まり合う、新感覚、リアル志向の艦船擬人化小説を是非お楽しみください。
●お気に入りや感想などよろしくお願いします。毎日一話投稿します。
転生貴族のハーレムチート生活 【400万ポイント突破】
ゼクト
ファンタジー
ファンタジー大賞に応募中です。 ぜひ投票お願いします
ある日、神崎優斗は川でおぼれているおばあちゃんを助けようとして川の中にある岩にあたりおばあちゃんは助けられたが死んでしまったそれをたまたま地球を見ていた創造神が転生をさせてくれることになりいろいろな神の加護をもらい今貴族の子として転生するのであった
【不定期になると思います まだはじめたばかりなのでアドバイスなどどんどんコメントしてください。ノベルバ、小説家になろう、カクヨムにも同じ作品を投稿しているので、気が向いたら、そちらもお願いします。
累計400万ポイント突破しました。
応援ありがとうございます。】
ツイッター始めました→ゼクト @VEUu26CiB0OpjtL
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる